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公開番号2024148626
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023061937
出願日2023-04-06
発明の名称冷蔵庫
出願人アクア株式会社
代理人個人,個人
主分類F25D 11/00 20060101AFI20241010BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】冷凍室内の温度が冷凍室温度範囲の下限に達した後も、特定容器内の温度を所定の温度範囲内に保つことができる冷蔵庫を提供できる。
【解決手段】制御部は、圧縮機14及び冷却ファン18を稼働させ、冷凍室切替機構22を開にして冷凍室4を冷却するとともに、特定容器温度センサ40の測定データに基づいて特定容器切替機構20,24を開閉させて、特定容器30内の温度を所定の範囲内にする制御を行い、冷凍室温度センサ42による測定値が冷凍室温度範囲の下限に達したとき、圧縮機14及び冷却ファン18の稼働は継続し、特定容器切替機構20,24を開にする微冷凍継続制御を行う。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
冷凍室と、
冷蔵室と、
前記冷蔵室の内部で区画された特定容器と、
冷媒が循環する冷却サイクルを構成する圧縮機及び蒸発器と、
庫内の気体を流動させる冷却ファンと、
前記蒸発器を通過した冷気を前記冷凍室に供給する開の状態及び供給しない閉の状態に切り替える冷凍室切替機構と、
前記蒸発器を通過した冷気を前記特定容器に供給する開の状態及び供給しない閉の状態に切り替える特定容器切替機構と、
前記冷凍室内の温度を計測する冷凍室温度センサと、
前記特定容器内の温度を計測する特定容器温度センサと、
前記冷凍室温度センサ及び前記特定容器温度センサの測定データに基づいて、前記圧縮機、前記冷却ファン、前記冷凍室切替機構及び前記特定容器切替機構を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記圧縮機及び前記冷却ファンを稼働させ、前記冷凍室切替機構を開にして前記冷凍室を冷却するとともに、前記特定容器温度センサの測定データに基づいて前記特定容器切替機構を開閉させて、前記特定容器内の温度を所定の範囲内にする制御を行い、
前記冷凍室温度センサによる測定値が冷凍室温度範囲の下限に達したとき、前記圧縮機及び前記冷却ファンの稼働は継続し、前記特定容器切替機構を開にする微冷凍継続制御を行うことを特徴とする冷蔵庫。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記微冷凍継続制御を開始後、前記特定容器温度センサの測定値が所定の値に達したとき、前記圧縮機の稼働を停止する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】
前記制御部は、前記微冷凍継続制御を開始後、所定の時間が経過したとき、前記圧縮機の稼働を停止する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項4】
前記制御部は、前記微冷凍継続制御を終了させるとき、前記圧縮機の稼働を停止するとともに、前記特定容器切替機構を閉にする制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項5】
前記制御部は、前記特定容器内の温度が0℃以下となるように制御を行うことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の冷蔵庫。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷蔵室の内部で区画された特定容器を備えた冷蔵庫に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
冷蔵庫の中には、蔵室の内部で区画された特定容器を備えたものがある。特定容器内の温度を微冷凍温度にすることにより、食品を過冷却状態に保つことができ、食品の鮮度を保つことができる。そのような冷蔵庫の中には、圧縮機と冷却ファンを稼働させ、特定容器内の温度センサの測定データに基づいて、特定容器ダンパの開閉を行って、特定容器内の食品を過冷却状態に保つ冷蔵庫が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-222245号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、通常の冷蔵庫の制御では、冷凍室内の温度が冷凍室温度範囲の下限に達したとき、圧縮機の稼働を停止する。その場合、特定容器に冷気が供給されなくなる。特定容器の周囲の冷蔵室内の温度は0℃より高いので、周囲からの伝熱により、特定容器内の温度は0℃より高くなる虞がある。その場合、食品を過冷却状態に保つことができなくなり、食品の鮮度を保つことができなくなる。
【0005】
従って、本発明の目的は、上記の課題を解決するものであり、冷凍室内の温度が冷凍室温度範囲の下限に達した後も、特定容器内の温度を所定の温度範囲内に保つことができる冷蔵庫を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様は、
冷凍室と、
冷蔵室と、
前記冷蔵室の内部で区画された特定容器と、
冷媒が循環する冷却サイクルを構成する圧縮機及び蒸発器と、
庫内の気体を流動させる冷却ファンと、
前記蒸発器を通過した冷気を前記冷凍室に供給する開の状態及び供給しない閉の状態に切り替える冷凍室切替機構と、
前記蒸発器を通過した冷気を前記特定容器に供給する開の状態及び供給しない閉の状態に切り替える特定容器切替機構と、
前記冷凍室内の温度を計測する冷凍室温度センサと、
前記特定容器内の温度を計測する特定容器温度センサと、
前記冷凍室温度センサ及び前記特定容器温度センサの測定データに基づいて、前記圧縮機、前記冷却ファン、前記冷凍室切替機構及び前記特定容器切替機構を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記圧縮機及び前記冷却ファンを稼働させ、前記冷凍室切替機構を開にして前記冷凍室を冷却するとともに、前記特定容器温度センサの測定データに基づいて前記特定容器切替機構を開閉させて、前記特定容器内の温度を所定の範囲内にする制御を行い、
前記冷凍室温度センサによる測定値が冷凍室温度範囲の下限に達したとき、前記圧縮機及び前記冷却ファンの稼働は継続し、前記特定容器切替機構を開にする微冷凍継続制御を行う冷蔵庫である。
【0007】
本態様によれば、圧縮機及び冷却ファンを稼働させて冷凍室を冷却し、冷凍室内の温度が冷凍室温度範囲の下限に達した後も、圧縮機及び冷却ファンの稼働は継続する。このため、特定容器切替機構を開にすることにより、冷媒で冷却された蒸発器を通過した冷気を特定容器に供給して、特定容器を冷却することができる。これにより、特定容器内の温度を所定の範囲内(例えば0℃以下)に保つことができる。なお、圧縮機及び冷却ファンの稼働は継続しても、冷気の多くが特定容器等に供給されるので、冷凍室内の温度が冷凍室温度範囲より大きく下がる虞はない。
【0008】
以上のように、本態様により、冷凍室内の温度が冷凍室温度範囲の下限に達した後も、特定容器内の温度を所定の温度範囲内に保つことができる。これにより、特定容器内に収納された食品の過冷却状態を保って、食品の鮮度を保持することができる。
【0009】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、
前記制御部は、前記微冷凍継続制御を開始後、前記特定容器温度センサの測定値が所定の値に達したとき、前記圧縮機の稼働を停止する制御を行う冷蔵庫である。
【0010】
本態様によれば、微冷凍継続制御を開始後、所特定容器温度センサの測定値が所定の値、例えば、特定容器温度範囲の下限に達したとき、圧縮機の稼働を停止する制御を行う。これにより、特定容器内の温度が過度に下がることなく、特定容器内の温度を所定の温度範囲内に保持することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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