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公開番号2025012736
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023115804
出願日2023-07-14
発明の名称異音診断システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類G01M 17/007 20060101AFI20250117BHJP(測定;試験)
要約【課題】異音診断システムの利用経験が少ない作業者であっても、車両で発生する異音の精度のよい診断結果を容易に得られるようにする。
【解決手段】本開示の異音診断システムは、音の時系列データから時間と周波数と音圧との関係を示すスペクトログラムを取得する演算処理部と、車両の識別情報と、音のデータに同期して取得された車両の状態を示す車両状態データとに基づいて、車両で異音を発生させる異音現象の周波数の時系列データを取得する異音周波数取得部と、スペクトログラムと、異音周波数取得部により取得された周波数の時系列データと、異音現象の情報とを表示部に表示させる表示制御部と、音の時系列データと、スペクトログラムの選択された範囲とに基づいて車両で発生した異音の原因を診断する診断部とを含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両から発せられる音の時系列データに基づいて前記車両で発生した異音を診断する異音診断システムであって、
前記音の時系列データから時間と周波数と音圧との関係を示すスペクトログラムを取得する演算処理部と、
前記車両の識別情報と、前記音のデータに同期して取得された前記車両の状態を示す車両状態データとに基づいて、前記車両で異音を発生させる異音現象の周波数の時系列データを取得する異音周波数取得部と、
前記スペクトログラムと、前記異音周波数取得部により取得された前記周波数の時系列データと、前記異音現象の情報とを表示部に表示させる表示制御部と、
前記音の時系列データと、前記スペクトログラムの選択された範囲とに基づいて前記車両で発生した異音の原因を診断する診断部と、
を備える異音診断システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両で発生する異音を診断する異音診断システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、複数の回転体を有する車両の動力伝達機構の稼動時に、回転体の回転に伴って発生する音または振動のデータと、選択された回転体の回転数のデータ(パルス信号データ)とを取り込んで解析を行う音振解析装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この音振解析装置は、音または振動のデータを周波数分析すると共に、周波数分析した音または振動のデータから回転体の諸元に応じた次数を演算する。更に、当該音振解析装置は、官能検査との整合を取り易くするために、音または振動のデータから演算される音圧レベルを大きさに応じて色分けすると共に次数および車速に対応させて表示部に表示させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-98984号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載された従来の音振解析装置によれば、車速を用いたグラフ表示により官能検査との整合が取り易くなり、音が発生している次数を調べたり、取り込んだ音を再生したりすることで、音の発生源である回転体を特定することができるかもしれない。しかしながら、不慣れな作業者にとって、当該音振解析装置を用いて音の発生源である回転体を特定するのは容易ではなく、次数や車速と音圧レベルとを見比べながら音の発生源である回転体を精度よく特定するには、作業者にある程度の経験が要求される。
【0005】
そこで、本開示は、異音診断システムの利用経験が少ない作業者であっても、車両で発生する異音の精度のよい診断結果を容易に得られるようにすることを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の異音診断システムは、車両から発せられる音の時系列データに基づいて前記車両で発生した異音を診断する異音診断システムであって、前記音の時系列データから時間と周波数と音圧との関係を示すスペクトログラムを取得する演算処理部と、前記車両の識別情報と、前記音のデータに同期して取得された前記車両の状態を示す車両状態データとに基づいて、前記車両で異音を発生させる異音現象の周波数の時系列データを取得する異音周波数取得部と、前記スペクトログラムと、前記異音周波数取得部により取得された前記周波数の時系列データと、前記異音現象の情報とを表示部に表示させる表示制御部と、前記音の時系列データと、前記スペクトログラムの選択された範囲とに基づいて前記車両で発生した異音の原因を診断する診断部とを含むものである。
【0007】
本開示の異音診断システムにおいて、演算処理部は、音の時系列データから時間と周波数と音圧との関係を示すスペクトログラムを取得する。また、異音周波数取得部は、車両の識別情報と、音のデータに同期して取得された車両の状態を示す車両状態データとに基づいて、車両で異音を発生させる異音現象の周波数の時系列データを取得する。そして、表示制御部は、スペクトログラムと、異音現象の周波数の時系列データと、異音現象の情報とを表示部に表示させる。これにより、異音診断システムのユーザは、表示部に表示される異音現象の周波数等を参照しながら、スペクトログラムの診断部により診断されるべき範囲を適正に選択することができる。この結果、異音診断システムの利用経験が少ない作業者であっても、車両で発生する異音の精度のよい診断結果を容易に得ることが可能になる。なお、診断部は、与えられた情報に基づいて異音の原因を診断するように機械学習により構築されたものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の異音診断システムを示す概略構成図である。
本開示の異音診断システムを構成する端末において実行される一連の処理を示すフローチャートである。
本開示の異音診断システムを構成する端末の表示部の表示例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
【0010】
図1は、本開示の異音診断システム1を示す概略構成図である。同図に示す異音診断システム1は、動力発生源としてエンジンのみを搭載した車両や、ハイブリッド車(HEV,PHEV)、電気自動車(BEV,FCEV)といった車両Vで発生した異音の原因を診断するためのものであり、携帯端末10と、当該携帯端末10と通信により情報をやり取り可能な診断装置としてのサーバ20とを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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