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公開番号2025010738
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2023112892
出願日2023-07-10
発明の名称あと施工アンカー
出願人株式会社ケー・エフ・シー
代理人個人
主分類E04B 1/41 20060101AFI20250116BHJP(建築物)
要約【課題】インナー部材がスリーブに必要以上に入り込むことを防止することができ、高い定着力を確実に発揮することができる。
【解決手段】筒状基部21の先端側の外周に先端に向かって漸次拡径するテーパ面22が形成され、取付ボルト4が螺合される雌ねじ穴23が後方に開口するように内設されたインナー部材2と、テーパ面22に乗り上げることで拡張する拡張片32が筒部31の先端側に形成された略筒状のスリーブ3を備え、インナー部材2と当接して、インナー部材2のテーパ面22の一部が拡張片32より先端側に露出する位置にインナー部材2の入り込み量を規制する位置規制部35が筒部31の内側に設けられているあと施工アンカー1。
【選択図】図6

特許請求の範囲【請求項1】
筒状基部の先端側の外周に先端に向かって漸次拡径するテーパ面が形成され、取付ボルトが螺合される雌ねじ穴が後方に開口するように内設されたインナー部材と、
前記テーパ面に乗り上げることで拡張する拡張片が筒部の先端側に形成された略筒状のスリーブとを備え、
前記インナー部材と当接して、前記インナー部材の前記テーパ面の一部が前記拡張片より先端側に露出する位置に前記インナー部材の入り込み量を規制する位置規制部が前記筒部の内側に設けられていることを特徴とするあと施工アンカー。
続きを表示(約 94 文字)【請求項2】
前記筒部の内側に、前記インナー部材の雌ねじ穴より大径で抜出用アタッチメントが螺合される雌ねじが形成されていることを特徴とする請求項1記載のあと施工アンカー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、既設のコンクリートに穿孔して打設されるあと施工アンカーに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
既設のコンクリートに穿孔して打設されるあと施工アンカーとして、筒状基部202の先端側の外周に先端に向かって漸次拡径するテーパ面203が形成され、取付ボルトが螺合される雌ねじ穴204が後方に開口するように内設されたインナー部材201と、先端側に拡張片206が形成された略筒状のスリーブ205とから構成され、インナー部材201の筒状基部202がスリーブ205の先端側に挿入配置されて非拡張状態に組付けられる、あと施工アンカー200が知られている(特許文献1、2、図7参照)。
【0003】
この非拡張状態のあと施工アンカー200は、コンクリート300の穿孔301にインナー部材201を孔奥側にして挿入され、スリーブ205を孔奥側に打ち込むことにより、インナー部材201のテーパ面203をスリーブ205の拡張片206に相対的に入り込ませて拡張片206を拡張させ、拡張片206を穿孔301の孔壁に食い込ませて定着される。
【0004】
定着されたあと施工アンカー200には、そのインナー部材201の雌ねじ穴204に取付ボルト302が螺合される。そして、インナー部材201に螺着された取付ボルト302に取付物303が外挿され、取付物303の外側で取付ボルト302にワッシャー304が外挿され、取付ナット305を取付ボルト302に螺合して取付物303がコンクリート300に取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-3503号公報
特開2020-148045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1、2のようなあと施工アンカー200は、取付ナット305の締付によって取付ボルト302に引張力がかかると、インナー部材201がスリーブ205の内側により深く食い込み、この食い込みでスリーブ205の拡張片206の拡径量が大きくなって、追随拡張効果でより高い定着力を発揮するようになる。
【0007】
しかし、図7に示すように、インナー部材201がスリーブ205の内側に深く食い込みすぎてしまうと、インナー部材201のテーパ面203の全体、換言すればインナー部材201の全体がスリーブ205の内側に入り込んでしまい、スリーブ205の拡張片206の拡径量が逆に小さくなってあと施工アンカー200の定着力が小さくなってしまうという問題がある。
【0008】
また、特許文献2のあと施工アンカーのように、あと施工アンカー200のスリーブ205の後寄りの内面に雌ねじ207を形成し、あと施工アンカー200が不要になった時にスリーブ205の雌ねじ207に抜出用アタッチメントを螺合してスリーブ205を容易に引き抜くことができるようにした構成では、不要時にスリーブ205をスムーズに引き抜くためには、スリーブ205の拡張片206が先端に向かって漸次拡径するように拡張して定着していることが必要となる。しかしながら、図7のように、インナー部材201のテーパ面203の全体、換言すればインナー部材201の全体がスリーブ205の内側に入り込んでしまうと、拡張片206の先端部2061が内方に曲がる変形が発生してしまい、内方に曲がった拡張片206の先端部2061がスリーブ205の引き抜き動作の際にインナー部材201に引っ掛かって、スリーブ205の引き抜きを出来なくしてしまう。
【0009】
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、インナー部材がスリーブに必要以上に入り込むことを防止することができ、高い定着力を確実に発揮することができるあと施工アンカーを提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、スリーブ内面の雌ねじを利用してスリーブの引き抜きを容易にした構造において、スリーブの拡張片の内方に曲がる変形を防止することができ、スリーブのスムーズな引き抜き、撤去を容易且つ確実に行うことができるあと施工アンカーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のあと施工アンカーは、筒状基部の先端側の外周に先端に向かって漸次拡径するテーパ面が形成され、取付ボルトが螺合される雌ねじ穴が後方に開口するように内設されたインナー部材と、前記テーパ面に乗り上げることで拡張する拡張片が筒部の先端側に形成された略筒状のスリーブとを備え、前記インナー部材と当接して、前記インナー部材の前記テーパ面の一部が前記拡張片より先端側に露出する位置に前記インナー部材の入り込み量を規制する位置規制部が前記筒部の内側に設けられていることを特徴とする。
これによれば、スリーブの筒部の内側に設けられた位置規制部とインナー部材との当接により、インナー部材のテーパ面の一部が拡張片より先端側に露出する位置となるようにインナー部材のスリーブへの入り込み量が規制されるので、スリーブの拡張片が先端に向かって漸次拡径するように拡張された定着状態を確保することができる。即ち、インナー部材がスリーブに必要以上に入り込むことを防止することができ、あと施工アンカーの高い定着力を確実に発揮することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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