TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025015033
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023118094
出願日
2023-07-20
発明の名称
電源制御装置及びスイッチング電源装置
出願人
ローム株式会社
代理人
弁理士法人 佐野特許事務所
主分類
H02M
3/155 20060101AFI20250123BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】電源効率の低下を抑制しつつノイズ特性を向上させる。
【解決手段】入力電圧(V
IN
)から出力電圧(V
OUT
)を生成するスイッチング電源装置(1)に設けられた電源制御装置(2)は、入力電圧の印加端とスイッチ端子との間に設けられた出力素子(M1)及びスイッチ端子と基準電位端との間に設けられた整流素子(M2)を有する出力段(MM)と、出力電圧に応じた制御信号(CNT1)を生成する制御回路(10)と、出力素子をオンさせるための駆動電圧(V
DRV1
)を用い、制御信号に応じて出力素子をオン又はオフさせる出力素子駆動回路(11、13~15)と、を備え、出力素子駆動回路は、制御信号に基づき出力素子をオフからオンに切り替える際、第1電圧(V
BOOT
-Vf)を有する駆動電圧を用いて出力素子をオフからオンに切り替えた後、駆動電圧を第2電圧(V
BOOT
)に高める。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
入力電圧から出力電圧を生成するよう構成されたスイッチング電源装置に設けられ、前記スイッチング電源装置の動作を制御するよう構成された電源制御装置であって、
前記入力電圧の印加端とスイッチ端子との間に設けられた出力素子及び前記スイッチ端子と基準電位端との間に設けられた整流素子を有する出力段と、
前記出力電圧に応じた制御信号を生成するよう構成された制御回路と、
前記出力素子をオンさせるための駆動電圧を用い、前記制御信号に応じて前記出力素子をオン又はオフさせるよう構成された出力素子駆動回路と、を備え、
前記出力素子駆動回路は、前記制御信号に基づき前記出力素子をオフからオンに切り替える際、第1電圧を有する前記駆動電圧を用いて前記出力素子をオフからオンに切り替えた後、前記駆動電圧を第2電圧に高める
、電源制御装置。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
前記出力素子駆動回路は、前記第2電圧を有する第1ノードと前記駆動電圧を有する第2ノードとの間に設けられたスイッチを備え、
前記スイッチに対し前記第1ノードから前記第2ノードに向かう向きに順方向を有するダイオードが並列に付加され、
前記出力素子駆動回路は、前記制御信号に基づき前記出力素子をオフからオンに切り替える際、前記スイッチがオフとされた状態での前記駆動電圧を用いて前記出力素子をオフからオンに切り替えた後、前記スイッチがオンとされた状態での前記駆動電圧を用いて前記出力素子をオンに保ち、
前記第1電圧は、前記スイッチがオフとされた状態での前記駆動電圧に相当し、且つ、前記第2電圧よりも前記ダイオードの順方向電圧だけ低く、
前記第2電圧は、前記スイッチがオンとされた状態での前記駆動電圧に相当する
、請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項3】
ブートコンデンサの第1端が接続されるよう構成されたブート端子を備え、且つ、前記ブートコンデンサの第2端が接続されるよう構成された端子として前記スイッチ端子を備え、前記ブート端子は前記第1ノードに接続され、
前記出力素子はNチャネル型の電界効果トランジスタにより形成される出力トランジスタであり、
前記出力トランジスタのドレイン、ソースは、夫々、前記入力電圧の印加端、前記スイッチ端子に接続され、
前記出力素子駆動回路は、前記出力トランジスタのゲートに対し前記駆動電圧に対応するハイレベルのゲート信号を供給することで前記出力トランジスタをオンさせる
、請求項2に記載の電源制御装置。
【請求項4】
前記出力素子駆動回路は、前記出力トランジスタのゲートに対しハイレベルのゲート信号よりも低いローレベルのゲート信号を供給することで前記出力トランジスタをオフさせ、
前記出力素子駆動回路は、前記出力トランジスタのゲートと前記スイッチとの間に設けられた遅延回路を有し、前記出力トランジスタのゲート信号がローレベルからハイレベルに切り替わった後に前記遅延回路を用いて前記スイッチをオフからオンに切り替える
、請求項3に記載の電源制御装置。
【請求項5】
前記スイッチは、自身のゲートに供給される信号に応じて、前記第1ノード及び前記第2ノード間を導通又は遮断するよう構成されたPチャネル型の電界効果トランジスタであり、
前記ダイオードは、前記挿入トランジスタに付加される寄生ダイオードであるか、又は、前記寄生ダイオードとは別に設けられたダイオードであり、
前記遅延回路は、前記出力トランジスタのゲート信号の反転信号を前記挿入トランジスタのゲートに供給することで、前記出力トランジスタのゲート信号がローレベルからハイレベルに切り替わった後に前記挿入トランジスタをオフからオンに切り替える
、請求項4に記載の電源制御装置。
【請求項6】
前記出力素子駆動回路は、
前記第2ノード及び前記スイッチ端子に接続され、前記制御信号に基づき前記駆動電圧に対応するハイレベルのゲート信号又は前記スイッチ端子の電圧に対応するローレベルのゲート信号を前記出力トランジスタのゲートに供給するよう構成された出力素子ドライバと、
前記スイッチ、前記ダイオード及び前記遅延回路を有し、前記第2電圧から前記駆動電圧を生成するよう構成された駆動電圧生成回路と、を備える
、請求項4に記載の電源制御装置。
【請求項7】
前記制御信号に基づき前記出力素子が交互にオン、オフされることで前記スイッチ端子に生ずるスイッチ電圧が整流及び平滑化されることにより前記出力電圧が生成される
、請求項1~6の何れかに記載の電源制御装置。
【請求項8】
請求項1~6の何れかに記載の電源制御装置と、
前記スイッチ端子及び出力端子に接続された整流平滑回路と、を備え、
前記整流平滑回路は、前記制御信号に基づき前記出力素子が交互にオン、オフされることで前記スイッチ端子に生ずるスイッチ電圧を整流及び平滑化し、これによって前記出力端子に前記出力電圧を発生させる
、スイッチング電源装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電源制御装置及びスイッチング電源装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
スイッチング電源装置において、いわゆるブートストラップ回路を用い、出力素子を駆動するための昇圧電源を形成することが多い(例えば下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-78023号公報
【0004】
[概要]
スイッチング電源装置、及び、その構成部品において、電源効率の向上及びノイズ特性の向上は何れも重要である。
【0005】
本開示の一態様に係る半導体装置は、入力電圧から出力電圧を生成するよう構成されたスイッチング電源装置に設けられ、前記スイッチング電源装置の動作を制御するよう構成された電源制御装置であって、前記入力電圧の印加端とスイッチ端子との間に設けられた出力素子及び前記スイッチ端子と基準電位端との間に設けられた整流素子を有する出力段と、前記出力電圧に応じた制御信号を生成するよう構成された制御回路と、前記出力素子をオンさせるための駆動電圧を用い、前記制御信号に応じて前記出力素子をオン又はオフさせるよう構成された出力素子駆動回路と、を備え、前記出力素子駆動回路は、前記制御信号に基づき前記出力素子をオフからオンに切り替える際、第1電圧を有する前記駆動電圧を用いて前記出力素子をオフからオンに切り替えた後、前記駆動電圧を第2電圧に高める。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、本開示の実施形態に係るスイッチング電源装置の全体構成図である。
図2は、本開示の実施形態に係る電源制御装置の外観斜視図である。
図3は、本開示の実施形態に係り、出力トランジスタに対するゲート信号と当該ゲート信号に基づく遅延信号の波形図である。
図4は、本開示の実施形態に係り、スイッチング電源装置のタイミングチャートである。
図5は、参考例に係るスイッチング電源装置の全体構成図である。
図6は、図5のスイッチング電源装置に関わる波形図である。
図7は、図1のスイッチング電源装置に関わる波形図である。
【0007】
[詳細な説明]
以下、本開示の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量、機能部、回路、素子又は部品等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量、機能部、回路、素子又は部品等の名称を省略又は略記することがある。
【0008】
まず、本開示の実施形態の記述にて用いられる幾つかの用語について説明を設ける。グランドとは、基準となる0V(ゼロボルト)の電位を有する基準電位端(基準導電部)を指す又は0Vの電位そのものを指す。0Vの電位をグランド電位と称することもある。本開示の実施形態において、特に基準を設けずに示される電圧はグランドから見た電位を表す。レベルとは電位のレベルを指し、任意の注目した信号又は電圧についてハイレベルはローレベルよりも高い電位を有する。任意の注目した信号について、当該信号がハイレベルであるとき、当該信号の反転信号はローレベルをとり、当該信号がローレベルであるとき、当該信号の反転信号はハイレベルをとる。
【0009】
MOSFETなどのFET(電界効果トランジスタ)として構成された任意のトランジスタについて、オン状態とは、当該トランジスタのドレイン及びソース間が導通している状態を指し、オフ状態とは、当該トランジスタのドレイン及びソース間が非導通となっている状態(遮断状態)を指す。FETに分類されないトランジスタについても同様である。MOSFETは、特に記述無き限り、エンハンスメント型のMOSFETであると解される。MOSFETは“metal-oxide-semiconductor field-effect transistor”の略称である。また、特に記述なき限り、任意のMOSFETにおいて、バックゲートはソースに短絡されていると考えて良い。
【0010】
以下、任意のトランジスタについて、オン状態、オフ状態を、単に、オン、オフと表現することがある。任意のトランジスタについて、トランジスタがオン状態とされる期間をオン期間と称し、トランジスタがオフ状態とされる期間をオフ期間と称する。ハイレベル又はローレベルの信号レベルをとる任意の信号について、当該信号のレベルがハイレベルとなる期間をハイレベル期間と称し、当該信号のレベルがローレベルとなる期間をローレベル期間と称する。ハイレベル又はローレベルの電圧レベルをとる任意の電圧についても同様である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
ローム株式会社
半導体装置
今日
ローム株式会社
受信回路、半導体装置、及び通信システム
今日
個人
静電モータ
14日前
株式会社東光高岳
開閉装置
7日前
竹内工業株式会社
配線ダクト
8日前
日産自動車株式会社
ロータ
8日前
日産自動車株式会社
ロータ
14日前
富士電機株式会社
電源装置
1日前
住友ベークライト株式会社
ロータ
1日前
株式会社豊田自動織機
回転電機のロータ
14日前
スワン電器株式会社
電源装置
1日前
アズビル株式会社
配線確認システム
14日前
株式会社ダイヘン
電圧調整装置
1日前
東洋電装株式会社
駆動制御装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
電動車両
14日前
富士電機株式会社
電力変換装置
8日前
富士電機株式会社
電力変換装置
1日前
株式会社アイシン
巻線界磁型回転電機
1日前
株式会社ミツバ
電動モータ
8日前
株式会社日立製作所
回転電機
2日前
株式会社デンソートリム
モータ制御装置
2日前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
14日前
株式会社浅羽製作所
管路内ケーブル剥離工具
8日前
株式会社アイシン
車載充電装置
1日前
株式会社アイシン
車載充電装置
1日前
ニチコン株式会社
スイッチングレギュレータ
7日前
株式会社日立製作所
電力変換装置
14日前
株式会社マキタ
電動作業機
14日前
トヨタホーム株式会社
電力融通システム
1日前
日産自動車株式会社
回転電機用ステータ
2日前
未来工業株式会社
取着体及び取着体装置
14日前
株式会社 東京ウエルズ
駆動装置
8日前
株式会社ダイヘン
充電装置および充電設備
8日前
大阪瓦斯株式会社
電力供給システム
7日前
株式会社ダイヘン
充電装置および充電設備
8日前
オムロン株式会社
ドライバ
7日前
続きを見る
他の特許を見る