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公開番号
2025009915
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2024096658
出願日
2024-06-14
発明の名称
皮膚外用剤組成物
出願人
ライオン株式会社
代理人
弁理士法人英明国際特許事務所
主分類
A61K
8/63 20060101AFI20250109BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】(A)グリチルリチン酸類と(B)ピリドキシン類とを併用し、(B)ピリドキシン類が0.001質量%以上の存在下であっても、(A)グリチルリチン酸類が安定化された、皮膚外用剤組成物を提供する。
【解決手段】(A)グリチルリチン酸及びその薬学的に許容される塩からなる群から選ばれる1種以上、
(B)ピリドキシン、その誘導体及びそれら薬学的に許容される塩からなる群から選ばれる1種以上、及び
(C)ヘパリン類似物質
を含有する皮膚外用剤組成物であって、組成物中の(B)成分の含有量が0.001質量%以上である皮膚外用剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)グリチルリチン酸及びその薬学的に許容される塩からなる群から選ばれる1種以上、
(B)ピリドキシン、その誘導体及びそれら薬学的に許容される塩からなる群から選ばれる1種以上、及び
(C)ヘパリン類似物質
を含有する皮膚外用剤組成物であって、組成物中の(B)成分の含有量が0.001質量%以上である皮膚外用剤組成物。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
(A)成分が、グリチルリチン酸三ナトリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム及びグリチルリチン酸ジカリウムから選ばれる1種以上である、請求項1記載の皮膚外用剤組成物。
【請求項3】
(B)成分が、ピリドキシン塩酸塩及びリン酸ピリドキサールから選ばれる1種以上である、請求項1記載の皮膚外用剤組成物。
【請求項4】
(A)成分の含有量が0.01~3質量%である、請求項1記載の皮膚外用剤組成物。
【請求項5】
(C)/[(A)+(B)]で表される含有質量比が0.1~10である、請求項1記載の皮膚外用剤組成物。
【請求項6】
(C)/(B)で表される含有質量比が0.3~100である、請求項1記載の皮膚外用剤組成物。
【請求項7】
pHが4~8である、請求項1記載の皮膚外用剤組成物。
【請求項8】
さらに、(E)有機酸及びその塩から選ばれる1種以上を含有する、請求項1~7のいずれか1項記載の皮膚外用剤組成物。
【請求項9】
(A)グリチルリチン酸及びその薬学的に許容される塩からなる群から選ばれる1種以上、及び(B)ピリドキシン、その誘導体及びその薬学的に許容される塩からなる群から選ばれる1種以上を0.001質量%以上含有する皮膚外用剤組成物に、(C)ヘパリン類似物質を配合する、上記(A)成分の安定化方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚外用剤組成物に関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
グリチルリチン酸やその薬学的に許容される塩(以下、グリチルリチン酸類と略す場合がある。)は、甘草から得られる化合物であり、抗炎症作用、組織修復作用等があり、化粧品、外用医薬品又は外用医薬部外品に広く用いられている。しかしながら、組成物中に含有しているその他の成分に拠っては、経時的に分解が生じる場合があることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-126818号公報
特開昭62-155207号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ピリドキシン、その誘導体及びそれら薬学的に許容される塩からなる群から選ばれる1種以上(以下、ピリドキシン類と略す場合がある。)は、皮脂分泌作用の抑制・正常化作用等が知られており、化粧品、外用医薬品又は外用医薬部外品に広く用いられている。本発明者らは、(A)グリチルリチン酸類と、(B)ピリドキシン類とを併用することにより、肌の保湿効果や正常化の向上が期待されるものの、(B)ピリドキシン類を0.001質量%以上併有すると、上記(A)グリチルリチン酸類の経時安定性が低下することを新たに知見した。本発明は、上記(A)グリチルリチン酸類と(B)ピリドキシン類とを併用し、(B)ピリドキシン類が0.001質量%以上の存在下であっても、(A)グリチルリチン酸類が安定化された、皮膚外用剤組成物(以下、組成物と略す場合がある。)を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、(A)グリチルリチン酸類、及び(B)ピリドキシン類を0.001質量%以上含有する皮膚外用剤組成物に、さらに(C)ヘパリン類似物質を含有することで、(A)グリチルリチン酸類の分解が抑制され、(A)成分の経時安定性が良好な皮膚外用剤組成物が得られ、上記課題を解決できることを知見し、本発明をなすに至ったものである。ヘパリン類似物質は、血流促進作用、抗炎症作用、保湿作用、皮膚構造の改善効果等が知られているものの、上記効果を有することは、本発明者の新知見である。
【0006】
従って、本発明は下記皮膚外用剤組成物及び安定化方法を提供する。
1.(A)グリチルリチン酸及びその薬学的に許容される塩からなる群から選ばれる1種以上、
(B)ピリドキシン、その誘導体及びそれら薬学的に許容される塩からなる群から選ばれる1種以上、及び
(C)ヘパリン類似物質
を含有する皮膚外用剤組成物であって、組成物中の(B)成分の含有量が0.001質量%以上である皮膚外用剤組成物。
2.(A)成分が、グリチルリチン酸三ナトリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム及びグリチルリチン酸ジカリウムから選ばれる1種以上である、1記載の皮膚外用剤組成物。
3.(B)成分が、ピリドキシン塩酸塩及びリン酸ピリドキサールから選ばれる1種以上である、1又は2記載の皮膚外用剤組成物。
4.(A)成分の含有量が0.01~3質量%である、1~3のいずれかに記載の皮膚外用剤組成物。
5.(C)/[(A)+(B)]で表される含有質量比が0.1~10である、1~4のいずれかに記載の皮膚外用剤組成物。
6.(C)/(B)で表される含有質量比が0.3~100である、1~5のいずれかに記載の皮膚外用剤組成物。
7.pHが4~8である、1~6のいずれかに記載の皮膚外用剤組成物。
8.さらに、(E)有機酸及びその塩から選ばれる1種以上を含有する、1~7のいずれかに記載の皮膚外用剤組成物。
9.(A)グリチルリチン酸及びその薬学的に許容される塩からなる群から選ばれる1種以上、及び(B)ピリドキシン、その誘導体及びその薬学的に許容される塩からなる群から選ばれる1種以上を0.001質量%以上含有する皮膚外用剤組成物に、(C)ヘパリン類似物質を配合する、上記(A)成分の安定化方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、(A)グリチルリチン酸類と(B)ピリドキシン類とを併用し、0.001質量%以上の(B)ピリドキシン類存在下であっても、(A)グリチルリチン酸類が安定化された、皮膚外用剤組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明について詳細に説明する。
[(A)成分]
本発明の(A)成分は、グリチルリチン酸及びその薬学的に許容される塩からなる群から選ばれる1種以上であり、1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。上述したように、(A)成分は、抗炎症作用、組織修復作用等を有する。(A)成分としては、グリチルリチン酸三ナトリウム、グリチルリチン酸二ナトリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、グリチルリチン酸モノカリウム、グリチルリチン酸ジカリウム等が挙げられ、グリチルリチン酸三ナトリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム及びグリチルリチン酸ジカリウムが好ましく、グリチルリチン酸ジカリウムがより好ましい。
【0009】
(A)成分の含有割合は、(A)成分による薬理効果(抗炎症作用、組織修復作用)がより向上し、(A)成分の経時安定性がより得られ易くなる点から、組成物中0.01質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、0.07質量%以上がさらに好ましい。また、経時安定性がより得られ易くなる点から、3質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましく、0.7質量%以下がさらに好ましい。
【0010】
[(B)成分]
本発明の(B)成分は、ピリドキシン、その誘導体及びそれら薬学的に許容される塩からなる群から選ばれる1種以上であり、1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。(B)成分は、皮脂分泌の抑制・正常化作用、肌細胞の活性化等の効果を有する。(B)成分としては、例えば、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、これらの薬学的に許容される塩(塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩等)、ジカプリル酸ピリドキシン、ジパルミチン酸ピリドキシン、トリヘキシルデカン酸ピリドキシン、ピリドキシン環状リン酸等が挙げられる。中でも、ピリドキシン塩酸塩及びリン酸ピリドキサールが好ましく、ピリドキシン塩酸塩が好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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