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公開番号2025012971
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023116195
出願日2023-07-14
発明の名称MEMS装置およびMEMS装置の製造方法
出願人ローム株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G01P 15/125 20060101AFI20250117BHJP(測定;試験)
要約【課題】MEMS装置において感度の向上を図る。
【解決手段】MEMS装置は、第1主面、および第1主面に対向する第2主面を有し、第1主面側から窪んだキャビティが配置されている基板と、キャビティの底面に対して第1主面側に離間して配置されたMEMS電極とを備える。MEMS電極は、基板に対して相対的に移動可能である可動電極指と、可動電極指に向き合うように、可動電極指と間隔を開けて配置された固定電極指と、基板に片持ち支持されており、固定電極指を基板に接続する梁部とを備える。梁部は、第1熱膨張係数を有する第1部分と、第1部分と隣接して配置され、第1熱膨張係数と異なる第2熱膨張係数を有する第2部分とを有する。梁部は、第1部分に生じた熱応力と第2部分に生じた熱応力との差により変形しており、梁部の変形により、固定電極指と可動電極指との間隔が梁部の変形前と比較して狭くなるように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1主面、および前記第1主面に対向する第2主面を有し、前記第1主面側から前記第2主面側へ窪んだキャビティが配置されている基板と、
前記キャビティ内に配置されており、前記キャビティの底面に対して前記第1主面側に離間しているMEMS電極と
を備え、
前記MEMS電極は、
前記基板に対して相対的に移動可能に前記基板に接続されている可動電極指と、
前記可動電極指に向き合うように、前記可動電極指と間隔を開けて配置された固定電極指と、
前記基板に片持ち支持されており、前記固定電極指を前記基板に接続する梁部と
を備え、
前記梁部は、
第1熱膨張係数を有する第1部分と、
前記第1部分と隣接して配置され、前記第1熱膨張係数と異なる第2熱膨張係数を有する第2部分と
を有し、
前記梁部は、前記第1部分に生じた熱応力と第2部分に生じた熱応力との差により変形しており、前記梁部の変形により、前記固定電極指と前記可動電極指との間隔が前記梁部の変形前と比較して狭くなるように構成されている、MEMS装置。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記基板は、前記梁部の変形により前記固定電極指が前記可動電極指に向かって所定距離以上変位したときに前記固定電極指と接触することで、前記固定電極指の変位を規制する規制部を有する、請求項1に記載のMEMS装置。
【請求項3】
前記規制部のうち前記固定電極指と接触する部分は、前記固定電極指と同じ電位に接続されている、請求項2に記載のMEMS装置。
【請求項4】
第1主面と、前記第1主面と対向する第2主面とを有する基板を準備し、
前記基板の前記第1主面から前記第2主面に向かって延びた第1トレンチを形成し、
前記第1トレンチの壁面を熱酸化することで、前記第1トレンチ内に前記基板の熱膨張係数とは異なる熱膨張係数を有する縦型構造体を形成し、
前記基板の前記第1主面から前記第2主面に向かって延びた第2トレンチを異方性エッチングにより形成し、前記第2トレンチにより前記基板に可動電極指と固定電極指と梁部とを区画し、ここで、前記縦型構造体は、前記梁部に含まれており、
区画された前記可動電極指と前記固定電極指と前記梁部との前記第2主面側に位置する前記基板を少なくとも部分的に除去することでキャビティを形成すると共に、前記キャビティの底面から離間した前記固定電極指と前記可動電極指と前記梁部とを形成する
ことを含み、
前記キャビティの底面から前記梁部が離間した後に、前記梁部は、前記梁部のうち前記縦型構造体と隣接する部分に生じた熱応力と前記縦型構造体に生じた熱応力との差よって前記梁部に生じる熱応力により変形し、前記梁部の変形により、前記固定電極指と前記可動電極指との間隔が前記梁部の変形前と比較して狭くなる、MEMS装置の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、MEMS装置およびMEMS装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、櫛歯状に噛み合って対向する固定電極および可動電極を備える静電容量型のMEMS(Micro Electro Mechanical System)センサが開示されている。特許文献1に記載の固定電極と可動電極とは半導体基板をエッチングすることにより形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-020325号明細書
【0004】
[概要]
一般に、静電容量型のMEMSセンサでは、可動電極と固定電極との間隔が狭いほど、感度が向上する。しかし、エッチングのアスペクト比には限界があるため、可動電極と固定電極との間隔は、エッチングが深くなるほど広くなる。言い換えれば、可動電極と固定電極との間を所定の深さでエッチングする場合、固定電極と可動電極との間隔を一定の間隔よりも狭くし難い。特許文献1には、固定電極と可動電極との間隔に関して記載がなく、感度の向上という点で改善の余地がある。
【0005】
本開示は、MEMS装置において感度の向上を図ることを目的とする。
【0006】
本開示の一態様は、
第1主面、および前記第1主面に対向する第2主面を有し、前記第1主面側から前記第2主面側へ窪んだキャビティが配置されている基板と、
前記キャビティ内に配置されており、前記キャビティの底面に対して前記第1主面側に離間しているMEMS電極と
を備え、
前記MEMS電極は、
前記基板に対して相対的に移動可能に前記基板に接続されている可動電極指と、
前記可動電極指に向き合うように、前記可動電極指と間隔を開けて配置された固定電極指と、
前記基板に片持ち支持されており、前記固定電極指を前記基板に接続する梁部と
を備え、
前記梁部は、
第1熱膨張係数を有する第1部分と、
前記第1部分と隣接して配置され、前記第1熱膨張係数と異なる第2熱膨張係数を有する第2部分と
を有し、
前記梁部は、前記第1部分に生じた熱応力と第2部分に生じた熱応力との差により変形しており、前記梁部の変形により、前記固定電極指と前記可動電極指との間隔が前記梁部の変形前と比較して狭くなるように構成されている、MEMS装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本開示の一実施形態に係る加速度センサの平面図である。
図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。
図3は、本開示の一実施形態に係る加速度センサの製造工程を説明するためのフローチャートである。
図4は、本開示の一実施形態に係る加速度センサの製造工程を説明するための図である。
図5は、本開示の一実施形態に係る加速度センサの製造工程を説明するための図である。
図6は、本開示の一実施形態に係る加速度センサの製造工程を説明するための図である。
図7は、本開示の一実施形態に係る加速度センサの製造工程を説明するための図である。
図8は、本開示の一実施形態に係る加速度センサの製造工程を説明するための図である。
図9は、本開示の一実施形態に係る加速度センサの製造工程を説明するための図である。
図10は、本開示の一実施形態に係る加速度センサの製造工程を説明するための図である。
図11は、本開示の一実施形態の変形例に係る図2と同様の断面図である。
【0008】
[詳細な説明]
以下、本開示の実施形態に係るMEMS装置およびMEMS装置の製造方法を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本開示、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。また、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは相違している。
【0009】
[加速度センサ]
図1は、本開示の一実施形態に係る加速度センサ1を概略的に示す平面図である。図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。本実施形態に係る加速度センサ1は、半導体微細加工技術を用いて製造される静電容量型加速度センサである。本実施形態の加速度センサ1は、本開示に係るMEMS(Micro Electro Mechanical System)装置の一例である。
【0010】
以下の説明では、便宜上、図1に示す平面視において加速度センサ1の各辺に沿った方向のうち図1の左右方向をX方向、図1の上下方向をY方向と称し、図2に示す断面視において加速度センサ1の厚み方向(図2における上下方向)をZ方向と称する。特に、図1における、右側を+X方向、左側を-X方向、上側を+Y方向、下側を-Y方向とそれぞれ称する場合がある。図2における、上側を+Z方向、下側を-Z方向と称する場合がある。本実施形態では、X方向と、Y方向と、Z方向は互いに直交している。
(【0011】以降は省略されています)

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