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公開番号2025011707
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023113970
出願日2023-07-11
発明の名称駆動装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類H02P 27/06 20060101AFI20250117BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】バッテリの低温時にバッテリの昇温を促進する。
【解決手段】駆動装置は、バッテリと、モータと、バッテリからの電力ラインに取り付けられてモータに三相交流を印加するインバータと、モータに印加される三相交流の電流を検出する電流センサと、インバータを制御する制御装置と、を備える。制御装置は、バッテリの低温時には、バッテリに流れる電流に電流センサの誤差成分に応じた脈動成分が生じるようにインバータを制御する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
バッテリと、モータと、前記バッテリからの電力ラインに取り付けられて前記モータに三相交流を印加するインバータと、前記モータに印加される三相交流の電流を検出する電流センサと、前記インバータを制御する制御装置と、を備える駆動装置であって、
前記制御装置は、前記バッテリの低温時には、前記バッテリに流れる電流に前記電流センサの誤差成分に応じた脈動成分が生じるように前記インバータを制御する、
ことを特徴とする駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、駆動装置に関し、詳しくは、バッテリとモータとインバータと制御装置とを備える駆動装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の駆動装置としては、バッテリからの直流電流をコンバータによって昇圧してモータを駆動するインバータに供給する駆動装置において、バッテリの低温時には、コンバータを通常より低いスイッチング周波数で動作させるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この駆動装置では、上記制御によりバッテリを通過するリプル電流の振幅を増大させてバッテリの昇温を促進している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-155788号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、バッテリからの直流電流を昇圧してモータを駆動するインバータに供給するコンバータを備えない駆動装置では、コンバータを有しないから、コンバータを通常より低いスイッチング周波数で動作させることによってバッテリの昇温を促進することができない。
【0005】
本開示の駆動装置は、バッテリの低温時にバッテリの昇温を促進することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の駆動装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示の駆動装置は、
バッテリと、モータと、前記バッテリからの電力ラインに取り付けられて前記モータに三相交流を印加するインバータと、前記モータに印加される三相交流の電流を検出する電流センサと、前記インバータを制御する制御装置と、を備える駆動装置であって、
前記制御装置は、前記バッテリの低温時には、前記バッテリに流れる電流に前記電流センサの誤差成分に応じた脈動成分が生じるように前記インバータを制御する、
ことを特徴とする。
【0008】
本開示の駆動装置では、バッテリの低温時には、バッテリに流れる電流に、電流センサの誤差成分に応じた脈動成分が生じるようにインバータを制御する。モータに印加される三相交流の電流を検出する電流センサには、オフセット成分とゲイン成分の誤差成分があるが、こうした誤差成分がある状態でも制御破綻しないようにインバータを制御することができる。このため、電流センサの許容誤差成分の範囲内でバッテリに流れる電流に脈動成分が生じるようにインバータを制御することも可能となる。このようにバッテリに流れる電流に脈動成分が生じるようにインバータを制御することにより、バッテリの昇温を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の実施形態としての駆動装置を搭載する電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。
電子制御ユニット50により実行される低温時脈動処理の一例を示すフローチャートである。
インバータ34を通常制御したときと脈動制御したときのバッテリ電流の時間変化の一例を模式的に示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本開示を実施するための形態(実施形態)について説明する。図1は、本開示の実施形態としての駆動装置を搭載する電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。図示するように、実施形態の電気自動車20は、走行用のモータ32と、インバータ34と、バッテリ36と、電子制御ユニット50とを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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