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公開番号
2025011469
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023113602
出願日
2023-07-11
発明の名称
電源制御装置及びスイッチング電源装置
出願人
ローム株式会社
代理人
弁理士法人 佐野特許事務所
主分類
H02M
3/155 20060101AFI20250117BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】電源制御装置間で情報伝達が可能な構成を実現する。
【解決手段】同期入力端子(S_IN)と、同期出力端子(S_OUT)と、出力段(MM)のスイッチング制御を行うスイッチング制御回路(20)と、同期出力端子の状態を第1、第2又は第3出力状態に設定可能な同期出力回路(40)と、同期入力端子の状態を第1又は第2入力状態に設定可能な同期入力回路(50)と、を備える。同期出力回路は、第1、第2出力状態において同期出力端子から第1、第2レベルの信号を出力し、第3出力状態において自身の出力インピーダンスを第1出力状態及び第2出力状態よりも高める。同期入力回路は、第1入力状態において同期入力端子を抵抗を介してプルダウンし、第2入力状態において同期入力端子を抵抗を介してプルアップする。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
入力電圧から出力電圧を生成するよう構成されたスイッチング電源装置に設けられる電源制御装置であって、
同期入力端子と、
同期出力端子と、
前記入力電圧を前記出力電圧に電力変換するための出力段と、
参照クロック信号に同期して前記出力段のスイッチング制御を行うことで前記入力電圧を前記出力電圧に電力変換するよう構成されたスイッチング制御回路と、
前記同期出力端子の状態を第1、第2及び第3出力状態を含む複数の出力状態の何れかに設定するよう構成された同期出力回路と、
前記同期入力端子の状態を第1及び第2入力状態を含む複数の入力状態の何れかに設定するよう構成された同期入力回路と、を備え、
前記同期出力回路は、前記第1出力状態において前記同期出力端子から第1レベルの信号を出力し、前記第2出力状態において前記同期出力端子から前記第1レベルより高い第2レベルの信号を出力し、前記第3出力状態において自身の出力インピーダンスを前記第1出力状態及び前記第2出力状態よりも高め、
前記同期入力回路は、前記同期入力端子を抵抗を介して前記第1レベルにプルダウン又は前記第2レベルにプルアップ可能であり、前記第1入力状態において前記同期入力端子をプルダウンし、前記第2入力状態において前記同期入力端子をプルアップする
、電源制御装置。
続きを表示(約 2,600 文字)
【請求項2】
与えられたモード設定情報に基づき当該電源制御装置の動作モードを第1モード又は第2モードに設定するよう構成されたモード設定回路を更に備え、
前記スイッチング制御回路は、
前記第1モードでは、内部クロック信号に基づく又は当該電源制御装置の外部から前記同期入力端子に供給される入力クロック信号に基づく前記参照クロック信号に同期して、前記スイッチング制御を行い、
前記第2モードにおいて前記同期入力端子に対し前記入力クロック信号が非供給である場合、前記スイッチング制御を停止し、
前記第2モードにおいて前記同期入力端子に前記入力クロック信号が供給される場合、前記入力クロック信号に基づく前記参照クロック信号に同期して前記スイッチング制御を行う
、請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項3】
前記同期出力回路は、前記第1モード又は前記第2モードでの前記スイッチング制御の実行期間において所定のクロック出力条件の成立に応答して前記参照クロック信号に基づく出力クロック信号を前記同期出力端子から出力し、
前記同期出力回路は、前記出力クロック信号の出力期間において、前記出力クロック信号の各周期に、前記同期出力端子の状態を前記第1出力状態に設定する第1期間と、前記同期出力端子の状態を前記第2出力状態に設定する第2期間と、前記同期出力端子の状態を前記第3出力状態に設定する第3期間と、を含める
、請求項2に記載の電源制御装置。
【請求項4】
前記同期入力回路は、前記出力クロック信号の出力期間では前記同期入力端子の状態を前記第1及び第2入力状態の内の一方に設定し、前記出力クロック信号の非出力期間では前記同期入力端子の状態を前記第1及び第2入力状態の内の他方に設定する
、請求項3に記載の電源制御装置。
【請求項5】
前記同期出力端子に接続されたレベル検出回路を更に備え、
前記レベル検出回路は、前記同期出力回路により前記出力クロック信号が出力される場合、前記第3期間における前記同期出力端子の電圧が前記第1レベル及び前記第2レベルの何れに属するかを検出する
、請求項4に記載の電源制御装置。
【請求項6】
前記同期入力回路は、前記出力クロック信号の出力期間では前記同期入力端子の状態を前記第1入力状態に設定し、前記出力クロック信号の非出力期間では前記同期入力端子の状態を前記第2入力状態に設定し、
前記同期出力回路は、前記出力クロック信号の出力開始後、所定のクロック停止条件の成立に応答して前記出力クロック信号の出力を停止し、
前記クロック停止条件は、前記第3期間における前記同期出力端子の電圧が前記レベル検出回路により前記第2レベルに属すると検出される条件を含む
、請求項5に記載の電源制御装置。
【請求項7】
前記同期入力回路は、前記出力クロック信号の出力期間では前記同期入力端子の状態を前記第2入力状態に設定し、前記出力クロック信号の非出力期間では前記同期入力端子の状態を前記第1入力状態に設定し、
前記同期出力回路は、前記出力クロック信号の出力開始後、所定のクロック停止条件の成立に応答して前記出力クロック信号の出力を停止し、
前記クロック停止条件は、前記第3期間における前記同期出力端子の電圧が前記レベル検出回路により前記第1レベルに属すると検出される条件を含む
、請求項5に記載の電源制御装置。
【請求項8】
前記同期出力回路は、前記第3出力状態において、前記第1出力状態よりも高い前記出力インピーダンスで前記第1レベルの信号を出力する、又は、前記第2出力状態よりも高い前記出力インピーダンスで前記第2レベルの信号を出力する
、請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項9】
前記同期出力回路は前記同期出力端子から出力クロック信号を出力し又は非出力とし、
前記同期出力回路は、
前記第1モードにて所定の強制出力条件が不成立の場合、前記スイッチング制御の実行期間において所定のクロック出力条件の成立に応答して前記参照クロック信号に基づく第1パターンの出力クロック信号を前記同期出力端子から出力し、
前記第1モードにて前記強制出力条件が成立する場合、前記スイッチング制御の実行期間において前記クロック出力条件の成否に依らず前記参照クロック信号に基づく第2パターンの出力クロック信号を前記同期出力端子から出力し、
前記第2モードにて前記同期入力端子に対し前記入力クロック信号が非供給である場合、前記同期出力端子から前記第1パターンの出力クロック信号も前記第2パターンの出力クロック信号も出力せず、
前記第2モードにて前記同期入力端子に前記入力クロック信号が供給される場合であって且つ前記入力クロック信号が前記第1パターンを有する場合、前記スイッチング制御の実行期間において前記クロック出力条件の成立に応答して前記入力クロック信号に基づく前記第1パターンの出力クロック信号を前記同期出力端子から出力し、
前記第2モードにて前記同期入力端子に前記入力クロック信号が供給される場合であって且つ前記入力クロック信号が前記第2パターンを有する場合、前記スイッチング制御の実行期間において前記クロック出力条件の成否に依らず前記入力クロック信号に基づく前記第2パターンの出力クロック信号を前記同期出力端子から出力する
、請求項2に記載の電源制御装置。
【請求項10】
前記同期出力回路は、
前記第1パターンの出力クロック信号の出力期間において、前記第1パターンの出力クロック信号の各周期に、前記同期出力端子の状態を前記第1出力状態に設定する第1期間と、前記同期出力端子の状態を前記第2出力状態に設定する第2期間と、前記同期出力端子の状態を前記第3出力状態に設定する第3期間と、を含め、
前記第2パターンの出力クロック信号の出力期間では、前記同期出力端子の状態を交互に前記第1出力状態及び前記第2出力状態に設定する
、請求項9に記載の電源制御装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電源制御装置及びスイッチング電源装置に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)
【背景技術】
【0002】
複数チャネル分のDC/DCコンバータを同期させることで、マルチフェーズDC/DCコンバータを構成する方法が知られている(例えば下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-6829号公報
【0004】
[概要]
各々にスイッチング制御を担う電源制御装置を複数設けてスイッチング電源装置を構成し、複数の電源制御装置間で同期をとる方法がある。この際、特段の専用端子の追加等を要することなく、複数の電源制御装置間で同期用情報以外の情報を伝達することができれば、各種制御に応用の幅が広がる。
【0005】
本開示の一態様に係る電源制御装置は、入力電圧から出力電圧を生成するよう構成されたスイッチング電源装置に設けられる電源制御装置であって、同期入力端子と、同期出力端子と、前記入力電圧を前記出力電圧に電力変換するための出力段と、参照クロック信号に同期して前記出力段のスイッチング制御を行うことで前記入力電圧を前記出力電圧に電力変換するよう構成されたスイッチング制御回路と、前記同期出力端子の状態を第1、第2及び第3出力状態を含む複数の出力状態の何れかに設定するよう構成された同期出力回路と、前記同期入力端子の状態を第1及び第2入力状態を含む複数の入力状態の何れかに設定するよう構成された同期入力回路と、を備え、前記同期出力回路は、前記第1出力状態において前記同期出力端子から第1レベルの信号を出力し、前記第2出力状態において前記同期出力端子から前記第1レベルより高い第2レベルの信号を出力し、前記第3出力状態において自身の出力インピーダンスを前記第1出力状態及び前記第2出力状態よりも高め、前記同期入力回路は、前記同期入力端子を抵抗を介して前記第1レベルにプルダウン又は前記第2レベルにプルアップ可能であり、前記第1入力状態において前記同期入力端子をプルダウンし、前記第2入力状態において前記同期入力端子をプルアップする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、本開示の実施形態に係るスイッチング電源装置の全体構成図である。
図2は、本開示の実施形態に係る電源制御装置の外観斜視図である。
図3は、本開示の実施形態に係るスイッチング電源装置の全体構成図である。
図4は、本開示の実施形態に係る電源制御装置の内部構成図である。
図5は、本開示の実施形態に係り、第1スイッチ状態における電源制御装置の内部構成図である。
図6は、本開示の実施形態に係り、第2スイッチ状態における電源制御装置の内部構成図である。
図7は、本開示の実施形態に係り、電源制御装置のタイミングチャートである。
図8は、本開示の実施形態に係り、同期出力回路の内部構成例を示す図である。
図9は、本開示の実施形態に係り、同期入力回路の内部構成例を示す図である。
図10は、本開示の実施形態に係る電源制御装置の内部構成図である。
図11は、本開示の実施形態に属する第1実施例に係り、後段側の電源制御装置から前段側の電源制御装置に情報を伝達する方法を説明するための図である。
図12は、本開示の実施形態に属する第1実施例に係り、前段側の電源制御装置から後段側の電源制御装置に出力されるクロック信号の波形概念図である。
図13は、本開示の実施形態に属する第1実施例に係り、後段側の電源制御装置において同期入力回路がプルダウン状態にあるときのクロック信号及びレベル検出信号の波形図である。
図14は、本開示の実施形態に属する第1実施例に係り、後段側の電源制御装置において同期入力回路がプルアップ状態にあるときのクロック信号及びレベル検出信号の波形図である。
図15は、本開示の実施形態に属する第1実施例に係り、複数の電源制御装置間において3つのクロック信号が伝搬される様子を示す図である。
図16は、本開示の実施形態に属する第1実施例に係り、複数の電源制御装置間において2つのクロック信号が伝搬される様子を示す図である。
図17は、本開示の実施形態に属する第1実施例に係り、第1モードで動作する電源制御装置の動作フローチャートである。
図18は、本開示の実施形態に属する第1実施例に係り、第2モードで動作する電源制御装置の動作フローチャートである。
図19は、本開示の実施形態に属する第1実施例に係り、4つの電源制御装置でのスイッチングの同期に利用される4つのクロック信号の波形図である。
図20は、本開示の実施形態に属する第1実施例に係り、同期出力回路の内部構成図である。
図21は、本開示の実施形態に属する第2実施例に係り、前段側の電源制御装置から後段側の電源制御装置に出力されるクロック信号の波形概念図である。
図22は、本開示の実施形態に属する第2実施例に係り、後段側の電源制御装置において同期入力回路がプルダウン状態にあるときのクロック信号及びレベル検出信号の波形図である。
図23は、本開示の実施形態に属する第2実施例に係り、後段側の電源制御装置において同期入力回路がプルアップ状態にあるときのクロック信号及びレベル検出信号の波形図である。
図24は、本開示の実施形態に属する第2実施例に係り、第1モードで動作する電源制御装置の動作フローチャートである。
図25は、本開示の実施形態に属する第2実施例に係り、第2モードで動作する電源制御装置の動作フローチャートである。
図26は、本開示の実施形態に属する第2実施例に係り、同期出力回路の内部構成図である。
図27は、本開示の実施形態に属する第5実施例に係り、前段側の電源制御装置から後段側の電源制御装置に出力可能なクロック信号の波形図である。
図28は、本開示の実施形態に属する第5実施例に係り、4つの電源制御装置でのスイッチングの同期に利用される4つのクロック信号の波形図である。
図29は、本開示の実施形態に属する第6実施例に係り、前段側の電源制御装置から後段側の電源制御装置に出力可能なクロック信号の波形図である。
【0007】
[詳細な説明]
以下、本開示の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量、機能部、回路、素子又は部品等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量、機能部、回路、素子又は部品等の名称を省略又は略記することがある。例えば、後述の“S_IN”によって参照される同期入力端子は(図1参照)、同期入力端子S_INと表記されることもあるし、端子S_INと略記されることもあり得るが、それらは同じものを指す。
【0008】
まず、本開示の実施形態の記述にて用いられる幾つかの用語について説明を設ける。グランドとは、基準となる0V(ゼロボルト)の電位を有する基準導電部を指す又は0Vの電位そのものを指す。基準導電部は金属等の導体を用いて形成されて良い。0Vの電位をグランド電位と称することもある。本開示の実施形態において、特に基準を設けずに示される電圧はグランドから見た電位を表す。
【0009】
レベルとは電位のレベルを指し、任意の注目した信号又は電圧についてハイレベルはローレベルよりも高い電位を有する。任意の注目した信号について、当該信号がハイレベルであるとき、当該信号の反転信号はローレベルをとり、当該信号がローレベルであるとき、当該信号の反転信号はハイレベルをとる。任意の注目した信号又は電圧において、ローレベルからハイレベルへの切り替わりをライズエッジと称し、ハイレベルからローレベルへの切り替わりをフォールエッジと称する。
【0010】
MOSFETを含むFET(電界効果トランジスタ)として構成された任意のトランジスタについて、オン状態とは、当該トランジスタのドレイン及びソース間が導通している状態を指し、オフ状態とは、当該トランジスタのドレイン及びソース間が非導通となっている状態(遮断状態)を指す。FETに分類されないトランジスタについても同様である。MOSFETは、特に記述無き限り、エンハンスメント型のMOSFETであると解される。MOSFETは“metal-oxide-semiconductor field-effect transistor”の略称である。また、特に記述なき限り、任意のMOSFETにおいて、バックゲートはソースに短絡されていると考えて良い。
(【0011】以降は省略されています)
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