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公開番号2024146235
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023059016
出願日2023-03-31
発明の名称空調機
出願人ダイキン工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F25B 41/40 20210101AFI20241004BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】可燃性冷媒以外の冷媒回路の接続替えを行う際に、可燃性冷媒の配管に与える影響を軽減する。
【解決手段】空調機は、可燃性冷媒と可燃性冷媒以外の他の冷媒とを利用した空調機であって、可燃性冷媒以外の他の冷媒側の回路に敷設されるサービス時に配管の接続替えを行う部分についてロウ付けの炎が可燃性冷媒回路をあぶらないように構成されてなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
可燃性冷媒と可燃性冷媒以外の他の冷媒とを利用した空調機であって、
可燃性冷媒以外の他の冷媒側の回路に敷設されるサービス時に配管の接続替えを行う部分についてロウ付けの炎が可燃性冷媒回路をあぶらないように構成されてなる空調機。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記可燃性冷媒回路の配管と前記他の冷媒側の回路の前記接続替えを行う部分との距離が50mm以上離れている請求項1に記載の空調機。
【請求項3】
前記他の冷媒側の回路に備えられる圧縮機の接続替えを行う部分と前記可燃性冷媒回路との間に保護部材が設置されている請求項1または2に記載の空調機。
【請求項4】
前記他の冷媒側の回路に備えられる圧縮機の接続替えを行う部分と前記可燃性冷媒回路との間に、当該他の冷媒側の回路に備えられる容器または板金が設置されている請求項1または2に記載の空調機。
【請求項5】
前記可燃性冷媒回路と前記他の冷媒側の回路とが別ケーシングに収められている請求項1に記載の空調機。
【請求項6】
前記可燃性冷媒と前記他の冷媒の回路接続には前記他の冷媒側の回路の配管のみが使用される請求項1または5に記載の空調機。
【請求項7】
ロウ付けを要することなく前記他の冷媒側の回路の部品交換が可能な構造を有する請求項1に記載の空調機。
【請求項8】
少なくとも前記接続替えを行う部分には、工具で締め付け可能な継手が使用されている請求項1または7に記載の空調機。
【請求項9】
交換部品として、少なくとも圧縮機、四路切替弁、電動弁を備える請求項1または7に記載の空調機。
【請求項10】
前記可燃性冷媒回路に用いられる配管もしくは防露筒は、前記他の冷媒側の回路に用いられる配管もしくは防露筒と色もしくは形状、材質のいずれかが異なる請求項1に記載の空調機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、空調機に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、30℃で1MPa以下の第1冷媒を用いた利用側の冷凍サイクルと、30℃で1.5MPa以上の第2冷媒を用いた熱源側の冷凍サイクルと、を含む二元冷凍サイクルを行うことで暖房運転を行い、第1冷媒を用いた単元冷凍サイクルを行うことで冷房運転を行うことにより、冷房運転および暖房運転を効率よく行う、とする冷凍サイクル装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-159196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
冷媒回路を利用する空調機等の装置は、その敷設時において、配管の接続替えを行う部分についてロウ付けをするために炎を用いることがある。例えば可燃性冷媒と可燃性冷媒以外の他の冷媒とを利用する二元サイクルを利用する空調機の場合、ロウ付けの際に可燃性冷媒の配管を炎であぶってしまうおそれがある。また、敷設時に可燃性冷媒の配管を誤って切断してしまう等、可燃性冷媒の配管に影響を及ぼすおそれがある。
本開示は、可燃性冷媒と可燃性冷媒以外の他の冷媒とを利用した空調機において可燃性冷媒以外の他の冷媒側の回路の接続替えを行う際に、可燃性冷媒の配管に与える影響を軽減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の空調機は、可燃性冷媒と可燃性冷媒以外の他の冷媒とを利用した空調機であって、可燃性冷媒以外の他の冷媒側の回路に敷設されるサービス時に配管の接続替えを行う部分についてロウ付けの炎が可燃性冷媒回路をあぶらないように構成されてなる。この場合、可燃性冷媒以外の冷媒回路の接続替えを行う際に、可燃性冷媒の配管に与える影響を軽減することができる。
ここで、本開示の空調機は、前記可燃性冷媒回路の配管と前記他の冷媒側の回路の前記接続替えを行う部分との距離が50mm以上離れている。この場合、他の冷媒側の回路の配管の接続替えを行う部分についてロウ付けを行う際に使用する炎が可燃性冷媒回路の配管をあぶることを防ぐことができる。
また、本開示の空調機は、前記他の冷媒側の回路に備えられる圧縮機の接続替えを行う部分と前記可燃性冷媒回路との間に保護部材が設置されている。この場合、可燃性冷媒回路の配管を他の冷媒側の回路の配管の接続替えを行う部分についてロウ付けを行う際に使用する炎から保護することができる。
また、本開示の空調機は、前記他の冷媒側の回路に備えられる圧縮機の接続替えを行う部分と前記可燃性冷媒回路との間に、当該他の冷媒側の回路に備えられる容器または板金が設置されている。この場合、他の冷媒側の回路の構成要素を利用して、可燃性冷媒回路の配管を他の冷媒側の回路の配管の接続替えを行う部分についてロウ付けを行う際に使用する炎から保護することができる。
また、本開示の空調機は、前記可燃性冷媒回路と前記他の冷媒側の回路とが別ケーシングに収められている。この場合、可燃性冷媒以外の冷媒回路の接続替えを行う際に、可燃性冷媒回路の配管に与える影響を遮断することができる。
また、本開示の空調機は、前記可燃性冷媒と前記他の冷媒の回路接続には前記他の冷媒側の回路の配管のみが使用される。この場合、可燃性冷媒と他の冷媒の回路接続部分が、他の冷媒側の回路の配管の接続替えを行う部分についてロウ付けを行う際に使用する炎から影響を受けることを防ぐことができる。
また、本開示の空調機は、ロウ付けを要することなく前記他の冷媒側の回路の部品交換が可能な構造を有する。この場合、ロウ付けの炎が可燃性冷媒回路の配管をあぶらない構成を実現することができる。
また、本開示の空調機は、少なくとも前記接続替えを行う部分には、工具で締め付け可能な継手が使用されている。この場合、ロウ付けを要することなく他の冷媒側の回路の配管の接続替えを行うことができる。
また、本開示の空調機は、交換部品として、少なくとも圧縮機、四路切替弁、電動弁を備える。この場合、圧縮機、四路切替弁、電動弁の交換に際し、可燃性冷媒以外の冷媒回路の接続替えを行う際に、可燃性冷媒の配管に与える影響を軽減することができる。
ここで、本開示の空調機は、前記可燃性冷媒回路に用いられる配管もしくは防露筒は、前記他の冷媒側の回路に用いられる配管もしくは防露筒と色もしくは形状、材質のいずれかが異なる。この場合、可燃性冷媒回路に用いられる配管もしくは防露筒と他の冷媒側の回路に用いられる配管もしくは防露筒との取り違えを防止することができる。
また、本開示の空調機は、前記可燃性冷媒には炭化水素を使用する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本実施の形態に係る空調機の構成例を示す回路図である。
第1冷媒回路の接続替えポイントと第2冷媒回路の配管との間に設置される保護部材の設置例を示す図である。
第1冷媒回路に備えられる容器を第1冷媒回路において配管の接続替えを行う部分と第2冷媒回路の配管との間に設置する場合の設置例を示す図である。
第1冷媒回路と第2冷媒回路とが別ケーシングに収められる場合の室外機の構成例を示す図である。
第1冷媒回路と第2冷媒回路とが別ケーシングに収められる場合の室外機の構造例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、添付図面を参照して、実施の形態について詳細に説明する。
<空調機の構成>
図1は、本実施の形態に係る空調機の構成例を示す回路図である。
本実施の形態に係る空調機1は、室内機10と室外機20とを備える。
室内機10は、例えば室内熱交換器11を備える。室内熱交換器11は、暖房運転時には凝縮器として、冷房運転時には蒸発器として機能する。室内機10は、室内ファン(不図示)を備える構成としても良い。
なお、図1において、空調機1は1つの室内機10を備えているが、この構成に限定されない。例えば、空調機1は複数の室内機10を備える構成としても良い。この場合、冷媒配管は各室内機10へと分岐する。
室内機10と室外機20とは、液閉鎖弁37、ガス閉鎖弁38をそれぞれ有する配管によって互いに接続される。複数の室内機10を備える場合、冷媒配管は各室内機10へと分岐し、室外機20に対し複数の室内機10が接続される。
【0008】
室外機20は、第1冷媒回路21と第2冷媒回路22とを備える。第1冷媒回路21は、液閉鎖弁37、ガス閉鎖弁38をそれぞれ有する配管によって室内機10に接続される。第1冷媒回路21は可燃性冷媒以外の他の冷媒が充填され、第2冷媒回路22は可燃性冷媒が充填される。
第1冷媒回路21は、例えば可燃性冷媒以外の他の冷媒として、二酸化炭素が充填される。第2冷媒回路22は、例えば可燃性冷媒としてプロパンが充填される。なお、充填される冷媒は上記したものに限定されず、例えば可燃性冷媒は他の炭化水素であっても良い。
第2冷媒回路22は、第1冷媒回路21の能力を高めるアシスト回路として機能する。
【0009】
第1冷媒回路21は、第1圧縮機31と、第1サブアキュムレータ32と、四路切換弁33と、第1室外熱交換器34と、カスケード熱交換器35と、第1電動弁36と、液閉鎖弁37と、室内熱交換器11と、ガス閉鎖弁38と、低圧レシーバ39とが順に接続されて構成される。
第2冷媒回路22は、第2圧縮機41と、第2サブアキュムレータ42と、第2室外熱交換器43と、第2電動弁44とが順に接続されて構成される。
なお、第1冷媒回路21および第2冷媒回路22は、上記した構成に限定されない。例えば、第1冷媒回路21および第2冷媒回路22は、フィルターやヒートシンク、オイルセパレータ等を備える構成としても良い。また、圧力センサや保護用検出器である高圧圧力開閉器などを備える構成としても良い。
【0010】
第1圧縮機31は、その吐出側が四路切換弁33の第1ポート(P1)に接続され、その吸入側は第1サブアキュムレータ32に接続される。第1サブアキュムレータ32は、冷媒を気体と液体とに分離させ、気体の冷媒のみを第1圧縮機31に吸入させる。第1圧縮機31は、吸入した気体冷媒を圧縮し、吐出側から吐出する。
(【0011】以降は省略されています)

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