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公開番号2025010987
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2023113340
出願日2023-07-10
発明の名称船舶推進システムおよび船舶
出願人ヤマハ発動機株式会社
代理人個人
主分類B63H 21/21 20060101AFI20250116BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】波浪時において船体の上下動に関する情報に基づいて船速を調整する制御を行っている最中に、船体の上下動に関係なく、一時的に操船者の意図したように船体を操作することが可能な船舶推進システムを提供する。
【解決手段】この船舶推進システム100は、波浪時において、船体10の上下動に関する情報Iaに基づいて、船速Vを調整する波浪時船速制御を行う制御部14を備える。そして、制御部14は、波浪時船速制御を行う波浪時船速制御モードにおいて波浪時船速制御モードを解除する操作が操作部30に対して行われた場合に、波浪時船速制御モードを所定の時間tだけ一時的に解除するように構成されている。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
船体に設けられた推進機と、
船速を調整するように前記推進機の駆動を制御するように構成されており、波浪時において、前記船体の上下動に関する情報に基づいて、前記船速を調整する波浪時船速制御を行う制御部と、
操船者の操作を受け付ける操作部と、を備え、
前記制御部は、前記波浪時船速制御を行う波浪時船速制御モードにおいて前記波浪時船速制御モードを解除する操作が前記操作部に対して行われた場合に、前記波浪時船速制御モードを所定の時間だけ一時的に解除するように構成されている、船舶推進システム。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記波浪時船速制御モードを一時的に解除した後、予め設定された所定の時間が経過した場合に、前記波浪時船速制御モードに復帰するように構成されている、請求項1に記載の船舶推進システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記波浪時船速制御モードを一時的に解除した後、前記操作部に対する操作が行われない状態で、予め設定された所定の時間が経過した場合に、前記波浪時船速制御モードに復帰するように構成されている、請求項2に記載の船舶推進システム。
【請求項4】
前記操作部は、前記船速を調整する操作を受け付けるとともに、前記波浪時船速制御モードにおいて前記波浪時船速制御モードを解除する操作を受け付ける船速調整用操作子を含み、
前記制御部は、前記波浪時船速制御モードにおいて前記波浪時船速制御モードを解除する操作が前記船速調整用操作子に対して行われた場合に、前記波浪時船速制御を所定の時間だけ一時的に解除するように構成されている、請求項1に記載の船舶推進システム。
【請求項5】
前記船速調整用操作子は、レバー部を有し、前記船速を調整する操作として前記レバー部の回動位置の変更を受け付けるとともに、前記波浪時船速制御モードにおいて前記波浪時船速制御モードを解除する操作を受け付けるリモコンレバーであり、
前記制御部は、前記波浪時船速制御モードにおいて前記波浪時船速制御モードを解除する操作が前記リモコンレバーに対して行われた場合に、前記波浪時船速制御を所定の時間だけ一時的に解除するように構成されている、請求項4に記載の船舶推進システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記波浪時船速制御モードにおいて前記波浪時船速制御モードを解除する操作として前記リモコンレバーの前記レバー部の回動位置の変更が行われた場合に、前記波浪時船速制御モードを所定の時間だけ一時的に解除するように構成されている、請求項5に記載の船舶推進システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記波浪時船速制御モードを一時的に解除した後、前記波浪時船速制御モードに復帰する時点の前記レバー部の回動位置に応じた前記船速で、前記波浪時船速制御モードに復帰するように構成されている、請求項6に記載の船舶推進システム。
【請求項8】
前記リモコンレバーは、前記波浪時船速制御モードにおいて前記波浪時船速制御を解除する操作を受け付ける解除ボタンを含み、
前記制御部は、前記波浪時船速制御モードにおいて前記波浪時船速制御モードを解除する操作が前記リモコンレバーの前記解除ボタンに対して行われた場合に、前記波浪時船速制御モードを所定の時間だけ一時的に解除するように構成されている、請求項5に記載の船舶推進システム。
【請求項9】
前記操作部は、ハンドル部を有し、前記推進機の転舵角を調整する操作として前記ハンドル部の回動位置の変更を受け付けるとともに、前記波浪時船速制御モードにおいて前記波浪時船速制御モードを解除する操作を受け付けるステアリングハンドルを含み、
前記制御部は、前記波浪時船速制御モードにおいて前記波浪時船速制御モードを解除する操作が前記ステアリングハンドルに対して行われた場合に、前記波浪時船速制御モードを所定の時間だけ一時的に解除するように構成されている、請求項1に記載の船舶推進システム。
【請求項10】
前記制御部は、前記波浪時船速制御モードを一時的に解除した後、前記操作部に対する操作が行われない状態で、前記波浪時船速制御モードが一時的に解除された時点の前記船速、または、前記波浪時船速制御モードが一時的に解除された時点の前記船速に相関する情報に応じて予め設定された所定の時間が経過した場合に、前記波浪時船速制御モードに復帰するように構成されている、請求項3に記載の船舶推進システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、船舶推進システムおよび船舶に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、波浪時において、船体の上下動に関する情報に基づいて、船速を調整する制御を行う船舶推進システムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、波浪時において、船体の上下動に関する情報に基づいて、船速を調整する制御を行う船舶の運航制御装置(船舶推進システム)が記載されている。上記特許文献1に記載の船舶の運航制御装置は、航海中に船体が受ける衝撃度を、船体の上下方向等の加速度を検出する加速度検出器で検出し、加速度検出器で検出された船体の上下方向等の加速度が予め設定された設定限度値を超えた場合に、船体を減速する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平6-211190号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記特許文献1に記載の船舶の運航制御装置(船舶推進システム)のように、波浪時において船体の上下動に関する情報に基づいて船速を調整する制御を行っている最中に、船体の上下動に関係なく、一時的に操船者の意図したように船体を操作したい場合がある。たとえば、障害物の回避、航路の変更、等を急に行う必要が生じた場合や、波向きが急に変化した場合である。このため、波浪時において船体の上下動に関する情報に基づいて船速を調整する制御を行っている最中に、船体の上下動に関係なく、一時的に操船者の意図したように船体を操作することが可能な構成が望まれている。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、波浪時において船体の上下動に関する情報に基づいて船速を調整する制御を行っている最中に、船体の上下動に関する情報に関係なく、一時的に操船者の意図したように船体を操作することが可能な船舶推進システムおよび船舶を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による船舶推進システムは、船体に設けられた推進機と、船速を調整するように推進機の駆動を制御するように構成されており、波浪時において、船体の上下動に関する情報に基づいて、船速を調整する波浪時船速制御を行う制御部と、操船者の操作を受け付ける操作部と、を備え、制御部は、波浪時船速制御を行う波浪時船速制御モードにおいて波浪時船速制御モードを解除する操作が操作部に対して行われた場合に、波浪時船速制御モードを所定の時間だけ一時的に解除するように構成されている。
【0008】
この発明の第1の局面による船舶推進システムでは、上記のように、制御部は、波浪時船速制御を行う波浪時船速制御モードにおいて波浪時船速制御モードを解除する操作が操作部に対して行われた場合に、波浪時船速制御モードを所定の時間だけ一時的に解除するように構成されている。これにより、波浪時船速制御モードにおいて、操船者が、波浪時船速制御モードを解除する操作を操作部に対して行うことにより、波浪時船速制御モードを所定の時間だけ一時的に解除することができる。その結果、波浪時において船体の上下動に関する情報に基づいて船速を調整する制御を行っている最中に、船体の上下動に関係なく、一時的に操船者の意図したように船体を操作することができる。
【0009】
上記第1の局面による船舶推進システムにおいて、好ましくは、制御部は、波浪時船速制御モードを一時的に解除した後、予め設定された所定の時間が経過した場合に、波浪時船速制御モードに復帰するように構成されている。このように構成すれば、波浪時船速制御モードを解除してから予め設定された所定の時間が経過すると、波浪時船速制御モードに自動的に復帰するので、波浪時船速制御モードを所定の時間だけ一時的に解除する構成を確実に実現することができるとともに、波浪時船速制御モードに復帰させる操作を行う必要がない分、操船者の操作負担を軽減することができる。
【0010】
この場合、好ましくは、制御部は、波浪時船速制御モードを一時的に解除した後、操作部に対する操作が行われない状態で、予め設定された所定の時間が経過した場合に、波浪時船速制御モードに復帰するように構成されている。このように構成すれば、波浪時船速制御モードを一時的に解除した後、所定の時間が経過するまでの間に、操作部に対する操作が行われた場合には、波浪時船速制御モードに復帰せずに、操船者の意図した操作を優先させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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