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公開番号2025012576
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023115496
出願日2023-07-13
発明の名称フッ素ゴム組成物および成形品
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人とこしえ特許事務所
主分類C08L 27/12 20060101AFI20250117BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】従来のフッ素ゴム組成物と同様に、架橋させることにより優れた性質を有するフッ素ゴム成形品を得ることができ、しかも、架橋時の架橋誘導時間(T10)が従来のフッ素ゴム組成物よりも長いフッ素ゴム組成物を提供すること。
【解決手段】フッ素ゴム(a)、架橋剤(b)および有機酸(c)を含有し、有機酸(c)が、酸基を分子内に1個有する炭素数3~10の有機酸、および、酸基を分子内に2個以上有する炭素数2~10の有機酸からなる群より選択される少なくとも1種であるフッ素ゴム組成物を提供する。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
フッ素ゴム(a)、架橋剤(b)および有機酸(c)を含有し、
有機酸(c)が、酸基を分子内に1個有する炭素数3~10の有機酸、および、酸基を分子内に2個以上有する炭素数2~10の有機酸からなる群より選択される少なくとも1種である
フッ素ゴム組成物。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
有機酸(c)が、クエン酸、フタル酸、安息香酸およびシュウ酸からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1に記載のフッ素ゴム組成物。
【請求項3】
架橋剤(b)が、ポリオール架橋剤である請求項1または2に記載のフッ素ゴム組成物。
【請求項4】
架橋剤(b)が、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)パーフルオロプロパン、レゾルシン、1,3-ジヒドロキシベンゼン、1,7-ジヒドロキシナフタレン、4,4’-ジヒドロキシスチルベン、2,6-ジヒドロキシアントラセン、ヒドロキノン、カテコール、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)ブタン、4,4-ビス(4-ヒドロキシフェニル)吉草酸、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)テトラフルオロジクロロプロパン、4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’-ジヒドロキシジフェニルケトン、トリ(4-ヒドロキシフェニル)メタン、2,2-ビス(3,5-ジクロロ-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、および、2,2-ビス(3,5-ジブロモ-4-ヒドロキシフェニル)プロパンからなる群より選択される少なくとも1種である請求項1または2に記載のフッ素ゴム組成物。
【請求項5】
架橋剤(b)が、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)パーフルオロプロパンである請求項1または2に記載のフッ素ゴム組成物。
【請求項6】
有機酸(c)を含有するフッ素ゴム組成物(A)の架橋誘導時間(T10

)が、有機酸(c)を含有しない以外はフッ素ゴム組成物(A)と同じ成分を含有するフッ素ゴム組成物(B)の架橋誘導時間(T10

)に対して、1.2倍以上である請求項1または2に記載のフッ素ゴム組成物。
【請求項7】
さらに、架橋促進剤(d)を含有する請求項1または2に記載のフッ素ゴム組成物。
【請求項8】
さらに、受酸剤(e)を含有する請求項1または2に記載のフッ素ゴム組成物。
【請求項9】
請求項1または2に記載のフッ素ゴム組成物から得られる成形品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、フッ素ゴム組成物および成形品に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、エラストマー性コポリマー、トリオルガノスルホニウム化合物、および、芳香族ポリヒドロキシ化合物からなる硬化エラストマー製造用組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特公昭64-418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示では、従来のフッ素ゴム組成物と同様に、架橋させることにより優れた性質を有するフッ素ゴム成形品を得ることができ、しかも、架橋時の架橋誘導時間(T10)が従来のフッ素ゴム組成物よりも長いフッ素ゴム組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示によれば、フッ素ゴム(a)、架橋剤(b)および有機酸(c)を含有し、有機酸(c)が、酸基を分子内に1個有する炭素数3~10の有機酸、および、酸基を分子内に2個以上有する炭素数2~10の有機酸からなる群より選択される少なくとも1種であるフッ素ゴム組成物が提供される。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、従来のフッ素ゴム組成物と同様に、架橋させることにより優れた性質を有するフッ素ゴム成形品を得ることができ、しかも、架橋時の架橋誘導時間(T10)が従来のフッ素ゴム組成物よりも長いフッ素ゴム組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本開示の具体的な実施形態について詳細に説明するが、本開示は、以下の実施形態に限定されるものではない。
【0008】
<フッ素ゴム組成物>
本開示のフッ素ゴム組成物は、フッ素ゴム(a)、架橋剤(b)および有機酸(c)を含有する。
【0009】
従来、架橋することによりフッ素ゴム成形品を与えるフッ素ゴム組成物として、特許文献1に記載のように、エラストマー性コポリマー、および、ビスフェノールAFとして知られているヘキサフルオロイソプロピリデン-ビス(4-ヒドロキシベンゼン)であるビスフェノール化合物を含有するフッ素ゴム組成物が知られている。
【0010】
このような従来のフッ素ゴム組成物は、架橋誘導時間(T10)が比較的短く、成形するための金型にフッ素ゴム組成物が十分に充填される前に架橋反応が進行してしまい、成形不良が生じることがある。また、このような従来のフッ素ゴム組成物を長期間保存すると、架橋反応が徐々に進行してしまうことがある。したがって、長期間保存したフッ素ゴム組成物を成形および架橋してフッ素ゴム成形品を製造すると、成形不良が生じることがある。
(【0011】以降は省略されています)

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