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公開番号2025015996
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023118966
出願日2023-07-21
発明の名称スイッチングレギュレータ
出願人ニチコン株式会社
代理人個人
主分類H02M 3/28 20060101AFI20250124BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】多出力のうちいずれか1出力の過電流保護動作時にすべての出力を遮断することができる簡易な構成で安全性の高いスイッチングレギュレータを提供する。
【解決手段】ヒューズオープン検出部8は、ハイサイドの抵抗素子R14とローサイドの抵抗素子R15の直列回路からなる第2の分圧回路9、逆流防止用ダイオードD5、抵抗素子R16、第3のツェナーダイオードZD3、第2のスイッチング素子Q2、抵抗素子R8、逆流防止用ダイオードD4で構成されている。このうち、逆流防止用ダイオードD5と抵抗素子R16は個々のヒューズF1ごとに用意されるが、第2の分圧回路9、第3のツェナーダイオードZD3、第2のスイッチング素子Q2、抵抗素子R8および逆流防止用ダイオードD4は複数のヒューズF1に対して兼用されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一次側整流平滑回路と二次側整流平滑回路とがトランスを介して磁気結合され、
前記トランスの一次巻線に電力変換用の第1のスイッチング素子が直列に接続され、
前記第1のスイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御部が設けられ、
前記二次側整流平滑回路における出力電圧を検出し、その検出出力電圧が基準電圧以下のときは動作せず、前記基準電圧を超えるときは動作して前記制御部に遮断・ラッチの制御信号を送出する出力過電圧保護部を備えたスイッチングレギュレータであって、
前記制御部は、前記第1のスイッチング素子の電流路を流れる電流から過電流状態を検出したとき、および前記遮断・ラッチの制御信号が入力されたときは、前記第1のスイッチング素子に対して遮断・ラッチの制御を行うように構成され、
前記トランスの二次巻線に接続された前記二次側整流平滑回路の出力部に対して本線出力ラインを介して本線出力端子が接続され、
前記本線出力ラインに対して分岐出力ラインを介して分岐出力端子が接続され、
前記分岐出力ラインにヒューズが介挿され、
前記本線出力ラインはヒューズ非介挿とし、
前記ヒューズの状態を監視し、前記ヒューズの通電状態からオープン状態への切り換わりを検出したときに活性化することで前記出力過電圧保護部を動作させるヒューズオープン検出部を備えたことを特徴とするスイッチングレギュレータ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記ヒューズオープン検出部は、
前記本線出力端子と前記ヒューズの一端とを接続する第1の接続点と前記ヒューズの他端と前記分岐出力端子とを接続する第2の接続点との間に前記ヒューズに対し並列接続の関係をなす電流路を形成し、
前記電流路に流れる電流に応じて導通状態が切り替わるヒューズオープン検出用の第2のスイッチング素子を有し、
前記第2のスイッチング素子が非導通状態から導通状態に切り替わることで前記出力過電圧保護部が前記制御部に遮断・ラッチの制御信号を送出することを特徴とする請求項1に記載のスイッチングレギュレータ。
【請求項3】
前記電流路上に分圧回路と逆流防止用ダイオードの直列回路を形成し、
前記逆流防止用ダイオードはそのカソード側を前記第2の接続点に接続し、
前記第2の接続点とローサイドラインとの間に抵抗素子を接続し、
前記分圧回路の分圧点に前記第2のスイッチング素子の制御端子を接続し、
前記第2のスイッチング素子は、前記制御端子の電位がヒューズ通電状態のときに非導通となり、ヒューズオープン状態のときに導通して前記出力過電圧保護部を動作させるように接続されていることを特徴とする請求項2に記載のスイッチングレギュレータ。
【請求項4】
前記ヒューズ非介挿の本線出力ラインから前記ヒューズ介挿の分岐出力ラインを複数系統分岐するに当たり、前記複数の分岐出力ラインのそれぞれに対応する前記ヒューズオープン検出部は、前記逆流防止用ダイオードと前記抵抗素子が前記複数系統の分岐出力ラインの各々に設けられるとともに、前記分圧回路と前記第2のスイッチング素子と前記出力過電圧保護部を前記複数系統の分岐出力ラインで兼用する請求項1に記載のスイッチングレギュレータ。
【請求項5】
前記ヒューズ非介挿の本線出力ラインから前記ヒューズ介挿の分岐出力ラインを分岐するに当たり、互いに出力電圧を異ならせた複数系統の本線出力ライン・分岐出力ラインを構成する場合に、前記複数系統の本線出力ライン・分岐出力ラインのそれぞれに対応する前記ヒューズオープン検出部は、前記逆流防止用ダイオードと前記抵抗素子が前記複数系統の本線出力ライン・分岐出力ラインの各々に設けられるとともに、前記分圧回路と前記第2のスイッチング素子と前記出力過電圧保護部を前記複数系統の本線出力ライン・分岐出力ラインで兼用する請求項1に記載のスイッチングレギュレータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、出力を分岐して多出力化したスイッチングレギュレータに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
まず初めに図4に単出力電源(定格出力電圧42[V])の基本回路を挙げて説明する。
【0003】
一次側整流平滑回路1はブリッジダイオードBD1と第1の平滑コンデンサC1で構成されている。ブリッジダイオードBD1の入力側は商用交流電源ACに接続されている。制御部IC1はその起動時の電源を、ブリッジダイオードBD1の出力端子から起動用の抵抗素子R1を介して給電されるようになっている。第1の平滑コンデンサC1はブリッジダイオードBD1の両出力端子間に接続されている。商用交流電源ACから出力された交流電流はブリッジダイオードBD1によって全波整流され、第1の平滑コンデンサC1によって直流電圧に変換される。一次側整流平滑回路1と二次側整流平滑回路2とはトランスT1を介して磁気結合されている。トランスT1の一次巻線n1と電力変換用のスイッチング素子Q1と電流検出用の抵抗素子R2の直列回路が第1の平滑コンデンサC1の両端子間に接続されている。
【0004】
スイッチング素子Q1はその高周波のスイッチングのオン/オフ動作を制御部IC1によって制御され、トランスT1の一次巻線n1からの磁気誘導によって二次巻線n2に生成される電圧を所定の電圧範囲内に収束するようになっている。
【0005】
二次側整流平滑回路2は整流ダイオードD2と第2の平滑コンデンサC4で構成されている。整流ダイオードD2と第2の平滑コンデンサC4の直列回路がトランスT1の二次巻線n2の両端子間に接続されている。
【0006】
第2の平滑コンデンサC4の両端子間にフィードバック部3と出力過電圧保護部4が接続され、フィードバック部3および出力過電圧保護部4の共通のハイサイドラインHLの端部が出力端子(42V1)となっている。
【0007】
フィードバック部3は、ハイサイドの抵抗素子R5とローサイドの抵抗素子R6との直列回路からなる分圧回路5、抵抗素子R4、第1のフォトカプラPC1の発光素子(LED)、分圧回路5の抵抗電位変化点にリファレンス端子を接続した基準電圧IC(IC2)で構成されている。第2の平滑コンデンサC4から出力端子(42V1)への出力電圧の変動は分圧回路5によって検出される。
【0008】
ハイサイドおよびローサイドの抵抗素子R5,R6の抵抗電位変化点の検出電圧が基準電圧IC(IC2)のリファレンス電圧より低いときは基準電圧IC(IC2)は非導通であり、第1のフォトカプラPC1の発光素子は消灯状態である。その結果、制御部IC1の側で第1のフォトカプラPC1の受光素子(フォトトランジスタ)は非導通でFB端子が“H”レベルであるので、制御部IC1はスイッチング素子Q1に対してスイッチングのオンデューティ(PWMのパルス幅)を大きくする。
【0009】
逆に、抵抗電位変化点の検出電圧がツェナーダイオードIC2のリファレンス電圧以上となったときは基準電圧IC(IC2)が降伏して導通し、第1のフォトカプラPC1の発光素子が点灯状態となる。その結果、フォトカプラPC1の受光素子が導通し、FB端子が反転して“L”レベルになるので、制御部IC1はスイッチング素子Q1に対してスイッチングのオンデューティを小さくする。
【0010】
以上の二次側での検出電圧に応動したフィードバック制御により、第2の平滑コンデンサC4からの出力電圧を安定化させる。
(【0011】以降は省略されています)

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