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公開番号
2025011813
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023114149
出願日
2023-07-12
発明の名称
調光板の製造方法、及び、調光板
出願人
TOPPANホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G02F
1/13 20060101AFI20250117BHJP(光学)
要約
【課題】一対の透明板の間に調光ユニットが挟み込まれる調光板において、気泡が形成されることを抑制可能な調光板の製造方法及び調光板を提供する。
【解決手段】調光シート21と、調光シート21が備える第1接続領域21Bにおいて、第1電極面32Sに接続される第1配線部61と、を備える調光ユニット20を有する調光板10の製造方法であって、第1接続領域21Bと第1配線部61とによって構成される段差である第1凹部20Aや角部C3を液状の被覆樹脂で覆った後、被覆樹脂を硬化させて被覆部70を形成する工程と、被覆部70を形成する工程の後に、調光ユニット20を一対の中間膜12で挟み、さらに、調光ユニット20を挟んだ一対の中間膜12を一対の透明板11で挟んだ積層体を加熱圧着する工程と、を含み、被覆樹脂は、加熱圧着時の中間膜12よりも低い粘度を有する。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
第1透明電極層を備える第1電極シートと、第2透明電極層を備える第2電極シートと、前記第1透明電極層と前記第2透明電極層との間に位置する調光層と、を備える調光シートであって、前記調光層が前記第1電極シートと前記第2電極シートとに挟まれている調光領域と、前記第1透明電極層が前記調光層及び前記第2電極シートから露出する電極面を有する接続領域と、を有する前記調光シートと、
前記接続領域において、前記電極面に接続される配線部と、を備える調光ユニットを有する調光板の製造方法であって、
前記接続領域と前記配線部とによって構成される段差を液状の被覆樹脂で覆った後、前記被覆樹脂を硬化させて被覆部を形成する工程と、
前記被覆部を形成する工程の後に、前記調光ユニットを一対の中間膜で挟み、さらに、前記調光ユニットを挟んだ前記一対の中間膜を一対の透明板で挟んだ積層体を加熱圧着する工程と、を含み、
前記被覆樹脂は、前記加熱圧着時の前記中間膜よりも低い粘度を有する
調光板の製造方法。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記調光領域は、前記第2電極シートの端面と前記調光層の端面とを含む面であって、前記接続領域に隣接する第1端面を備え、
前記配線部は、前記第1端面と対向する第2端面を備え、
前記被覆部に覆われる前記段差は、前記第1端面と前記第2端面と前記電極面とによって構成される凹部である
請求項1に記載の調光板の製造方法。
【請求項3】
前記接続領域は、前記調光シートの外周端面を構成する第3端面を備え、
前記配線部は、前記第3端面を越えて前記調光シートの外側へ延びる延出部を備え、
前記被覆部に覆われる前記段差は、前記延出部と前記第3端面とによって構成される角部である
請求項1に記載の調光板の製造方法。
【請求項4】
前記電極面は、第1電極面であり、
前記接続領域は、前記第1電極面を有する第1接続領域であり、
前記配線部は、前記第1接続領域において前記第1電極面に接続される第1配線部であり、
前記調光シートは、前記第2透明電極層が前記調光層及び前記第1電極シートから露出する第2電極面を有する第2接続領域を有し、
前記調光ユニットは、前記第2接続領域において前記第2電極面に接続される第2配線部を備え、
前記第1接続領域と前記第1配線部との間で構成される前記段差と、前記第2接続領域と前記第2配線部とによって構成される段差とを前記被覆樹脂で覆った後、前記被覆樹脂を硬化させて前記被覆部を形成する
請求項1ないし3のうち何れか一項に記載の調光板の製造方法。
【請求項5】
対向して配置される第1透明板及び第2透明板と、
前記第1透明板及び前記第2透明板の間に位置する調光ユニットと、
前記第1透明板と前記調光ユニットとの間に位置する第1中間膜、及び、前記第2透明板と前記調光ユニットとの間に位置する第2中間膜と、を備える積層体が加熱圧着されて形成される調光板であって、
前記調光ユニットは、
第1透明電極層を備える第1電極シートと、第2透明電極層を備える第2電極シートと、前記第1透明電極層と前記第2透明電極層との間に位置する調光層と、を備える調光シートであって、前記調光層が前記第1電極シートと前記第2電極シートとに挟まれている調光領域と、前記第1透明電極層が前記調光層及び前記第2電極シートから露出する電極面を有する接続領域と、を有する前記調光シートと、
前記接続領域において、前記電極面に接続される配線部と、
前記接続領域と前記配線部とによって構成される段差を覆う被覆部と、を備え、
前記被覆部は、前記加熱圧着時の前記第1中間膜及び前記第2中間膜の粘度よりも低い粘度を有する液状の被覆樹脂が硬化することで構成される
調光板。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、調光板の製造方法、及び、調光板に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
調光ユニットは、調光シートと、調光シートに接続される配線部とを備える。調光シートは、一対の電極シートと、一対の電極シートの間に位置する調光層とを備える。各電極シートは、絶縁性の透明基材と、導電性の透明電極層とを備える。調光層は、2つの電極シートの透明電極層の間に位置する。
【0003】
調光層は、液晶分子を有する液晶組成物を含む。液晶分子は、一対の透明電極層間に電位差が生じていない状態と、一対の透明電極層間に電位差が生じている状態との間で、互いに異なる配向状態を示す。調光ユニットでは、配線部が一対の透明電極層間に電圧を印加することで、液晶分子の配向状態に応じて調光シートが光透過率を変える。
【0004】
調光ユニットは、窓ガラスや間仕切りなどの調光板に採用される。調光板の一例は、一対の透明板と、一対の透明板の間に位置する調光ユニットとを備える。調光ユニットが備える調光シートと各透明板との間には、樹脂製の中間膜が配置される。中間膜は、調光シートと各透明板との接着を担う(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-177039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
調光ユニットにおいて、調光シートと配線部とが接続される部分には、段差が形成される。調光板の製造時において、一対の透明板の間に調光ユニットが挟み込まれる際に、段差の隅まで中間膜が入り込まない部分が生じることによって、調光板に気泡(空隙)が残る場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための調光板の製造方法は、第1透明電極層を備える第1電極シートと、第2透明電極層を備える第2電極シートと、前記第1透明電極層と前記第2透明電極層との間に位置する調光層と、を備える調光シートであって、前記調光層が前記第1電極シートと前記第2電極シートとに挟まれている調光領域と、前記第1透明電極層が前記調光層及び前記第2電極シートから露出する電極面を有する接続領域と、を有する前記調光シートと、前記接続領域において、前記電極面に接続される配線部と、を備える調光ユニットを有する調光板の製造方法であって、前記接続領域と前記配線部とによって構成される段差を液状の被覆樹脂で覆った後、前記被覆樹脂を硬化させて被覆部を形成する工程と、前記被覆部を形成する工程の後に、前記調光ユニットを一対の中間膜で挟み、さらに、前記調光ユニットを挟んだ前記一対の中間膜を一対の透明板で挟んだ積層体を加熱圧着する工程と、を含み、前記被覆樹脂は、前記加熱圧着時の前記中間膜よりも低い粘度を有する。
【0008】
上記課題を解決するための調光板は、対向して配置される第1透明板及び第2透明板と、前記第1透明板及び前記第2透明板の間に位置する調光ユニットと、前記第1透明板と前記調光ユニットとの間に位置する第1中間膜、及び、前記第2透明板と前記調光ユニットとの間に位置する第2中間膜と、を備える積層体が加熱圧着されて形成される調光板であって、前記調光ユニットは、第1透明電極層を備える第1電極シートと、第2透明電極層を備える第2電極シートと、前記第1透明電極層と前記第2透明電極層との間に位置する調光層と、を備える調光シートであって、前記調光層が前記第1電極シートと前記第2電極シートとに挟まれている調光領域と、前記第1透明電極層が前記調光層及び前記第2電極シートから露出する電極面を有する接続領域と、を有する前記調光シートと、前記接続領域において、前記電極面に接続される配線部と、前記接続領域と前記配線部とによって構成される段差を覆う被覆部と、を備え、前記被覆部は、前記加熱圧着時の前記第1中間膜及び前記第2中間膜の粘度よりも低い粘度を有する液状の被覆樹脂が硬化することで構成される。
【0009】
上記製造方法または構成によれば、接続領域と配線部とによって構成される段差において、加熱圧着時の中間膜では入り込めないような隙間を被覆部の前駆体である被覆樹脂によって充填することができる。したがって、加熱圧着時に中間膜が入り込めないような隙間を予め被覆部によって充填することで、調光板に気泡が形成されることを防止できる。
【0010】
上記製造方法において、前記調光領域は、前記第2電極シートの端面と前記調光層の端面とを含む面であって、前記接続領域に隣接する第1端面を備え、前記配線部は、前記第1端面と対向する第2端面を備え、前記被覆部に覆われる前記段差は、前記第1端面と前記第2端面と前記電極面とによって構成される凹部であってもよい。上記製造方法によれば、第1端面と第2端面と電極面とによって構成される凹部を被覆部によって覆うことで、当該凹部に中間膜が入り込まずに気泡が形成されることを防ぐことができる。
(【0011】以降は省略されています)
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