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公開番号
2024169962
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-06
出願番号
2023086843
出願日
2023-05-26
発明の名称
表示装置
出願人
株式会社ジャパンディスプレイ
代理人
弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類
H10K
50/824 20230101AFI20241129BHJP()
要約
【課題】 改善された配線構造を有する表示装置を提供する。
【解決手段】 概して、実施形態によれば、表示装置は、下電極、前記下電極に対向する上電極、および、前記下電極と前記上電極の間に配置され、前記下電極と前記上電極の電位差に応じて発光する有機層をそれぞれ含む複数の副画素と、下部および前記下部の側面から突出した上部を含み、前記複数の副画素の各々を囲う隔壁と、を備えている。前記隔壁は、前記下部が互いに積層された第1導電層および第2導電層を含む第1隔壁と、前記下部が絶縁層および当該絶縁層の上に配置された前記第2導電層を含む第2隔壁と、を備えている。さらに、前記第2隔壁の少なくとも一部にスリットが設けられている。
【選択図】 図5
特許請求の範囲
【請求項1】
下電極、前記下電極に対向する上電極、および、前記下電極と前記上電極の間に配置され、前記下電極と前記上電極の電位差に応じて発光する有機層をそれぞれ含む複数の副画素と、
下部および前記下部の側面から突出した上部を含み、前記複数の副画素の各々を囲う隔壁と、
を備え、
前記隔壁は、
前記下部が互いに積層された第1導電層および第2導電層を含む第1隔壁と、
前記下部が絶縁層および当該絶縁層の上に配置された前記第2導電層を含む第2隔壁と、
を備え、
前記第2隔壁の少なくとも一部にスリットが設けられている、表示装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記スリットは、前記第2隔壁の前記上部および前記第2導電層を分断し、前記絶縁層を分断していない、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記スリットは、前記第2隔壁の前記上部、前記第2導電層および前記絶縁層を分断している、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
下電極、前記下電極に対向する上電極、および、前記下電極と前記上電極の間に配置され、前記下電極と前記上電極の電位差に応じて発光する有機層をそれぞれ含む複数の副画素と、
下部および前記下部の側面から突出した上部を含み、前記複数の副画素の各々を囲う隔壁と、
を備え、
前記隔壁は、
前記下部が第1高さを有する第1隔壁と、
前記下部が前記第1高さよりも小さい第2高さを有する第2隔壁と、
を備え、
前記第2隔壁の少なくとも一部にスリットが設けられている、表示装置。
【請求項5】
前記複数の副画素の各々において、少なくとも1辺が前記第1隔壁に面している、
請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項6】
前記複数の副画素の各々の前記上電極は、前記第1隔壁の前記下部の側面に接触している、
請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第2隔壁は、前記スリットによって分断された第1部分と第2部分を有し、
前記第1部分と前記第2部分の間の空間に前記有機層および前記上電極が配置されていない、
請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記複数の副画素の各々において画素開口を有するリブをさらに備え、
前記隔壁は、前記リブの上に配置され、
前記リブのうち前記スリットが設けられた前記第2隔壁の下方に位置する部分の幅は、前記リブのうち前記第1隔壁の下方に位置する部分の幅よりも大きい、
請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項9】
前記隔壁は、互いに平行に延びる複数の第2隔壁を含み、
前記スリットは、前記複数の第2隔壁の少なくとも1つに対して設けられ、前記第2隔壁の延出方向に延びている、
請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項10】
前記複数の副画素は、第1色を表示する複数の第1副画素と、第2色を表示する複数の第2副画素と、第3色を表示する複数の第3副画素とを含み、
前記第1副画素の開口率は、前記第2副画素の開口率および前記第3副画素の開口率よりも大きく、
前記第1副画素の少なくとも1辺が前記第2隔壁に面している、
請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の表示装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、表示装置に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、表示素子として有機発光ダイオード(OLED)を適用した表示装置が実用化されている。この表示素子は、下電極と、下電極を覆う有機層と、有機層を覆う上電極とを備えている。各表示素子の上電極には、表示領域に配置された配線を通じて共通電圧が印加される。これら上電極および配線は、表示領域と全体的に重なる共通電極を構成する。
【0003】
表示装置を備える電子機器に対し、近距離無線通信(NFC)のための電波を送受信するアンテナが表示装置に重ねた状態で組み込まれることがある。この場合においては、アンテナが発する磁界に起因した渦電流が共通電極に発生し得る。共通電極が低抵抗であると、渦電流により生じる磁界が強まり、アンテナによる通信を阻害する一因となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-195677号公報
特開2004-207217号公報
特開2008-135325号公報
特開2009-32673号公報
特開2010-118191号公報
国際公開第2018/179308号
米国特許出願公開第2022/0077251号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、改善された配線構造を有する表示装置を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
概して、実施形態によれば、表示装置は、下電極、前記下電極に対向する上電極、および、前記下電極と前記上電極の間に配置され、前記下電極と前記上電極の電位差に応じて発光する有機層をそれぞれ含む複数の副画素と、下部および前記下部の側面から突出した上部を含み、前記複数の副画素の各々を囲う隔壁と、を備えている。
【0007】
一実施形態において、前記隔壁は、前記下部が互いに積層された第1導電層および第2導電層を含む第1隔壁と、前記下部が絶縁層および当該絶縁層の上に配置された前記第2導電層を含む第2隔壁と、を備えている。さらに、前記第2隔壁の少なくとも一部にスリットが設けられている。
【0008】
他の実施形態において、前記隔壁は、前記下部が第1高さを有する第1隔壁と、前記下部が前記第1高さよりも小さい第2高さを有する第2隔壁と、を備えている。さらに、前記第2隔壁の少なくとも一部にスリットが設けられている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、第1実施形態に係る表示装置の構成例を示す図である。
図2は、第1実施形態に係る表示領域の概略的な平面図である。
図3は、図2に示す画素を拡大した概略的な平面図である。
図4は、図3中のIV-IV線に沿う表示装置の概略的な断面図である。
図5は、図3中のV-V線に沿う表示装置の概略的な断面図である。
図6は、図3中のVI-VI線に沿う表示装置の概略的な断面図である。
図7Aは、第1実施形態に係る表示装置の製造工程の一部を示す概略的な断面図である。
図7Bは、図7Aに続く工程を示す概略的な断面図である。
図7Cは、図7Bに続く工程を示す概略的な断面図である。
図7Dは、図7Cに続く工程を示す概略的な断面図である。
図7Eは、図7Dに続く工程を示す概略的な断面図である。
図7Fは、図7Eに続く工程を示す概略的な断面図である。
図7Gは、図7Fに続く工程を示す概略的な断面図である。
図7Hは、図7Gに続く工程を示す概略的な断面図である。
図8は、上電極を形成する工程を示す概略的な断面図である。
図9は、第1実施形態に係る表示装置の効果を説明するための図である。
図10は、第1実施形態に係る表示装置の効果を説明するための図である。
図11は、第1実施形態に係る第2隔壁の他の一例を示す概略的な断面図である。
図12Aは、第1実施形態に係る表示装置の製造工程の他の一例を示す概略的な断面図である。
図12Bは、図12Aに続く工程を示す概略的な断面図である。
図12Cは、図12Bに続く工程を示す概略的な断面図である。
図12Dは、図12Cに続く工程を示す概略的な断面図である。
図12Eは、図12Dに続く工程を示す概略的な断面図である。
図13は、第2実施形態に係る表示装置の概略的な断面図である。
図14Aは、第2実施形態に係る表示装置の製造工程の一部を示す概略的な断面図である。
図14Bは、図14Aに続く工程を示す概略的な断面図である。
図14Cは、図14Bに続く工程を示す概略的な断面図である。
図14Dは、図14Cに続く工程を示す概略的な断面図である。
図14Eは、図14Dに続く工程を示す概略的な断面図である。
図14Fは、図14Eに続く工程を示す概略的な断面図である。
図15は、第2実施形態に係る第2隔壁の他の一例を示す概略的な断面図である。
図16は、第3実施形態に係る表示装置の概略的な断面図である。
図17は、第3実施形態に係る表示装置の他の概略的な断面図である。
図18Aは、第3実施形態に係る表示装置の製造工程の一部を示す概略的な断面図である。
図18Bは、図18Aに続く工程を示す概略的な断面図である。
図18Cは、図18Bに続く工程を示す概略的な断面図である。
図18Dは、図18Cに続く工程を示す概略的な断面図である。
図18Eは、図18Dに続く工程を示す概略的な断面図である。
図19は、第3実施形態において上電極を形成する工程を示す概略的な断面図である。
図20は、第1変形例に係る第1隔壁および第2隔壁の概略的な平面図である。
図21は、第2変形例に係る第1隔壁および第2隔壁の概略的な平面図である。
図22は、第3変形例に係る第1隔壁および第2隔壁の概略的な平面図である。
図23は、第4変形例に係る第1隔壁および第2隔壁の概略的な平面図である。
図24は、第4変形例に係る第1隔壁および第2隔壁の他の概略的な平面図である。
図25は、第4変形例に係る接続部の他の例を示す概略的な平面図である。
図26は、第5変形例に係る第1隔壁および第2隔壁の概略的な平面図である。
図27は、第6変形例に係る第1隔壁および第2隔壁の概略的な平面図である。
図28は、第6変形例に係る第1隔壁および第2隔壁の他の概略的な平面図である。
図29は、第6変形例に係る接続部の他の例を示す概略的な平面図である。
図30は、第7変形例に係る第1隔壁および第2隔壁の概略的な平面図である。
図31は、第8変形例に係る第1隔壁および第2隔壁の概略的な平面図である。
図32は、第9変形例に係る第1隔壁および第2隔壁の概略的な平面図である。
図33は、第10変形例に係る第1隔壁および第2隔壁の概略的な平面図である。
図34は、第11変形例に係る第1隔壁および第2隔壁の概略的な平面図である。
図35は、第12変形例に係る第1隔壁および第2隔壁の概略的な平面図である。
図36は、第13変形例に係る第1隔壁および第2隔壁の概略的な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
いくつかの実施形態について図面を参照しながら説明する。
開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一または類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
(【0011】以降は省略されています)
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