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公開番号2025011914
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114333
出願日2023-07-12
発明の名称調味液供給部洗浄システム
出願人株式会社アイホー
代理人弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類B08B 3/04 20060101AFI20250117BHJP(清掃)
要約【課題】調味液散布ノズルを短時間で洗浄し、調味液を設定量で均一に散布する効果を長期間維持すること。
【解決手段】調味液ポンプP1にて加圧された調味液を調味液散布ノズル41に接続する調味液供給管L1に、洗浄液を供給する洗浄液供給管L5を接続する。調味液供給管L1と洗浄液供給管L5とが接続する接続部分に洗浄液切替バルブV3を配設する。洗浄液切替バルブV3を調味液供給位置に切り替えた状態では、調味液散布ノズル41が調味液ポンプP1にて加圧された調味液を出力し、洗浄液切替バルブV3を調味液供給位置に切り替えた状態では、調味液散布ノズル41が洗浄液を出力することにより、調味液散布ノズル41に残留する調味液が洗浄液に置換され、調味液散布ノズル41が洗浄される。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
食品に調味液を供給する調味液供給部と、
前記調味液を加圧する調味液加圧部を前記調味液供給部に接続する調味液供給管と、
前記調味液加圧部と前記調味液供給部との間で前記調味液供給管に接続し、洗浄液を供給する洗浄液供給管と、
前記洗浄液供給管と前記調味液供給管との接続部分に配設され、前記調味液供給部を前記調味液加圧部に接続する第1接続位置と、前記調味液供給部を前記洗浄液供給管に接続する第2接続位置と、を切り替える切替部と、
を有し、
前記切替部を前記第2接続位置に切り替えた状態で前記調味液供給部が前記洗浄液を出力することにより、前記調味液供給部に残留する前記調味液を前記洗浄液に置換し、前記調味液供給部を洗浄する、
ように構成されている調味液供給部洗浄システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載する洗浄システムにおいて、
前記調味液供給部は、パルス信号に基づいて開閉する電磁弁を備え、前記電磁弁の開閉動作により前記調味液の散布を制御される調味液散布ノズルであり、
前記切替部を前記第2接続位置に切り替えた状態で前記電磁弁が前記パルス信号に基づいて開閉動作を繰り返すことにより、前記調味液散布ノズルに残留する前記調味液を前記洗浄液に置換し、前記調味液散布ノズルを洗浄する、
ように構成されている調味液供給部洗浄システム。
【請求項3】
請求項2に記載する調味液供給部洗浄システムにおいて、
前記切替部を前記第2接続位置に切り替えた状態で前記電磁弁が開閉動作を繰り返した後、弁閉することにより、前記調味液散布ノズルの内部に前記洗浄液を滞留させる、
ように構成されている調味液供給部洗浄システム。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載する調味液供給部洗浄システムにおいて、
前記調味液散布ノズルは、箱形のノズルカバーに内設され、前記調味液を散布する散布部が前記ノズルカバーに開設された開口部に嵌合されている、
ように構成されている調味液供給部洗浄システム。
【請求項5】
請求項1に記載する調味液供給部洗浄システムにおいて、
前記調味液供給部は、調味液の滴下を防止する逆止弁である、
ように構成されている調味液供給部洗浄システム。
【請求項6】
請求項1に記載する調味液供給部洗浄システムにおいて、
前記洗浄液供給管は、外部装置の給湯タンクに接続する給湯管から分岐して前記切替部に接続し、前記給湯タンクに貯蔵される高温の洗浄液を前記洗浄液として使用する、
ように構成されている調味液供給部洗浄システム。
【請求項7】
請求項1に記載する調味液供給部洗浄システムにおいて、
前記調味液供給部は、前記調味液が散布される食品の搬送方向に対して直交する方向に複数配設されている、
ように構成されている調味液供給部洗浄システム。
【請求項8】
請求項7に記載する調味液供給部洗浄システムにおいて、
前記調味液供給管は、前記切替部の下流側で分岐して前記複数の調味液供給部に接続し、
前記複数の調味液供給部は、電気信号により動作を制御可能であり、
前記複数の調味液供給部は、1個の制御部により制御される、
ように構成されている調味液供給部洗浄システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、調味液供給部洗浄システムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、食品加工では、調味液を散布して味付けすることが行われている。例えば、特許文献1には、コンベヤによって白飯をほぐしながら搬送する搬送経路上にスプレユニットを配設し、調味液を白飯に散布して混ぜる技術が開示されている。
【0003】
また例えば、特許文献2には、調味液タンクとロート状容器とを接続する調味液供給管に調味液供給開閉弁を配設し、調味液タンクからロート状容器に供給された調味液を散布ノズルから白飯に散布する調味液添加装置が開示されている。この調味液添加装置は、さらに、洗浄液タンクが洗浄液供給管を介してロート状容器に接続され、その洗浄液供給管に洗浄液供給開閉弁が配設されている。調味液が流れる管路は、洗浄液タンクからロート状容器に供給された洗浄用の水が散布ノズルに供給され、散布ノズルから散布されることによって、洗浄される。
【0004】
また例えば、特許文献3には、醤油を貯蔵するタンクからコンプレッサに醤油を供給し、コンプレッサで加圧された醤油をノズルに供給し、コンベヤで搬送されるお握りに向けて醤油をノズルから噴霧する調味液供給装置が開示されている。この調味液供給装置は、醤油を貯蔵するタンクに水と蒸気を供給し、蒸気で加熱した水をコンプレッサに供給し、醤油の管路を洗浄する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平5-261021号公報
特開2008-126002号公報
特開2008-193915号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
調味液を散布される食品の味は、調味液の供給量によって決まる。そのため、調味液を散布する調味液散布装置では、例えば、外部からのパルス信号に応じて電磁弁を開閉して調味液を散布する調味液散布ノズルが使用される。また例えば、調味液の滴下を防止する逆止弁が使用される。
【0007】
しかし、調味液には、食酢、砂糖、醤油、塩、昆布出汁など、各種調味料が含まれている。その中でも特にアミノ酸や塩分、酢酸を含む調味液は、酸化作用が強い。調味液散布ノズルあるいは逆止弁は、調味液の酸化作用によって弁部が酸化すると、調味液の流れが悪くなる。調味液散布ノズルあるいは逆止弁に滞る酢は粘度を増す。この場合、調味液散布ノズルから散布される調味液の粒径が大きくなったり、不均一になったりして、調味液散布ノズルが調味液を食品に均一に散布できなくなるおそれがある。また、逆止弁は、弁が開きにくくなり、調味液の供給量が設定量より減るおそれがある。例えば、調味液が塩を含む場合、逆止弁や調味液散布ノズルの電磁弁の弁部に塩が結晶化することがあった。この場合、電磁弁や逆止弁の弁閉時に塩の結晶によって弁体と弁座との間に隙間が生じ、調味液がその隙間から漏れて食品に供給されることがあった。このような調味液散布ノズルや逆止弁の動作障害を抑制し、調味液を設定量で供給する効果を長期間維持するには、調味液散布ノズルや逆止弁を洗浄することが望ましい。
【0008】
特許文献1には、スプレユニットの洗浄について何ら記載および示唆されていない。特許文献2および特許文献3に開示される技術は、ノズルに洗浄液を流通させてノズルを洗浄している。しかし、特許文献2および特許文献3に開示される技術は、調味液が流れる管路全体を洗浄してノズルを洗浄するため、ノズルの洗浄に時間がかかっていた。よって、調味液散布ノズルを洗浄する技術には、改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記問題点を解決するために、本明細書で開示する技術の一態様は、(1)食品に調味液を供給する調味液供給部と、前記調味液を加圧する調味液加圧部を前記調味液供給部に接続する調味液供給管と、前記調味液加圧部と前記調味液供給部との間で前記調味液供給管に接続し、洗浄液を供給する洗浄液供給管と、前記洗浄液供給管と前記調味液供給管との接続部分に配設され、前記調味液供給部を前記調味液加圧部に接続する第1接続位置と、前記調味液供給部を前記洗浄液供給管に接続する第2接続位置と、を切り替える切替部と、を有し、前記切替部を前記第2接続位置に切り替えた状態で前記調味液供給部が前記洗浄液を出力することにより、前記調味液供給部に残留する前記調味液を前記洗浄液に置換し、前記調味液供給部を洗浄する、ように構成されている。
【0010】
上記構成の調味液供給部洗浄システムでは、切替部を第1接続位置に切り替えた状態において、加圧供給部で加圧された調味液が切替部を介して調味液供給部に供給され、調味液供給部が食品に調味液を供給する。切替部を第2接続位置に切り替えた状態では、洗浄液が切替部を介して調味液供給部に供給され、調味液供給部から出力される。上記調味液供給部洗浄システムは、調味液加圧部を含め、切替部より上流側の領域を洗浄せず、切替部から調味液供給部までの領域を洗浄するので、調味液が流れる管路全体を洗浄する場合と比べて洗浄領域が狭く、調味液供給部の洗浄時間を短くできる。また切替部を第2接続位置から第1接続位置に切り替えて調味液を供給する際も、管路に残る洗浄液が少ないため、短時間で洗浄液を押し流し調味液を食品に噴射可能な状態にできる。他にも、調味液供給部の洗浄により、例えば、アミノ酸や塩分、酢酸を含む強酸化作用を有する調味液を使用する場合でも、調味液供給部は、酸化しにくく、調味液の流れが悪くなりにくい。そのため、調味液が食酢を含んでいても、調味液供給部で酢の粘度が高くなりにくく、調味液供給部は、調味液を設定量で供給する効果を長期間維持できる。また例えば、塩分を含む調味液を使用する場合でも、調味液供給部に塩が結晶化しにくいので、調味液供給部は、弁閉時に流体漏れせず、調味液を設定量で供給する効果を長期間維持できる。
(【0011】以降は省略されています)

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