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公開番号
2025009778
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2024032549,2023571755
出願日
2024-03-04,2023-07-03
発明の名称
月経に伴う不定愁訴、気分の落ち込み、集中力の低下、社交と日常活動への意欲の低下、自律神経の乱れ、痛み、コントロール、睡眠の質の低下を改善する組成物。
出願人
株式会社常磐植物化学研究所
代理人
個人
主分類
A61K
36/24 20060101AFI20250109BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】月経に伴う不定愁訴、気分の落ち込み、集中力の低下、社交と日常活動への意欲の低下、自律神経の乱れ、痛み、コントロール、睡眠の質の低下を改善する効果を持つ組成物を提供する。
【解決手段】フラボノイド化合物であるヒペロシド及びイソクエルシトリンを合計で4~10重量%含有するラフマ葉抽出物を有効成分とし、1日当たりラフマ葉抽出物の摂取量が40mg以上100mg以下の範囲である、月経前の気分の落ち込みを改善させるための組成物である(月経前症候群及び月経前不快気分障害の治療中または既往歴のない健常な成人女性用に限る)。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
フラボノイド化合物であるヒペロシド及びイソクエルシトリンを合計で4~10重量%含有するラフマ葉抽出物を有効成分とし、1日当たりラフマ葉抽出物の摂取量が40mg以上100mg以下の範囲である、月経前の気分の落ち込みを改善させるための組成物(月経前症候群及び月経前不快気分障害の治療中または既往歴のない健常な成人女性用に限る)。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
フラボノイド化合物であるヒペロシド及びイソクエルシトリンを合計で4~10重量%含有するラフマ葉抽出物を有効成分とし、1日当たりラフマ葉抽出物の摂取量が40mg以上100mg以下の範囲である、月経前の社交と日常活動への意欲の低下を改善させるための組成物(月経前症候群及び月経前不快気分障害の治療中または既往歴のない健常な成人女性用に限る)。
【請求項3】
フラボノイド化合物であるヒペロシド及びイソクエルシトリンを合計で4~10重量%含有するラフマ葉抽出物を有効成分とし、1日当たりラフマ葉抽出物の摂取量が40mg以上100mg以下の範囲である、月経前の自律神経の乱れを改善させるための組成物(月経前症候群及び月経前不快気分障害の治療中または既往歴のない健常な成人女性用に限る)。
【請求項4】
フラボノイド化合物であるヒペロシド及びイソクエルシトリンを合計で4~10重量%含有するラフマ葉抽出物を有効成分とし、1日当たりラフマ葉抽出物の摂取量が40mg以上100mg以下の範囲である、月経中の痛みを改善させるための組成物(月経前症候群及び月経前不快気分障害の治療中または既往歴のない健常な成人女性用に限る)。
【請求項5】
フラボノイド化合物であるヒペロシド及びイソクエルシトリンを合計で4~10重量%含有するラフマ葉抽出物を有効成分とし、1日当たりラフマ葉抽出物の摂取量が40mg以上100mg以下の範囲である、月経中のコントロールを改善させるための組成物(月経前症候群及び月経前不快気分障害の治療中または既往歴のない健常な成人女性用に限る)。
【請求項6】
フラボノイド化合物であるヒペロシド及びイソクエルシトリンを合計で4~10重量%含有するラフマ葉抽出物を有効成分とし、1日当たりラフマ葉抽出物の摂取量が40mg以上100mg以下の範囲である、月経前の睡眠を改善させるための組成物(月経前症候群及び月経前不快気分障害の治療中または既往歴のない健常な成人女性用に限る)。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、月経に伴う不定愁訴、気分の落ち込み、集中力の低下、社交と日常活動への意欲の低下、自律神経の乱れ、痛み、コントロール、睡眠の質の低下を改善する組成物に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、超高齢社会や少子化による労働者人口の減少が深刻な課題となっており、それに伴い女性の労働参加の促進が求められている。しかしながら、女性特有の問題として、女性ホルモンの変化による月経に伴う不定愁訴や月経前症候群、更年期症状などが女性の活躍を妨げていると指摘されている。これらの女性特有の課題に対して、適切な支援や対策を行うことで、女性の健康を向上させることが期待されている。
月経に伴う不定愁訴は、女性ホルモンの変動が関与していると考えられる。排卵後の黄体期には、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が多く分泌される。しかし、黄体期後半になると卵胞ホルモンと黄体ホルモンの量が急速に低下し、これが脳内のホルモンや神経伝達物質のバランスを乱し、月経に伴う不定愁訴を引き起こす原因と考えられる。
月経に伴う不定愁訴には、さまざまな症状があり、主なものとしては、痛み(腹痛、頭痛、腰痛、倦怠感)、自律神経の乱れ(のぼせ、食欲不振や過食、めまい)、負の感情(情緒不安定、イライラ、抑うつ、不安)、集中力の低下、水分の貯蔵(むくみ、お腹の張り、乳房の張り)、睡眠の質の低下などが挙げられる。
【0003】
一方、ラフマ(Apocynum venetum L.)は、キョウチクトウ科に属し、中国からヨーロッパ、アジアの温帯地域に自生する多年生草本である。ラフマ葉は中国でお茶として飲用され、日本では血圧を下げる効果が証明され、特定保健用食品にも認定されている。
【0004】
ラフマのストレス低減、リラックス効果に関しては、動物試験においてラフマ葉抽出物が抗うつ作用(非特許文献1、特許文献1)や、抗不安作用を示す可能性があるという報告がある(非特許文献2)。なお、ラフマ抽出物は脳内抑制神経伝達物質ギャバ受容体の作動剤として作用するため、臨床試験により一日25mgのギャバと25mgのラフマ葉抽出物の同時摂取により、ストレスの指標であるクロモグラニンAが低減された(非特許文献3、特許文献2)。
【0005】
また、近年はラフマ葉の睡眠改善効果も注目されている。夜に脳波計を着用し、脳波を用い、睡眠を評価する臨床試験では、ラフマ葉抽出物が深い睡眠であるノンレム睡眠の割合を増加させる効果があると報告された(非特許文献4)。また、別の臨床試験においては、OSA睡眠調査票MA版を用い、睡眠改善の体感を評価した結果、入眠と睡眠維持を評価する因子IIおよび、休憩効果の向上や疲労回復には有意な改善が見られた(非特許文献5、特許文献3)
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
Butterweck V, Nishibe S, Sasaki T, Uchida M., “Antidepressant effects of apocynum venetum leaves in a forced swimming test.”, Biol Pharm Bull., 24(7), 848-851(2001).
Grundmann O, Nakajima J, Kamata K, Seo S, Butterweck V., “Kaempferol from the leaves of Apocynum venetum possesses anxiolytic activities in the elevated plus maze test in mice.”, Phytomedicine, 16, 295-302(2009).
YAMATSU A, YAMASHITA Y, MARU I, YANG J, TATSUZAKI J and KIM M., “The Improvement of Sleep by Oral Intake of GABA and Apocynum venetum Leaf Extract.”, JOURNAL OF NUTRITIONAL SCIENCE AND VITAMINOLOGY 61(2), 182-187(2015).
Yamatsu A, Yamashita Y, Maru I, Yang J, Tatsuzaki J, Kim M., “The Improvement of Sleep by Oral Intake of GABA and Apocynum venetum Leaf Extract.”, J Nutr Sci Vitaminol (Tokyo), 61(2), 182-187(2015).
Nakata A,Yamashita S,Suzuki N,LiangT,Kuniyoshi T,Yang J,Takara T, “Effect of an Apocynum venetum Leaf Extract(VENETRON(登録商標))on Sleep Quality and Psychological Stress Improvement -A Randomized,Double‐blind,Placebo‐controlled Crossover Study-.”, Jpn Pharmacol Ther., 46(1), 117-125(2018).
【0007】
特許第4629933号公報
特開2011-93842号公報
特許第7099685号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特定非営利活動法人日本医療政策機構の「働く女性の健康増進調査2018」によると、月経に伴う異常症状があるときに、対処方法として「何もしていない」と回答した方は45%と最も多かった。したがって、身近で安全性の高い植物由来素材を摂取することは、女性の健康向上に大いに期待される。なお、植物由来素材の摂取によって、月経前症候群及び月経前不快気分障害の治療や既往歴のない健康な成人女性における月経に伴う不定愁訴や他の症状に関する報告例はまだ少ない。
【0009】
また、ラフマ抽出物はストレス低減、リラックス効果、および睡眠改善効果があるが、健常な成人女性の月経に伴う不定愁訴や睡眠、他の症状に対する効果は未知である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、上記課題についてラフマ葉抽出物に基づき研究を進めた結果、月経前症候群及び月経前不快気分障害の治療中または既往歴のない健常な成人女性の月経に伴う不定愁訴や睡眠、他の症状の効果を検証する臨床試験を行い、月経に伴う不定愁訴や睡眠、他の症状に対する改善効果が初めて実証されたことにより、本発明に至った。
(【0011】以降は省略されています)
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