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公開番号2025015251
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023118545
出願日2023-07-20
発明の名称モータドライバ
出願人ローム株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H02P 3/08 20060101AFI20250123BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】低い消費電流でモータMの駆動の停止状態を維持する。
【解決手段】モータMを駆動するモータドライバ1は、ハイサイドトランジスタQHとローサイドトランジスタQLとで構成され、ハイサイドトランジスタQHとローサイドトランジスタQLが接続する接続端子BRにモータMが接続されるハーフブリッジ出力段と、接続端子BRの端子電圧V1をモニタする制御回路10とを備え、制御回路10は、ハイサイドトランジスタQHをオフし、且つローサイドトランジスタQLをオンして、モータMを停止させるブレーキモードを開始させ、ブレーキモードにおいて、端子電圧V1が第1設定電圧Vth1よりも低い場合に、ハイサイドトランジスタQHおよびローサイドトランジスタQLをオフした状態で、接続端子BRをモータMの停止状態を維持可能な電位に接続する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
モータを駆動するモータドライバであって、
ハイサイドトランジスタとローサイドトランジスタとで構成され、前記ハイサイドトランジスタと前記ローサイドトランジスタが接続する接続端子に前記モータが接続されるハーフブリッジ出力段と、
前記接続端子の端子電圧をモニタする制御回路と、
を備え、
前記制御回路は、
前記ハイサイドトランジスタをオフし、且つ前記ローサイドトランジスタをオンして、前記モータを停止させるブレーキモードを開始させ、
前記ブレーキモードにおいて、前記端子電圧が第1設定電圧よりも低い場合に、前記ハイサイドトランジスタおよび前記ローサイドトランジスタをオフした状態で、前記接続端子を前記モータの停止状態を維持可能な電位に接続する、
モータドライバ。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記制御回路は、前記モータの停止状態を維持するブレーキ回路を含み、
前記ブレーキ回路は、
第1電極が抵抗を介して前記接続端子に接続され、第2電極が接地電位に接続されたスイッチと、
前記端子電圧に応じて前記スイッチのオンオフを制御する設定回路と、
を備え、
前記設定回路は、前記ブレーキモードにおいて、前記端子電圧が前記第1設定電圧まで下降したことを検知すると、前記スイッチをオンする、
請求項1に記載のモータドライバ。
【請求項3】
前記設定回路は、前記ブレーキモードにおいて、前記端子電圧が前記第1設定電圧まで下降したことを検知すると、前記スイッチをオンするとともに、前記端子電圧が上昇した時に前記スイッチをオフ可能な設定電圧として前記第1設定電圧よりも大きい第2設定電圧に設定する、請求項2に記載のモータドライバ。
【請求項4】
前記制御回路は、前記ブレーキモードを解除するときには、前記スイッチをオフする、
請求項2または3に記載のモータドライバ。
【請求項5】
前記ブレーキモードが解除された動作モードの時には、前記スイッチが常時オフとされている、請求項4に記載のモータドライバ。
【請求項6】
前記制御回路は、前記ハイサイドトランジスタを駆動するハイサイド駆動回路を含み、
前記制御回路は、前記ブレーキモードに移行すると、前記ハイサイド駆動回路をシャットダウンさせることで前記端子電圧をゼロに向かって下降させる、
請求項1に記載のモータドライバ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モータドライバに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ブラシ付きDCモータの駆動に用いられるモータドライバとして、モータの駆動を停止するブレーキモードを有するモータドライバが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-29084号公報
【0004】
[概要]
特許文献1に記載のモータドライバでは、モータの駆動を停止するブレーキモードに移行すると、Hブリッジ回路のハイサイドトランジスタを駆動するハイサイド駆動回路をシャットダウンするとともに、ローサイドトランジスタがオンされる。ローサイドトランジスタがオンされているため、ローサイドトランジスタを駆動する内部電源などの回路に数mAオーダーの回路電流が流れることにより、消費電流が発生してしまう。
【0005】
本開示の目的は、低い消費電流でモータの駆動の停止状態を維持することができるモータドライバを提供することにある。
【0006】
上述した課題を解決するために、本開示の一態様は、モータを駆動するモータドライバであって、ハイサイドトランジスタとローサイドトランジスタとで構成され、ハイサイドトランジスタとローサイドトランジスタが接続する接続端子にモータが接続されるハーフブリッジ出力段と、接続端子の端子電圧をモニタする制御回路とを備える。制御回路は、ハイサイドトランジスタをオフし、且つローサイドトランジスタをオンして、モータを停止させるブレーキモードを開始させ、ブレーキモードにおいて、端子電圧が第1設定電圧よりも低い場合に、ハイサイドトランジスタおよびローサイドトランジスタをオフした状態で、接続端子をモータの停止状態を維持可能な電位に接続する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、実施形態に係るモータドライバの構成図である。
図2は、実施形態に係るモータドライバの制御回路に設けられているブレーキ回路の回路図である。
図3は、実施形態に係るモータドライバのブレーキモードにおける、モータの端子電圧V1と、ブレーキ回路に設けられているコンパレータの反転入力端子に入力される信号電圧V2の関係を示す図である。
図4は、実施形態に係るモータドライバのブレーキモードにおける、モータの端子電圧V1と、ブレーキ回路に設けられているコンパレータの出力電圧V3の関係を示す図である。
【0008】
[詳細な説明]
以下、実施形態に係わるモータドライバについて、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下で説明する実施形態は、包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の設置位置及び接続形態は、一例であり、本開示に限定する主旨ではない。また、以下の実施形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成
要素として説明される。さらに、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。また、以下の実施形態及びその変形例には、同様の構成要素が含まれている場合があり、同様の構成要素には共通の符号を付与し、重複する説明を省略する。
【0009】
図1を参照して、実施形態に係るモータドライバ1の基本的な構成を説明する。
【0010】
モータドライバ1は、ブラシ付きDCモータM(以下、モータMと記す)を駆動するためのHブリッジ回路と、Hブリッジ回路およびモータMを制御するための制御回路10とを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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