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公開番号
2024110784
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-16
出願番号
2023015584
出願日
2023-02-03
発明の名称
冷蔵庫
出願人
大和冷機工業株式会社
代理人
個人
主分類
F25D
23/02 20060101AFI20240808BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約
【課題】左右のスライド扉を別々に保持する左右の保持部材を案内するレールが左右に分かれた冷蔵庫を提供する。
【解決手段】本体と左右のスライド扉D0と案内機構を備え、案内機構は、左右の保持部材120と左右の補助レール20を備え、各補助レール20は、左右方向においてスライド扉D0の範囲内にある。各保持部材120は、傾動可能なアーム部130と補助レール20への接続部を有し、スライド扉D0が閉塞位置P1で左右方向において接続部が傾動軸AX1よりも最開位置P2側にある。補助レール20は、スライド扉D0が閉塞位置P1から最開位置P2に向かう途中位置P3まで接続部を中心に回転し保持部材120を傾動させ、且つ、左右方向において接続部が傾動軸AX1よりも閉塞位置P1側に変わった状態でスライド扉D0が最開位置P2まで到達するように接続部を案内する案内構造30を有する。
【選択図】図10
特許請求の範囲
【請求項1】
冷蔵室の前面において左右の開口部を有する本体と、
前記左右の開口部を別々に閉塞可能な左右のスライド扉と、
前記本体に設けられ、各前記スライド扉を前記開口部が閉塞される閉塞位置と前記開口部が最も開く最開位置との間で双方向に案内する案内機構と、を備え、
前記閉塞位置にある右側のスライド扉の前側に左側のスライド扉の前記最開位置があり、前記閉塞位置にある前記左側のスライド扉の前側に前記右側のスライド扉の前記最開位置がある、冷蔵庫であって、
前記案内機構は、
前記左右のスライド扉を別々に保持する左右の保持部材と、
前記本体に設けられ、前記左右の保持部材を別々に案内する左右のレール、を備え、
各前記レールは、左右方向において前記スライド扉の範囲内にあり、
各前記保持部材は、鉛直に向いた傾動軸を中心として傾動可能に前記スライド扉に設けられたアーム部、及び、該アーム部に設けられて前記レールに対して移動可能に接続している接続部を有し、設けられている前記スライド扉が前記閉塞位置にあるときに左右方向において前記接続部が前記傾動軸よりも前記最開位置側にあり、
前記レールは、案内する前記スライド扉が前記閉塞位置から前記最開位置に向かう途中位置まで前記接続部を中心として回転するように前記保持部材を傾動させ、且つ、左右方向において前記接続部が前記傾動軸よりも前記閉塞位置側に変わった状態で前記スライド扉が前記最開位置まで到達するように前記接続部を案内する案内構造を有する、冷蔵庫。
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【請求項2】
前記接続部は、前記アーム部に第一の水平位置において設けられている第一接続部、及び、前記アーム部に前記第一の水平位置とは異なる第二の水平位置において設けられている第二接続部を含み、
前記案内構造は、前記スライド扉が前記閉塞位置から前記途中位置に到達するまで前記第一接続部を中心として回転するように前記保持部材を傾動させる支点構造、及び、左右方向において前記接続部が前記傾動軸よりも前記閉塞位置側にある状態で前記第一接続部と前記第二接続部との位置関係を維持させる位置関係維持構造を含む、請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】
前記支点構造は、該支点構造に案内される前記スライド扉が前記閉塞位置にあるときに左右方向において前記第二接続部を前記傾動軸と前記第一接続部との間に配置させ、
前記位置関係維持構造は、該位置関係維持構造に前記スライド扉が案内されるときに左右方向において前記第二接続部を前記第一接続部よりも前記最開位置側に配置させる、請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】
前記案内構造は、前記レールの内部において前記レールに沿った溝を有し、
前記第一接続部は、前記溝の中に入っている第一ローラーを備え、
前記第二接続部は、前記溝の中に入っている第二ローラーを備え、
前記溝は、下向きに開口し、
前記アーム部は、前記レールの下側から前記溝に入って鉛直向きのローラー回転軸を中心として前記第一ローラー及び前記第二ローラーを回転可能に保持する、請求項2又は請求項3に記載の冷蔵庫。
【請求項5】
前記第一接続部は、前記アーム部に第一の高さにおいて設けられ、
前記第二接続部は、前記アーム部に前記第一の高さとは異なる第二の高さにおいて設けられ、
前記支点構造は、前記第一の高さにおいて鉛直向きの回転軸を中心として前記アーム部が回転するように前記第一接続部を保持する保持溝、及び、前記第二の高さにおいて前記回転軸を中心として前記第二接続部の旋回を許容する旋回溝を有し、
前記位置関係維持構造は、前記保持溝及び前記旋回溝に繋がって前記第一の高さから前記第二の高さにかけて前記位置関係を維持させながら前記第一接続部及び前記第二接続部を移動させる位置関係維持溝を有する、請求項2又は請求項3に記載の冷蔵庫。
【請求項6】
前記案内機構は、左右方向において前記傾動軸を基準として前記接続部を前記最開位置側へ動かす向きに前記アーム部に対して力を加えるトーションばねをさらに備える、請求項1又は請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項7】
前記本体は、前記冷蔵室の前面において左右方向に沿った横桟を備え、
前記左右のレールは、前記横桟に設けられ、
各前記スライド扉には、該スライド扉が前記閉塞位置にあるときに前記レールの前側を全て隠す保護部材が取り付けられている、請求項1又は請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項8】
前記本体は、前記左右のスライド扉が前記閉塞位置にあるときに前記保護部材間に見えるように前記冷蔵室の前面において鉛直方向に沿った縦桟を備える、請求項7に記載の冷蔵庫。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、引き違いに開閉可能な左右のスライド扉を備える冷蔵庫に関する。
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【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されているように、引き違い構成の左右のスライド扉を備える冷蔵庫が知られている。このような冷蔵庫のスライド扉は冷蔵室開口部に並行するように移動するので、スライド扉の前の空間が狭くてもスライド扉の開閉操作が容易であり、冷蔵庫の設置空間を省スペースにすることができる。
特許文献1に示される開閉体開閉機構は、上側において第1及び第2支持部材を介して第1及び第2開閉体の移動を第1及び第2案内部材で案内し、下側において第3及び第4支持部材を介して第1及び第2開閉体の移動を共通の第3案内部材で案内する。右側の第1開閉体が開位置に位置するときに第3支持部材は第3案内部材上において左側の第2開閉体の後方に存在し、左側の第2開閉体が開位置に位置するときに第4支持部材は第3案内部材上において右側の第1開閉体の後方に存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-131880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、左側のスライド扉の移動域のうち破損部が左右の移動域の共用部分である場合、左右どちらのスライド扉も十分な開閉ができなくなる。上述した開閉体開閉機構では、共通の第3案内部材の略中間部分において第3及び第4支持部材が移動することができなければ、左右どちらの開閉体も十分な開閉ができなくなる。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決可能な冷蔵庫を開示するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の冷蔵庫は、
冷蔵室の前面において左右の開口部を有する本体と、
前記左右の開口部を別々に閉塞可能な左右のスライド扉と、
前記本体に設けられ、各前記スライド扉を前記開口部が閉塞される閉塞位置と前記開口部が最も開く最開位置との間で双方向に案内する案内機構と、を備え、
前記閉塞位置にある右側のスライド扉の前側に左側のスライド扉の前記最開位置があり、前記閉塞位置にある前記左側のスライド扉の前側に前記右側のスライド扉の前記最開位置がある、冷蔵庫であって、
前記案内機構は、
前記左右のスライド扉を別々に保持する左右の保持部材と、
前記本体に設けられ、前記左右の保持部材を別々に案内する左右のレール、を備え、
各前記レールは、左右方向において前記スライド扉の範囲内にあり、
各前記保持部材は、鉛直に向いた傾動軸を中心として傾動可能に前記スライド扉に設けられたアーム部、及び、該アーム部に設けられて前記レールに対して移動可能に接続している接続部を有し、設けられている前記スライド扉が前記閉塞位置にあるときに左右方向において前記接続部が前記傾動軸よりも前記最開位置側にあり、
前記レールは、案内する前記スライド扉が前記閉塞位置から前記最開位置に向かう途中位置まで前記接続部を中心として回転するように前記保持部材を傾動させ、且つ、左右方向において前記接続部が前記傾動軸よりも前記閉塞位置側に変わった状態で前記スライド扉が前記最開位置まで到達するように前記接続部を案内する案内構造を有する、態様を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、左右のスライド扉を別々に保持する左右の保持部材を案内するレールが左右に分かれた冷蔵庫を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
冷蔵庫の例を模式的に示す正面図。
冷蔵庫の例を一部の要素が省略された状態で模式的に示す斜視図。
左上のスライド扉が最開位置にある冷蔵庫の例を一部の要素が省略された状態で模式的に示す斜視図。
スライド扉の移動経路の例を模式的に示す平面図。
案内機構のうち支持レール群及び左右の支持部材の例を模式的に示す平面図。
案内機構のうち左右の補助レール及び左右の保持部材の例を模式的に示す底面図。
補助レール、保持部材、及び、トーションばねの例を模式的に示す斜視図。
保持部材の例を模式的に示す平面図。
補助レールの例を模式的に示す底面図。
スライド扉開閉時の保持部材の動きの例を模式的に示す底面図。
案内機構のうち補助レール及び左右の保持部材の比較例を模式的に示す底面図。
補助レール及び保持部材の比較例を模式的に示す斜視図。
スライド扉開閉時の保持部材の動きの比較例を模式的に示す底面図。
左上のスライド扉が最開位置にある冷蔵庫の比較例を一部の要素が省略された状態で模式的に示す斜視図。
冷蔵庫の比較例を模式的に示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
【0010】
(1)本発明に含まれる技術の概要:
まず、図1~15に示される例を参照して本発明に含まれる技術の概要を説明する。尚、本願の図は模式的に例を示す図であり、これらの図に示される各方向の拡大率は異なることがあり、各図は整合していないことがある。むろん、本技術の各要素は、符号で示される具体例に限定されない。
(【0011】以降は省略されています)
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