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公開番号
2025009897
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2024091906
出願日
2024-06-06
発明の名称
嵌合式縦葺き用屋根材およびそれを用いた屋根改修方法
出願人
JFE鋼板株式会社
代理人
弁理士法人銀座マロニエ特許事務所
主分類
E04D
3/00 20060101AFI20250109BHJP(建築物)
要約
【課題】簡便に屋根を葺きあげることができる縦葺き用屋根材及びその屋根材を用いた改修方法を提供する。
【解決手段】梁間方向に沿って延伸する一対の長尺縁部と該各長尺縁部を挟み込み桁方向に沿って延伸する一対の短尺縁部とによって区画された輪郭形状を有する屋根材本体と、屋根材本体の長尺縁部のそれぞれにつながる上ハゼおよび下ハゼと、を備え、上ハゼを屋根材本体に隣接配置する他の屋根材の下ハゼに嵌合し、下ハゼを屋根材本体に隣接配置する別の屋根材の上ハゼに嵌合して、つなぎ合わせて建築構造物の屋根を葺きあげる縦葺き用屋根材であって、上ハゼおよび下ハゼは、天板部と、天板部の両側方に屈曲して延伸し、他方の端が長尺縁部に接続された一対の縦壁部と、を有し、縦壁部は、天板部の幅方向中央を対称面とする凸凹曲げを繰り返して複数個所で嵌合可能な嵌合部が形成されている、嵌合式縦葺き用屋根材である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
梁間方向に沿って延伸する一対の長尺縁部と該各長尺縁部を挟み込み桁方向に沿って延伸する一対の短尺縁部とによって区画された輪郭形状を有する屋根材本体と、該屋根材本体の前記長尺縁部のそれぞれにつながる上ハゼおよび下ハゼと、を備え、
前記上ハゼを前記屋根材本体に隣接配置する他の屋根材の下ハゼに嵌合し、前記下ハゼを前記屋根材本体に隣接配置する別の屋根材の上ハゼに嵌合して、つなぎ合わせて建築構造物の屋根を葺きあげる縦葺き用屋根材であって、
前記上ハゼおよび前記下ハゼは、天板部と、該天板部の両側方に屈曲して延伸し、他方の端が前記長尺縁部に接続された一対の縦壁部と、を有し、
前記縦壁部は、前記天板部の幅方向中央を対称面とする凸凹曲げを繰り返して複数個所で嵌合可能な嵌合部が形成されている、嵌合式縦葺き用屋根材。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記上ハゼは、短尺方向に切断した断面視で逆台形形状をなし、
任意選択的に、前記下ハゼは、短尺方向に切断した断面視で四角または台形形状をなす、請求項1に記載の嵌合式嵌合式縦葺き用屋根材。
【請求項3】
前記上ハゼおよび前記下ハゼは、それぞれの天板部の幅方向中央に、同方向または逆方向に張り出した凸部もしくは凸条または凹部もしくは凹条を持ち、
前記下ハゼの前記長辺縁部に接続する前記縦壁部と異なる縦壁部は、屋根の下地材に固定される舌片に接続する、請求項1に記載の嵌合式嵌合式縦葺き用屋根材。
【請求項4】
前記上ハゼの前記縦壁部の最下段のくびれは、前記他の屋根材の下ハゼの縦壁部の最上段のくびれに仮嵌合可能に形成され、
前記下ハゼの前記縦壁部の最上段のくびれは、前記別の屋根材の上ハゼの縦壁部の最下段のくびれが仮嵌合可能に形成されている、請求項1に記載の嵌合式縦葺き用屋根材。
【請求項5】
前記下ハゼの天板部幅は、前記上ハゼの天板部幅より狭いか、または、前記下ハゼの天板部端の曲率半径は前記上ハゼの天板部端の曲率半径と同じもしくは、より大きい、請求項1に記載の嵌合式縦葺き用屋根材。
【請求項6】
前記上ハゼおよび前記下ハゼは完全嵌合状態で天板部どうしの一部が接触するように形成されている、請求項1に記載の嵌合式縦葺き用屋根材。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の嵌合式縦葺き用屋根材を複数用いて既存の立平屋根または既存の竪ハゼ葺き屋根に葺きあげる屋根改修方法であって、
既存の屋根に存在する接続部を覆うように一の屋根材の下ハゼを設置し、
二の屋根材の上ハゼの開口部の開放側端部を一の屋根材の下ハゼの天板部下のくびれに引っ掛け、
該上ハゼの弾性力により該上ハゼの開口部を開きながら前記下ハゼの第一のくびれに前記上ハゼの開口部くびれを嵌合させ、
前記上ハゼを前記下ハゼに押し込むことにより、前記上ハゼの弾性力により、前記上ハゼおよび前記下ハゼの有する複数のくびれを相互に嵌合するとともに、前記上ハゼおよび前記下ハゼの天板部どうしを接触させる、屋根改修方法。
【請求項8】
前記下ハゼの天板部が幅方向中央に凸部もしくは凸条または凹部もしくは凹条を持ち、
上面視で、該凸部もしくは該凸条または該凹部もしくは該凹条を既存屋根の下地材の所定位置に設置する、請求項7に記載の屋根改修方法。
【請求項9】
前記上ハゼおよび前記下ハゼは、それぞれの天板部の幅方向中央に、同方向に張り出した凸部もしくは凸条または凹部もしくは凹条を持ち、
前記上ハゼを前記下ハゼに押し込んだ際、対応する凸部もしくは凸条どうしまたは凹部もしくは凹条どうしを接触させて位置合わせし、
前記下ハゼの天板部幅を前記上ハゼの天板部幅より狭くするか、または、前記下ハゼの天板端部の曲率半径を前記上ハゼの天板端部の曲率半径と同じもしくは、より大きくすることで前記上ハゼの内面と前記下ハゼの外面との間に空隙を形成する、請求項7に記載の屋根改修方法。
【請求項10】
前記上ハゼは天板部の幅方向中央に凸部または凸条を持ち、前記下ハゼは天板部の幅方向中央に凹部または凹条を持ち、
前記下ハゼを既存屋根のハゼに接合し、
前記上ハゼの天板内面と前記下ハゼの天板外面との間に空隙を形成する、請求項7に記載の屋根改修方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般住宅や事務所、マンション、福祉施設、リゾート施設等において幅広く使用される、嵌合式縦葺き用屋根材及びその屋根材を用いた立(縦)平葺き屋根または瓦棒葺き屋根の改修方法に関するものであり、新設、改修にかかわりなく縦葺き屋根を効率的に葺きあげようとするものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、縦葺き屋根は、図8に示すように梁間方向(軒51から棟52に沿う向き)に長く、桁方向(軒51に沿う向き)に短い、長尺、幅狭の屋根材を使用するのが普通であり、一方のけらば53から、もう一方のけらば53に向けて該屋根材を順次につなぎ合わせることによって葺きあげられている。ここに、けらば53とは、切妻屋根の妻側の端縁をいう。
【0003】
近年では、既存の立(縦)平葺き屋根または瓦棒葺き屋根を改修する需要が増加している。そこで、新設、改修にかかわりなく、かつ、取り扱いが容易な屋根材が開発されている。たとえば、特許文献1には、ほぼ同形状の断面ドーム状の上ハゼと下ハゼを長尺縁部に有する嵌合式縦葺き用屋根材が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、上ハゼを略逆台形状にし、縦壁(立上り面)は2個の屈曲部により上下方向に無理なく弾性変形するようにした屋根材が開示されている。下ハゼは上ハゼの一方の縦壁に嵌合させる形状を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-180719号公報
実開平02-149029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記特許文献1、2に開示された従来の屋根材にあっては、以下に述べるような不具合を抱えている。
【0007】
すなわち、特許文献1に記載の嵌合部は、1か所のくびれで強固に嵌合させるため、短尺方向の位置合わせは容易であっても、長尺方向の位置合わせのためには、嵌合を解除する必要がある。特許文献2に記載の嵌合は、長尺方向にはずらせても短尺方向に位置ずれが生じると片側のみの嵌合では外れてしまうおそれがある。また、従来技術では下ハゼを下地材の所定位置に位置合わせするための基準が明確でない。
【0008】
本発明の目的は、新設、既設にかかわりなく簡便な作業のもと精度よく屋根を葺きあげることができる嵌合式縦葺き用屋根材およびそれを用いた屋根改修方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、梁間方向に沿って延伸する一対の長尺縁部と該各長尺縁部を挟み込み桁方向に沿って延伸する一対の短尺縁部とによって区画された輪郭形状を有する屋根材本体と、該屋根材本体の前記長尺縁部のそれぞれにつながる上ハゼおよび下ハゼと、を備え、前記上ハゼを前記屋根材本体に隣接配置する他の屋根材の下ハゼに嵌合し、前記下ハゼを前記屋根材本体に隣接配置する別の屋根材の上ハゼに嵌合して、つなぎ合わせて建築構造物の屋根を葺きあげる縦葺き用屋根材であって、前記上ハゼおよび前記下ハゼは、天板部と、該天板部の両側方に屈曲して延伸し、他方の端が前記長尺縁部に接続された一対の縦壁部と、を有し、前記縦壁部は、前記天板部の幅方向中央を対称面とする凸凹曲げを繰り返して複数個所で嵌合可能な嵌合部が形成されている、嵌合式縦葺き用屋根材である。
【0010】
上記の構成からなる嵌合式縦葺き用屋根材において、
(ア)前記上ハゼは、短尺方向に切断した断面視で逆台形形状をなし、任意選択的に、前記下ハゼは、短尺方向に切断した断面視で四角または台形形状をなすこと、
(イ)前記上ハゼおよび前記下ハゼは、それぞれの天板部の幅方向中央に、同方向または逆方向に張り出した凸部もしくは凸条または凹部もしくは凹条を持ち、前記下ハゼの前記長辺縁部に接続する前記縦壁部と異なる縦壁部は、屋根の下地材に固定される舌片に接続すること、
(ウ)前記上ハゼの前記縦壁部の最下段のくびれは、前記他の屋根材の下ハゼの縦壁部の最上段のくびれに仮嵌合可能に形成され、前記下ハゼの前記縦壁部の最上段のくびれは、前記別の屋根材の上ハゼの縦壁部の最下段のくびれが仮嵌合可能に形成されていること、
(エ)前記下ハゼの天板部幅は、前記上ハゼの天板部幅より狭いか、または、前記下ハゼの天板部端の曲率半径は前記上ハゼの天板部端の曲率半径と同じもしくは、より大きいこと、
(オ)前記上ハゼおよび前記下ハゼは完全嵌合状態で天板部どうしの一部が接触するように形成されていること、
が課題解決のための具体的手段として好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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