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公開番号2024179677
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023098705
出願日2023-06-15
発明の名称冷却システム
出願人富士電機株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類F25B 5/02 20060101AFI20241219BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】各要冷設備の冷却領域を良好に冷却すること。
【解決手段】圧縮機21及び凝縮器22を有した冷凍機11と、電子膨張弁23A等及び蒸発器24A等を有した複数のショーケース14A等とを備え、複数のショーケース14A等にて蒸発器24A等での冷媒の蒸発により収納室13A等を冷却する冷却システム10であって、複数のショーケース14A等は、収納室13A等の内部温度が高温警報温度以上となってから高温警報遅延時間が経過したことを条件として高温警報を発するとともに、内部温度が予告高温警報温度以上となってから告高温警報遅延時間が経過したことを条件として、予告高温警報を発するショーケースコントローラ14A等を備え、いずれかのショーケースコントローラ14A等から予告高温警報が発せられた場合に、該当するショーケースコントローラ14A等を通じて電子膨張弁23A等の開度を増大させる管理制御部30を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
吸引した冷媒を圧縮する圧縮機及び該圧縮機で圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器を有した冷凍機と、
前記凝縮器で凝縮した冷媒の一部を断熱膨張させる電子膨張弁及び該電子膨張弁で断熱膨張した冷媒を蒸発させて前記圧縮機に吸引させる蒸発器を有した複数の要冷設備と
を備え、
前記複数の要冷設備にて前記蒸発器での冷媒の蒸発により所定の冷却領域を冷却する冷却システムであって、
前記複数の要冷設備は、前記冷却領域の内部温度が予め決められた高温警報温度以上となってから予め設定された高温警報遅延時間が経過したことを条件として高温警報を発するとともに、前記内部温度が前記高温警報温度よりも低い予告高温警報温度以上となってから予め設定された予告高温警報遅延時間が経過したことを条件として、予告高温警報を発する制御部を備え、
いずれかの要冷設備を構成する制御部から予告高温警報が発せられた場合に、該制御部を通じて前記電子膨張弁の開度を増大させる管理制御部を備えたことを特徴とする冷却システム。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記管理制御部は、いずれかの要冷設備を構成する制御部から予告高温警報が発せられた場合に、前記内部温度が予め決められた目標温度範囲内である他の要冷設備を構成する制御部を通じて、該他の要冷設備を構成する電子膨張弁の開度を低減させることを特徴とする請求項1に記載の冷却システム。
【請求項3】
前記管理制御部から与えられた指令に応じて前記電子膨張弁の開度を増大させた制御部は、前記内部温度が予め決められた目標温度以上である場合、当該要冷設備の冷却領域の内部雰囲気を循環させる送風ファンの回転速度を最大にすることを特徴とする請求項2に記載の冷却システム。
【請求項4】
前記要冷設備は、前記冷却領域である収納室に商品を収納するショーケースであることを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の冷却システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却システムに関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えばコンビニエンスストアやスーパーマーケット等の店舗に設置された冷却システムが特許文献1に提案されており、冷凍機及び複数のショーケースを備えている。冷凍機は、圧縮機及び凝縮器を有している。複数のショーケースは、商品を載置する商品載置棚が上下方向に沿って複数段設けられた収納室を有し、かつ冷凍機とともに冷媒回路を構成する電子膨張弁及び蒸発器を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-99013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、そのような特許文献1に提案されている冷却システムでは、いずれかのショーケースの内部温度が、故障等ではなく店舗内環境等により上昇してしまうことがあった。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて、各要冷設備の冷却領域を良好に冷却することができる冷却システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る冷却システムは、吸引した冷媒を圧縮する圧縮機及び該圧縮機で圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器を有した冷凍機と、前記凝縮器で凝縮した冷媒の一部を断熱膨張させる電子膨張弁及び該電子膨張弁で断熱膨張した冷媒を蒸発させて前記圧縮機に吸引させる蒸発器を有した複数の要冷設備とを備え、前記複数の要冷設備にて前記蒸発器での冷媒の蒸発により所定の冷却領域を冷却する冷却システムであって、前記複数の要冷設備は、前記冷却領域の内部温度が予め決められた高温警報温度以上となってから予め設定された高温警報遅延時間が経過したことを条件として高温警報を発するとともに、前記内部温度が前記高温警報温度よりも低い予告高温警報温度以上となってから予め設定された予告高温警報遅延時間が経過したことを条件として、予告高温警報を発する制御部を備え、いずれかの要冷設備を構成する制御部から予告高温警報が発せられた場合に、該制御部を通じて前記電子膨張弁の開度を増大させる管理制御部を備えたことを特徴とする。
【0007】
また本発明は、上記冷却システムにおいて、前記管理制御部は、いずれかの要冷設備を構成する制御部から予告高温警報が発せられた場合に、前記内部温度が予め決められた目標温度範囲内である他の要冷設備を構成する制御部を通じて、該他の要冷設備を構成する電子膨張弁の開度を低減させることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、上記冷却システムにおいて、前記管理制御部から与えられた指令に応じて前記電子膨張弁の開度を増大させた制御部は、前記内部温度が予め決められた目標温度以上である場合、当該要冷設備の冷却領域の内部雰囲気を循環させる送風ファンの回転速度を最大にすることを特徴とする。
【0009】
また本発明は、上記冷却システムにおいて、前記要冷設備は、前記冷却領域である収納室に商品を収納するショーケースであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数の要冷設備が、冷却領域の内部温度が予め決められた高温警報温度以上となってから予め設定された高温警報遅延時間が経過したことを条件として高温警報を発するとともに、内部温度が高温警報温度よりも低い予告高温警報温度以上となってから予め設定された予告高温警報遅延時間が経過したことを条件として、予告高温警報を発する制御部を備え、管理制御部が、いずれかの要冷設備を構成する制御部から予告高温警報が発せられた場合に、該制御部を通じて電子膨張弁の開度を増大させるので、該制御部を有する要冷設備に対する冷媒の流量を一時的に増大させることにより予告高温警報の発出を停止させることができ、各要冷設備の冷却領域を良好に冷却することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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