TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025012772
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023115865
出願日2023-07-14
発明の名称ハイブリッド車
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類B60W 20/15 20160101AFI20250117BHJP(車両一般)
要約【課題】内燃機関の排気管に配置された触媒を保護しつつ、制動指令に応じた制動トルクを実現するための技術を提供する。
【解決手段】ハイブリッド車は、内燃機関及びモータを有し、車輪を駆動するパワートレーンと、前記モータに接続されたバッテリと、前記パワートレーンを制御する制御ユニットと、を備え、前記制御ユニットは、制動指令に応じてフューエルカットを実行する処理と、前記フューエルカットの開始から所定時間が経過し、かつ、前記制動指令が継続しているときに、前記フューエルカットを中止して前記内燃機関の燃焼運転を再開する処理と、を実行し、再開後の前記燃焼運転では、前記内燃機関に供給する混合気をリッチに調整するとともに、前記バッテリに供給可能な電力の上限値が、前記制動指令に対応する前記モータの回生エネルギを下回る場合に、前記内燃機関の回転数の上昇に応じて前記リッチの程度を減少させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ハイブリッド車であって、
内燃機関及びモータを有し、車輪を駆動するパワートレーンと、
前記モータに接続されたバッテリと、
前記パワートレーンを制御する制御ユニットと、
を備え、
前記制御ユニットは、
制動指令に応じてフューエルカットを実行する処理と、
前記フューエルカットの開始から所定時間が経過し、かつ、前記制動指令が継続しているときに、前記フューエルカットを中止して前記内燃機関の燃焼運転を再開する処理と、を実行し、
再開後の前記燃焼運転では、前記内燃機関に供給する混合気をリッチに調整するとともに、前記バッテリに供給可能な電力の上限値が、前記制動指令に対応する前記モータの回生エネルギを下回る場合に、前記内燃機関の回転数の上昇に応じて前記リッチの程度を減少させる、
ハイブリッド車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書は、ハイブリッド車を開示する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ハイブリッド車が記載されている。このハイブリッド車は、制動指令に応じてフューエルカットを実行する制御ユニットを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-070891号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
フューエルカットが実行されると、内燃機関の排気管に配置された触媒には多くの酸素が供給される。このとき、触媒に多くの微粒子が堆積していると、触媒内で微粒子の酸化反応が促進されて、触媒が高温になるおそれがある。そのような温度上昇から触媒を保護するために、フューエルカットの開始から所定時間が経過したときに、フューエルカットを中止することが考えられる。
【0005】
フューエルカットを中止すると、内燃機関の燃焼運転が再開される。内燃機関の燃焼運転により発生するトルクは、車両の制動の妨げとなり得る。この点に関して、ハイブリッド車のパワートレーンでは、モータによる回生制動を調整することによって、必要な制動トルクを実現することができる。しかしながら、バッテリの状態(温度等)によってバッテリに供給可能な電力が制限されていると、モータによる回生制動も制限を受けることになり、必要な制動トルクを実現できないおそれがある。
【0006】
本明細書では、内燃機関の排気管に配置された触媒を保護しつつ、制動指令に応じた制動トルクを実現するための技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書で開示するハイブリッド車は、内燃機関及びモータを有し、車輪を駆動するパワートレーンと、前記モータに接続されたバッテリと、前記パワートレーンを制御する制御ユニットと、を備え、前記制御ユニットは、制動指令に応じてフューエルカットを実行する処理と、前記フューエルカットの開始から所定時間が経過し、かつ、前記制動指令が継続しているときに、前記フューエルカットを中止して前記内燃機関の燃焼運転を再開する処理と、を実行し、再開後の前記燃焼運転では、前記内燃機関に供給する混合気をリッチに調整するとともに、前記バッテリに供給可能な電力の上限値が、前記制動指令に対応する前記モータの回生エネルギを下回る場合に、前記内燃機関の回転数の上昇に応じて前記リッチの程度を減少させる。
【0008】
上記の構成では、フューエルカットの中止後、内燃機関の燃焼運転を再開したときに、内燃機関に供給する混合気をリッチに調整する。これにより、触媒内の酸素が消費されて触媒の温度上昇が抑制される。一方、リッチな混合気で内燃機関を燃焼運転すると、理論空燃比における燃焼運転と比べて、内燃機関が発生するトルクが上昇する。そこで、内燃機関の回転数を上昇させることが必要となるが、過度な回転数の上昇はNV比の悪化につながる。従って、上記の構成では、内燃機関の回転数の上昇に応じて、混合気に含まれる燃料の割合(即ち、リッチの程度)を減少させることで、内燃機関の回転数のさらなる上昇を抑制する。これにより、NV比の悪化を抑制することができる。なお、混合気に含まれる燃料の割合を減少させることは、バッテリに供給可能な電力の上限値が、制動指令に従って要求される回生エネルギを下回ることを条件に実行される。これは、当該条件では、モータによる回生によって必要な制動トルクを確保することが期待できないからである。
【0009】
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
ハイブリッド車の構成を示すブロック図である。
制御ユニットが実行する処理のフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

トヨタ自動車株式会社
車両
11日前
トヨタ自動車株式会社
車両
11日前
トヨタ自動車株式会社
車両
11日前
トヨタ自動車株式会社
車両
11日前
トヨタ自動車株式会社
電動機
11日前
トヨタ自動車株式会社
電動車
12日前
トヨタ自動車株式会社
電動車
11日前
トヨタ自動車株式会社
電動車
4日前
トヨタ自動車株式会社
電動車
5日前
トヨタ自動車株式会社
燃焼装置
11日前
トヨタ自動車株式会社
駆動装置
11日前
トヨタ自動車株式会社
電源装置
11日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
11日前
トヨタ自動車株式会社
給電装置
12日前
トヨタ自動車株式会社
電動車両
12日前
トヨタ自動車株式会社
ステータ
5日前
トヨタ自動車株式会社
積層コア
11日前
トヨタ自動車株式会社
破袋装置
12日前
トヨタ自動車株式会社
電動車両
11日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電セル
5日前
トヨタ自動車株式会社
システム
11日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関
11日前
トヨタ自動車株式会社
制御装置
12日前
トヨタ自動車株式会社
推薦方法
5日前
トヨタ自動車株式会社
取付装置
5日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
12日前
トヨタ自動車株式会社
クランプ
11日前
トヨタ自動車株式会社
バスバー
5日前
トヨタ自動車株式会社
電源装置
11日前
トヨタ自動車株式会社
生成装置
12日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
11日前
トヨタ自動車株式会社
電気自動車
5日前
トヨタ自動車株式会社
情報処理装置
5日前
トヨタ自動車株式会社
画像解析装置
5日前
トヨタ自動車株式会社
電力システム
4日前
トヨタ自動車株式会社
電力システム
4日前
続きを見る