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公開番号2025011033
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2024098140
出願日2024-06-18
発明の名称ネクチン-4抗体及び抗体-薬物コンジュゲート
出願人イーライ リリー アンド カンパニー
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C07K 19/00 20060101AFI20250116BHJP(有機化学)
要約【課題】ネクチン-4抗体薬物コンジュゲート及びその医薬組成物を提供する。
【解決手段】ヒトネクチン-4に結合する抗体、細胞毒性剤にコンジュゲートされた前記抗体を含む、抗体-薬物コンジュゲート(ADC)、前記抗体を含む医薬組成物、及び尿路上皮がん、乳がん、肺がん、胃がん、結腸直腸がん、膵臓がん、頭頸部がん、卵巣がん、又は前立腺がんの治療に用いられる前記医薬組成物が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ヒトネクチン-4に結合する抗体であって、前記抗体は、重鎖可変領域(HCVR)及び軽鎖可変領域(LCVR)を含み、前記HCVRは、重鎖相補性決定領域(HCDR)HCDR1、HCDR2及びHCDR3を含み、前記LCVRは、軽鎖相補性決定領域(LCDR)LCDR1、LCDR2及びLCDR3を含み、
a)前記HCDR1は、配列番号4を含み、前記HCDR2は、配列番号5を含み、前記HCDR3は、配列番号6を含み、前記LCDR1は、配列番号7を含み、前記LCDR2は、配列番号8を含み、前記LCDR3は、配列番号9を含む、
b)前記HCDR1は、配列番号18を含み、前記HCDR2は、配列番号19を含み、前記HCDR3は、配列番号20を含み、前記LCDR1は、配列番号21を含み、前記LCDR2は、配列番号22を含み、前記LCDR3は、配列番号23を含む、
c)前記HCDR1は、配列番号28を含み、前記HCDR2は、配列番号29を含み、前記HCDR3は、配列番号30を含み、前記LCDR1は、配列番号31を含み、前記LCDR2は、配列番号32を含み、前記LCDR3は、配列番号33を含む、
d)前記HCDR1は、配列番号38を含み、前記HCDR2は、配列番号39を含み、前記HCDR3は、配列番号40を含み、前記LCDR1は、配列番号41を含み、前記LCDR2は、配列番号42を含み、前記LCDR3は、配列番号43を含む、
e)前記HCDR1は、配列番号48を含み、前記HCDR2は、配列番号49を含み、前記HCDR3は、配列番号50を含み、前記LCDR1は、配列番号41を含み、前記LCDR2は、配列番号42を含み、前記LCDR3は、配列番号51を含む、
f)前記HCDR1は、配列番号56を含み、前記HCDR2は、配列番号57を含み、前記HCDR3は、配列番号58を含み、前記LCDR1は、配列番号59を含み、前記LCDR2は、配列番号60を含み、前記LCDR3は、配列番号61を含む、
g)前記HCDR1は、配列番号66を含み、前記HCDR2は、配列番号67を含み、前記HCDR3は、配列番号68を含み、前記LCDR1は、配列番号69を含み、前記LCDR2は、配列番号70を含み、前記LCDR3は、配列番号71を含む、又は
h)前記HCDR1は、配列番号76を含み、前記HCDR2は、配列番号77を含み、前記HCDR3は、配列番号78を含み、前記LCDR1は、配列番号69を含み、前記LCDR2は、配列番号70を含み、前記LCDR3は、配列番号79を含む、抗体。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記HCDR1が配列番号4を含み、前記HCDR2が配列番号5を含み、前記HCDR3が配列番号6を含み、前記LCDR1が配列番号7を含み、前記LCDR2が配列番号8を含み、前記LCDR3が配列番号9を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
前記HCDR1が配列番号18を含み、前記HCDR2が配列番号19を含み、前記HCDR3が配列番号20を含み、前記LCDR1が配列番号21を含み、前記LCDR2が配列番号22を含み、前記LCDR3が配列番号23を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項4】
前記HCDR1が配列番号28を含み、前記HCDR2が配列番号29を含み、前記HCDR3が配列番号30を含み、前記LCDR1が配列番号31を含み、前記LCDR2が配列番号32を含み、前記LCDR3が配列番号33を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項5】
前記HCDR1が配列番号38を含み、前記HCDR2が配列番号39を含み、前記HCDR3が配列番号40を含み、前記LCDR1が配列番号41を含み、前記LCDR2が配列番号42を含み、前記LCDR3が配列番号43を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項6】
前記HCDR1が配列番号48を含み、前記HCDR2が配列番号49を含み、前記HCDR3が配列番号50を含み、前記LCDR1が配列番号41を含み、前記LCDR2が配列番号42を含み、前記LCDR3が配列番号51を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項7】
前記HCDR1が配列番号56を含み、前記HCDR2が配列番号57を含み、前記HCDR3が配列番号58を含み、前記LCDR1が配列番号59を含み、前記LCDR2が配列番号60を含み、前記LCDR3が配列番号61を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項8】
前記HCDR1が配列番号66を含み、前記HCDR2が配列番号67を含み、前記HCDR3が配列番号68を含み、前記LCDR1が配列番号69を含み、前記LCDR2が配列番号70を含み、前記LCDR3が配列番号71を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項9】
前記HCDR1が配列番号76を含み、前記HCDR2が配列番号77を含み、前記HCDR3が配列番号78を含み、前記LCDR1が配列番号69を含み、前記LCDR2が配列番号70を含み、前記LCDR3が配列番号79を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項10】
a)前記HCVRが配列番号10を含み、前記LCVRが配列番号11を含む、
b)前記HCVRが配列番号14を含み、前記LCVRが配列番号15を含む、
c)前記HCVRが配列番号24を含み、前記LCVRが配列番号25を含む、
d)前記HCVRが配列番号34を含み、前記LCVRが配列番号35を含む、
e)前記HCVRが配列番号44を含み、前記LCVRが配列番号45を含む、
f)前記HCVRが配列番号52を含み、前記LCVRが配列番号53を含む、
g)前記HCVRが配列番号62を含み、前記LCVRが配列番号63を含む、
h)前記HCVRが配列番号72を含み、前記LCVRが配列番号73を含む、又は
i)前記HCVRが配列番号80を含み、前記LCVRが配列番号81を含む、請求項1に記載の抗体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
(配列表への参照)
本出願は、ST.26XML形式の配列表と共に提出されている。配列表は、2024年5月3日に作成された「30650_WO」というタイトルのファイルとして提供され、サイズは120キロバイトである。ST.26XML形式の配列表情報は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 3,600 文字)【0002】
(発明の分野)
本開示は、医学の分野に関する。より詳細には、本開示は、ネクチン-4抗体薬物コンジュゲート及びその医薬組成物、並びにがんの治療におけるそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0003】
ネクチン-4は、Ca2+非依存性免疫グロブリン様細胞接着分子であるネクチンファミリーのメンバーである。ネクチンファミリーの他のものとは異なり、健常組織におけるネクチン-4発現は、主に胎盤又は胚であるが、尿路上皮、乳房、肺、胃、結腸直腸、膵臓、及び卵巣がんを含むいくつかの腫瘍型において過剰発現される。研究により、いくつかのがんタイプにおける高いネクチン-4発現が腫瘍発生と関連付けられている。
【0004】
腫瘍治療として使用するための抗体薬物コンジュゲート(ADC)は、腫瘍細胞内に入ると細胞を死滅させるよう設計されたペイロードにコンジュゲートされた腫瘍標的化抗体を含有する。特定のネクチン-4抗体は、MMAEペイロード(国際公開第201247724号)及び特定のカンプトテシン類似体(国際公開第2022112356号及び同第2021151984号)を有するADCを作製するために使用されてきた。
【0005】
腫瘍学に用いられるADCは、健康な細胞よりも腫瘍標的に対する十分な特異性、許容される毒性と同時にバイスタンダー腫瘍細胞に対する所望の活性の維持、並びに細胞内送達を可能にしつつ良好な物理的及び化学的安定性を維持する不安定なペイロードなど、分子の複数の態様のバランスを取らなければならないため、設計するのが非常に困難な化合物である。
【発明の概要】
【0006】
がんを治療するためのネクチン-4 ADCが依然として必要とされている。特に、より良好な忍容性及び/又はより良好な有効性に基づく十分な治療指数を有するネクチン-4 ADCが、腫瘍細胞を効果的に死滅させるだけでなく、患者にとって忍容性が高くもある十分に高い用量を支持するために必要とされている。特に、エフェクターnull抗体及びトポイソメラーゼIペイロードを有するネクチン-4 ADCが依然として必要とされている。特に、より低い用量を可能にしながら、ネクチン-4-low腫瘍に対する増強されたバイスタンダー活性を有するネクチン-4 ADCが依然として必要とされている。特に、特定のネクチン-4 ADCにおいて見られる皮膚科学的事象を回避又はより良好な管理を可能にするネクチン-4 ADCが依然として必要とされている。特に、特定のネクチン-4 ADCに見られる視神経障害及び/又は末梢神経障害のシグナルを回避するネクチン-4 ADCが依然として必要とされている。特に、低い免疫原性、安定したインビボ薬物動態、並びに適切な化学的及び物理的安定性を有するネクチン-4 ADCが依然として必要とされている。更に、次の特徴、すなわち、特定の腫瘍モデルにおける測定でのより良好な抗腫瘍活性、ネクチン-4low腫瘍に対する増強されたバイスタンダー活性、より低い免疫原性、測定可能な抗体エフェクター機能がないこと、並びに/又はより良好な物理的及び化学的安定性のうちの1つ以上を有するネクチン-4 ADCが依然として必要とされている。本明細書で提供されるADCは、これらのニーズの1つ以上に対処する。
【0007】
本明細書に提供されるのは、特定のネクチン-4 ADC及びネクチン-4 ADCを含む組成物である。また、対象におけるがんのためにネクチン-4 ADC又はネクチン-4 ADCを含む組成物を使用する方法も本明細書において提供される。
【0008】
一態様では、本明細書においてヒトネクチン-4に結合する抗体が提供され、抗体は、重鎖可変領域(HCVR)と、軽鎖可変領域(LCVR)と、を含み、HCVRは、重鎖相補性決定領域(HCDR)HCDR1、HCDR2及びHCDR3を含み、LCVRは、軽鎖相補性決定領域(LCDR)LCDR1、LCDR2及びLCDR3を含み、
a)HCDR1は、配列番号4を含み、HCDR2は、配列番号5を含み、HCDR3は、配列番号6を含み、LCDR1は、配列番号7を含み、LCDR2は、配列番号8を含み、LCDR3は、配列番号9を含む、
b)HCDR1は、配列番号18を含み、HCDR2は、配列番号19を含み、HCDR3は、配列番号20を含み、LCDR1は、配列番号21を含み、LCDR2は、配列番号22を含み、LCDR3は、配列番号23を含む、
c)HCDR1は、配列番号28を含み、HCDR2は、配列番号29を含み、HCDR3は、配列番号30を含み、LCDR1は、配列番号31を含み、LCDR2は、配列番号32を含み、LCDR3は、配列番号33を含む、
d)HCDR1は、配列番号38を含み、HCDR2は、配列番号39を含み、HCDR3は、配列番号40を含み、LCDR1は、配列番号41を含み、LCDR2は、配列番号42を含み、LCDR3は、配列番号43を含む、
e)HCDR1は、配列番号48を含み、HCDR2は、配列番号49を含み、HCDR3は、配列番号50を含み、LCDR1は、配列番号41を含み、LCDR2は、配列番号42を含み、LCDR3は、配列番号51を含む、
f)HCDR1は、配列番号56を含み、HCDR2は、配列番号57を含み、HCDR3は、配列番号58を含み、LCDR1は、配列番号59を含み、LCDR2は、配列番号60を含み、LCDR3は、配列番号61を含む、
g)HCDR1は、配列番号66を含み、HCDR2は、配列番号67を含み、HCDR3は、配列番号68を含み、LCDR1は、配列番号69を含み、LCDR2は、配列番号70を含み、LCDR3は、配列番号71を含む、又は
h)HCDR1は、配列番号76を含み、HCDR2は、配列番号77を含み、HCDR3は、配列番号78を含み、LCDR1は、配列番号69を含み、LCDR2は、配列番号70を含み、LCDR3は、配列番号79を含む。
【0009】
更なる態様では、本明細書においてヒトネクチン-4に結合する抗体が提供され、抗体は、重鎖可変領域(HCVR)と、軽鎖可変領域(LCVR)と、を含み、
a)HCVRは、配列番号10を含み、LCVRは、配列番号11を含む、
b)HCVRは、配列番号14を含み、LCVRは、配列番号15を含む、
c)HCVRは、配列番号24を含み、LCVRは、配列番号25を含む、
d)HCVRは、配列番号34を含み、LCVRは、配列番号35を含む、
e)HCVRは、配列番号44を含み、LCVRは、配列番号45を含む、
f)HCVRは、配列番号52を含み、LCVRは、配列番号53を含む、
g)HCVRは、配列番号62を含み、LCVRは、配列番号63を含む、
h)HCVRは、配列番号72を含み、LCVRは、配列番号73を含む、又は
i)HCVRは、配列番号80を含み、LCVRは、配列番号81を含む。
【0010】
別の態様では、本明細書においてヒトネクチン-4に結合する抗体が提供され、抗体は、重鎖(HC)と、軽鎖(LC)と、を含み、
a)HCは、配列番号2のアミノ酸2~444を含み、LCは、配列番号3のアミノ酸2~215を含む、
b)HCは、配列番号12のアミノ酸2~444を含み、LCは、配列番号13のアミノ酸2~215を含む、
c)HCは、配列番号16のアミノ酸2~443を含み、LCは、配列番号17からなる、
d)HCは、配列番号26のアミノ酸2~447を含み、LCは、配列番号27からなる、
e)HCは、配列番号36のアミノ酸2~446を含み、LCは、配列番号37からなる、
f)HCは、配列番号46のアミノ酸2~446を含み、LCは、配列番号47からなる、
g)HCは、配列番号54のアミノ酸2~446を含み、LCは、配列番号55からなる、
h)HCは、配列番号64のアミノ酸2~450を含み、LCは、配列番号65のアミノ酸2~216を含む、又は
i)HCは、配列番号74のアミノ酸2~450を含み、LCは、配列番号75のアミノ酸2~216を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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