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公開番号2025011681
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023113927
出願日2023-07-11
発明の名称活性光線硬化型組成物、活性光線硬化型インキ組成物、及びこれらの製造方法
出願人日信化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09D 11/101 20140101AFI20250117BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】
本発明は、有機溶剤を含まず、塗膜の透明性、密着性に優れた活性光線硬化型組成物、活性光線硬化型インキ組成物、及びこれらの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】
(I)塩化ビニル系共重合体と(II)光硬化性モノマー及び/又はオリゴマーとを含有する活性光線硬化型組成物であって、上記(I)塩化ビニル系共重合体は、構成単位として、該塩化ビニル系共重合体の質量に対して
(a)塩化ビニル由来単位 82~95質量%、
(b)酢酸ビニル由来単位 0.1~5質量%、及び
(c)水酸基含有ビニル由来単位 4~15質量%
を含み、有機溶剤を含まないことを特徴とする、前記活性光線硬化型組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(I)塩化ビニル系共重合体と(II)光硬化性モノマー及び/又はオリゴマーとを含有する活性光線硬化型組成物であって、上記(I)塩化ビニル系共重合体は、構成単位として、該塩化ビニル系共重合体の質量に対して
(a)塩化ビニル由来単位 82~95質量%、
(b)酢酸ビニル由来単位 0.1~5質量%、及び
(c)水酸基含有ビニル由来単位 4~15質量%
を含み、有機溶剤を含まないことを特徴とする、前記活性光線硬化型組成物。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記(II)光硬化性モノマー及び/又はオリゴマーは、単官能アクリレート、二官能アクリレート、多官能アクリレート、単官能メタクリレート、二官能メタクリレート、多官能メタクリレート及びウレタンアクリレートの群から選ばれる1種又は2種以上のモノマー及び/又は該モノマーのオリゴマーである、請求項1記載の活性光線硬化型組成物。
【請求項3】
前記塩化ビニル系共重合体(I)の含有量が、(I)塩化ビニル系共重合体と(II)光硬化性モノマー及び/又はオリゴマーとの合計量に対して1~30質量%である、請求項1記載の活性光線硬化型組成物。
【請求項4】
前記塩化ビニル系共重合体(I)が水酸基価50~150mgKOH/gを有する、請求項1記載の活性光線硬化型組成物。
【請求項5】
請求項1記載の活性光線硬化型組成物を硬化して成る塗膜がヘイズ値2.0%以下を有する、請求項1記載の活性光線硬化型組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項記載の活性光線硬化型組成物と、顔料とを含有する、活性光線硬化型インキ組成物。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか1項記載の活性光線硬化型組成物を硬化して成る塗膜。
【請求項8】
ヘイズ値2.0%以下を有することを特徴とする、請求項7記載の塗膜。
【請求項9】
請求項6記載の活性光線硬化型インキ組成物を硬化して成る塗膜。
【請求項10】
基材と、請求項1~5のいずれか1項記載の活性光線硬化型組成物を硬化して成る塗膜とを有する物品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塩化ビニル-酢酸ビニル系共重合体を含有する活性光線硬化型組成物、活性光線硬化型インキ組成物、及びこれらの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、紫外線や電子線などの活性エネルギー線により硬化する活性光線硬化型組成物は、プラスチック、紙、ガラス、木工及び無機材料等の塗料、コーティング剤、接着剤、印刷インキ、インキ受容層、印刷回路基板及び電気絶縁関係等の種々の用途において実用化されている。特に、活性光線硬化型インキは、その速乾性やインキ吸収性の乏しい記録媒体への記録が可能な点で注目されている。
【0003】
このような活性光線硬化型組成物は、柔軟性や密着性に優れていることが求められる。そのため、活性光線硬化型組成物の柔軟性や密着性を改善するための種々の手法が現在までに提案されている。
【0004】
例えば、特開2010-006878号公報(特許文献1)は、活性エネルギー線硬化型インキに、ガラス転移温度が50~250℃である熱可塑性樹脂を溶剤に溶解させたワニスを混合した活性エネルギー線硬化型インキ組成物を開示している。
【0005】
しかしながら、この活性エネルギー線硬化型インキ組成物は、溶剤を含有しているため、溶剤を熱乾燥させる工程が必須となる。更に、印刷後のインキ中に溶剤が残留する可能性もあり、環境に対する影響も懸念される。
【0006】
一方、溶剤を含まない活性光線硬化型インキとしては、特開2009-197156号公報(特許文献2)に、数平均分子量が14,000以上25,000以下の塩化ビニル-酢酸ビニル系共重合体を0.3質量%以上5.0質量%以下含有したカチオン重合型インクジェットインクが開示されている。
【0007】
しかしながら、上記特許文献2に記載のカチオン重合型インクジェットインクは、密着性に優れているとされているものの改善の余地がある。また、上記特許文献2のインクは柔軟性も乏しく、より柔軟性が求められる用途には適さないものであった。
【0008】
また、多様な用途に用いられる活性光線硬化型組成物は、経時劣化が少なく熱安定性に優れていることも重要である。特開2018-135483号公報(特許文献3)では、柔軟性、密着性及び熱安定性に優れた活性光線硬化型組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2010-006878号公報
特開2009-197156号公報
特開2018-135483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、特許文献3記載の活性光線硬化型組成物は、柔軟性や密着性は高いが、そのために塗膜の透明性が劣ったり、アルコール耐性など塗膜の耐性が劣る場合があり、改善の余地があった。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、有機溶剤を含まず、柔軟性、塗膜の透明性、密着性に優れた活性光線硬化型組成物、活性光線硬化型インキ組成物、及びこれらの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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