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公開番号2025008078
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023109938
出願日2023-07-04
発明の名称液体塗布具
出願人テイボー株式会社
代理人弁理士法人英知国際特許商標事務所
主分類B43K 1/12 20060101AFI20250109BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約【課題】中綿や、中継芯及び液体収容部がなくても、全液体の貯留機能、保管時の液体のドレインバックの低減機能、キャップ取り外し時の乾燥低減機能(塗布用液体補填機能)、液体に含まれる粒子の目詰まり防止機能等をペン先に備えた、液体塗布具を提供する。
【解決手段】ペン先2と、キャップ4と、軸筒容器3と、液体5、のみからなる液体塗布具1であって、前記ペン先の横断面は、該横断面の中心に設けられたペン先第1層と、該ペン先第1層の外側に隣接して設けられたペン先第2層を有し、前記ペン先第1層の、液体が通過する繊維間の流路幅は、前記ペン先第2層の、液体が通過する繊維間の流路幅より小さく、前記ペン先第2層の繊維の単糸の径は前記ペン先第1層の繊維の単糸の径の4倍以上20倍以下であり、前記液塗布具に収容される前記液体が、前記ペン先のみに貯留可能に構成される、液体塗布具。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ペン先と、
前記ペン先をカバー可能なキャップと、
前記ペン先の後端部分を収容し、かつ、前記キャップを着脱可能なように設けられる、軸筒容器と、
液体、のみからなる液体塗布具であって、
前記ペン先は、繊維を長手方向に集束して樹脂バインダで接着後、所望の形状に成形したペン先、又は、融点の異なる二種類以上の繊維を、多数混合し長手方向に揃えて束ね圧縮し、繊維間の熱溶融により結着したペン先であり、
前記ペン先の横断面は、該横断面の中心に設けられたペン先第1層と、該ペン先第1層の外側に隣接して設けられたペン先第2層を有し、
前記ペン先第1層の、液体が通過する繊維間の流路幅は、前記ペン先第2層の、液体が通過する繊維間の流路幅より小さく、
前記ペン先第2層の繊維の単糸の径は前記ペン先第1層の繊維の単糸の径の5倍以上20倍以下であり、
前記液体塗布具に収容される前記液体が、前記ペン先のみに貯留可能に構成される、液体塗布具。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記ペン先第1層の繊維の単糸の径は0.3dtx~2.2dtxであり、前記ペン先第2層の繊維の単糸の径は3.1dtx~16.7dtxである、請求項1に記載の液体塗布具。
【請求項3】
前記ペン先第1層の横断面は略円形であり、前記ペン先第2層の横断面は略ドーナツ状である、請求項1又は2に記載の液体塗布具。
【請求項4】
前記繊維は、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、又は、アクリル繊維である、請求項1又は2に記載の液体塗布具。
【請求項5】
前記樹脂バインダは、ポリウレタン樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、又は、メラミン樹脂であり、前記液体は粒子を含む、請求項1又は2に記載の液体塗布具。
【請求項6】
前記軸筒容器は、前記ペン先を係止する係止部を備える、請求項1又は2に記載の液体塗布具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、筆記具や化粧用具等の液体塗布具に用いられる液体塗布具に関する。より具体的には、ペン先、キャップ、軸筒容器を備える液体塗布具に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
筆記具や化粧用具の液体塗布具に使用される繊維製のペン先は、繊維を長手方向に集束して樹脂バインダで接着後、研削等で先端及び後端を所望の形状に成形したものである。又は、融点の異なる二種類以上の繊維を、多数混合し長手方向に揃えて束ね圧縮し、繊維間の熱溶融により結着したものである。
【0003】
繊維製のペン先の従来品は、径が略同一の繊維からなり、液体が通過する繊維間の流路幅は、ペン先全体で略同一であった(特許文献1等参照)。
しかしながら、繊維の径が小さく液体が通過する繊維間の流路幅が小さいと、毛細管力や液体保持力は高まるものの、液体の組成によってはペン先内において目詰まりを生じやすいという課題があった。特に、液体塗布具の液体にラメやパールの顔料等の粒子が含まれる場合、粒子は濾過効果によりペン先内において目詰まりが顕著となり、かかる目詰まりにより粒子以外の液体の通過性も著しく低下するという課題があった。
一方、液体の通過性を向上させるために、繊維の径を大きくして液体が通過する繊維間の流路幅を大きくすると、毛細管力や液体保持力が弱められ、液体塗布具を上向きにすると液体や液体に含まれる粒子が液体収容部に戻る現象(ドレインバック)が発生し、液体塗布具を下向きにすると液漏れ(インキ落ち現象)が発生し、安定した塗布や保管ができないという課題があった。
【0004】
そこで、ペン先の内側の繊維の単糸の径を、ペン先の外側の繊維の単糸の径より小さくして、安定した塗布が可能な液体塗布具が検討された(特許文献2参照)。
特許文献2のペン先は、中綿に貯留された液体や、液体を収容した液体収容器から中継芯を経由して供給される液体を、該ペン先の先端部にて紙や皮膚等の被塗布物に筆記、塗布することを前提としている(特許文献2段落0002等)。
【0005】
ところで、携帯性を重視したコンパクトな液体塗布具や、数か月程度での使い切りタイプの液体塗布具、日常継続的に長期的には使用しない特殊な化粧料やインクを塗布するための非日常用途の液体塗布具等を検討する場合には、特許文献2の液体塗布具が有する効果に加えて、さらなる部品点数の削減やコストカットが求められている。
【0006】
しかしながら、従来の液体塗布具の構成から、中綿や、液体収容部とペン先を中継する中継芯等の部材をなくすと、従来、液体塗布具全体で有していた、全液体の貯留機能、保管時の液体のドレインバックの低減機能、キャップ取り外し時の乾燥低減機能(液体補填機能)、液体に含まれる粒子の目詰まり防止機能等を、主にペン先に持たせなければならない、という課題があった。
特に、従来のペン先の、限られた繊維の隙間に可能な限りの量の液体を貯留しても、キャップを取り外して液体を被塗布物に塗布を開始すると、塗布による液体の消費やペン先表面での乾燥により、数分~10分以内に十分な塗布ができなくなるという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2019-136280号公報
特開2021-115865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記事情を鑑みたものであり、中綿や、中継芯及び液体収容部がなくても、全液体の貯留機能、保管時の液体のドレインバックの低減機能、キャップ取り外し時の乾燥低減機能(塗布用液体補填機能)、液体に含まれる粒子の目詰まり防止機能等をペン先に備えた、液体塗布具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の液体塗布具は、ペン先と、前記ペン先をカバー可能なキャップと、前記ペン先の後端部分を収容し、かつ、前記キャップを着脱可能なように設けられる、軸筒容器と、液体、のみからなる液体塗布具であって、前記ペン先は、繊維を長手方向に集束して樹脂バインダで接着後、所望の形状に成形したペン先、又は、融点の異なる二種類以上の繊維を、多数混合し長手方向に揃えて束ね圧縮し、繊維間の熱溶融により結着したペン先であり、前記ペン先の横断面は、該横断面の中心に設けられたペン先第1層と、該ペン先第1層の外側に隣接して設けられたペン先第2層を有し、前記ペン先第1層の、液体が通過する繊維間の流路幅は、前記ペン先第2層の、液体が通過する繊維間の流路幅より小さく、前記ペン先第2層の繊維の単糸の径は前記ペン先第1層の繊維の単糸の径の5倍以上20倍以下であり、前記液体塗布具に収容される前記液体が、前記ペン先のみに貯留可能に構成されることを特徴とする。
【0010】
前記ペン先第1層の繊維の単糸の径は0.3dtx~2.2dtxであり、前記ペン先第2層の繊維の単糸の径は3.1dtx~16.7dtxであることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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