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公開番号2025012972
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023116196
出願日2023-07-14
発明の名称インホイールモータ
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類F16H 1/28 20060101AFI20250117BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】 インホイールモータを小型化する。
【解決手段】 インホイールモータであって、車両のボディに固定される固定部材と、回転部材と、モータと、遊星歯車減速機を有する。遊星キャリアとリングギヤの一方が前記回転部材の一部を構成している。遊星ギヤのそれぞれが、前記リングギヤと係合する小径ギヤ部と、軸方向において前記小径ギヤ部からシフトした位置に設けられているとともにサンギヤと係合する大径ギヤ部を有する。前記シャフトの径方向において、前記大径ギヤ部が前記リングギヤよりも外周側に突出している。径方向に沿って見たときに前記リングギヤと重なり、前記径方向において前記リングギヤよりも外周側に位置するとともに前記大径ギヤ部の外周端よりも内周側に位置する外周領域に、前記回転部材を前記固定部材に対して回転可能に支持する軸受けが配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
インホイールモータであって、
車両のボディに固定される固定部材と、
タイヤとともに回転する回転部材と、
前記固定部材に対して回転するシャフトを有するモータと、
前記シャフトの回転を前記回転部材に伝達する遊星歯車減速機、
を有し、
前記遊星歯車減速機が、
前記シャフトに固定されたサンギヤと、
リングギヤと、
前記サンギヤと前記リングギヤの間に配置された複数の遊星ギヤと、
前記各遊星ギヤを回転可能に支持する遊星キャリア、
を有し、
前記遊星キャリアと前記リングギヤの一方が前記回転部材の一部を構成しており、
前記遊星ギヤのそれぞれが、前記リングギヤと係合する小径ギヤ部と、前記シャフトの軸方向において前記小径ギヤ部からシフトした位置に設けられているとともに前記サンギヤと係合する大径ギヤ部を有し、
前記シャフトの径方向において、前記大径ギヤ部が前記リングギヤよりも外周側に突出しており、
前記径方向に沿って見たときに前記リングギヤと重なり、前記径方向において前記リングギヤよりも外周側に位置し、前記径方向において前記大径ギヤ部の外周端よりも内周側に位置する外周領域に、前記回転部材を前記固定部材に対して回転可能に支持する軸受けが配置されている、
インホイールモータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術は、インホイールモータに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【0002】
特許文献1に開示のインホイールモータは、車両のボディに固定される固定部材と、タイヤとともに回転する回転部材を有する。また、このインホイールモータは、モータと遊星歯車減速機構を有する。遊星歯車減速機構は、モータのシャフトの回転を回転部材に伝達する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-194857号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のインホイールモータは、回転部材を固定部材に対して回転可能に支持する軸受けを有している。軸受けは、遊星歯車機構の遊星ギヤの中心軸の延長線上に配置されている。したがって、このインホイールモータは、軸方向(すなわち、モータのシャフトの中心軸に平行な方向)の寸法が大きい。本明細書では、インホイールモータを小型化する技術を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示するインホイールモータは、車両のボディに固定される固定部材と、タイヤとともに回転する回転部材と、前記固定部材に対して回転するシャフトを有するモータと、前記シャフトの回転を前記回転部材に伝達する遊星歯車減速機、を有する。前記遊星歯車減速機が、前記シャフトに固定されたサンギヤと、リングギヤと、前記サンギヤと前記リングギヤの間に配置された複数の遊星ギヤと、前記各遊星ギヤを回転可能に支持する遊星キャリア、を有する。前記遊星キャリアと前記リングギヤの一方が前記回転部材の一部を構成している。前記遊星ギヤのそれぞれが、前記リングギヤと係合する小径ギヤ部と、前記シャフトの軸方向において前記小径ギヤ部からシフトした位置に設けられているとともに前記サンギヤと係合する大径ギヤ部を有する。前記シャフトの径方向において、前記大径ギヤ部が前記リングギヤよりも外周側に突出している。前記径方向に沿って見たときに前記リングギヤと重なり、前記径方向において前記リングギヤよりも外周側に位置し、前記径方向において前記大径ギヤ部の外周端よりも内周側に位置する外周領域に、前記回転部材を前記固定部材に対して回転可能に支持する軸受けが配置されている。
【0006】
このインホイールモータでは、リングギヤの外周側に位置する外周領域に軸受けが配置されている。したがって、インホイールモータの軸方向の寸法を小さくすることができる。また、外周領域は、遊星ギヤに大径ギヤ部と小径ギヤ部を設けた場合に生じる領域であり、この領域に軸受けを配置することでインホイールモータを小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施例1のインホイールモータの断面図。
実施例2のインホイールモータの断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1に示す実施例1のインホイールモータ10は、電動車両に搭載されており、電動車両の車輪を駆動する。インホイールモータ10は、筐体12とホイール90を有している。筐体12は、電動車両のボディに固定される部材である。ホイール90は、円筒形状を有しており、その外周面にタイヤ92が取り付けられている。ホイール90は、タイヤ92と共に回転する。インホイールモータ10は、ホイール90を筐体12に対して回転させる。
【0009】
インホイールモータ10は、モータ20と遊星歯車減速機30を有している。モータ20は、ステータ22とロータ24を有している。ステータ22は、筐体12に固定されている。ロータ24は、ロータコア24aとロータシャフト24bを有している。ロータコア24aは、ステータ22の周囲に配置されている。ロータコア24aは、ロータシャフト24bに固定されている。ロータシャフト24bは、筐体12に設けられた軸受け26によって回転可能に支持されている。ステータ22に電力が供給されると、ロータ24がロータシャフト24bの中心軸回りに回転する。
【0010】
遊星歯車減速機30は、サンギヤ40、リングギヤ50、複数の遊星ギヤ60、及び、遊星キャリア70を有している。なお、実施例1では、遊星歯車減速機30が4個の遊星ギヤ60を有しているが、遊星ギヤ60の数が3個以下であってもよいし、5個以上であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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