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公開番号
2025007863
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023109541
出願日
2023-07-03
発明の名称
半導体装置
出願人
ミネベアパワーデバイス株式会社
代理人
ポレール弁理士法人
主分類
H10D
84/80 20250101AFI20250109BHJP()
要約
【課題】高電圧印加におけるアヴァランシェ降伏時に電流が集中して素子が破壊されることを防止したIGBT領域とダイオード領域を有する半導体装置(RC-IGBT)を提供する。
【解決手段】ダイオード領域(103)のp型(第2導電型)のアノード層(117)のn型(第1導電型)のドリフト層(101)と接する領域の一部に、p型(第2導電型)のアノード層(117)より高濃度なp型高濃度領域(129)(第2導電型高濃度領域)を形成し、n型(第1導電型)のドリフト層(101)のp型高濃度領域(129)(第2導電型高濃度領域)に接する部分に、n型(第1導電型)のドリフト層(101)より高濃度なn型高濃度領域(130)(第1導電型高濃度領域)を形成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
IGBT領域とダイオード領域を有する半導体装置において、
半導体基板に設けられた第1導電型のドリフト層と、
前記IGBT領域の前記半導体基板の上面側に設けられた第1導電型のソース層と、
前記IGBT領域の前記半導体基板の前記ソース層と前記ドリフト層の間に設けられた第2導電型のチャネル層と、
前記ソース層と前記チャネル層に接したエミッタ電極と、
前記チャネル層と対向し、第1のゲート酸化膜を介して設けられたゲート電極と、
前記IGBT領域の前記半導体基板の下面側に設けられた第2導電型のコレクタ層と、
前記コレクタ層に接するコレクタ電極と、
前記ダイオード領域の前記半導体基板の上面側に設けられた第2導電型のアノード層と、
前記アノード層に接したアノード電極と、
前記ダイオード領域の前記半導体基板の下面側に設けられた第1導電型のカソード層と、
前記カソード層に接したカソード電極と、を備え、
前記アノード層の前記ドリフト層と接する領域の一部に、前記アノード層より高濃度な第2導電型高濃度領域が形成され、
前記ドリフト層の前記第2導電型高濃度領域に接する部分に、前記ドリフト層より高濃度な第1導電型高濃度領域が形成されていることを特徴とする半導体装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記エミッタ電極と前記アノード電極が同一の第1の導体膜で形成され、前記ソース層と前記チャネル層と前記アノード層が電気的に接続され、
前記コレクタ電極と前記カソード電極が同一の第2の導体膜で形成され、前記コレクタ層と前記カソード層が電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記コレクタ層と前記ドリフト層との間と前記ドリフト層と前記ドリフト層との間に、第1導電型のバッファ層を備えたことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記半導体基板の上面側を覆う絶縁膜と、
前記IGBT領域の前記絶縁膜に設けられたエミッタコンタクトと、
前記ダイオード領域の前記絶縁膜に設けられたアノードコンタクトと、を備え、
前記アノードコンタクトの開口幅を前記エミッタコンタクトの開口幅より大きくした ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第2導電型高濃度領域と前記第1導電型高濃度領域が前記アノードコンタクトの下部に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記半導体基板の上面側を覆う絶縁膜と、
前記IGBT領域の前記絶縁膜に設けられたエミッタコンタクトと、
前記ダイオード領域の前記絶縁膜に設けられたアノードコンタクトと、を備え、
前記アノードコンタクトの深さを前記エミッタコンタクトの深さより深くした ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第2導電型高濃度領域と前記第1導電型高濃度領域が前記アノードコンタクトの下部に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記IGBT領域に複数のIGBTが形成され、
前記ダイオード領域に複数のダイオードが形成され、
前記IGBT領域の前記複数のIGBTの間の前記ドリフト層と対向し、前記第1のゲート酸化膜を介して設けられた第1のフィールドプレート電極と、
前記ダイオード領域の前記複数のダイオードの間の前記ドリフト層と対向し、第2のゲート酸化膜を介して設けられた第2のフィールドプレート電極と、を備え、
第2のゲート酸化膜の厚さを前記第1のゲート酸化膜の厚さより厚くしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に半導体装置。
【請求項9】
複数のIGBTが形成されたIGBT領域と複数のダイオードが形成されたダイオード領域を有する半導体装置において、
半導体基板に設けられた第1導電型のドリフト層と、
前記IGBT領域の前記複数のIGBTの間の前記ドリフト層と対向し、第1のゲート酸化膜を介して設けられた第1のフィールドプレート電極と、
前記ダイオード領域の前記複数のダイオードの間の前記ドリフト層と対向し、第2のゲート酸化膜を介して設けられた第2のフィールドプレート電極と、を備え、
第2のゲート酸化膜の厚さを前記第1のゲート酸化膜の厚さより厚くしたことを特徴とする半導体装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
低炭素社会の早期実現に向け、様々なシステムの電動化が進められている。電気自動車はその代表例の一つであり、従来は内燃機関で駆動していた推進システムを電気モーターとインバータに置き換えることで環境負荷を低減することができる。モーター駆動用のインバータには一般的にIGBTモジュールが使用されており、その性能向上と低コスト化は重要である。
【0003】
IGBTモジュールは、通常、複数の半導体スイッチング素子を含んだ電気回路で構成されており、従来、一単位の回路要素はIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)と逆並列のダイオードとを一組として構成される。また、IGBTとダイオードとはその構造が異なるため、個別の半導体基体すなわち個別の半導体装置(半導体チップ)として形成されており、IGBTモジュールにおいて相互に電気的に接続され組み合わされていた。
【0004】
しかしながら近年では、同一の半導体基体すなわち同一の半導体装置(半導体チップ)にIGBTとダイオードを構成したRC-IGBT(Reverse Conducting Insulated Gate Bipolar Transistor)が注目されている。RC-IGBTは、単一の半導体装置(半導体チップ)でスイッチング素子であるIGBTと還流素子であるダイオードの機能を果たすため、面積の利用効率が高く、IGBTモジュールの低コスト化に有利な技術である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-79281号公報
特開2021-73714号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1と特許文献2には、同一半導体装置(半導体チップ)内にIGBT領域とダイオード領域が形成されたRC-IGBTが開示されている。本発明者らの検討によれば、これらの特許文献に開示されている従来のRC-IGBTにおいては、素子のアヴァランシェ耐量が低く、高電圧印加時に素子が破壊されてしまうという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施の態様であるIGBT領域とダイオード領域を有する半導体装置(RC-IGBT)は、ダイオード領域のp型(第2導電型)のアノード層のn型(第1導電型)のドリフト層と接する領域の一部に、p型(第2導電型)のアノード層より高濃度なp型高濃度領域(第2導電型高濃度領域)が形成され、n型(第1導電型)のドリフト層のp型高濃度領域(第2導電型高濃度領域)に接する部分に、n型(第1導電型)のドリフト層より高濃度なn型高濃度領域(第1導電型高濃度領域)が形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、RC-IGBTにおいて、高電圧印加におけるアヴァランシェ降伏時に電流が集中して素子が破壊されることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施例1に係る半導体装置の断面図である。
本発明の効果を説明するための比較例となる半導体装置の断面図である。
本発明の実施例2に係る半導体装置の断面図である。
本発明の実施例4に係る半導体装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。なお、各図面において同一の構成については同一の符号を付し、重複する部分についてはその詳細な説明は省略する。
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)
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