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公開番号2025012781
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023115876
出願日2023-07-14
発明の名称ガスクロマトグラフ
出願人株式会社島津製作所
代理人個人
主分類G01N 30/12 20060101AFI20250117BHJP(測定;試験)
要約【課題】試料気化室内又はスプリット流路内の充填材が充填位置からずれることを防止できるガスクロマトグラフを提供する。
【解決手段】試料気化室21では、液体試料が内部で気化されることにより試料ガスが生成される。スプリット流路4は、試料気化室21内の試料ガスを排出させる。スプリットバルブ41は、スプリット流路4に設けられ、当該スプリット流路4内を流れる試料ガスの流量を調整するために開閉される。充填材26,421は、試料気化室21内又はスプリット流路4内の充填位置に充填される。制御部7は、試料気化室21内の試料ガスをスプリット流路4から排出させる際、充填材26,421が充填位置からずれる圧力勾配よりも小さい圧力勾配で試料気化室21内の圧力が減少するようにスプリットバルブ41の開度を制御する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
液体試料が内部で気化されることにより試料ガスが生成される試料気化室と、
前記試料気化室内の試料ガスを排出させるスプリット流路と、
前記スプリット流路に設けられ、当該スプリット流路内を流れる試料ガスの流量を調整するために開閉されるバルブと、
前記試料気化室内又は前記スプリット流路内の充填位置に充填される充填材と、
前記試料気化室内の試料ガスを前記スプリット流路から排出させる際、前記充填材が前記充填位置からずれる圧力勾配よりも小さい圧力勾配で前記試料気化室内の圧力が減少するように前記バルブの開度を制御する制御部とを備える、ガスクロマトグラフ。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記試料気化室内の圧力を検知する圧力センサをさらに備え、
前記制御部は、前記圧力センサにより検知される前記試料気化室内の圧力が閾値以下になるまで、前記充填材が前記充填位置からずれる圧力勾配よりも小さい第1圧力勾配で前記試料気化室内の圧力が減少するように前記バルブの開度を制御した後、前記第1圧力勾配よりも大きい第2圧力勾配で前記試料気化室内の圧力が減少するように前記バルブの開度を制御する、請求項1に記載のガスクロマトグラフ。
【請求項3】
前記第2圧力勾配は、前記バルブの流路抵抗が最小となるように前記バルブの開度を制御したときの圧力勾配である、請求項2に記載のガスクロマトグラフ。
【請求項4】
前記充填材は、前記試料気化室内に設けられたインサート内の充填位置に充填される、請求項1に記載のガスクロマトグラフ。
【請求項5】
前記スプリット流路内の充填位置に設けられたフィルタをさらに備え、
前記充填材は、前記フィルタに充填される、請求項1に記載のガスクロマトグラフ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、試料気化室内で液体試料を気化させることにより生成される試料ガスをスプリット流路から排出させるガスクロマトグラフに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ガスクロマトグラフには、液体試料を内部で気化させることにより試料ガスを生成する試料気化室と、当該試料気化室内の試料ガスを排出させるスプリット流路とが備えられている。スプリット流路には、当該スプリット流路内を流れる試料ガスの流量を調整するために開閉されるバルブ(スプリットバルブ)が設けられている。
【0003】
特許文献1に開示されているガスクロマトグラフでは、試料気化室内にガラス管からなるライナー(インサート)が挿入されている。ライナー内には、所定の充填位置に充填材としての吸着剤などが充填される。
【0004】
特許文献2に開示されているガスクロマトグラフでは、スプリット流路にフィルタが設けられている。フィルタは、スプリット流路内の所定の充填位置に設けられており、フィルタに充填された粒子状の充填材により、試料ガス中の成分を捕集することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-256714号公報
国際公開第2017/191673号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ガスクロマトグラフの稼働時には、試料気化室内の圧力が高い状態となっている。ガスクロマトグラフを停止する際は、スプリットバルブを開くことにより、試料気化室内の試料ガスをスプリット流路から排出させることができる。このとき、スプリットバルブを全開にすると、大きな圧力勾配で試料気化室内の圧力が減少する。
【0007】
大きな圧力勾配で試料気化室内の圧力が減少した場合、試料気化室内におけるライナー内の充填材が充填位置からずれる場合がある。この場合、試料気化室内に注入される液体試料が充填材から受ける熱的影響にばらつきが生じ、一様な気化が生じない結果、分析再現性が悪化するおそれがある。
【0008】
また、大きな圧力勾配で試料気化室内の圧力が減少した場合、スプリット流路内のフィルタが充填位置からずれる場合がある。この場合、フィルタに充填されている粒子状の充填材がフィルタからスプリット流路を介して流出するおそれがある。フィルタから流出した充填材の粒子が、下流側に配置されたスプリットバルブ内の部品に噛み込んだ場合には、スプリットバルブが故障する可能性もある。
【0009】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、試料気化室内又はスプリット流路内の充填材が充填位置からずれることを防止できるガスクロマトグラフを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様に係るガスクロマトグラフは、試料気化室と、スプリット流路と、バルブと、充填材と、制御部とを備える。前記試料気化室では、液体試料が内部で気化されることにより試料ガスが生成される。前記スプリット流路は、前記試料気化室内の試料ガスを排出させる。前記バルブは、前記スプリット流路に設けられ、当該スプリット流路内を流れる試料ガスの流量を調整するために開閉される。前記充填材は、前記試料気化室内又は前記スプリット流路内の充填位置に充填される。前記制御部は、前記試料気化室内の試料ガスを前記スプリット流路から排出させる際、前記充填材が前記充填位置からずれる圧力勾配よりも小さい圧力勾配で前記試料気化室内の圧力が減少するように前記バルブの開度を制御する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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