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公開番号
2025009362
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023112319
出願日
2023-07-07
発明の名称
光検出器、光受信器及び光トランシーバ
出願人
富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
G02B
6/12 20060101AFI20250110BHJP(光学)
要約
【課題】フォトディテクタの残留光による逆流を抑制できる光検出器等を提供する。
【解決手段】光検出器は、信号光を電気信号に変換する、2以上のポートを有するフォトディテクタと、2以上のポートを有するモードフィルタとを有する。フォトディテクタは、第1のモードの信号光が入力される第1のポートと、第2のモードの信号光が入力される第2のポートと、を有する。モードフィルタは、第1のポートと接続される第3のポートと、第2のポートと接続される第4のポートと、を有する。モードフィルタは、第1のポートへの第1のモードの信号光を透過して、第3のポートから出力すると共に、第2のポートへの第2のモードの信号光を透過して、第4のポートから出力すると共に、第3のポートから入力される第1のポートからの第2のモードの信号光を除去すると共に、第4のポートから入力される第2のポートからの第1のモードの信号光を除去する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
信号光を電気信号に変換する、2以上のポートを有するフォトディテクタと、2以上のポートを有するモードフィルタとを有する光検出器において、
前記フォトディテクタは、
第1のモードの信号光が入力される第1のポートと、
第2のモードの信号光が入力される第2のポートと、を有し、
前記モードフィルタは、
前記第1のポートと接続される第3のポートと、
前記第2のポートと接続される第4のポートと、を有し、
前記モードフィルタは、
前記第1のポートへの前記第1のモードの信号光を透過して、前記第3のポートから出力すると共に、
前記第2のポートへの前記第2のモードの信号光を透過して、前記第4のポートから出力すると共に、
前記第3のポートから入力される前記第1のポートからの前記第2のモードの信号光を除去すると共に、
前記第4のポートから入力される前記第2のポートからの前記第1のモードの信号光を除去する
ことを特徴とする光検出器。
続きを表示(約 3,200 文字)
【請求項2】
前記モードフィルタは、
前記第3のポートと接続し、前記第1のモードの信号光を透過し、かつ前記第1のポートからの前記第2のモードの信号光を除去する第1のモード除去部と、
前記第4のポートと接続し、前記第2のモードの信号光を透過し、かつ前記第2のポートからの前記第1のモードの信号光を除去する第2のモード除去部と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の光検出器。
【請求項3】
前記モードフィルタは、
前記第1のモードの信号光を分岐する分岐部を備え、
前記第1のモード除去部は、
前記分岐部からの前記第1のモードの信号光を透過し、かつ前記第2のポートからの前記第2のモードの信号光を除去すると共に、
前記第2のモード除去部は、
前記分岐部からの前記第1のモードの信号光を前記第2のモードの信号光に変換し、変換後の前記第2のモードの信号光を透過し、かつ前記第1のポートからの前記第1のモードの信号光を除去することを特徴とする請求項2に記載の光検出器。
【請求項4】
前記第1のモード除去部は、
前記分岐部からの前記第1のモードの信号光を透過し、かつ前記第2のポートからの前記第2のモードの信号光を除去する第1の断熱変換器を有し、
前記第2のモード除去部は、
前記分岐部からの前記第1のモードの信号光を前記第2のモードの信号光に変換する第2の断熱変換器と、
前記第2の断熱変換器にて変換後の前記第2のモードの信号光を透過し、かつ前記第1のポートからの前記第1のモードの信号光を除去するテーパ導波路と、
を有することを特徴とする請求項3に記載の光検出器。
【請求項5】
前記モードフィルタは、
前記第1のモードの信号光を前記第1のモードの信号光及び前記第2のモードの信号光に変換して出力するモード変換部と、
前記第1のポートと接続される第3のポート及び、前記第2のポートと接続される第4のポートを有するモード除去部と、を有し、
前記モード除去部は、
前記第1のポートへの前記第1のモードの信号光を透過して、前記第3のポートから出力すると共に、
前記第2のポートへの前記第2のモードの信号光を透過して、前記第4のポートから出力すると共に、
前記第3のポートから入力される前記第1のポートからの前記第2のモードの信号光を除去すると共に、
前記第4のポートから入力される前記第2のポートからの前記第1のモードの信号光を除去する
ことを特徴とする請求項1に記載の光検出器。
【請求項6】
前記モード変換部は、
前記第1のモードの信号光を前記第1のモードの信号光及び前記第2のモードの信号光に変換して出力するY分岐導波路を有し、
前記モード除去部は、
前記Y分岐導波路からの前記第1のモードの信号光を透過し、かつ前記第1のポートからの前記第2のモードの信号光を除去すると共に、前記Y分岐導波路からの前記第2のモードの信号光を透過し、かつ前記第2のポートからの前記第1のモードの信号光を除去する方向性結合器を有する
ことを特徴とする請求項5に記載の光検出器。
【請求項7】
前記モードフィルタは、
前記第1のモードの信号光を前記第1のモードの信号光及び前記第2のモードの信号光に変換して出力するモード変換部と、
前記第1のポートと接続される第5のポート及び、前記第2のポートと接続される第6のポートを有するモード除去部と、を有し、
前記モード除去部は、
前記第1のポートへの前記第1のモードの信号光を透過して、前記第5のポートから出力すると共に、
前記第2のポートへの前記第2のモードの信号光を透過して、前記第6のポートから出力すると共に、
前記第5のポートから入力される前記第1のポートからの前記第2のモードの信号光を除去すると共に、
前記第6のポートから入力される前記第2のポートからの前記第1のモードの信号光を除去する
ことを特徴とする請求項1に記載の光検出器。
【請求項8】
前記モード変換部は、
前記第1のモードの信号光を前記第1のモードの信号光及び前記第2のモードの信号光に変換して出力するY分岐導波路を有し、
前記モード除去部は、
前記Y分岐導波路からの前記第1のモードの信号光を透過すると共に、前記Y分岐導波路からの前記第2のモードの信号光を第3のモードの信号光に変換するテーパ導波路と、
前記テーパ導波路からの前記第3のモードの信号光を透過し、かつ前記第2のポートからの前記第1のモードの信号光を除去すると共に、前記テーパ導波路からの前記第1のモードの信号光を透過し、かつ前記第1のポートからの前記第3のモードの信号光を除去する断熱変換器と、
を有することを特徴とする請求項7に記載の光検出器。
【請求項9】
光を用いて信号光から電気信号を受信する光受信器素子を有する光受信器であって、
前記光受信器素子は、
前記信号光を電気信号に変換する、2つ以上のポートを有するフォトディテクタと、2つ以上のポートを有するモードフィルタとを有する光検出器を有し、
前記フォトディテクタは、
第1のモードの信号光が入力される第1のポートと、
第2のモードの信号光が入力される第2のポートと、を有し、
前記モードフィルタは、
前記第1のポートと接続される第3のポートと、
前記第2のポートと接続される第4のポートと、を有し、
前記モードフィルタは、
前記第1のポートへの前記第1のモードの信号光を透過して、前記第3のポートから出力すると共に、
前記第2のポートへの前記第2のモードの信号光を透過して、前記第4のポートから出力すると共に、
前記第3のポートから入力される前記第1のポートからの前記第2のモードの信号光を除去すると共に、
前記第4のポートから入力される前記第2のポートからの前記第1のモードの信号光を除去する
ことを特徴とする光受信器。
【請求項10】
送信信号を用いて光を光変調して送信光を送信する光変調器素子と、光を用いて受信光から受信信号を受信する光受信器素子と、を有する光トランシーバであって、
前記光受信器素子は、
前記受信光を受信信号に変換する、2つ以上のポートを有するフォトディテクタと、2つ以上のポートを有するモードフィルタとを有する光検出器を有し、
前記フォトディテクタは、
第1のモードの信号光が入力される第1のポートと、
第2のモードの信号光が入力される第2のポートと、を有し、
前記モードフィルタは、
前記第1のポートと接続される第3のポートと、
前記第2のポートと接続される第4のポートと、を有し、
前記モードフィルタは、
前記第1のポートへの前記第1のモードの信号光を透過して、前記第3のポートから出力すると共に、
前記第2のポートへの前記第2のモードの信号光を透過して、前記第4のポートから出力すると共に、
前記第3のポートから入力される前記第1のポートからの前記第2のモードの信号光を除去すると共に、
前記第4のポートから入力される前記第2のポートからの前記第1のモードの信号光を除去する
ことを特徴とする光トランシーバ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光検出器、光受信器及び光トランシーバに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、コヒーレント光通信技術を用いることで、光ファイバ通信網における高速大容量の通信を実現している。コヒーレント光通信技術の光受信器では、長距離の伝送で光パワーが低下した受信光と、光受信器内部で発生させる局発光とをミキシングさせた後、ミキシング後の受信光をPD(Photo Detector)で電流に変換する。その結果、光受信器では、PD以降で発生する熱雑音の影響を低減することで高感度の受信を可能にしている。
【0003】
しかしながら、光受信器では、局発光の光パワーが大きくなるに連れて受信感度が上昇するものの、PDに大きな光パワーが入力されると、空間電荷効果(space-charge effect)によって、PDの応答速度が制限されてしまうため、高速通信が困難となる。
【0004】
空間電荷効果では、PD内に入力された光が電子・ホール対を生成した際に、これらのキャリヤによってPD内で発生させる電界が、PDへの印加バイアスを打ち消す方向に働くことで印加バイアスが小さくなり、PD内のキャリヤをPD外に運ぶ力が弱まる。その結果、PDの応答速度が低下することになる。
【0005】
また、空間電荷効果では、PD内で生成される電子・ホール対の数が多い場合、言い換えると、入力パワーが大きい場合に顕著となる。従って、空間電荷効果は、入力パワーを小さくすることで緩和できる。
【0006】
そこで、空間電荷効果を緩和すべく、入力パワーを低減する方法として、例えば、PDへの入力前段で光パワーを分割し、それぞれの光をPDの2方向から入力する方法が知られている。
【0007】
PDでは、その中を光が伝搬するうちに電子・ホール対に変換されるため、PDの光入力部から離れるほど光パワーは小さくなる。従って、入力する光パワーを2分割した後、PDの2方向から入力した場合、当該断面あたりの光強度を半分程度に抑制できるため、空間電荷効果の影響を小さくできる。その結果、PDへ入力される光パワーが高くても、PDの応答速度の劣化を抑制できる。
【0008】
尚、PDは、例えば、導波路型PDを採用する。導波路型のPDは、同一基板上に集積されたPDと、光を導波する光導波路とを有し、この導波路からPDへ光を導くことでPDでの光・電流の変換を実行する。
【0009】
導波路型PDは、SOI(Silicon-On-Insulator)基板のSOI層と、その上にエピタキシャル成長させたGeとで構成する。通信波長帯、例えば、Cバンドでは、Siに比較してGeのバンドギャップが狭いことにより、Geを伝搬する光は、Ge内の電子・ホール対に変換され、これをドーピングしたSiや電極によって引く抜くことで、光電変換を実現できる。尚、Geのような光を電子・ホール対に変換する層を吸収層と呼ぶ。吸収層は、光導波路とは異なるバンドギャップをもち、入力された光を吸収して電子・ホール対に変換する部分である。
【0010】
導波路型PDは、前述したように、光導波路と、PDとを有する。光導波路は、Si基板と、Si基板上に積層されたBOX(Buried Oxide)層と、BOX層上に形成されたSiの光導波路と、BOX層及び光導波路を覆うバッファ層とを有する。尚、Si基板及びBOX層で形成するSOI基板のSOI層のSiをリソグラフィエッチングすることで、BOX層上にSiの光導波路を形成する。PDは、Si基板と、BOX層と、Geの吸収層と、BOX層及び吸収層を覆うバッファ層とを有する。吸収層は、光導波路と接続し、光導波路からの信号光を吸収して信号光を電子・ホール対に変換することになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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