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公開番号2025012638
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023115621
出願日2023-07-14
発明の名称蓄電デバイスおよび蓄電デバイス用外装材
出願人株式会社レゾナック・パッケージング
代理人個人,個人,個人
主分類H01M 50/131 20210101AFI20250117BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】シーラント層に開口部を精度良く形成できる蓄電デバイス用外装材を提供する。
【解決手段】本発明は、基材層11、金属箔層12と、ガスバリア層13と、接着層14、シーラント層15が積層された蓄電デバイス用外装材を対象とする。シーラント層15には、シーラント層用樹脂を除去して開口部2を形成する予定の開口予定部2aが設けられ、接着層14には、開口予定部2aに対応して設けられる接着剤未塗工部14bと、開口予定部以外の部分に対応して設けられる接着剤塗工部14aとが設けられる。ガスバリア層13の算術平均高さSaが0.2μm以上である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂製の基材層と、前記基材層の内面側に積層された金属箔層と、前記金属箔層の内面側に積層されたガスバリア層と、前記ガスバリア層の内面側に、接着層を介して積層された樹脂製のシーラント層とを備えた蓄電デバイス用外装材であって、
前記シーラント層には、シーラント層用樹脂を除去して開口部を形成する予定の開口予定部が設けられ、
前記接着層には、前記開口予定部に対応して設けられ、かつ接着剤が存在しない接着剤未塗工部と、前記開口予定部以外の部分に対応して設けられ、かつ接着剤が存在する接着剤塗工部とが設けられ、
前記ガスバリア層の算術平均高さSaが0.2μm以上であることを特徴とする蓄電デバイス用外装材。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記シーラント層の算術平均高さSaが0.2μm未満である請求項1に記載の蓄電デバイス用外装材。
【請求項3】
前記シーラント層の全へーズが10以下である請求項1または2に記載の蓄電デバイス用外装材。
【請求項4】
請求項1または2に記載の蓄電デバイス用外装材における前記シーラント層に、前記開口予定部のシーラント層用樹脂が除去された開口部が形成されていることを特徴とする開口部付き蓄電デバイス用外装材。
【請求項5】
請求項1または2に記載の蓄電デバイス用外装材と、その蓄電デバイス用外装材によって外装された蓄電デバイス本体とを備えた蓄電デバイスであって、
前記蓄電デバイス用外装材の前記シーラント層に、前記開口予定部のシーラント層用樹脂が除去された開口部が形成されるとともに、
前記開口部は、前記蓄電デバイス本体に対向して配置されていることを特徴とする蓄電デバイス。
【請求項6】
前記蓄電デバイス本体が収容される凹状の収容部が設けられたケース本体と、前記ケース本体における前記収容部の開放部を閉塞した状態に取り付けられる閉塞部材とを備え、
前記ケース本体および前記閉塞部材の少なくともいずれか一方が、前記蓄電デバイス用外装材によって構成されている請求項5に記載の蓄電デバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、車載用電池等のハイパワーバッテリー、モバイル電子機器等のポータブル機器用電池、回生エネルギーの蓄電用電池等として用いられる全固体電池等の蓄電デバイスおよび蓄電デバイス用外装材に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
全固体電池は、固体電解質を使用した電池であるため、液漏れやデンドライトが発生せずセパレータが破壊されることもない。従ってセパレータの破壊による発火等も懸念されることがなく、安全性の面等から大いに注目されている。
【0003】
通常の全固体電池は、ケーシングとしての外装材の内部に、電極活物質や固体電解質等の全固体電池本体が封入されて構成されている。この全固体電池においては、固体電解質の研究が進むにつれて、外装材に求められる性能が、従来の液体電解質を用いた電池の外装材とは異なる部分が徐々に顕現されてきており、全固体電池用の性能を満たすために種々の外装材が提案されている。
【0004】
全固体電池用の外装材は、基本構造として、金属箔層と、金属箔層の内側に積層された熱融着層(シーラント層)とを含み、シーラント層を熱融着することによって、全固体電池本体を封入するものである。
【0005】
例えば下記特許文献1に示す全固体電池用外装材は、金属箔層とシーラント層との間に保護膜が介在されるとともに、シーラント層として硫化水素ガス透過度が高いものが用いられている。さらに特許文献2に示す全固体電池用外装材は、シーラント層として硫化水素ガス透過度が低いものが用いられている。また特許文献3に示す全固体電池用外装材は、シーラント層としてガスを吸収するものが用いられている。さらに特許文献4に示す全固体電池用外装材は、シーラント層の内面に蒸着膜層が積層されて構成されている。
【0006】
しかしながら、上記の高容量を期待できる硫化物系全固体電池では、固体電解質と水分との反応によって生じる硫化水素ガス等のガスが漏出するおそれがあるという課題を抱えている。
【0007】
その一方、全固体電池は充放電時に固体電解質により電子(イオン)の交換が起こるため、液体電解質と比較して、抵抗値が高く発熱量が大きくなる。しかしながら、全固体電池は、高温環境であっても性能自体に影響がないと考えられており、上記特許文献1~4を含め、高温対策(冷却性)について考察がなされていないというのが現状である。ところが電池技術の高出力高容量化が進むに従って将来的に、全固体電池においても冷却性の向上が求められることは十分に予測されることである。
【0008】
そこで本願出願人は、下記特許文献5に示すように、硫化水素ガス等の漏出を防止しつつ、十分な冷却性を確保することができる全固体電池を提案した。
【0009】
この全固体電池において、外装材は、基材層の内面側に、金属箔層、ガスバリア層およびシーラント層が順次積層されて構成されており、シーラント層に、ガスバリア層を内側に露出する開口部が形成されている。この全固体電池においては、ガスバリア層によって硫化水素ガス等の漏出を防止する一方、開口部を形成することによって冷却性を向上させるようにしている。
【0010】
この全固体電池においては、ガスバリア層の内面全域にシーラント層が積層された外装材用シートにおけるシーラント層の一部(開口予定部)を除去することによって開口部を形成するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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