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公開番号2025010461
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-21
出願番号2023200486
出願日2023-11-28
発明の名称生分解性樹脂水分散体とその製造方法
出願人星光PMC株式会社
代理人
主分類C08L 67/00 20060101AFI20250110BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、紙用塗工剤として利用可能な生分解性を有するバイオマス素材を利用した生分解性樹脂水分散体を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明によれば、ポリエステル系生分解性樹脂(a)とロジン類(b)及びカゼイン類(c)からなる生分解性樹脂水分散体を用いることで、従来の水系紙用塗工剤に必要とされる耐水性、ヒートシール性の性能を満たしつつ、環境負荷が低い紙用の水系塗工剤として使用することができる生分解性樹脂水分散体を得ることができる。前記ポリエステル系生分解性樹脂(a)は、ポリカプロラクトン、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリブチレンアジペートテレフタレートからなる群から選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエステル系生分解性樹脂(a)とロジン類(b)及びカゼイン類(c)からなる生分解性樹脂水分散体。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
ポリエステル系生分解性樹脂(a)が、ポリカプロラクトン、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリブチレンアジペートテレフタレートからなる群から選ばれる1種又は2種以上である、請求項1に記載の生分解性樹脂水分散体。
【請求項3】
ポリエステル系生分解性樹脂(a)の含有質量比が(a)/{(a)+(b)+(c)}=10~85%、ロジン類(b)の含有質量比が、(b)/{(a)+(b)+(c)}=10~85%、カゼイン類(c)の含有質量比が(c)/{(a)+(b)+(c)}=3~10%である事を特徴とする請求項1に記載の生分解性樹脂水分散体。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の生分解性樹脂水分散体を紙又は板紙に塗工することを特徴とする、塗工紙の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生分解性樹脂水分散体及び当該生分解性樹脂水分散体を塗工層として有する塗工紙の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境問題に端を発し、脱石油、脱プラスチックの風潮から、再生可能な資源である「紙」への関心が高まっており、各種プラスチック製品から紙製品への転換がなされる中、紙に塗工する事でヒートシール性等の性能を付与する事が可能な石油系の水分散体(特許文献1)が広く使用されている。
【0003】
しかし、直近では、マイクロプラスチックを始めとするプラスチックごみ問題がよりクローズアップされ、紙に塗工するコート剤自体についても生分解性の付与が求められるようになってきており、石油系の水分散体の代替として、生分解性樹脂水分散体(特許文献2)が提案されている。
【0004】
また、生分解性に加え、バイオマス素材の活用についてもニーズが高まっており、生分解性樹脂とバイオマス素材を併用した水分散体(特許文献3)についても提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-179909号公報
特開2022-060830号公報
特開2023-036546号公報
【0006】
その一方、樹脂の水分散体化に使用する分散剤又は乳化剤については依然として、石油系分散剤又は乳化剤が使用されており、分散剤又は乳化剤についてもバイオマス素材及び生分解性を有したものへの切り替えが課題とされていたものの、これまでの知見では水分散体を得ることは困難であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記事情に鑑み、本発明は、生分解性を有するバイオマス素材を利用した生分解性樹脂水分散体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記課題の解決に向け鋭意検討した結果、ポリエステル系生分解樹脂とバイオマス素材であるロジン類とカゼイン類を組み合わせて用いることで、所望する性能を損ねることなく課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
<1>ポリエステル系生分解性樹脂(a)とロジン類(b)及びカゼイン類(c)からなる生分解性樹脂水分散体、
<2>ポリエステル系生分解性樹脂(a)が、ポリカプロラクトン、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリブチレンアジペートテレフタレートからなる群から選ばれる1種又は2種以上である、前記<1>に記載の生分解性樹脂水分散体、
<3>ポリエステル系生分解性樹脂(a)の含有質量比が(a)/{(a)+(b)+(c)}=10~85%、ロジン類(b)の含有質量比が、(b)/{(a)+(b)+(c)}=10~85%、カゼイン類(c)の含有質量比が(c)/{(a)+(b)+(c)}=3~10%である事を特徴とする<1>又は<2>に記載の生分解性樹脂水分散体、
<4>前記<1>~<3>のいずれか1項に記載の生分解性樹脂水分散体を紙又は板紙に塗工することを特徴とする塗工紙の製造方法、
である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、樹脂の水分散体にポリエステル系生分解性樹脂ならびにバイオマス素材であり生分解性を有するロジン類及びカゼイン類を用いることで、従来の水系紙用塗工剤に必要とされる耐水性、ヒートシール性の性能を満たしつつ、環境負荷が低い紙用の水系塗工剤として使用することができる生分解性樹脂水分散体を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、本実施形態は本発明を実施するための一形態であり、本発明はそのような実施形態に限定されるものではない。本明細書において、部や%を使用するがこれらは質量基準である。また、「~」を用いて表される数値範囲はその前後に記載される数値を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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