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公開番号2025002481
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023102688
出願日2023-06-22
発明の名称液体凍結装置
出願人ホシザキ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F25D 13/00 20060101AFI20241226BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】不凍液が冷却領域内にて螺旋状に巻回された蒸発管の内側と外側と間の狭い範囲で循環しないようにして、浸漬領域の不凍液を十分に冷却できるようにする。
【解決手段】液体凍結装置10は、内部に不凍液を貯える凍結槽20と、凍結槽20内にて螺旋状に巻回した蒸発管34に冷媒を循環させることにより不凍液を冷却する冷凍装置30と、凍結槽20内にて蒸発管34の内側に回転可能に設けられた撹拌羽根57を回転させることによって下方へ流れる液流を発生させる撹拌装置50と、凍結槽20内を蒸発管34が配置された冷却領域20cと被凍結物を浸漬させる浸漬領域20bとに通液可能に仕切る仕切板25とを備え、凍結槽20内の底部には撹拌羽根57の下側に冷却領域20cから浸漬領域20b側に向けて下方に傾斜して撹拌羽根57によって下方に流れる不凍液を通路25bを通して浸漬領域20bに案内するガイド部59が設けられている。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
内部に貯えた不凍液により被凍結物を凍結させる凍結槽と、
前記凍結槽内にて螺旋状に巻回した蒸発管に冷媒を循環させることにより前記不凍液を冷却する冷凍装置と、
前記凍結槽内にて前記螺旋状に巻回した蒸発管の内側に回転可能に設けられた撹拌羽根を回転させることによって前記螺旋状に巻回した蒸発管の内側に下方へ流れる液流を発生させる撹拌装置と、
少なくとも前記凍結槽内の底部に凍結液が通過可能な通路を有して、前記凍結槽内を前記蒸発管が配置されて不凍液を冷却する冷却領域と前記被凍結物を浸漬させるための浸漬領域とに通液可能に仕切る仕切板とを備えた液体凍結装置であって、
前記凍結槽内の底部には前記撹拌羽根の下側に前記冷却領域から前記浸漬領域側に向けて下方に傾斜して回転する前記撹拌羽根によって下方に流れる不凍液を前記通路を通して前記浸漬領域に案内するガイド部を設けたことを特徴とする液体凍結装置。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
請求項1に記載の液体凍結装置において、
前記ガイド部には前記冷却領域と前記浸漬領域とが配置される方向と水平方向に直交する方向に不凍液の流れを遮る遮蔽部を設けたことを特徴とする液体凍結装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の液体凍結装置において、
前記撹拌羽根の上側には前記撹拌羽根に空気の巻き込みを防止する空気巻き込み防止板を設けたことを特徴とする液体凍結装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、食材や調理物等の被凍結物を冷却した不凍液によって凍結させる液体凍結装置に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、食材や調理物等の被凍結物を冷却した不凍液によって凍結させる食品冷凍装置が開示されている。この食品冷凍装置は、不凍液を貯える冷凍槽と、冷凍槽内の左側部にて螺旋状に巻回された冷媒管に冷媒を循環させることにより不凍液を冷却する冷凍装置と、冷凍槽内にて螺旋状に巻回された蒸発管の内側に撹拌羽根を有した撹拌手段とを備えている。この食品冷凍装置においては、冷凍槽内の不凍液は冷凍装置を構成する冷媒管を循環する冷媒により冷却されており、冷媒管により冷却された不凍液は螺旋状に巻回された冷媒管の内側で撹拌手段の撹拌羽根により下方へ流れる液流によって冷媒管の下部から遠心方向の外側に送出され、冷凍槽内の不凍液は撹拌手段の撹拌羽根により螺旋状に巻回された冷媒管の上部から内側に流入し、冷凍槽内の不凍液は螺旋状に巻回された冷媒管の内側と外側を循環することで冷却されている。冷凍槽内の不凍液中に食材等の被凍結物を浸漬すると、被凍結物は冷却された不凍液と熱交換されて凍結される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-298973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1で用いられている食品冷凍装置(液体凍結装置)においては、冷凍槽(凍結槽)内の不凍液は螺旋状に巻回された冷媒管(蒸発管)の内側と外側とを循環することで冷却されている。この種の食品冷凍装置では、冷凍槽内を冷媒管が配置されて不凍液を冷却する冷却領域と被凍結物を不凍液に浸漬させる浸漬領域とに仕切る仕切板を配設することで、被凍結物が冷媒管に接触する可能性を回避することができる。冷凍槽内を仕切板によって冷媒管が配置された冷却領域と被凍結物を浸漬させる浸漬領域に仕切るようにしたときには、撹拌手段の撹拌羽根によって螺旋状に巻回された冷媒管の下部から外側に送出された不凍液は仕切板によって冷却領域から浸漬領域に流れにくくなるおそれがある。この場合に、螺旋状に巻回された冷媒管の下部から外側に送出された不凍液は螺旋状に巻回された冷媒管の外側を上昇して螺旋状に巻回された冷媒管の上部から内側に流入し、不凍液が螺旋状に巻回された冷媒管の内側と外側との間の狭い範囲で循環するでショートサイクルが生じることになり、浸漬領域の不凍液を十分に冷却することができないおそれがある。本発明は、凍結槽内を螺旋状に巻回された蒸発管が配置されて不凍液を冷却する冷却領域と被凍結物を浸漬させるための浸漬領域とを通液可能に仕切る仕切板を設けた液体凍結装置において、不凍液が螺旋状に巻回された蒸発管の内側と外側と間の狭い範囲で循環しないようにして、凍結槽の浸漬領域の不凍液を十分に冷却できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記課題を解決するために、内部に貯えた不凍液により被凍結物を凍結させる凍結槽と、凍結槽内にて螺旋状に巻回した蒸発管に冷媒を循環させることにより不凍液を冷却する冷凍装置と、凍結槽内にて螺旋状に巻回した蒸発管の内側に回転可能に設けられた撹拌羽根を回転させることによって螺旋状に巻回した蒸発管の内側に下方へ流れる液流を発生させる撹拌装置と、少なくとも凍結槽内の底部に凍結液が通過可能な通路を有して、凍結槽内を蒸発管が配置されて不凍液を冷却する冷却領域と被凍結物を浸漬させるための浸漬領域とに通液可能に仕切る仕切板とを備えた液体凍結装置であって、凍結槽内の底部には撹拌羽根の下側に冷却領域から浸漬領域側に向けて下方に傾斜して回転する撹拌羽根によって下方に流れる不凍液を通路を通して浸漬領域に案内するガイド部を設けたことを特徴とする液体凍結装置を提供するものである。
【0006】
上記のように構成した液体凍結装置においては、凍結槽内の底部には撹拌羽根の下側に冷却領域から浸漬領域側に向けて下方に傾斜して撹拌羽根によって下方に流れる不凍液を通路を通して浸漬領域に案内するガイド部が設けられている。凍結槽内の冷却領域の凍結液は螺旋状に巻回した蒸発管の内側にて撹拌装置の撹拌羽根による液流によって下方に流れ、下方に流れる不凍液はガイド部によって浸漬領域側に送出されるようになるので、不凍液が螺旋状に巻回された蒸発管の内側と外側と間の狭い範囲で循環するショートサイクルが生じないようになり、凍結槽の浸漬領域の不凍液を十分に冷却することができる。
【0007】
上記のように構成した液体凍結装置においては、ガイド部には冷却領域と浸漬領域とが配置される方向と水平方向に直交する方向に不凍液の流れを遮る遮蔽部を設けるのが好ましい。このようにしたときには、螺旋状に巻回された蒸発管の内側を下方に流れる不凍液は遮蔽部によって冷却領域と浸漬領域とが配置される方向と水平方向に直交する方向に流れにくくなって浸漬領域に多く流れるようになり、凍結槽の浸漬領域の不凍液をさらに十分に冷却することができる。
【0008】
また、この種の液体凍結装置においては、撹拌装置の撹拌羽根を回転させることにより螺旋状に巻回した蒸発管の内側に下方へ流れる液流を発生させたときに、撹拌羽根の上側に発生する渦によって、撹拌羽根に空気が巻き込まれるおそれがある。撹拌羽根に空気が巻き込まれると、不凍液に熱量を持つ空気が混入し、不凍液の冷却速度が遅くなるおそれがある。上記のように構成した液体凍結装置においては、撹拌羽根の上側には撹拌羽根に空気の巻き込みを防止する空気巻き込み防止板を設けるのが好ましい。このようにしたときには、撹拌装置の撹拌羽根を回転させることにより螺旋状に巻回した蒸発管の内側に下方へ流れる液流を発生させたときに、撹拌羽根に空気が巻き込まれにくくすることができ、撹拌羽根に空気が巻き込まれることでの不具合を生じさせにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の液体凍結装置の斜視図である。
液体凍結装置の左右方向の中央部を前後方向に沿って切断した縦方向断面図である。
図1の扉を開放したときの斜視図である。
箱形ケーシング部のカバーを取り外した状態の液体凍結装置の斜視図である。
図2の上側前部の一部拡大断面図である。
液体凍結装置の上側部にて前後方向の中央部で左右方向に沿って切断した縦方向断面図である。
液体凍結装置の冷凍装置を中心とした概略図である。
図2の上側後部の一部拡大断面図である。
仕切板の後側位置での左右方向に沿って切断した縦方向断面斜視図(a)と、(a)の蒸発管を取り外した状態の縦方向断面斜視図(b)である。
図4にて撹拌装置を上側に取り外した状態の斜視図である。
網棚を前方に引き出した状態の収納籠の斜視図である。
網棚を収納籠内に収納した状態で可動枠部の下部を外側に回動させたときの収納籠の斜視図である。
収納籠の係止部を凍結槽の開口部のフックに係止させたときの図2に相当する縦方向断面図である。
収納籠の係止部を凍結槽の開口部のフックに係止させて網棚を前方に引き出したときの斜視図である。
制御装置のブロック図である。
凍結運転モードから保冷運転モードに切り替えたときのタイムチャートである。
凍結運転モードで省エネルギーモードから通常凍結モードに切り替えるときのタイムチャートである。
凍結運転モードで温度センサにより被凍結物投入温度を検出したときに省エネルギーモードから通常凍結モードに切り替えるときのタイムチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に、本発明の液体凍結装置の一実施形態を添付図面を参照して説明する。本発明の液体凍結装置10は、リキッドフリーザーとも呼ばれるものであり、エタノール(57wt%)を用いた不凍液を用いて食材、調理物等の被凍結物を急速で凍結させるものである。食材、調理物等の被凍結物は、主として真空包装機等を用いて包装袋内に密閉されたものが用いられ、液体凍結装置10で凍結された後で冷凍庫内で冷凍保存される。図1及び図2に示したように、液体凍結装置10は、ハウジング11内の上部に凍結槽20と下部に機械室12とを備えている。図2及び図3に示したように、凍結槽20の後部には後述する撹拌装置50の撹拌モータ51を支持する支持板13が架設されており、ハウジング11の上面部には後部を除く部分に凍結槽20の上面の開口部20aが配置され、ハウジング11の後側上面部に配置される支持板13の上側には上方に立ち上がる箱形ケーシング部14が設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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