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公開番号2025011794
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114127
出願日2023-07-12
発明の名称雌型コネクタ
出願人古河電池株式会社
代理人弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
主分類H01M 50/296 20210101AFI20250117BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】複数の異なる電気装置のそれぞれ異なる雄型端子の仕様に対応可能な電池パック用雌型コネクタを提供する。
【解決手段】電池パック用雌型コネクタ15には、当該電池パック用雌型コネクタ15が突出する第1方向Aから電池パック用雌型コネクタ15に嵌合する仕様の、第1方向Aと対向して突出する雄型端子を嵌合位置に誘導する第1の誘導口E1、および、第1方向Aに直交する第2方向から電池パック用雌型コネクタ15に嵌合する仕様の、第1方向Aと対向して突出する雄型端子を嵌合位置に誘導する第2の誘導口が、対向する雌型端子対である左側端子15bおよび右側端子15d間に設けられる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
二次電池が直列および/または並列に接続されて構成される二次電池モジュールと電気的に接続され、第1の電気装置の雄型端子と第2の電気装置の雄型端子とに個別に着脱される電池パック用雌型コネクタであって、
当該電池パック用雌型コネクタが突出する方向の第1方向に移動するときに、前記第1の電気装置の雄型端子および前記第2の電気装置の雄型端子のうちの、前記第1方向と対向して突出する少なくとも一方の雄型端子を当該電池パック用雌型コネクタとの嵌合位置に誘導する、前記第1方向における当該一方の雄型端子の受け入れ側に向かって広がって開口する第1の誘導口と、
前記第1方向に直交する第2方向に移動するときに、前記第1の電気装置の雄型端子および前記第2の電気装置の雄型端子のうちの、前記第1方向と対向して突出する少なくとも他方の雄型端子を前記嵌合位置に誘導する、前記第2方向における当該他方の雄型端子の受け入れ側に向かって広がって開口する第2の誘導口と
が対向する雌型端子対の間に形成されていることを特徴とする電池パック用雌型コネクタ。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記雌型端子対を構成する各端子は、前記第1方向および前記第2方向のそれぞれに延在し、頂上が互いに近接する突出部を前記各端子間にそれぞれ有し、
前記突出部は、前記第1方向に延在する部分に、前記一方の雄型端子の受け入れ側に向かって高さが低くなる第1傾斜面を有すると共に、前記第2方向に延在する部分に、前記他方の雄型端子の受け入れ側に向かって高さが低くなる第2傾斜面を有する形状に形成され、
前記第1の誘導口は、前記突出部の、前記一方の雄型端子の受け入れ側に向かって高さが低くなる各前記第1傾斜面に挟まれる部分に形成され、
前記第2の誘導口は、前記突出部の、前記他方の雄型端子の受け入れ側に向かって高さが低くなる各前記第2傾斜面に挟まれる部分に形成される
ことを特徴とする請求項1に記載の電池パック用雌型コネクタ。
【請求項3】
前記雌型端子対を構成する各端子は、前記第1方向と前記第2方向の中間の同じ方向に延在し、延在する終端側に向かって互いに近接すると共に、最も近接する箇所から、延在する終端の周縁が、前記第1方向において、前記一方の雄型端子の受け入れ側に向かって互いに離反すると共に、前記第2方向において、前記他方の雄型端子の受け入れ側に向かって互いに離反する形状に反り返って形成され、
前記第1の誘導口は、前記一方の雄型端子の受け入れ側に向かって前記終端の周縁が離反する反り返った部分に形成され、
前記第2の誘導口は、前記他方の雄型端子の受け入れ側に向かって前記終端の周縁が離反する反り返った部分に形成される
ことを特徴とする請求項1に記載の電池パック用雌型コネクタ。
【請求項4】
前記雌型端子対は、前記嵌合位置において、前記第1の電気装置の雄型端子および前記第2の電気装置の雄型端子と面で嵌合することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電池パック用雌型コネクタ。
【請求項5】
前記雌型端子対は、前記雌型端子対を構成する各端子間における、前記第1方向および前記第2方向を含む面に関して対称に配置され、
前記第1の電気装置の雄型端子および前記第2の電気装置の雄型端子と嵌合する嵌合面が前記面に関して対称に配置される
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電池パック用雌型コネクタ。
【請求項6】
前記雌型端子対を構成する各端子は、対向面の中央部において前記突出部の前記頂上が互いに近接し、前記中央部から離れるにしたがって次第に相互間の距離が徐々に広がる形状に前記突出部の前記第1傾斜面および前記第2傾斜面が形成され、前記嵌合面を前記中央部に有することを特徴とする請求項2を引用する請求項5に記載の電池パック用雌型コネクタ。
【請求項7】
前記嵌合面の外周のうち、前記一方の雄型端子との前記第1方向における嵌合の際に、前記一方の雄型端子の端部に接触する外周部分の第2方向長さと、前記他方の雄型端子との前記第2方向における嵌合の際に前記他方の雄型端子の端部に接触する外周部分の第1方向長さとが実質的に等しいことを特徴とする請求項6に記載の電池パック用雌型コネクタ。
【請求項8】
前記雌型端子対を構成する各端子は、前記最も近接する箇所に向かって次第に相互間の距離が徐々に近接し、前記終端の前記第1方向における周縁が、前記一方の雄型端子の受け入れ側に向かって互いに離反する距離が徐々に大きくなり、前記終端の前記第2方向における周縁が、前記他方の雄型端子の受け入れ側に向かって互いに離反する距離が徐々に大きくなる形状に形成され、前記嵌合面を前記最も近接する箇所に有することを特徴とする請求項3を引用する請求項5に記載の電池パック用雌型コネクタ。
【請求項9】
前記第1の電気装置は、当該電池パック用雌型コネクタを介して前記二次電池モジュールから電力が供給される負荷装置であり、
前記第2の電気装置は、当該電池パック用雌型コネクタを介して前記二次電池モジュールを充電する充電器である
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電池パック用雌型コネクタ。
【請求項10】
前記第1の誘導口は、前記負荷装置および前記充電器の各雄型端子を前記嵌合位置に誘導することを特徴とする請求項9に記載の電池パック用雌型コネクタ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、雌型コネクタに関し、特に、第1の電気装置の雄型端子と第2の電気装置の雄型端子とに個別に着脱される電池パック用雌型コネクタ等の雌型コネクタに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の雌型コネクタとして、例えば、特許文献1には、電動工具本体に着脱される電池パックの雌型コネクタが開示されている。同文献の図41(1)に示されるように、電池パック1100が36V出力の電動工具本体1030に取り付けられるときは、正極入力端子1052と端子部1059bがそれぞれ電池パック1100の上側正極端子1162と下側正極端子1172に嵌合される。このとき、正極入力端子1052が上側正極端子1162の嵌合部間を押し広げるようにして、上側正極端子1162の腕部1162aと1162bの間に圧入される。さらに、ショートバー1059の端子部1059bが、下側正極端子1172の腕部1172aと1172bの間を押し広げるようにして、圧入される。
【0003】
また、同文献の図41(2)に示されるように、電池パック1100が18V出力の電動工具本体1001に取り付けられるときは、正極入力端子1022は、電池パック1100の上側正極端子1162と下側正極端子1172の開口端部の双方を押し広げるように嵌合圧入されて、正極入力端子1022の上側の一部の領域が上側正極端子1162と接触し、下側の領域の一部が下側正極端子1172と接触する。
【0004】
このような電池パック1100の雌型の上側正極端子1162および下側正極端子1172、並びに、同様な雌型の上側負極端子1167および下側負極端子1177によれば、36V出力の電動工具本体1030と18V出力の電動工具本体1001の双方に同じ電池パック1100を装着することが出来る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-101431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の電池パック用雌型コネクタは、装着する相手となる電気装置の雄型端子に関する、雌型端子の受け入れ方向についての仕様が、第1の電気装置と第2の電気装置とで異なる仕様の場合、これら各電気装置と着脱することが出来ない。
【0007】
この点に鑑みて、本発明の目的は、複数の異なる電気装置のそれぞれ異なる雄型端子の仕様に対応可能な電池パック用雌型コネクタ等の雌型コネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するため、本発明は、
二次電池が直列および/または並列に接続されて構成される二次電池モジュールと電気的に接続され、第1の電気装置の雄型端子と第2の電気装置の雄型端子とに個別に着脱される電池パック用雌型コネクタであって、
当該電池パック用雌型コネクタが突出する方向の第1方向に移動するときに、第1の電気装置の雄型端子および第2の電気装置の雄型端子のうちの、第1方向と対向して突出する少なくとも一方の雄型端子を当該電池パック用雌型コネクタとの嵌合位置に誘導する、第1方向における当該一方の雄型端子の受け入れ側に向かって広がって開口する第1の誘導口と、
第1方向に直交する第2方向に移動するときに、第1の電気装置の雄型端子および第2の電気装置の雄型端子のうちの、第1方向と対向して突出する少なくとも他方の雄型端子を嵌合位置に誘導する、第2方向における当該他方の雄型端子の受け入れ側に向かって広がって開口する第2の誘導口と
が対向する雌型端子対の間に形成されていることを特徴とする電池パック用雌型コネクタを構成した。
【0009】
本構成によれば、電池パック用雌型コネクタには、当該電池パック用雌型コネクタが突出する第1方向から電池パック用雌型コネクタに嵌合する仕様の、第1方向と対向して突出する雄型端子を嵌合位置に誘導する第1の誘導口、および、第1方向に直交する第2方向から電池パック用雌型コネクタに嵌合する仕様の、第1方向と対向して突出する雄型端子を嵌合位置に誘導する第2の誘導口が、対向する雌型端子対の間に設けられる。
【0010】
したがって、第1方向と対向して突出する第1の電気装置および第2の電気装置の各雄型端子が、電池パック用雌型コネクタの突出する方向から電池パック用雌型コネクタに嵌合する仕様か、電池パック用雌型コネクタの突出する方向と直交する方向から電池パック用雌型コネクタに嵌合する仕様かを問わず、その仕様に合った一方の第1または第2の誘導口によって、第1の電気装置の雄型端子および第2の電気装置の雄型端子のいずれにも、電池パック用雌型コネクタを個別に嵌合させることが可能になる。このため、電池パック用雌型コネクタは、複数の異なる電気装置のそれぞれ異なる嵌合仕様の雄型端子と個別に着脱することが出来、また、各電気装置の雄型端子の嵌合仕様の変更にも対応することが可能になる。
(【0011】以降は省略されています)

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