TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025010866
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2023113140
出願日2023-07-10
発明の名称車両のバックドア
出願人株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人
主分類B60J 5/10 20060101AFI20250116BHJP(車両一般)
要約【課題】見栄えを損なうことなく、全開状態において、雨水が車幅方向においてアウタパネルの両側に流れ落ちることを抑制できる車両のバックドアを提供する。
【解決手段】アウタパネル21のパネル上部23は、リアスポイラが取り付けられるベース面23aと、リアウインドウ30とベース面23aとの段差を形成する段差面23bとを有している。ベース面23a及び段差面23bは、全閉状態において、リアスポイラによって覆われている。段差面23bは、全開状態において、車幅方向における両端部が中央部よりも下方に位置するように湾曲している。パネル上部23には、全開状態において、段差面23bから凹むとともにベース面23aにおいて開口する凹部51,52が設けられている。凹部51,52の内底面51a,52aは、全開状態において、前方に向かうにつれて下方に傾斜している。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
車体の後部に設けられた開口を開閉する跳ね上げ式の車両のバックドアであって、
アウタパネルと、前記アウタパネルに取り付けられたリアウインドウと、前記アウタパネルに取り付けられたリアスポイラと、を備え、
前記アウタパネルは、全閉状態において、前記リアウインドウよりも上側に位置するパネル上部を有し、
前記パネル上部は、前記リアスポイラが取り付けられるベース面と、前記リアウインドウと前記ベース面との段差を形成する段差面とを有し、
前記ベース面及び前記段差面は、全閉状態において、前記リアスポイラによって覆われており、
前記段差面は、全開状態において、前記車両の車幅方向における両端部が中央部よりも下方に位置するように湾曲しており、
前記パネル上部には、全開状態において、前記段差面から凹むとともに前記ベース面において開口する凹部が設けられ、
前記凹部の内底面は、全開状態において、前方に向かうにつれて下方に傾斜していることを特徴とする車両のバックドア。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記凹部は、前記車幅方向における前記段差面の両端部に設けられている請求項1に記載の車両のバックドア。
【請求項3】
前記凹部は、前記車幅方向における前記段差面の中央部から各端部にかけて複数設けられている請求項1又は請求項2に記載の車両のバックドア。
【請求項4】
前記車幅方向における前記段差面の中央部から端部にかけて設けられている複数の前記凹部のうち、端側に位置する前記凹部を外側凹部とすると、
前記外側凹部の前記車幅方向に対向する一対の内側面のうち、前記車幅方向の端側に位置する一方の前記内側面は、前記外側凹部の前記内底面に対して直立している請求項3に記載の車両のバックドア。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のバックドアに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両のバックドアが開示されている。バックドアは、バックドアの上部を回動軸として上下方向に回動することにより、車体の後部に設けられた開口を開閉する跳ね上げ式のドアである。バックドアは、アウタパネルと、アウタパネルに取り付けられたリアウインドウと、アウタパネルに取り付けられたリアスポイラとを備えている。
【0003】
アウタパネルは、全閉状態において、リアウインドウよりも上側に位置するパネル上部を有している。パネル上部は、リアスポイラが取り付けられるベース面と、リアウインドウとベース面との段差を形成する段差面とを有している。段差面は、全開状態において、車幅方向における両端部が中央部よりも下方に位置するように湾曲していることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-37174号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような車両のバックドアでは、全開状態において、リアウインドウは、上端部が下端部よりも車両の下方に位置するように前下がりに傾斜した状態となる。このため、降雨時など、雨水がリアウインドウに付着していると、当該雨水は、リアウインドウに沿って車両の前方に向かって流れ落ちることにより、パネル上部の段差面まで到達する。全開状態において、段差面は、車幅方向における両端部が中央部よりも下方に位置するように湾曲している。このため、雨水は、段差面に沿って車幅方向の両側に向かって流れる。車幅方向におけるアウタパネルの両端まで流れた雨水は、アウタパネルの車室側の面に伝った後、車室内に滴下することがある。この場合、車室内が濡れてしまう。また、バックドアは、車両のユーザの目に触れる部材である。以上のことから、バックドアの見栄えを損なうことなく、全開状態において、雨水が車幅方向においてアウタパネルの両側に流れ落ちることを抑制することが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題点を解決するための車両のバックドアは、車体の後部に設けられた開口を開閉する跳ね上げ式の車両のバックドアであって、アウタパネルと、前記アウタパネルに取り付けられたリアウインドウと、前記アウタパネルに取り付けられたリアスポイラと、を備え、前記アウタパネルは、全閉状態において、前記リアウインドウよりも上側に位置するパネル上部を有し、前記パネル上部は、前記リアスポイラが取り付けられるベース面と、前記リアウインドウと前記ベース面との段差を形成する段差面とを有し、前記ベース面及び前記段差面は、全閉状態において、前記リアスポイラによって覆われており、前記段差面は、全開状態において、前記車両の車幅方向における両端部が中央部よりも下方に位置するように湾曲しており、前記パネル上部には、全開状態において、前記段差面から凹むとともに前記ベース面において開口する凹部が設けられ、前記凹部の内底面は、全開状態において、前方に向かうにつれて下方に傾斜していることを要旨とする。
【0007】
上記構成によれば、アウタパネルのパネル上部には、全開状態において、段差面から凹む凹部が設けられている。このため、全開状態において、段差面に沿って車幅方向の両側に向かって流れる雨水は、凹部内に入る。凹部は、全開状態において、ベース面において開口している。また、凹部の内底面は、全開状態において、前方に向かうにつれて下方に傾斜している。これにより、全開状態において、内底面は、前下がりに傾斜した状態となる。このため、凹部内に入った雨水は、内底面によって車両の前方へと案内される。つまり、雨水の流れの方向は、凹部によって、車幅方向の両側に向かう方向から車両の前方に向かう方向に変更される。したがって、全開状態において、雨水が車幅方向においてアウタパネルの両側に流れ落ちることが抑制される。
【0008】
また、パネル上部のベース面及び段差面は、全閉状態において、リアスポイラによって覆われている。つまり、凹部は、パネル上部におけるリアスポイラの裏側に隠れた部分に設けられている。したがって、アウタパネルに凹部を設けても、バックドアの見栄えに影響を及ぼさない。よって、見栄えを損なうことなく、全開状態において、雨水が車幅方向においてアウタパネルの両側に流れ落ちることを抑制できる。
【0009】
上記車両のバックドアにおいて、前記凹部は、前記車幅方向における前記段差面の両端部に設けられていてもよい。
上述したように、雨水は、段差面に沿って車幅方向の両側に向かって流れる。このため、雨水は、車幅方向における段差面の両端部に集まってくる。上記構成によれば、凹部は、車幅方向における段差面の両端部に設けられている。このため、凹部により、車幅方向における段差面の両端部に集まってきた雨水を車両の前方に流すことができる。したがって、雨水が車幅方向においてアウタパネルの両側に流れ落ちることを効率良く抑制できる。
【0010】
上記車両のバックドアにおいて、前記凹部は、前記車幅方向における前記段差面の中央部から各端部にかけて複数設けられていてもよい。
上記構成によれば、凹部は、車幅方向における段差面の中央部から各端部にかけて複数設けられている。このため、雨水の一部が、複数の凹部のうち、車幅方向の中央側に位置する凹部を乗り越えたとしても、車幅方向の端側に位置する凹部によって堰き止められる。したがって、雨水が車幅方向においてアウタパネルの両側に流れ落ちることをより抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
車両
2か月前
個人
眼科手術車
14日前
個人
授乳用車両
6日前
個人
自動車運転補助装置
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
28日前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
6日前
個人
キャンピングトレーラー
1か月前
個人
台車用車輪止め具
15日前
日本精機株式会社
車載表示装置
2か月前
個人
謝意シグナル装着車
1か月前
日本精機株式会社
車載表示装置
1か月前
個人
自動車外部装着用しめ飾り
2か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
2か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
2か月前
トヨタ自動車株式会社
車両
1か月前
トヨタ自動車株式会社
車両
15日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
2か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
2か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
6日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
2か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
2か月前
株式会社青木製作所
タンクローリ
15日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
29日前
東レ株式会社
車両用部材の補強方法
1か月前
ダイハツ工業株式会社
バッグ
2か月前
株式会社小糸製作所
投影装置
3日前
ダイハツ工業株式会社
車両構造
28日前
トヨタ自動車株式会社
搬送装置
1か月前
株式会社FUTU-RE
車両制御装置
2か月前
ダイハツ工業株式会社
車両構造
1か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
15日前
YKS特許評価株式会社
自動車
1か月前
日本精機株式会社
車両用撮影システム
2か月前
株式会社アイシン
車高調整装置
2か月前
続きを見る