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公開番号2025002480
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023102686
出願日2023-06-22
発明の名称液体凍結装置
出願人ホシザキ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F25D 13/00 20060101AFI20241226BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】凍結槽内の不凍液により被凍結物を凍結させない待機時に、凍結槽内の不凍液の温度が高くならないようにしつつ凍結槽内の不凍液を不必要に冷却しないようにする。
【解決手段】液体凍結装置10は、内部に貯えた不凍液により被凍結物を凍結させる凍結槽20と、凍結槽20内の不凍液を冷却する冷凍装置30と、凍結槽20内の不凍液の温度を検出する温度センサ28と、温度センサ28の検出温度に基づいて冷凍装置30の作動を制御する制御装置80とを備え、被凍結物を凍結させるのに適した凍結用温度となるように制御する凍結運転モードと、凍結用温度より高くて不凍液の引火温度より低い温度として設定した待機温度となるように制御する保冷運転モードとを備え、凍結運転モードと保冷運転モードを切替可能とした。
【選択図】図15
特許請求の範囲【請求項1】
内部に貯えた不凍液により被凍結物を凍結させる凍結槽と、
前記凍結槽内の不凍液を冷却する冷凍装置と、
前記凍結槽内の不凍液の温度を検出する温度センサと、
前記温度センサの検出温度に基づいて前記冷凍装置の作動を制御する制御装置とを備えた液体凍結装置であって、
前記被凍結物を凍結させるのに適した温度として設定された凍結用温度となるように前記温度センサの検出温度に基づいて前記冷凍装置の作動を制御する凍結運転モードと、前記凍結用温度より高くて不凍液を保管するのに適した温度として設定された保冷温度となるように前記温度センサの検出温度に基づいて前記冷凍装置の作動を制御する保冷運転モードとを備え、前記凍結運転モードと前記保冷運転モードとを切替可能としたことを特徴とする液体凍結装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の液体凍結装置において、
前記凍結槽内の不凍液を撹拌する撹拌羽根と、前記撹拌羽根を回転させる撹拌モータとを有し、前記撹拌モータの回転数を変更可能とした撹拌装置を備え、
前記保冷運転モードの実行時には前記凍結運転モードにて被凍結物を凍結させるときよりも前記撹拌モータの回転数を低くするように制御したことを特徴とする液体凍結装置。
【請求項3】
請求項1に記載の液体凍結装置において、
前記凍結槽内の不凍液を撹拌する撹拌羽根と、前記撹拌羽根を回転させる撹拌モータとを有し、前記撹拌モータの回転数を変更可能とした撹拌装置を備え、
前記凍結運転モードにて被凍結物を凍結させていないときには前記凍結運転モードにて被凍結物を凍結させるときよりも前記撹拌モータの回転数を低くするように制御したことを特徴とする液体凍結装置。
【請求項4】
請求項1または2に記載の液体凍結装置において、
前記凍結槽内の不凍液を撹拌する撹拌羽根と、前記撹拌羽根を回転させる撹拌モータとを有し、前記撹拌モータの回転数を変更可能とした撹拌装置を備え、
前記凍結運転モード中に前記凍結用温度より高く設定されて被凍結物が前記凍結槽内の不凍液中に投入されたときに上昇する被凍結物投入温度を前記温度センサにより検出したときに、前記温度センサにより前記被凍結物投入温度を検出する前よりも前記撹拌モータの回転数を高くするように制御したことを特徴とする液体凍結装置。
【請求項5】
請求項1に記載の液体凍結装置において、
前記制御装置には外部のインターネットに通信可能な通信端末が接続され、
外部の端末装置をインターネットに接続して前記端末装置から前記制御装置を遠隔操作可能としたことを特徴とする液体凍結装置。
【請求項6】
請求項1に記載の液体凍結装置において、
前記制御装置は不揮発性記憶部を備え、
前記不揮発性記憶部に実行中のモードを記憶させるようにしたことを特徴とする液体凍結装置。
【請求項7】
請求項1に記載の液体凍結装置において、
前記凍結運転モードと前記保冷運転モードとに加えて前記不凍液の温度を排出に適した排出温度以上に上昇させる保守運転モードと、
前記凍結槽内の不凍液を撹拌する撹拌羽根と、前記撹拌羽根を回転させる撹拌モータとを有し、前記撹拌モータの回転数を変更可能とした撹拌装置とを備え、
前記保守運転モードを実行しているときには前記不凍液が排出温度以上となるまでは前記保冷運転モードを実行させているときよりも前記撹拌モータの回転数を高くするように制御したことを特徴とする液体凍結装置。
【請求項8】
請求項7に記載の液体凍結装置において、
前記保守運転モードにて前記温度センサの検出温度が前記排出温度以上となると、前記撹拌モータの作動を停止させるように制御したことを特徴とする液体凍結装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、食材や調理物等の被凍結物を冷却した不凍液によって凍結させる液体凍結装置に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、食材や調理物等の被凍結物を冷却した不凍液によって凍結させる冷凍装置が開示されている。この冷凍装置は、不凍液を貯える冷凍液タンクと、冷凍液タンク内のエタノール等の冷凍液を冷却する冷凍機と、冷凍液タンク内の冷凍液を撹拌するジェットスクリューと、冷凍液タンク内の冷凍液の温度を検出する温度センサとを備えている。この冷凍装置においては、冷凍液タンク内の冷凍液は、冷凍機を構成する熱交換器を循環する冷媒により冷却されるとともに、撹拌手段により温度が均一となるように撹拌されている。また、冷凍機は温度センサの検出温度に基づいて制御されており、冷凍液タンク内の冷凍液は被冷凍物を凍結するのに適した温度(-40℃~-20℃)となるように制御されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-46813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1で用いられている冷凍装置(液体凍結装置)においては、冷凍機は温度センサの検出温度に基づいて制御されており、冷凍液タンク内の冷凍液は被冷凍物(被凍結物)を凍結するのに適した温度(-40℃~-20℃)となるように制御されている。この冷凍装置においては、冷凍液タンク内の冷凍液は、被冷凍物を凍結させる必要のないときであっても、被冷凍物を凍結させるのに適した温度(-40℃~-20℃)となるように冷却されており、冷凍液タンク内の冷凍液を不必要に冷却することになっていた。これに対し、冷凍液タンク内の冷凍液を冷却しないようにすることで、冷凍液を冷却するときに不必要に冷凍機を作動させるのを防ぐことができる。しかし、冷凍液タンク内の冷凍液を冷凍機により冷却しないと、冷凍液タンク内のエタノールを用いた冷凍液が揮発温度や引火温度より高くなるおそれがある。本発明は、凍結槽内の不凍液により被凍結物を凍結させない待機時に、凍結槽内の不凍液の温度が高くならないようにしつつ凍結槽内の不凍液を不必要に冷却しないようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記課題を解決するために、内部に貯えた不凍液により被凍結物を凍結させる凍結槽と、凍結槽内の不凍液を冷却する冷凍装置と、凍結槽内の不凍液の温度を検出する温度センサと、温度センサの検出温度に基づいて冷凍装置の作動を制御する制御装置とを備えた液体凍結装置であって、被凍結物を凍結させるのに適した温度として設定された凍結用温度となるように温度センサの検出温度に基づいて冷凍装置の作動を制御する凍結運転モードと、凍結用温度より高くて不凍液を保管するのに適した温度として設定された保冷温度となるように温度センサの検出温度に基づいて冷凍装置の作動を制御する保冷運転モードとを備え、凍結運転モードと保冷運転モードとを切替可能としたことを特徴とする液体凍結装置を提供するものである。
【0006】
上記のように構成した液体凍結装置においては、被凍結物を凍結させるのに適した温度として設定された凍結用温度となるように温度センサの検出温度に基づいて冷凍装置の作動を制御する凍結運転モードと、凍結用温度より高くて不凍液を保管するのに適した温度として設定された保冷温度となるように温度センサの検出温度に基づいて冷凍装置の作動を制御する保冷運転モードとを備え、凍結運転モードと保冷運転モードとを切替可能としている。被凍結物を凍結させるときには、凍結運転モードを実行するようにして、被凍結物を凍結させるのに適した凍結用温度となるように温度センサの検出温度に基づいて冷凍装置の作動を制御することで、凍結槽内の不凍液を被凍結物を凍結させるのに適した温度に冷却することができる。
【0007】
これに対し、被凍結物を凍結させないときには、保冷運転モードを実行するようにして、凍結用温度より高くて不凍液を保管するのに適した温度として設定された保冷温度となるように温度センサの検出温度に基づいて冷凍装置の作動を制御することで、凍結槽内の不凍液を凍結用温度より高くて不凍液を保管するのに適した保冷温度に冷却することができる。このように、被凍結物を凍結させないときには、凍結槽内の不凍液を凍結用温度より高い保冷温度で冷却していることで、凍結槽内の不凍液を保管するのに適した保冷温度以上とならないようにした状態で、凍結槽内の不凍液を不必要に冷却しないようにすることができる。
【0008】
上記のように構成した液体凍結装置においては、凍結槽内の不凍液を撹拌する撹拌羽根と、撹拌羽根を回転させる撹拌モータとを有し、撹拌モータの回転数を変更可能とした撹拌装置を備え、保冷運転モードの実行時には凍結運転モードにて被凍結物を凍結させるときよりも撹拌モータの回転数を低くするように制御するのが好ましい。保冷運転モードの実行時は凍結槽内の不凍液の温度を均一に保つために凍結槽内の不凍液を撹拌するものであって、不凍液を被凍結物と熱交換させる必要がない。このため、保冷運転モードの実行時の撹拌モータの回転数を凍結運転モードにて被凍結物を凍結させるときよりも低く抑えることで、撹拌モータの作動時の消費電力を低く抑えることができる。これに対し、凍結運転モードにて被凍結物を凍結させるときの撹拌モータの回転数を保冷運転モードの実行時よりも高くしているので、凍結槽内にて不凍液に浸漬された被凍結物は保冷運転モードの実行時よりも回転数を高くした撹拌モータによって生じる速い液流により不凍液と熱交換されやすくなり、被凍結物を速く冷却することができるようになる。
【0009】
上記のように構成した液体凍結装置においては、凍結槽内の不凍液を撹拌する撹拌羽根と、撹拌羽根を回転させる撹拌モータとを有し、撹拌モータの回転数を変更可能とした撹拌装置を備え、凍結運転モードにて被凍結物を凍結させていないときには凍結運転モードにて被凍結物を凍結させるときよりも撹拌モータの回転数を低くするように制御するのが好ましい。凍結運転モードにて被凍結物を凍結させないときには、撹拌モータを高い回転数で回転させる必要がない。このため、凍結運転モードにて被凍結物を凍結させないときに撹拌モータの回転数を低くするように制御することで、被凍結物を凍結させていないときの消費電力を低く抑えることができる。
【0010】
上記のように構成した液体凍結装置においては、凍結槽内の不凍液を撹拌する撹拌羽根と、撹拌羽根を回転させる撹拌モータとを有し、撹拌モータの回転数を変更可能とした撹拌装置を備え、凍結運転モード中に凍結用温度より高く設定されて被凍結物が凍結槽内の不凍液中に投入されたときに上昇する被凍結物投入温度を温度センサにより検出したときに、温度センサにより被凍結物投入温度を検出する前よりも撹拌モータの回転数を高くするように制御するのが好ましい。凍結槽内の不凍液に被凍結物を浸漬させたときには、凍結槽内の不凍液は被凍結物によって温度が上昇する。温度センサにより被凍結物が凍結槽内の不凍液に投入されたときに上昇する被凍結物投入温度を検出したときに、撹拌モータの回転数を高くするように制御しているので、凍結槽内の不凍液に浸漬した被凍結物は回転数を高くした撹拌モータによって生じる速い液流により不凍液と熱交換されやすくなり、被凍結物を速く凍結させることができるようになる。
(【0011】以降は省略されています)

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