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公開番号
2025012459
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023115309
出願日
2023-07-13
発明の名称
冷凍サイクル装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類
F25B
1/00 20060101AFI20250117BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約
【課題】圧縮機を非効率駆動モードする場合に、圧縮機の温度の過上昇や圧縮機のモータの回転数の過上昇などを生じるのを抑制する。
【解決手段】冷凍サイクル装置は、冷媒が流れる第1流路に圧縮機と凝縮器と第1膨張弁と蒸発器とがこの順に設けられた冷凍サイクルと、第1流路の圧縮機と凝縮器との間から分岐すると共に第1流路の圧縮機と蒸発器との間に合流する第2流路に第2膨張弁が設けられたバイパス系と、制御装置とを備える。制御装置は、圧縮機の発熱要求が行なわれているときには、圧縮機の発熱要求が行なわれていないときに比して、モータのd軸電流が大きくなるようにモータを制御すると共に第2流路の冷媒の流量が多くなるように第2膨張弁を制御する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
冷媒が流れる第1流路に圧縮機と凝縮器と第1膨張弁と蒸発器とがこの順に設けられた冷凍サイクルと、前記第1流路の前記圧縮機と前記凝縮器との間から分岐すると共に前記第1流路の前記圧縮機と前記蒸発器との間に合流する第2流路に第2膨張弁が設けられたバイパス系と、制御装置と、を備える冷凍サイクル装置であって、
前記制御装置は、前記圧縮機の発熱要求が行なわれているときには、前記圧縮機の発熱要求が行なわれていないときに比して、前記モータのd軸電流が大きくなるように前記モータを制御すると共に前記第2流路の冷媒の流量が多くなるように前記第2膨張弁を制御する、
冷凍サイクル装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、冷凍サイクル装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、この種の技術としては、バッテリから供給される電力によって駆動する電動機を走行用動力源とする車両に適用され、バッテリの電力によって駆動して冷媒を圧縮する圧縮機を含む空調用のヒートポンプを備える熱交換システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この熱交換システムでは、車両に搭載された動力伝達装置を潤滑する潤滑油と冷媒との間で熱交換を行なう熱交換部を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-51872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した熱交換システムにおいて、圧縮機の発熱量の増加により加温対象をより十分に加温するために、圧縮機を非効率駆動モードで駆動することが考えられている。この場合に、圧縮機を流れる冷媒の流量が少ないと、圧縮機の温度の過上昇や圧縮機のモータの回転数の過上昇などを生じる懸念がある。
【0005】
本開示の冷凍サイクル装置は、圧縮機を非効率駆動モードで駆動する場合に、圧縮機の温度の過上昇や圧縮機のモータの回転数の過上昇などを生じるのを抑制することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の冷凍サイクル装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。本開示の冷凍サイクル装置は、冷媒が流れる第1流路に圧縮機と凝縮器と第1膨張弁と蒸発器とがこの順に設けられた冷凍サイクルと、前記第1流路の前記圧縮機と前記凝縮器との間から分岐すると共に前記第1流路の前記圧縮機と前記蒸発器との間に合流する第2流路に第2膨張弁が設けられたバイパス系と、制御装置と、を備える冷凍サイクル装置であって、前記制御装置は、前記圧縮機の発熱要求が行なわれているときには、前記圧縮機の発熱要求が行なわれていないときに比して、前記モータのd軸電流が大きくなるように前記モータを制御すると共に前記第2流路の冷媒の流量が多くなるように前記第2膨張弁を制御する、ことを要旨とする。
【0007】
本開示の冷凍サイクル装置では、圧縮機の発熱要求が行なわれているときには、圧縮機の発熱要求が行なわれていないときに比して、モータのd軸電流が大きくなる(モータが非効率駆動モードで駆動される)ようにモータを制御すると共に第2流路の冷媒の流量が多くなるように第2膨張弁を制御する。これにより、圧縮機の発熱量を大きくすることができると共に、圧縮機を流れる冷媒の流量を多くし、圧縮機の温度の過上昇や圧縮機のモータの回転数の過上昇などが生じるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の実施形態の冷凍サイクル装置10の概略構成図である。
冷凍サイクル装置10における比エンタルピーと圧力との関係の一例を示す説明図である。
処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本開示の実施形態の冷凍サイクル装置10の概略構成図である。実施形態の冷凍サイクル装置10は、例えば、走行用のモータと電力のやりとりを行なうバッテリを搭載する電動車(電気自動車やハイブリッド車、燃料電池車)に搭載され、バッテリの冷却や加温に用いられる。図示するように、冷凍サイクル装置10は、冷凍サイクル20と、バイパス系40と、電子制御ユニット(以下、「ECU」という)50とを備える。
【0010】
冷凍サイクル20は、第1流路22と、圧縮機(コンプレッサ)24と、凝縮器(コンデンサ)28と、第1膨張弁(エキスパンションバルブ)30と、蒸発器(エバポレータ)32とを有する。第1流路22は、冷媒が流れる流路であり、第1流路22には、圧縮機24、凝縮器28、第1膨張弁30、蒸発器32がこの順に設けられている。圧縮機24は、圧縮部25と、モータ26と、インバータ27とを有する。圧縮部25は、インバータ27により駆動されるモータ26の作動により、蒸発器32からの低温低圧の気体の冷媒を圧縮して高温高圧の気体の冷媒にして圧送する。モータ26は、三相交流電動機として構成されている。インバータは、バッテリからの直流電力を三相交流電力に変換してモータに供給することによりモータを回転駆動する。凝縮器28は、圧縮機24からの高温高圧の気体の冷媒を常温高圧の液体の冷媒にする。第1膨張弁30は、凝縮器28からの常温高圧の液体の冷媒を膨張させて低温低圧の気液混合の冷媒にする。蒸発器32は、第1膨張弁30からの低温低圧の気液混合の冷媒を低温低圧の気体の冷媒にする。実施形態では、電動ポンプによりバッテリと蒸発器32および凝縮器28のうち選択した側とに冷却水を循環させる冷却装置を用いて、蒸発器32との熱交換により冷却された冷却水または凝縮器28との熱交換により加温された冷却水を選択的にバッテリ側に供給することにより、バッテリを冷却または加温できるようになっている。
(【0011】以降は省略されています)
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