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公開番号2025010383
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024192874,2022029650
出願日2024-11-01,2022-02-28
発明の名称電動車両および電動車両システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類B60L 53/66 20190101AFI20250109BHJP(車両一般)
要約【課題】電動車両が所定の通信規格の複数のバージョンに対応している場合に、充電等の電力制御を適切に行うことが可能な電動車両を提供する。
【解決手段】この電動車両10は、所定の通信規格の複数のバージョン(A~C)に対応する通信部13を備える。また、電動車両10は、電動車両10とEVSE20(電力スタンド)との間の電力制御プロトコル通信が上記所定の通信規格を用いて行われるように、通信部13を制御するプロセッサ14a(制御部)を備える。上記複数のバージョンは、予め優先度が設定されている。そして、プロセッサ14aは、電力制御プロトコル通信に用いられるバージョンを、上記優先度に基づいて決定する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
所定の通信規格の少なくとも1つのバージョンに対応する電力スタンドからの充電、および、前記電力スタンドへの給電の少なくとも一方を含む電力制御が可能な電動車両であって、
前記所定の通信規格の複数のバージョンに対応する通信部と、
前記電動車両と前記電力スタンドとの間の電力制御プロトコル通信が前記所定の通信規格を用いて行われるように、前記通信部を制御する制御部と、を備え、
前記通信部は、前記複数のバージョンの各々に対応する過去の前記電力制御プロトコル通信の実績に関する情報を取得し、
前記複数のバージョンは、予め優先度が設定されており、
前記制御部は、前記電力制御プロトコル通信に用いられる前記バージョンを、前記実績に関する情報と前記優先度とに基づいて決定する、電動車両。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記複数のバージョンは、第1バージョンと、前記第1バージョンよりも優先度が低い第2バージョンとを含み、
前記制御部は、前記電力制御プロトコル通信において、前記第1バージョンを用いた通信が失敗した場合に、前記第2バージョンを用いた通信に切り替える制御を行う、請求項1に記載の電動車両。
【請求項3】
前記制御部は、前記電力制御プロトコル通信において、前記第1バージョンを用いた通信が失敗した場合に、前記第1バージョンよりも優先度が1段階低い前記第2バージョンを用いた通信に切り替える制御を行う、請求項2に記載の電動車両。
【請求項4】
前記実績に関する情報は、過去における前記電力制御プロトコル通信の可否に関する情報を含み、
前記複数のバージョンは、過去において前記電力制御プロトコル通信が可能であった前記バージョンと、過去において前記電力制御プロトコル通信が不可であった前記バージョンとを含み、
前記制御部は、過去において前記電力制御プロトコル通信が可能であった前記バージョンを、前記電力制御プロトコル通信に用いられる前記バージョンとして決定する、請求項1~3のいずれか1項に記載の電動車両。
【請求項5】
前記制御部は、過去において前記電力制御プロトコル通信が可能であった前記バージョンが複数ある場合に、過去において前記電力制御プロトコル通信が可能であった前記複数のバージョンのうち最も優先度が高い前記バージョンを、前記電力制御プロトコル通信に用いられる前記バージョンとして決定する、請求項4に記載の電動車両。
【請求項6】
前記制御部は、前記電力制御プロトコル通信において、過去において前記電力制御プロトコル通信が可能であった前記複数のバージョンを用いた通信が全て失敗した場合に、過去において前記電力制御プロトコル通信が不可であった前記バージョンを用いた通信に切り替える制御を行う、請求項5に記載の電動車両。
【請求項7】
前記制御部は、過去において前記電力制御プロトコル通信が不可であった前記バージョンを用いた通信が成功した場合に、前記電力制御プロトコル通信が成功した前記バージョンに対応する前記電力制御プロトコル通信の可否に関する情報が更新されるように、前記通信部を制御する、請求項6に記載の電動車両。
【請求項8】
前記通信部は、前記電力制御プロトコル通信の前記実績に関する情報が格納されている第1サーバと通信するように構成されており、
前記制御部は、前記電力制御プロトコル通信の前記実績に関する情報が前記第1サーバから取得されるように、前記通信部を制御する、請求項1~7のいずれか1項に記載の電動車両。
【請求項9】
前記通信部は、前記優先度に関する情報が格納されている第2サーバと通信するように構成されており、
前記制御部は、前記優先度に関する情報が前記第2サーバから取得されるように、前記通信部を制御する、請求項1~8のいずれか1項に記載の電動車両。
【請求項10】
所定の通信規格の少なくとも1つのバージョンに対応する電力スタンドと、
前記電力スタンドからの充電、および、前記電力スタンドへの給電の少なくとも一方を含む電力制御が可能な電動車両と、を備え、
前記電動車両は、前記所定の通信規格の複数のバージョンに対応する通信部と、前記電動車両と前記電力スタンドとの間の電力制御プロトコル通信が前記所定の通信規格を用いて行われるように、前記通信部を制御する制御部と、を含み、
前記通信部は、前記複数のバージョンの各々に対応する過去の前記電力制御プロトコル通信の実績に関する情報を取得し、
前記複数のバージョンは、予め優先度が設定されており、
前記制御部は、前記電力制御プロトコル通信に用いられる前記バージョンを、前記実績に関する情報と前記優先度とに基づいて決定する、電動車両システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電動車両および電動車両システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
たとえば、特開2020-127296号公報(特許文献1)に記載の充電システムは、互いに電気的に接続される車両と充電器とを備える。車両は、規定の通信シーケンスに従ってメッセージの送受信を制御することによってバッテリを充電するCPUを備える。上記CPUは、充電器から受信したメッセージが予め定められた特定信号である場合に、特定信号が表す内容に拘わらず通信シーケンスを進める。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-127296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1では、上記のように、車両のCPUは、充電器から受信したメッセージが予め定められた特定信号である場合に、特定信号が表す内容に拘わらず通信シーケンスを進める。しかしながら、上記特許文献1では、車両と充電器との間の充電プロトコル通信に用いられる通信規格について考慮されていない。たとえば、車両が所定の通信規格の複数のバージョンに対応可能な場合、複数のバージョンのうちの1つがランダムに選択されることに起因して、充電プロトコル通信に不適切なバージョンが充電プロトコル通信に用いられる場合がある。この場合、車両を充電することが困難になると考えられる。したがって、電動車両が所定の通信規格の複数のバージョンに対応している場合に、充電等の電力制御を適切に行うことが可能な電動車両が望まれている。
【0005】
本開示は、かかる課題を解決するためになされたものであり、本開示の目的は、電動車両が所定の通信規格の複数のバージョンに対応している場合に、充電等の電力制御を適切に行うことが可能な電動車両および電動車両システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の局面に従う電動車両は、所定の通信規格の少なくとも1つのバージョンに対応する電力スタンドからの充電、および、電力スタンドへの給電の少なくとも一方を含む電力制御が可能な電動車両であって、所定の通信規格の複数のバージョンに対応する通信部と、電動車両と電力スタンドとの間の電力制御プロトコル通信が所定の通信規格を用いて行われるように、通信部を制御する制御部と、を備え、複数のバージョンは、予め優先度が設定されており、制御部は、電力制御プロトコル通信に用いられるバージョンを、上記優先度に基づいて決定する。
【0007】
上記第1の局面に従う電動車両では、上記のように、制御部は、電力制御プロトコル通信に用いられるバージョンを、上記優先度に基づいて決定する。これにより、上記優先度に基づいて所定の通信規格のバージョンが選択されるので、電力制御プロトコル通信に不適切なバージョンがランダムに選択される可能性を容易に低減することができる。したがって、電動車両が所定の通信規格の複数のバージョンに対応している場合に、適切なバージョンを容易に選択することができるとともに電力制御を適切に行うことができる。
【0008】
上記第1の局面に従う電動車両において、好ましくは、複数のバージョンは、第1バージョンと、第1バージョンよりも優先度が低い第2バージョンとを含み、制御部は、電力制御プロトコル通信において、第1バージョンを用いた通信が失敗した場合に、第2バージョンを用いた通信に切り替える制御を行う。このように構成すれば、優先度が比較的高い第1バージョンを用いた通信が失敗しても第2バージョンを用いた通信が可能であるので、第1バージョンのみにより通信を試みる場合に比べて、電力制御プロトコル通信が失敗するのをより確実に抑制することができる。
【0009】
この場合、好ましくは、制御部は、電力制御プロトコル通信において、第1バージョンを用いた通信が失敗した場合に、第1バージョンよりも優先度が1段階低い第2バージョンを用いた通信に切り替える制御を行う。このように構成すれば、第1バージョンの次に優先度が高い第2バージョンによる通信の可否を優先的に確認することができる。
【0010】
上記第1の局面に従う電動車両において、好ましくは、通信部は、複数のバージョンの各々に対応する過去の電力制御プロトコル通信の実績に関する情報を取得し、制御部は、電力制御プロトコル通信に用いられるバージョンを、実績に関する情報と優先度とに基づいて決定する。このように構成すれば、優先度に加えて電力制御プロトコル通信の実績も考慮して電力制御プロトコル通信に用いられるバージョンを決定することができる。その結果、優先度のみに基づいて電力制御プロトコル通信に用いられるバージョンを決定する場合に比べて、電力制御プロトコル通信が失敗するのをより確実に抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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