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公開番号2024064846
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2022173764
出願日2022-10-28
発明の名称真空保冷容器
出願人ワコン株式会社
代理人個人
主分類F25D 3/00 20060101AFI20240507BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】真空断熱構造を備えた保冷容器の保温性能を高め、長期に亘って保温状態を維持することができる保冷容器の提供を図る。
【解決手段】真空断熱構造を備えた保冷空間12と、保冷空間12内に被収納物を出し入れする開口部13とを備える。保冷空間12の内壁面14に熱伝導可能に直接又は熱伝導部材23を介して接する冷却体22を備えた冷却部材21が着脱可能に配置される。冷却部材21が内壁面14を冷却して、内壁面に沿って伝達される外部からの熱移動を、抑制するよう構成する。冷却部材21の冷却体22には、固液2相間の相変化をなす保冷剤を軟質または硬質のケース内に封入した保冷剤デバイスや、冷却機能を備えた電子冷却デバイスなどを用いることができる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
真空断熱構造を備えた保冷空間と、前記保冷空間内に被収納物を出し入れする開口部とを備えた真空保冷容器において、
前記保冷空間の内壁面に対して熱伝導可能に接する冷却部材が着脱可能に配置され、
前記冷却部材が前記内壁面を冷却して、前記内壁面に沿って伝達される外部からの熱移動を、抑制するよう構成したことを特徴とする真空保冷容器。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記冷却部材は、板状又はリング状をなす熱伝導部材と、前記熱伝導部材を冷却する冷却体とを備え、
前記冷却体は、前記熱伝導部材に対して熱伝導可能に接触しており、
前記熱伝導部材は、前記保冷空間の前記内壁面に対して熱伝導可能に接触しており、
前記熱伝導部材は、前記内壁面に対して着脱可能であり、前記冷却体に対して着脱可能又は着脱不能であることを特徴とする請求項1に記載の真空保冷容器。
【請求項3】
前記冷却部材は、冷却体によって構成され、
前記冷却体は、前記保冷空間の前記内壁面に対して熱伝導可能に直接接触していることを特徴とする請求項1に記載の真空保冷容器。
【請求項4】
前記冷却体は、固液2相間の相変化をなす保冷剤を軟質または硬質のケース内に封入した保冷剤デバイスと、冷却機能を備えた電子冷却デバイスとの少なくとも何れか一方あることを特徴とする請求項1又は2に記載の真空保冷容器。
【請求項5】
前記冷却体の少なくとも一部が前記保冷空間の内部側に位置しており、前記冷却体によって前記保冷空間内が冷却されるものであることを特徴とする請求項2又は3に記載の真空保冷容器。
【請求項6】
前記冷却体が前記保冷空間の外側に位置していることを特徴とする請求項2又は3に記載の真空保冷容器。
【請求項7】
前記保冷空間の前記内壁面は、前記冷却部材を支持する凸部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の真空保冷容器。
【請求項8】
前記開口部を閉ざす蓋体に前記冷却部材が取り付けられたことを特徴とする請求項1に記載の真空保冷容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、真空断熱構造を備えた真空保冷容器に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、真空保冷容器はいわゆる魔法瓶として飲料などの液体を運ぶために使われていた。
【0003】
ところが、特許文献1に示されるように、細胞や組織などの生体試料を所定の温度に維持して輸送したり、温度管理が必要な医薬品を所定の温度に維持して輸送したりする必要性が高まり、より長時間保冷空間内の温度維持が可能な真空保冷容器の開発が求められている。
【0004】
たとえば、特許文献1には、「第2の容器に保温対象物を収容し、第2の容器を第1の容器に保冷剤と共に収納する」保冷容器が開示されている。この特許文献1にあっては、「保温対象物を長期に亘って好適に保冷することができる。とくに、第1の容器及び/又は第2の容器を真空断熱構造にすることで、保温性能を高めることができる。そして、第1の容器を真空断熱構造とした場合には、長期に亘って保温状態を維持することができる。また、第2の容器を真空断熱構造とした場合には、保温対象物は、保冷剤から急激な冷却を受けることがなく、緩やかに冷却されるから、保温対象物にヒートショックを与えることなく保冷を行なうことができる」という効果が記載されている。
【0005】
発明者は、保冷空間内の温度維持を伸ばすことが可能な真空保冷容器を開発せんとして、従来の真空保冷容器を再検討したところ、真空断熱構造をなす保冷空間の壁伝いの熱移動を抑えることが重要であるという知見を得た。
【0006】
真空保冷容器は真空状態を長期にわたり維持するためにステンやチタンなどの金属で製造されることが多い。ところが、金属がゆえに熱伝導率が高く、開口部からの壁伝いの熱移動が生じてしまっていた。
いわゆる魔法瓶のように、被収納物が液体であれば内壁面に直接接しているため、被収納物自体が開口部からの壁伝いの熱移動を抑制する機能を果たしていた。
【0007】
しかし、最近、特許文献1に示すように、医薬品などの固体を輸送したり、液体であってもケースに収納したものを輸送したりする際にも真空保冷容器が使われ、保冷時間を延ばすために内部に冷媒(保冷剤やドライアイス)を収納するようになってきた。ところが、それらの冷媒は内壁面と接していないため、壁伝いの熱移動を抑えることができていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2004-217290号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、真空断熱構造を備えた保冷容器において、開口部からの保冷空間の内壁面沿いの熱移動に着目することによって、保温性能を高めることを課題とする。また、長期に亘って保温状態を維持することができる保冷容器の提供を図る。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、開口部からの保冷空間の内壁面沿いの熱移動に着目することが、上記の課題の解決には重要であるとの知見を得てなされたものであり、真空断熱構造を備えた保冷空間と、前記保冷空間内に被収納物を出し入れする開口部とを備えた真空保冷容器において、前記保冷空間の内壁面に接する冷却部材が着脱可能に配置され、前記冷却部材が前記内壁面を冷却して、前記内壁面に沿って伝達される外部からの熱移動を、抑制するよう構成した真空保冷容器を提供することにより上記の課題を解決した。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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