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公開番号
2025012749
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023115822
出願日
2023-07-14
発明の名称
封止方法および封止部構造
出願人
アズビル株式会社
代理人
個人
主分類
G01L
9/00 20060101AFI20250117BHJP(測定;試験)
要約
【課題】封止部材による封止が正しく行われ、しかも、センサチップ内に圧力伝達用オイルが充分に導入される封止方法を提供する。
【解決手段】センサチップ22をウエハに形成するステップと、ウエハにダイシングテープを貼り付けるステップと、センサチップ22を切り出すステップとを有する。ダイシングテープを剥がすステップと、ザグリ27に圧力伝達用オイル25を溜めるステップと、減圧式の注入法により圧力伝達用オイル25をオイル導入路23に吸入させるステップと、導入口26を封止部材24によって封止するステップとを有する。ザグリ27に圧力伝達用オイル25を溜めるステップにおいては、少なくともオイル導入路23を満たす体積の圧力伝達用オイル25がザグリ27内に溜められる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
圧力伝達用オイルの導入口および前記導入口を囲むザグリを有する圧力センサのセンサチップをウエハに形成するステップと、
前記ウエハの前記ザグリが形成された外面にダイシングテープを貼り付けるステップと、
前記ウエハから前記センサチップを切り出すステップと、
前記ウエハから前記ダイシングテープを剥がすステップと、
前記導入口を含めて前記ザグリに前記圧力伝達用オイルを溜めるステップと、
減圧式の注入法によって前記圧力伝達用オイルを前記導入口から前記センサチップ内のオイル導入路に吸入させるステップと、
前記導入口を封止部材によって封止するステップとを有し、
前記ザグリに前記圧力伝達用オイルを溜めるステップにおいては、少なくとも前記オイル導入路を満たす体積の前記圧力伝達用オイルが前記ザグリ内に溜められることを特徴とする封止方法。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
圧力センサのセンサチップに形成され、圧力伝達用オイルが吸入されるオイル導入路と、
前記オイル導入路の導入口を囲むように前記センサチップの外面に形成されたザグリと、
前記ザグリの形成範囲の中に配置されて前記導入口を封止する封止部材とを備え、
前記ザグリの容積は、少なくとも前記オイル導入路を満たす量の前記圧力伝達用オイルが溜められる容積であることを特徴とする封止部構造。
【請求項3】
請求項2に記載の封止部構造において、
前記ザグリは、前記オイル導入路が開口する底部と、前記底部より開口幅が広くなるように前記底部より上に形成された中間部とを含む多段の構造であることを特徴とする封止部構造。
【請求項4】
請求項2に記載の封止部構造において、
前記ザグリの底面は、前記オイル導入路の前記導入口に向けて漸次深くなるテーパー状に形成されていることを特徴とする封止部構造。
【請求項5】
請求項2に記載の封止部構造において、
前記ザグリは、前記センサチップの外面に前記オイル導入路の前記導入口を囲むように形成された突条を内壁として形成されていることを特徴とする封止部構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧力センサのセンサチップに形成されたオイル導入用の導入口を封止する封止方法および封止部構造に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年の圧力センサに用いられるセンサチップは、半導体ウエハに形成された後に半導体ウエハから切り出され、圧力伝達用オイルを導入口から導入する工程、導入口を封止する工程などを経て形成されている。圧力伝達用オイルを導入するにあたっては、例えば特許文献1に記載されているように、減圧式の注入法によって実施されることがある。
センサチップが半導体ウエハに形成されてから圧力伝達用オイルの導入口を封止するまでの工程は、図12(A)~(D)および図13(A)~(C)に示すように実施されている。
【0003】
図12(A)に示す半導体ウエハ1には、センサチップとなる複数のチップ領域2が形成されている。図12(A)には、二つのチップ領域2が描かれている。各々のチップ領域2には、図示してはいないが、被測定圧力を受けるセンサダイアフラムや、センサダイアフラムが壁となる圧力室などが形成されている。圧力室には、図12(A)中に符号3で示すオイル導入路が接続されている。オイル導入路3は、半導体ウエハ1の外面1aに開口する導入口4を有している。導入口4の穴径は、半導体ウエハ1内で延びるオイル導入路3の他の部分より大きい。
【0004】
半導体ウエハ1にチップ領域2が形成された後、図12(B)に示すように、半導体ウエハ1の外面1aにダイシングテープ5が貼り付けられる。そして、図12(C)に示すように、各々のチップ領域2がカッター(図示せず)によって半導体ウエハ1から切り出され、その後、ダイシングテープ5が剥離されて図12(D)に示すように個々のセンサチップ6が形成される。次に、図13(A)に示すように、センサチップ6をオイル導入路3の導入口4が上方を指向する姿勢として図示していない治具に保持させ、センサチップ6の上面6aに圧力伝達用オイル7を滴下する。
【0005】
その後、センサチップ6を図示していない真空チャンバーに装填し、真空チャンバー内を所定の真空度となるように減圧させる。この減圧により、センサチップ6のオイル導入路3内が真空になり、図13(B)に示すようにオイル導入路3内に圧力伝達用オイル7が吸入される。次に、図13(C)に示すように、オイル導入路3の導入口4に半田ボール等の封止部材8を載せて溶融させ、凝固させる。封止部材8が固化することにより、オイル導入路3が封止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-159593号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図12(A)~(D)および図13(A)~(C)に示す従来の封止方法では、下記の二つの問題があった。
第1の問題は、ダイシングテープ5を剥離するときに、図12(D)に示すように、センサチップ6の上面6aとオイル導入路3の導入口4との境界部分にダイシングテープ5のテープ糊9が付着することがあるという問題である。テープ糊9が導入口4の開口縁に付着すると、封止部材8を溶融させたときにテープ糊9が半田の濡れ拡がりを阻害する。封止部材8は、正しく溶融して凝固すると、その外形が平面視略円形となるが、テープ糊9が導入口4に付着していると、図14に示すように、封止部材8の外縁の一部が凹むような異常部10が生じる。また、封止部材8は、正しく溶融した場合は図15中に符号11で示す正常部のようにセンサチップ6の上面6aに濡れ拡がるが、テープ糊9が導入口4に付着している場合には、濡れ拡がることがない異常部12が生じる。封止部材8による封止部分の形状に異常が生じると、センサダイアフラムに加えられた圧力に対してセンサチップ6の耐圧強度が不足するおそれがある。
【0008】
第2の問題は、センサチップ6の上面6aに圧力伝達用オイル7を滴下した後、センサチップ6を真空チャンバーに装填して減圧する工程において、搬送や真空引きの際に発生する僅かな振動や気流で圧力伝達用オイル7がセンサチップ6の上面6aからこぼれることがある、という問題である。すなわち、図13(A)に示すようにセンサチップ6の上面6aに圧力伝達用オイル7を滴下した後、圧力伝達用オイル7がこぼれると、図16(A)に示すように、上面6aの上に保持されている圧力伝達用オイル7が減少する。このように圧力伝達用オイル7が減少すると、図16(B)に示すように、オイル導入路3に導入されるオイル7が不足するようになる。オイル7が不足すると、センサチップ6内に気泡が混入し、センサチップ6の温度特性、圧力特性などが悪くなり、耐圧性能が低下する。
【0009】
本発明の目的は、封止部材による封止が正しく行われ、しかも、センサチップ内に圧力伝達用オイルが充分に導入される封止方法および封止部構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的を達成するために本発明に係る封止方法は、圧力伝達用オイルの導入口および前記導入口を囲むザグリを有する圧力センサのセンサチップをウエハに形成するステップと、前記ウエハの前記ザグリが形成された外面にダイシングテープを貼り付けるステップと、前記ウエハから前記センサチップを切り出すステップと、前記ウエハから前記ダイシングテープを剥がすステップと、前記導入口を含めて前記ザグリに前記圧力伝達用オイルを溜めるステップと、減圧式の注入法によって前記圧力伝達用オイルを前記導入口から前記センサチップ内のオイル導入路に吸入させるステップと、前記導入口を封止部材によって封止するステップとを有し、前記ザグリに前記圧力伝達用オイルを溜めるステップにおいては、少なくとも前記オイル導入路を満たす体積の前記圧力伝達用オイルが前記ザグリ内に溜められるものである。
(【0011】以降は省略されています)
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