TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025011422
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023113528
出願日2023-07-11
発明の名称コネクタ
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類H01R 13/655 20060101AFI20250117BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】伝送品質を確保しつつシールド部材の位置ずれを規制することが可能なコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ10は、シールド電線90の絶縁被覆92の外周側で且つ外導体30の内周側に配置される筒状のスリーブ60を備える。シールド部材93におけるスリーブ60と絶縁被覆92との間には、内周シールド部96が設けられている。スリーブ60は、周方向に延び且つ内周側に突出する凸部65を有している。内周シールド部96は、外周側の外周面に凸部65と対応した凹部98を有している。内周シールド部96において、内周側の内周面で凹部98と対応する対応部位99,99Aは、凹部98の深さより小さい突出量で内周側に突出し、または突出量がゼロとなるように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
中心導体を被覆する絶縁被覆の外周をシールド部材で包囲したシールド電線と、
前記シールド部材に接続される外導体と、
前記中心導体に接続される内導体と、
前記絶縁被覆の外周側で且つ前記外導体の内周側に配置される筒状のスリーブと、
前記シールド部材に設けられ、前記スリーブと前記絶縁被覆との間に配置される内周シールド部と、
を備え、
前記スリーブは、周方向に延び且つ内周側に突出する凸部を有し、
前記内周シールド部は、外周側の外周面に前記凸部と対応した凹部を有し、
前記内周シールド部において、内周側の内周面で前記凹部と対応する対応部位は、前記凹部の深さより小さい突出量で内周側に突出し、または突出量がゼロとなるように構成されている、コネクタ。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記シールド部材は、前記スリーブの内周側から外周側にわたって折り返され、前記スリーブの内周側に、前記内周シールド部を有し、前記スリーブの外周側に、前記外導体と前記スリーブとの間に配置される外周シールド部を有している、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記スリーブは、前記周方向の両端部に、凹凸状に嵌合する合わせ部を有し、
前記凸部は、前記スリーブの前記周方向に関して、前記合わせ部と重ならない位置に配置される、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記凸部を前記周方向と直交する方向で切断した断面の形状が曲面形状である、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記シールド部材は、前記内周シールド部を含む編組線と、前記内周シールド部の内周側で前記絶縁被覆の外周を覆う金属箔と、を有している、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、シールド電線と、第1のコンタクト手段と称される内導体と、第2のコンタクト手段と称される外導体と、フェルールと称されるスリーブと、を備えたコネクタを開示している。内導体は、シールド電線の内側導体に接続される。外導体は、シールド電線の外側導体である編組線等のシールド部材に接続される。スリーブは、外導体の内周側で且つシールド電線の外周側に配置される。シールド部材は、スリーブに対して折り返し部を介して折り返され、スリーブの内周側から外周側にわたって配置される。外導体が圧着治具によって径方向の中心側(内周側)に圧縮されると、シールド部材が外導体とスリーブとの間に挟み込まれて保持される。
【0003】
特許文献2は、シールド部材の内周側に、スリーブに相当する部材が配置され、該部材に凹部が形成されたコネクタを開示している。外導体が内周側に圧縮されると、シールド部材が凹部に入り込んで係止される構造になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-168440号公報
特開2008-66149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1において、例えば、シールド電線が抜け方向に引っ張られたときに、シールド部材の折り返し部がスリーブと強く干渉し、シールド部材が損傷するおそれがある。これに対し、特許文献2の技術を適用し、スリーブの内周側に突出部分(特許文献2の「凹部」に相当する部分)を設けることも可能である。スリーブの突出部分がシールド部材の内周側の部分を圧縮することにより、内周側の部分がスリーブと絶縁被覆との間に挟み込まれて保持され、シールド部材の抜け方向への位置ずれを規制することが期待できる。しかし、スリーブの突出部分に起因し、絶縁被覆が径方向の中心側に大きく変形して、シールド電線の同軸構造が崩れる懸念がある。仮に、同軸構造が崩れると、インピーダンス不整合の原因となり、信号の伝送品質が劣化するおそれがある。
【0006】
そこで、本開示は、伝送品質を確保しつつシールド部材の位置ずれを規制することが可能なコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、中心導体を被覆する絶縁被覆の外周をシールド部材で包囲したシールド電線と、前記シールド部材に接続される外導体と、前記中心導体に接続される内導体と、前記絶縁被覆の外周側で且つ前記外導体の内周側に配置される筒状のスリーブと、前記シールド部材に設けられ、前記スリーブと前記絶縁被覆との間に配置される内周シールド部と、を備え、前記スリーブは、周方向に延び且つ内周側に突出する凸部を有し、前記内周シールド部は、外周側の外周面に前記凸部と対応した凹部を有し、前記内周シールド部において、内周側の内周面で前記凹部と対応する対応部位は、前記凹部の深さより小さい突出量で内周側に突出し、または突出量がゼロとなるように構成されている、コネクタである。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、伝送品質を確保しつつシールド部材の位置ずれを規制することが可能なコネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態1に係るコネクタの断面図である。
図2は、実施形態1に係るコネクタにおいて、内導体がシールド電線の中心導体の前端部に接続され、シールド部材の編組線がスリーブの外周側に折り返された状態を示す斜視図である。
図3は、実施形態1に係るコネクタに備わるスリーブの斜視図である。
図4は、実施形態に1に係るコネクタにおいて、図3の状態に曲げ加工する前のスリーブの斜視図である。
図5は、他の実施形態に係るコネクタの部分拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)中心導体を被覆する絶縁被覆の外周をシールド部材で包囲したシールド電線と、前記シールド部材に接続される外導体と、前記中心導体に接続される内導体と、前記絶縁被覆の外周側で且つ前記外導体の内周側に配置される筒状のスリーブと、前記シールド部材に設けられ、前記スリーブと前記絶縁被覆との間に配置される内周シールド部と、を備え、前記スリーブは、周方向に延び且つ内周側に突出する凸部を有し、前記内周シールド部は、外周側の外周面に前記凸部と対応した凹部を有し、前記内周シールド部において、内周側の内周面で前記凹部と対応する対応部位は、前記凹部の深さより小さい突出量で内周側に突出し、または突出量がゼロとなるように構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
電波吸収体
8日前
個人
テーブルタップ
5日前
キヤノン株式会社
電子機器
5日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
5日前
古河電池株式会社
制御弁式鉛蓄電池
1日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
5日前
株式会社ダイヘン
碍子
10日前
株式会社ヨコオ
同軸コネクタ
1日前
株式会社ユーシン
スイッチ装置
5日前
個人
六角形パネル展開アレーアンテナ
5日前
株式会社ユーシン
スイッチ装置
5日前
TDK株式会社
コイル部品
1日前
ローム株式会社
半導体装置
5日前
イビデン株式会社
プリント配線板
8日前
住友電装株式会社
コネクタ
1日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
5日前
日本圧着端子製造株式会社
コネクタ
9日前
大和電器株式会社
コンセント
1日前
日産自動車株式会社
電子機器
8日前
ニチコン株式会社
コンデンサ
1日前
株式会社デンソー
半導体装置
5日前
株式会社デンソー
半導体装置
5日前
オムロン株式会社
リード線整列治具
5日前
富士電機株式会社
半導体装置
5日前
株式会社村田製作所
二次電池
8日前
株式会社ジェイテクト
電源装置
10日前
ローム株式会社
半導体発光装置
1日前
株式会社村田製作所
電池パック
10日前
株式会社ダイフク
搬送車
8日前
マクセル株式会社
電気化学素子
5日前
株式会社ダイフク
搬送車
8日前
日本無線株式会社
モノポールアンテナ
5日前
個人
ユニバーサルデザインコンセントプラグ
5日前
河村電器産業株式会社
速結端子
8日前
TDK株式会社
電子部品
1日前
トヨタ自動車株式会社
非水系二次電池
8日前
続きを見る