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公開番号
2025012276
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023115000
出願日
2023-07-13
発明の名称
電池パック
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
H01M
50/35 20210101AFI20250117BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】複数の電池セルから排出された高温のガスが1つの排煙経路に集中することを防止可能な電池パックを提供する。
【解決手段】電池パックは、予め定められた方向に並んだn個(nは2以上の自然数)の電池ユニットと、電池ユニット同士の間に設置される断熱材とを備える。各電池ユニットは、各々が排煙弁を有し、かつ、隣接した状態で予め定められた方向に並んだm個(mは3以上の自然数)の電池セルを含む。電池パックは、m個の排煙ダクトをさらに備える。各排煙ダクトは、各電池ユニットにおいて1つの電池セルに取り付けられ、かつ、取り付けられたn個の電池セルの各排煙弁から排出されるガスを電池パックの外部に排出する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
電池パックであって、
予め定められた方向に並んだn個(nは2以上の自然数)の電池ユニットと、
前記電池ユニット同士の間に設置される断熱材とを備え、
各前記電池ユニットは、各々が排煙弁を有し、かつ、隣接した状態で前記予め定められた方向に並んだm個(mは3以上の自然数)の電池セルを含み、
前記電池パックは、前記m個の排煙ダクトをさらに備え、
各前記排煙ダクトは、各前記電池ユニットにおいて1つの前記電池セルに取り付けられ、かつ、取り付けられた前記n個の電池セルの各前記排煙弁から排出されるガスを前記電池パックの外部に排出する、電池パック。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電池パックに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特開2022-74763号公報(特許文献1)には、排煙弁を有し排煙弁を通してガスを排出する電池セルを複数積層した電池モジュールと、電池セルの排煙弁の上方に設けられた排煙経路とを備えた電池パックが開示されている。当該排煙経路は、排煙弁から排出されたガスを、電池セルの積層方向に直交し電池セルの上面に沿う第1の方向へ導く第1排出経路と、第1の方向と反対の方向である第2の方向へ導く第2排出経路とを、各々複数有する。上記電池パックでは、上方に第1排出経路が配置される電池セルと、上方に第2排出経路が配置される前記電池セルとが、前記積層方向に交互に積層されている。
【0003】
このように、特許文献1の電池パックでは、互いに隣接する電池セル同士の排煙経路が同じにならないように2つの排煙経路を設置している。このような構成により、ある電池セルが発熱によって発煙したとしても、当該発煙による熱影響を隣接した電池セルに対して与えてしまうことを防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-74763号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1の構成とは異なり、電池パックにおいて、各々が3つ以上の電池セルを含む複数の電池ユニットが断熱材を挟んで一列に並んで配置される場合がある。このような構成の場合、1つの電池ユニット内の1つの電池セルが発熱すると、断熱材を備えない構成に比べて、当該電池ユニット内において当該電池セルに隣接する電池セルに熱が伝わりやすい。このため、当該電池ユニットに含まれた全ての電池セルが発熱する虞がある。その際、1つの電池ユニット内で各電池セルの排煙経路が共通となるように電池パックを構成すると、当該排煙経路に複数の電池セルからの高温のガスが集中する。その結果、排煙経路にダメージを与えてしまう虞がある。
【0006】
本開示は、複数の電池セルから排出された高温のガスが1つの排煙経路に集中することを防止可能な電池パックを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の電池パックは、予め定められた方向に並んだn個(nは2以上の自然数)の電池ユニットと、電池ユニット同士の間に設置される断熱材とを備える。各電池ユニットは、各々が排煙弁を有し、かつ、隣接した状態で予め定められた方向に並んだm個(mは3以上の自然数)の電池セルを含む。電池パックは、m個の排煙ダクトをさらに備える。各排煙ダクトは、各電池ユニットにおいて1つの電池セルに取り付けられ、かつ、取り付けられたn個の電池セルの各排煙弁から排出されるガスを電池パックの外部に排出する。
【0008】
上記の開示によれば、電池ユニット同士の間に断熱材が設置されているため、ある電池ユニットのいずれかの電池セルで熱暴走が起こった場合、熱暴走は、当該電池ユニット内の他の電池セルにしか連鎖しない。すなわち、他の電池ユニットの電池セルには、熱暴走は連鎖しない。
【0009】
さらに、電池ユニットの各電池セルで発生したガスは、各排煙ダクトによって、互いに混じることなく、電池パックの外部に排出される。したがって、複数の排煙ダクトの1つに対して、1つの電池ユニット内の各電池セルからのガスが流れ込むことを防止できる。
【0010】
それゆえ、電池パックによれば、複数の電池セルから排出された高温のガスが1つの排煙経路に集中することを防止可能となる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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