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公開番号2025008866
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023111453
出願日2023-07-06
発明の名称ラック及び洗浄装置
出願人三浦工業株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類A61B 90/70 20160101AFI20250109BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】洗浄不良の発生を抑制すること。
【解決手段】ラック10は、受入口5を有するハウジング2とハウジング2から延びる中空シャフト3と中空シャフト3の先端部に設けられる処置具4とを有する洗浄対象を支持する。ラック10は、大きさが異なる複数のハウジング2を第1方向に沿って支持し、それぞれの受入口5に対向する複数の噴射ポート6を有するベース部材13と、第1方向に直交する第2方向においてベース部材13よりも一方側に配置され処置具4が挿入される筒部材14と、ベース部材13に回動可能に支持されるアーム部材15と、アーム部材15に接続されるロッド部材16と、を備える。アーム部材15の回動によりロッド部材16をそれぞれのハウジング2の上方側に配置した状態においてロッド部材16とベース部材13との距離が異なっている。ラック10は、洗浄対象の洗浄時、ロッド部材16によりハウジング2が噴射ポート6から離反することを抑制する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
受入口を有するハウジングと前記ハウジングから延びる中空シャフトと前記中空シャフトの先端部に設けられる処置具とを有する洗浄対象を支持するラックであって、
大きさが異なる複数の前記ハウジングを第１方向に沿って支持し、それぞれの前記受入口に対向する複数の噴射ポートを有するベース部材と、
前記第１方向に直交する第２方向において前記ベース部材よりも一方側に配置され前記処置具が挿入される筒部材と、
ベース部材に回動可能に支持されるアーム部材と、
前記アーム部材に接続されるロッド部材と、を備え、
前記アーム部材の回動により前記ロッド部材をそれぞれの前記ハウジングの上方側に配置した状態において前記ロッド部材と前記ベース部材との距離が異なっており、
前記洗浄対象の洗浄時、前記ロッド部材により前記ハウジングが前記噴射ポートから離反することを抑制する、
ラック。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
前記ハウジングが前記噴射ポートから離反することを抑制することは、前記第１方向及び前記第２方向に直交する第３方向への前記ハウジングの移動を規制することを含む、
請求項１に記載のラック。
【請求項３】
前記ロッド部材は、第１ロッド部材と第２ロッド部材とを含み、
前記ベース部材は、前記ハウジングに対向する対向面を有し、
前記対向面は、第１領域と第２領域とを含み、
前記ロッド部材が複数の前記ハウジングのそれぞれの上方側に配置された状態で、前記第１ロッド部材が前記第１領域と対向し、前記第２ロッド部材が前記第２領域と対向し、
前記第１ロッド部材と前記第１領域との距離と、前記第２ロッド部材と前記第２領域との距離とは、異なる、
請求項１に記載のラック。
【請求項４】
前記第１ロッド部材と前記第２ロッド部材とは、前記第１方向において異なる位置に配置される、
請求項３に記載のラック。
【請求項５】
前記対向面は、平坦面であり、
前記ロッド部材が複数の前記ハウジングのそれぞれの上方側に配置された状態で、前記第１ロッド部材は、前記第２ロッド部材よりも前記対向面から離れる、
請求項４に記載のラック。
【請求項６】
前記アーム部材は、前記第１ロッド部材の一端部が接続される第１アーム部材と、前記第２ロッド部材の他端部が接続される第２アーム部材と、を含み、
前記ロッド部材は、前記第１ロッド部材の他端部と前記第２ロッド部材の一端部とを繋ぐ屈曲ロッド部材を含み、
前記第１ロッド部材と前記第２ロッド部材と前記屈曲ロッド部材とは、一体である、
請求項５に記載のラック。
【請求項７】
前記アーム部材は、前記第１ロッド部材の一端部が接続される第１アーム部材と、前記第２ロッド部材の他端部が接続される第２アーム部材と、前記第１ロッド部材の他端部及び前記第２ロッド部材の一端部が接続される第３アーム部材と、を含む、
請求項５に記載のラック。
【請求項８】
前記第１領域と前記第２領域との間に段差が設けられる、
請求項４に記載のラック。
【請求項９】
前記受入口と前記噴射ポートとが対向し、且つ、前記ロッド部材が前記ハウジングの上方側に配置された状態で、前記噴射ポートから洗浄液が噴射され、
前記噴射ポートから洗浄液が噴射されるとき、前記洗浄液の噴射方向及び前記第１方向のそれぞれに直交する所定方向において、前記ロッド部材は、前記アーム部材の回動軸よりも前記中空シャフトに近い位置、且つ、前記ハウジングに重複する位置に配置される、
請求項３に記載のラック。
【請求項１０】
前記アーム部材は、前記ロッド部材が前記ハウジングの上方側に配置される第１位置と、前記第２方向において前記ベース部材よりも他方側に配置される第２位置との間を回動する、
請求項３に記載のラック。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本明細書で開示する技術は、ラック及び洗浄装置に関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
ロボット手術器具の洗浄に使用されるラックとして、特許文献１に開示されているようなラックが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特表２０１８－５０５００８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ロボット手術器具は、注入口を有するハウジングを備える。ロボット手術器具を洗浄する場合、ラックに設けられた接続ポートとハウジングの注入口とが接続され、接続ポートから注入口に洗浄液が供給される。接続ポートから注入口に供給される洗浄液の圧力が高いと、ラックからロボット手術器具が外れてしまい、洗浄不良が発生する可能性がある。
【０００５】
本明細書で開示する技術は、洗浄不良の発生を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本明細書は、受入口を有するハウジングとハウジングから延びる中空シャフトと中空シャフトの先端部に設けられる処置具とを有する洗浄対象を支持するラックを開示する。ラックは、大きさが異なる複数のハウジングを第１方向に沿って支持し、それぞれの受入口に対向する複数の噴射ポートを有するベース部材と、第１方向に直交する第２方向においてベース部材よりも一方側に配置され処置具が挿入される筒部材と、ベース部材に回動可能に支持されるアーム部材と、アーム部材に接続されるロッド部材と、を備える。アーム部材の回動によりロッド部材をそれぞれのハウジングの上方側に配置した状態においてロッド部材とベース部材との距離が異なっている。洗浄対象の洗浄時、ロッド部材によりハウジングが噴射ポートから離反することを抑制する。
【発明の効果】
【０００７】
本明細書で開示する技術によれば、洗浄不良の発生が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、第１実施形態に係る手術器具を示す図である。
図２は、第１実施形態に係るラックを示す側面図である。
図３は、第１実施形態に係るラックの一部を示す斜視図である。
図４は、第１実施形態に係る第１支持部材及び第２支持部材を示す斜視図である。
図５は、第１実施形態に係る噴射ポートと受入口とが対向した状態の手術器具及びラックを示す模式図である。
図６は、第１実施形態に係るラックと洗浄装置との関係を示す模式図である。
図７は、第２実施形態に係るラックの一部を前方側から見た模式図である。
図８は、第２実施形態に係るラックの一部を左方側から見た模式図である。
図９は、第３実施形態に係るラックの一部を前方側から見た模式図である。
図１０は、第３実施形態に係るラックの一部を左方側から見た模式図である。
図１１は、第４実施形態に係るラックの一部を前方側から見た模式図である。
図１２は、第４実施形態に係るラックの一部を前方側から見た模式図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【００１０】
［第１実施形態］
第１実施形態について説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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