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公開番号2025010337
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024191374,2020143100
出願日2024-10-31,2020-08-27
発明の名称眼科装置、その制御方法、及びプログラム
出願人株式会社トプコン
代理人個人
主分類A61B 3/12 20060101AFI20250109BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】簡素な構成で、被検眼のより高画質の画像を取得する新たな技術を提供する。
【解決手段】眼科装置は、照明光学系と、光スキャナと、撮影光学系と、制御部とを含む。照明光学系は、光源と、開口部が被検眼の所定部位と光学的に略共役な位置に配置可能なスリットとを含み、光源からの光が開口部を通過することによりスリット状の照明光を生成する。光スキャナは、照明光を偏向して被検眼の所定部位に導く。撮影光学系は、受光面における開口範囲を設定可能なイメージセンサに所定部位からの照明光の戻り光を導く。制御部は、光スキャナによる照明光の偏向角度に応じて受光面における開口範囲の幅を変更すると共に、所定部位の撮影領域において照明光の照射領域に対応した受光面における照射範囲が開口範囲に重複し、照射範囲に重複する開口範囲における戻り光の受光結果を取得するように、光スキャナ及びイメージセンサを制御する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
光源と、開口部が被検眼の所定部位と光学的に略共役な位置に配置可能なスリットとを含み、前記光源からの光が前記開口部を通過することによりスリット状の照明光を生成する照明光学系と、
前記被検眼の虹彩と光学的に略共役な位置に配置可能であり、前記照明光を偏向して前記所定部位に導く光スキャナと、
前記所定部位と光学的に略共役な位置に配置可能な受光面における開口範囲を設定可能なイメージセンサに前記所定部位からの前記照明光の戻り光を導く撮影光学系と、
前記光スキャナによる前記照明光の偏向角度に応じて前記受光面における開口範囲の幅を変更すると共に、前記所定部位の撮影領域において前記照明光の照射領域に対応した前記受光面における照射範囲が前記開口範囲に重複し、前記照射範囲に重複する前記開口範囲における前記戻り光の受光結果を取得するように、前記光スキャナ及び前記イメージセンサを制御する制御部と、
を含む、眼科装置。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
光源と、開口部が被検眼の所定部位と光学的に略共役な位置に配置可能なスリットと、前記光源と前記スリットとの間に配置され光軸に対して偏心した2以上の位置に2以上の開口部が形成され前記被検眼の虹彩と光学的に略共役な位置に配置可能な虹彩絞りとを含み、前記光源からの光が前記スリットに形成された前記開口部を通過することによりスリット状の照明光を生成する照明光学系と、
前記被検眼の虹彩と光学的に略共役な位置に配置可能であり、前記照明光を偏向して前記所定部位に導く光スキャナと、
前記所定部位と光学的に略共役な位置に配置可能な受光面における開口範囲を設定可能なイメージセンサに前記所定部位からの前記照明光の戻り光を導く撮影光学系と、
前記所定部位の撮影領域において前記照明光の照射領域に対応した前記受光面における照射範囲が前記開口範囲に重複し、前記照射範囲に重複する前記開口範囲における前記戻り光の受光結果を取得するように、前記光スキャナ及び前記イメージセンサを制御する制御部と、
を含み、
前記光源は、前記虹彩絞りに形成された前記2以上の開口部のそれぞれに対応して設けられ、各光源の位置及び向きの少なくとも1つを変更可能な2以上の光源を含む、眼科装置。
【請求項3】
前記照射範囲に重複する前記開口範囲において取り込まれた受光結果に基づいて前記所定部位の画像を形成する画像形成部を含む
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の眼科装置。
【請求項4】
前記所定部位は、眼底である
ことを特徴とする請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の眼科装置。
【請求項5】
光源と、開口部が被検眼の所定部位と光学的に略共役な位置に配置可能なスリットとを含み、前記光源からの光が前記開口部を通過することによりスリット状の照明光を生成する照明光学系と、
前記被検眼の虹彩と光学的に略共役な位置に配置可能であり、前記照明光を偏向して前記所定部位に導く光スキャナと、
前記所定部位と光学的に略共役な位置に配置可能な受光面における開口範囲を設定可能なイメージセンサに前記所定部位からの前記照明光の戻り光を導く撮影光学系と、を含む眼科装置の制御方法であって、
前記光スキャナによる前記照明光の偏向角度に応じて前記受光面における開口範囲の幅を変更するステップと、
前記所定部位の撮影領域において前記照明光の照射領域に対応した前記受光面における照射範囲が前記開口範囲に重複し、前記照射範囲に重複する前記開口範囲における前記戻り光の受光結果を取得するように、前記光スキャナ及び前記イメージセンサを制御する制御ステップと、を含む、眼科装置の制御方法。
【請求項6】
光源と、開口部が被検眼の所定部位と光学的に略共役な位置に配置可能なスリットと、前記光源と前記スリットとの間に配置され光軸に対して偏心した2以上の位置に2以上の開口部が形成され前記被検眼の虹彩と光学的に略共役な位置に配置可能な虹彩絞りとを含み、前記光源からの光が前記開口部を通過することによりスリット状の照明光を生成する照明光学系と、
前記被検眼の虹彩と光学的に略共役な位置に配置可能であり、前記照明光を偏向して前記所定部位に導く光スキャナと、
前記所定部位と光学的に略共役な位置に配置可能な受光面における開口範囲を設定可能なイメージセンサに前記所定部位からの前記照明光の戻り光を導く撮影光学系と、を含み、前記光源は、前記虹彩絞りに形成された前記2以上の開口部のそれぞれに対応して設けられた2以上の光源を含む眼科装置の制御方法であって、
前記2以上の光源のそれぞれの位置及び向きの少なくとも1つを変更するステップと、
前記所定部位の撮影領域において前記照明光の照射領域に対応した前記受光面における照射範囲が前記開口範囲に重複し、前記照射範囲に重複する前記開口範囲における前記戻り光の受光結果を取得するように、前記光スキャナ及び前記イメージセンサを制御する制御ステップと、を含む、眼科装置の制御方法。
【請求項7】
前記開口範囲において取り込まれた受光結果に基づいて前記所定部位の画像を形成する画像形成ステップを含む
ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の眼科装置の制御方法。
【請求項8】
前記所定部位は、眼底である
ことを特徴とする請求項5~請求項7のいずれか一項に記載の眼科装置の制御方法。
【請求項9】
コンピュータに、請求項5~請求項8のいずれか一項に記載の眼科装置の制御方法の各ステップを実行させることを特徴とするプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、眼科装置、その制御方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、眼科装置を用いたスクリーニング検査が行われる。このような眼科装置は、自己検診への応用も期待されており、より一層の小型化、軽量化が望まれる。
【0003】
例えば、特許文献1~特許文献4には、被検眼をパターン照明し、その戻り光をイメージセンサによりローリングシャッター方式で受光結果を取得するように構成された眼科装置が開示されている。この眼科装置は、照明パターンと、イメージセンサによる受光タイミングとを調整することにより、簡素な構成で被検眼の画像を取得することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許第7831106号明細書
米国特許第8237835号明細書
米国特許第7335898号明細書
特表2009-538697号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の手法では、撮影領域内の位置によって照明光の光量が変化し、被検眼の高画質の画像を取得することができない場合がある。従って、構成を複雑化することなくより、被検眼の画像の画質の低下を抑える技術が望まれる。
【0006】
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、簡素な構成で、被検眼のより高画質の画像を取得するための新たな技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
いくつかの実施形態の第1態様は、スリット状の照明光を生成する照明光学系と、前記照明光を偏向して被検眼の所定部位に導く光スキャナと、受光面における開口範囲を設定可能なイメージセンサに前記所定部位からの前記照明光の戻り光を導く撮影光学系と、前記所定部位の撮影領域において前記照明光の照射領域に対応した前記受光面における照射範囲が前記開口範囲に重複し、前記照射範囲に重複する前記開口範囲における前記戻り光の受光結果を取得するように、前記光スキャナ及び前記イメージセンサを制御する制御部と、を含む、眼科装置である。
【0008】
いくつかの実施形態の第2態様では、第1態様において、前記制御部は、前記開口範囲を移動し、前記照射範囲が移動後の前記開口範囲に重複するように前記光スキャナ及び前記イメージセンサを制御する。
【0009】
いくつかの実施形態の第3態様では、第1態様において、前記制御部は、前記照射範囲を移動し、前記開口範囲が移動後の前記照射範囲に重複するように、前記光スキャナ及び前記イメージセンサを制御する。
【0010】
いくつかの実施形態の第4態様では、第1態様~第3態様のいずれかにおいて、前記制御部は、前記照射領域を前記照明光で走査するように前記光スキャナを制御する。
(【0011】以降は省略されています)

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