TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025010575
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-22
出願番号2024179773,2023045848
出願日2024-10-15,2016-10-21
発明の名称ヒトサイトメガロウイルスワクチン
出願人モデルナティエックス インコーポレイテッド,ModernaTX,Inc.
代理人個人,個人
主分類A61K 39/245 20060101AFI20250115BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本開示は、HCMVリボ核酸(RNA)ワクチン、ならびにワクチンおよびワクチンを含む組成物の使用方法に関する。
【解決手段】本開示のHCMV RNAワクチンを用いて、DNAまたは弱毒化ウイルスワクチン接種に関連する多くのリスクなしに、細胞性免疫および体液性免疫の両方を含むヒトサイトメガロウイルスに対するバランスの取れた免疫応答を誘導し得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)ワクチンであって:
i)HCMV抗原ポリペプチドgH、gL、UL128、UL130および/またはUL131A、またはそれらの抗原性断片もしくはエピトープをコードする1つ以上のオープンリーディングフレームを有する少なくとも1つのRNAポリヌクレオチド;
ii)HCMV抗原ポリペプチドgB、またはその抗原性断片もしくはエピトープをコードするオープンリーディングフレームを有するRNAポリヌクレオチド;ならびに
iii)薬学的に許容される担体または賦形剤、
を含む、前記ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)ワクチン。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載のHCMVワクチンであって、前記ワクチンが
HCMV抗原ポリペプチドgHまたはその抗原性断片もしくはエピトープをコードするオープンリーディングフレームを有するRNAポリヌクレオチド、
HCMV抗原ポリペプチドgL、またはその抗原性断片もしくはエピトープをコードするオープンリーディングフレームを有するRNAポリヌクレオチド、
HCMV抗原ポリペプチドUL128またはその抗原性断片もしくはエピトープをコードするオープンリーディングフレームを有するRNAポリヌクレオチド、
HCMV抗原ポリペプチドUL130、またはその抗原性断片もしくはエピトープをコードするオープンリーディングフレームを有するRNAポリヌクレオチド、および
HCMV抗原ポリペプチドUL131A、またはその抗原性断片もしくはエピトープをコードするオープンリーディングフレームを有するRNAポリヌクレオチド
を含む、前記HCMVワクチン。
【請求項3】
少なくとも1つのRNAポリヌクレオチドが、2つ以上のHCMV抗原ポリペプチド、またはその抗原性断片もしくはエピトープをコードするオープンリーディングフレームを有する、請求項1に記載のHCMVワクチン。
【請求項4】
1つ以上の前記オープンリーディングフレームがコドン最適化されている、請求項1~3のいずれか1項に記載のHCMVワクチン。
【請求項5】
少なくとも1つのRNAポリヌクレオチドが、配列番号58、60、62、64、66、68および108~113から選択される少なくとも1つの核酸配列によってコードされる、請求項1~4のいずれか1項に記載のHCMVワクチン。
【請求項6】
前記RNAポリヌクレオチドの少なくとも1つが、配列番号59、61、63、65、67および69のアミノ酸配列のいずれかと少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%同一性を有する抗原ポリペプチドをコードする、請求項1~5のいずれか1項に記載のHCMVワクチン。
【請求項7】
少なくとも1つのRNAポリヌクレオチドが、配列番号59の抗原性タンパク質をコードし、かつ前記RNAポリヌクレオチドが、野生型mRNA配列と80%未満の同一性を有するか、または野生型mRNA配列と80%より高い同一性を有するが、野生型mRNA配列は含まない、配列番号1に記載のHCMVワクチン。
【請求項8】
少なくとも1つのRNAポリヌクレオチドが、配列番号61の抗原性タンパク質をコードし、かつ前記RNAポリヌクレオチドが野生型mRNA配列と80%未満の同一性を有するか、または野性型mRNA配列と80%より高い同一性を有するが、野生型mRNA配列は含まない、請求項1に記載のHCMVワクチン。
【請求項9】
少なくとも1つのRNAポリヌクレオチドが、配列番号63の抗原性タンパク質をコードし、かつ前記RNAポリヌクレオチドが野生型mRNA配列と80%未満の同一性を有するか、または野生型mRNA配列と80%より高い同一性を有するが、野生型mRNA配列は含まない、請求項1に記載のHCMVワクチン。
【請求項10】
少なくとも1つのRNAポリヌクレオチドが、配列番号65の抗原性タンパク質をコードし、かつRNAポリヌクレオチドが野生型mRNA配列と80%を超える同一性を有するが、野生型mRNA配列を含まない、請求項1に記載のHCMVワクチン。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、米国特許法第119条(e)項のもとで、「ヒトサイトメガロウイルスワクチン」と題された2015年10月22日に出願された米国仮出願第62/245,166号、および「ヒトサイトメガロウイルスワクチン」と題された2015年10月28日に出願された米国仮出願第62/247,614号、および2015年10月22日に出願された米国仮出願第62/245,031号の利益を主張するものであり、その各々の開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)は、Herpesvirales目のウイルスの属であり、Herpesviridae科で、Betaherpesvirinaeの亜科である。この属には現在、ヒト、サル、およびげっ歯類を含む異なる哺乳類について同定および分類されている8種が存在する。最も研究された属は、ヒトサイトメガロウイルスであり、これはまた、ヒト集団に広く分布しているヒトヘルペスウイルス5(HHV-5)としても知られている。HHV-5に関連する疾患としては、単核球症および肺炎が挙げられる。全てのヘルペスウイルスは、長時間にわたり体内潜在性を維持する特徴的な能力を共有する。それらは体全体に見られるかもしれないが、CMV感染はしばしばヒトおよび他の哺乳動物の唾液腺と関連している。他のCMVウイルスは、いくつかの哺乳動物種に見出されるが、動物から単離された種は、ゲノム構造に関してHCMVとは異なり、ヒト疾患を引き起こすとは報告されていない。
【0003】
HCMVは、世界のほとんどの地域で風土病である。HCMVは、世界中の成人人口の50~100%に感染する遍在性の大型エンベロープ型ウイルスである。免疫不全宿主では一般的に無症候性であるが、HCMV感染は、乳児に続いて、先天性または新生児感染、移植レシピエント、またはAIDS患者などの、免疫無防備状態の人における罹患率および死亡率の主要な原因である。
【0004】
一次感染は通常、無症状の疾患を引き起こし、その後ウイルスは潜伏性になり、後で再活性化する能力を保持する。このウイルスは、血液、唾液、尿、精液および母乳などの体液を介して伝染する。特に、未発症または免疫不全の個体は、HCMVによる感染に対して非常に敏感である。米国人口の少なくとも60%がCMVに曝されており、高リスク群(例えば、妊娠中に母親がCMVに感染した胎児またはHIV感染者)において90%超の罹患率を有すると推定されている。
【0005】
健康な人では、HCMVは典型的には、無症候性感染症を引き起こすか、軽度のインフルエンザ様の症状を生じる。しかし、2つの集団の中で、HCMVは重大な病状の原因となる。第1に、HCMVは、子宮内で感染した新生児の先天性欠損の主要な原因である。先天的に感染した新生児のうち、5~10%は小頭症、頭蓋内石灰化および肝炎ならびに中枢神経系、肝臓および網膜を含む多くの組織および器官に影響を及ぼし、多臓器不全および死につながる可能性がある巨細胞封入体症など、出生時に主要な臨床症状を有する。他の乳児は、出生時に無症候性である場合もあるが、後に聴力損失または中枢神経系異常を発症し、特に知的能力低下および精神遅滞を引き起こす。これらの病理は、HCMVが上皮細胞、内皮細胞、平滑筋細胞、線維芽細胞、ニューロン、および単球/マクロファージを含む多様な細胞型に進入して複製する能力に部分的に起因する。
【0006】
リスクのある第2の集団は、HIV感染に罹患している患者および移植を受けている患者のような免疫無防備状態の患者である。この状況では、ウイルスは日和見病原体となり、罹患率および死亡率が高い重度の疾患を引き起こす。臨床的疾患は、発熱、肺炎、肝炎、脳炎、脊髄炎、大腸炎、ブドウ膜炎、網膜炎および神経障害を含む様々な症状を引き起こす。免疫不全個体におけるHCMV感染症のまれな顕在化としては、ギラン・バレー症候群、髄膜脳炎、心膜炎、心筋炎、血小板減少症、および溶血性貧血が挙げられる。さらに、HCMV感染は、移植血管硬化症および再狭窄による臓器移植片喪失のリスクを増大させ、移植患者および一般集団におけるアテローム性動脈硬化症を増大し得る。HCMV感染は、移植後1年目の患者の75%において臨床的疾患を引き起こすと推定される。
【0007】
現在、承認されたHCMVワクチンはない。2つの候補ワクチンであるTowneおよびgB/MF59は、第II相の有効性試験を完了している。Towneワクチンは、病原性Toledo株による攻撃によって引き起こされる感染症および疾患の両方に対して防御的であり、また重度の移植後CMV疾患を予防するのにも有効であるようである。しかし、小規模の第II相臨床試験では、低用量のTowneワクチンは、子供はCMVが活発に遊離しているが、血清陰性である母親の感染に対して防御を示せなかった。
【0008】
gB/MF59ワクチンは、ヒトにおいて高レベルの線維芽細胞進入中和抗体を誘導するHCMV gBタンパク質の膜貫通欠損型バージョンから構成されるタンパク質サブユニットワクチンであり、成人および幼児の両方において安全でかつ耐容性が高いことが示されている。gB/MF59ワクチンの最近の第II相二重盲検プラセボ対照試験では、滅菌免疫を誘導する際に50%の有効性が明らかになった。このワクチンは強力な抗体応答を誘発するが、非常に弱いT細胞応答を誘導するので、ワクチンによってもたらされる部分的有効性は、主に抗体媒介性であると考えられる。このHCMVワクチンは保護効果を示す最初のものであるが、その50%の保護はほとんどのワクチンにとって望ましい80~90%には及ばない。
【0009】
さらに、抗体療法は、免疫無防備状態の個体におけるHCMV感染を制御し、母体-胎児感染の病理学的結果を軽減させるために使用されているが、このような治療は通常ウイルスを根絶するのに十分ではない。混合結果を有するHCMV疾患の予防のための免疫抑制治療に関連して、移植患者にHCMV免疫グロブリン(Ig)を投与した。抗体治療はまた、先天性感染を制御し、新生児の疾患を予防するためにも使用されている。しかしながら、これらの生成物は、比較的低い効能を有する血漿誘導体であり、十分な量の中和抗体を送達するためには、非常に高用量で静脈内注入によって投与されなければならない。
【0010】
HCMVは、神経発達異常および子供の他の先天性欠損の主要なウイルス性原因であり、社会への費用は相当なものである。抗ウイルス療法が利用可能であるが、抗ウイルス剤による治療は不完全であり、CMVワクチンの開発はCMV感染を予防するための最も有望な戦略である。効果的なHCMVワクチンの健康および経済的利益が重要であることを考えると、米国医学研究所および米国国立ワクチンプログラムオフィスは、CMVワクチンの開発を最優先事項に分類しているが、候補ワクチンのライセンス供与は検討されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
錠剤撒き器
4か月前
個人
男性用下着
6か月前
個人
穿刺補助具
6か月前
個人
歯の掃除具
2か月前
個人
塗り薬塗り具
1か月前
個人
乗馬テラピー
3か月前
個人
身体牽引装置
2か月前
個人
染毛方法
2か月前
個人
発熱器具
2か月前
個人
クリップ
5日前
個人
健康器具
1か月前
個人
片足歩行支援具
6日前
個人
収納容器
1か月前
個人
鼻腔拡張具
5か月前
株式会社コロナ
脱臭機
4か月前
個人
排便漏れ予防装具
6か月前
個人
動体視力強化装置
3か月前
個人
眼科診療車
13日前
個人
磁器治療器
2か月前
個人
挟圧手工爪矯正具
4か月前
株式会社コーセー
美爪料
6日前
個人
避難困難者救出台車
13日前
株式会社コーセー
化粧料
6日前
東レ株式会社
吸収制御剤
2か月前
株式会社ナカニシ
生検針
2か月前
東レ株式会社
下肢着用具
2か月前
個人
口腔ケア用歯ブラシ
5か月前
個人
除菌システム
6日前
個人
血管硬化度算出方法
3か月前
個人
マウスピース
6か月前
株式会社ニデック
眼科装置
5日前
株式会社MIC
陰茎補助具
1か月前
株式会社ファンケル
化粧料
3か月前
個人
圧排器具
6か月前
株式会社ファンケル
化粧料
2か月前
個人
Dr.なかまつよい耳
1か月前
続きを見る