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公開番号
2025011647
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023113875
出願日
2023-07-11
発明の名称
定着板及び免震構造
出願人
戸田建設株式会社
代理人
弁理士法人東京アルパ特許事務所
主分類
E04H
9/02 20060101AFI20250117BHJP(建築物)
要約
【課題】免震構造の高さを抑える。
【解決手段】定着板24は、中央に孔41の開いた平板状であり、複数のアンカーボルトの先端がそれぞれ固定される複数のボルト固定部(貫通孔42)が、孔41の周りに環状に配置されている。定着板24は、所定の幅を有する円環板状であってもよい。複数のボルト固定部(貫通孔42)は、周方向に略等間隔に配置されてもよい。ボルト固定部は、アンカーボルトが挿通される貫通孔42であってもよい。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
中央に孔の開いた平板状であり、
複数のアンカーボルトの先端がそれぞれ固定される複数のボルト固定部が、前記孔の周りに環状に配置されている、
定着板。
続きを表示(約 420 文字)
【請求項2】
前記定着板は、所定の幅を有する円環板状である、
請求項1の定着板。
【請求項3】
前記複数のボルト固定部は、周方向に略等間隔に配置されている、
請求項2の定着板。
【請求項4】
前記ボルト固定部は、前記アンカーボルトが挿通される貫通孔である、
請求項1乃至3いずれかの定着板。
【請求項5】
下部基礎構造と、
前記下部基礎構造の上に固定された免震装置と、
前記免震装置の上に固定された上部基礎構造と
を備え、
前記下部基礎構造又は前記上部基礎構造は、
コンクリート体と、
前記コンクリート体のなかに埋設された請求項1乃至3いずれかの定着板と
を有し、
前記免震装置は、前記定着板に固定された複数のアンカーボルトを介して、前記コンクリート体に固定されている、
免震構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、建物の耐震安全性確保のための免震構造、及び、そこで使用される定着板に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、下部基礎構造と、その上に固定された免震装置と、更にその上に固定された上部基礎構造とを有する免震構造を開示している。
免震装置を下部又は上部基礎構造にアンカーボルトを介して固定する場合、基礎構造のコンクリートがアンカーボルトに生じる引張力によってコーン状破壊する可能性がある。これを防ぐための方法は、いくつかあるが、もっとも基本的な方法は、アンカーボルトを長くして、コーン状破壊するときの破壊面の面積を増やすことである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-155928号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、アンカーボルトを長くすると、その分、基礎構造を厚くしなければならないので、免震層全体の高さが高くなる。免震層の高さが高いと、それを地中に埋め込むために掘削しなければならない土砂の量が多くなるなど、コストが高くなる。
この発明は、免震層の高さを抑えることにより、このような課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
定着板は、中央に孔の開いた平板状であり、複数のアンカーボルトの先端がそれぞれ固定される複数のボルト固定部が、前記孔の周りに環状に配置されている。
免震構造は、下部基礎構造と、前記下部基礎構造の上に固定された免震装置と、前記免震装置の上に固定された上部基礎構造とを有する。前記下部基礎構造又は上部基礎構造は、コンクリート体と、前記コンクリート体のなかに埋設された前記定着板とを有する。前記免震装置は、前記定着板に固定された複数のアンカーボルトを介して、前記コンクリート体に固定されている。
【発明の効果】
【0006】
前記定着板及び前記免震構造によれば、アンカーボルトに生じる引張力によりコーン状破壊するときの破壊面の面積を大きくすることができるので、その分、アンカーボルトを短くすることができ、免震層の高さを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
免震構造の一例を示す側面図。
下部基礎構造の一例を示す側面視断面図。
定着板の一例を示す平面図。
コーン状破壊の一例を示す平面図。
前記コーン状破壊を示す側面視断面図。
比較例におけるコーン状破壊の一例を示す平面図。
前記比較例における前記コーン状破壊を示す側面視断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1を参照して、免震構造10について説明する。
免震構造10は、例えば、下部基礎構造12と、免震装置13と、上部基礎構造14とを有する。
下部基礎構造12は、例えば地盤や基礎柱などの上(+Z方向)に固定されている。
免震装置13は、複数のアンカーボルト15を介して、下部基礎構造12の上(+Z方向)に固定されている。
上部基礎構造14は、同様に、複数のアンカーボルトを介して、免震装置13の上(+Z方向)に固定されている。上部基礎構造14は、建築物を支持している。
地震などにより下部基礎構造12が振動すると、免震装置13が振動を吸収し、上部基礎構造14に伝達される振動を抑えることにより、上部基礎構造14に支持された建築物の揺れを抑える。
【0009】
図2を参照して、下部基礎構造12について説明する。
下部基礎構造12は、例えば、コンクリート体21と、定着板24とを有する。
コンクリート体21には、アンカーボルト15を挿入するためのボルト穴22が複数設けられている。コンクリート体21は、例えばプレキャストコンクリートであってもよいし、現場打ちコンクリートであってもよい。ボルト穴22は、アンカーボルト15と螺合する雌ねじを有してもよいし、コンクリート体21のなかに埋設されたインサートであってもよい。
定着板24は、コンクリート体21のなかに埋設されている。
コンクリート体21のなかには、定着板24以外に、コンクリート体21を補強するための鉄筋などが埋設されていてもよい。
【0010】
図3を参照して、定着板24について説明する。
定着板24は、例えば鋼製の平板であり、中央に孔41が開いている。定着板24は、例えば所定の幅を有する円環板状である。すなわち、外周が円形であり、円形の孔41が外周と同心に設けられている。これにより、免震構造10に働く力の向きにかかわらず、ほぼ一定の強度を発揮することができる。しかし、定着板24の外周及び内周は、円形に限らず、例えば矩形など他の形状であってもよい。
また、定着板24には、アンカーボルト15の先端を固定するための貫通孔42が複数設けられている。貫通孔42は、ボルト固定部の一例である。貫通孔42は、例えば、アンカーボルト15が挿通される貫通孔であり、貫通孔42に挿通されたアンカーボルト15の先端にナットを螺合させることにより、アンカーボルト15を定着板24に固定する。貫通孔42は、例えば円周方向に略等間隔に配置されている。すなわち、定着板24の中心からほぼ等距離の位置に、定着板24の中心から見た角度がほぼ等しい間隔で配置されている。
(【0011】以降は省略されています)
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