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公開番号
2025007944
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023109717
出願日
2023-07-04
発明の名称
電解コンデンサの製造方法
出願人
テイカ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01G
9/00 20060101AFI20250109BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】 ESRが低く、耐熱性に優れた電解コンデンサの製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明の電解コンデンサの製造方法は、コンデンサ素子の誘電体層上に導電性高分子層を形成する工程として、チオフェンまたはその誘導体を化学酸化重合して導電性高分子層の内層を形成する工程と、内層を形成したコンデンサ素子に前処理液を塗布し、乾燥させる前処理を施してから、チオフェンまたはその誘導体を化学酸化重合して導電性高分子の外層を形成する工程とを有し、前記前処理液として、芳香環を含有する有機酸またはその遷移金属塩以外の塩を、10~50質量%の濃度で含有し、かつ前記有機酸またはその塩として、芳香族スルホン酸またはその遷移金属塩以外の塩を少なくとも含む溶液を使用することを特徴とする。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
金属製の多孔体に誘電体層が形成されたコンデンサ素子の前記誘電体層上に導電性高分子層を有するコンデンサ素子を備えた電解コンデンサを製造する方法であって、
前記導電性高分子層を形成する工程として、
前記誘電体層の表面に、芳香族スルホン酸第二鉄を酸化剤兼ドーパントとしてチオフェンまたはその誘導体を化学酸化重合する操作を1回以上実施して、導電性高分子層の内層を形成する内層形成工程と、
前記導電性高分子層の内層を形成したコンデンサ素子に、前処理液を塗布し、乾燥させる前処理を施し、前記前処理後のコンデンサ素子に、芳香族スルホン酸第二鉄を酸化剤兼ドーパントとしてチオフェンまたはその誘導体を化学酸化重合する操作を1回以上実施して、前記内層上に導電性高分子層の外層を形成する工程とを有し、
前記前処理液として、芳香環を含有する有機酸またはその遷移金属塩以外の塩を、10~50質量%の濃度で含有し、かつ前記有機酸またはその塩として、芳香族スルホン酸またはその遷移金属塩以外の塩を少なくとも含む溶液を使用することを特徴とする電解コンデンサの製造方法。
続きを表示(約 200 文字)
【請求項2】
前処理液は、芳香環を含有する有機酸またはその遷移金属塩以外の塩として、芳香族カルボン酸またはその遷移金属塩以外の塩を、さらに含む請求項1に記載の電解コンデンサの製造方法。
【請求項3】
芳香族スルホン酸またはその遷移金属塩以外の塩が、ナフタレン骨格を有するか、またはベンゼン骨格を有しかつカルボキシル基を含有する請求項1に記載の電解コンデンサの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ESRが低く、耐熱性に優れた電解コンデンサの製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
導電性高分子は、その高い導電性により、例えば、アルミニウム電解コンデンサ、タンタル電解コンデンサ、ニオブ電解コンデンサなどの電解質(固体電解質)として用いられている。
【0003】
この用途における導電性高分子としては、例えば、チオフェンまたはその誘導体などを化学酸化重合または電解酸化重合することによって得られたものが用いられている。
【0004】
また、電解コンデンサにおいては、その特性を高めるために、様々な検討がなされている。例えば、特許文献1には、有機スルホン酸のアニオンと遷移金属以外のカチオンとからなる有機スルホン酸塩で被覆するか、または前記有機スルホン酸塩を含有させた導電性高分子を固体電解質として使用することで、電解コンデンサの導電性、耐熱性および耐湿性などを高める技術が提案されている。
【0005】
さらに、特許文献2には、ベンゼン環およびナフタレン環のうちのいずれか一方の芳香環と、少なくとも1つのカルボキシル基とを有し、かつ上記芳香環の構成炭素に結合するヒドロキシル基を有するかまたは有しておらず、上記カルボキシル基と上記ヒドロキシル基との合計2つ以上である化合物と、沸点が150℃未満の有機溶媒とを含有する前処理液によって処理したコンデンサ素子に、チオフェンまたはその誘導体を化学酸化重合した導電性高分子によって固体電解質層を形成し、これを用いて電解コンデンサを構成することで、その耐熱性を高め得ることが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2005/014692号
特開2020-178107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1、2に記載の技術は、いずれも電解コンデンサの耐熱性を高めることにおいては有効であるが、ESR(等価直列抵抗)の低い電解コンデンサが得られ難く、かかる点において未だ改善の余地を残している。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ESRが低く、耐熱性に優れた電解コンデンサの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の電解コンデンサの製造方法は、金属製の多孔体に誘電体層が形成されたコンデンサ素子の前記誘電体層上に導電性高分子層を有するコンデンサ素子を備えた電解コンデンサを製造する方法であって、前記導電性高分子層を形成する工程として、前記誘電体層の表面に、芳香族スルホン酸第二鉄を酸化剤兼ドーパントとしてチオフェンまたはその誘導体を化学酸化重合する操作を1回以上実施して、導電性高分子層の内層を形成する内層形成工程と、前記導電性高分子層の内層を形成したコンデンサ素子に、前処理液を塗布し、乾燥させる前処理を施し、前記前処理後のコンデンサ素子に、芳香族スルホン酸第二鉄を酸化剤兼ドーパントとしてチオフェンまたはその誘導体を化学酸化重合する操作を1回以上実施して、前記内層上に導電性高分子層の外層を形成する工程とを有し、前記前処理液として、芳香環を含有する有機酸またはその遷移金属塩以外の塩を、10~50質量%の濃度で含有し、かつ前記有機酸またはその塩として、芳香族スルホン酸またはその遷移金属塩以外の塩を少なくとも含む溶液を使用することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ESRが低く、耐熱性に優れた電解コンデンサの製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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