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公開番号
2024165506
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023081762
出願日
2023-05-17
発明の名称
電子回路及び計算装置
出願人
株式会社東芝
代理人
弁理士法人iX
主分類
H10N
60/10 20230101AFI20241121BHJP()
要約
【課題】特性を向上可能な電子回路及び計算装置を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、電子回路は、第1基体及び第1構造体を含む。第1基体は、第1面と、第1側面、第2側面、第3側面及び第3他側面を含む。第1構造体は、第1非線形素子、第1~第3導電部材を含む。第1非線形素子は、第1素子部分、第2素子部分及び中間ジョセフソン接合を含む。第1導電部材は第1領域を含む。第1領域は、第1側面に沿う。第2導電部材は第2領域を含む。第2領域は、第2側面に沿う。第3導電部材は、第3領域及び第3他領域を含む。第3領域は第3側面に沿う。第3他領域は第3他側面に沿う。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1基体と、
第1構造体と、
を備え、
前記第1基体は、第1面と、第1側面、第2側面、第3側面及び第3他側面を含み、
前記第1側面、前記第2側面、前記第3側面及び前記第3他側面は、前記第1面に沿う平面と交差し、
前記第1構造体は、第1非線形素子と、第1導電部材と、第2導電部材と、第3導電部材と、を含み、
前記第1非線形素子は、第1素子部分、第2素子部分、及び、前記第1素子部分と前記第2素子部分との間に設けられた中間ジョセフソン接合と、を含み、
前記第1導電部材は、第1領域及び第1接続領域を含み、前記第1領域は、前記第1側面に沿って設けられ、前記第1接続領域の一部は前記第1領域と電気的に接続され、前記第1接続領域の別の一部は前記第1素子部分と電気的に接続され、
前記第2導電部材は、第2領域及び第2接続領域を含み、前記第2領域は、前記第2側面に沿って設けられ、前記第2接続領域の一部は前記第2領域と電気的に接続され、前記第2接続領域の別の一部は前記第2素子部分と電気的に接続され、
前記第3導電部材は、第3領域及び第3他領域を含み、前記第3領域は前記第3側面に沿って設けられ、前記第3他領域は前記第3他側面に沿って設けられ、前記第1領域から前記第3領域への方向は、前記平面に沿い、前記第2領域から前記第3他領域への方向は、前記平面に沿う、電子回路。
続きを表示(約 2,300 文字)
【請求項2】
前記第3領域の第1方向における第3領域長は、前記第1領域の前記第1方向における第1領域長よりも長く、
前記第1方向は、前記第1面に対して垂直であり、
前記第3他領域の前記第1方向における第3他領域長は、前記第2領域の前記第1方向における第2領域長よりも長い、請求項1に記載の電子回路。
【請求項3】
前記第1基体は、第2面をさらに含み、
前記第2面から前記第1面への方向は、前記第1方向に沿い、
前記第1基体は、前記第1側面を含む第1凹部と、前記第2側面を含む第2凹部と、を含む、請求項2に記載の電子回路。
【請求項4】
前記第1基体は、前記第1面及び前記第2面と繋がる第1孔を含み、
前記第3側面は、前記第1孔の一部であり、
前記第3他側面は、前記第1孔の別の一部である、請求項3に記載の電子回路。
【請求項5】
前記第1構造体は、前記第2面に沿って設けられた第2面導電膜をさらに含み、
前記第3導電部材は、前記第2面導電膜に電気的に接続された、請求項3に記載の電子回路。
【請求項6】
前記第1非線形素子は、第1ジョセフソン接合及び第2ジョセフソン接合をさらに含み、
前記第1ジョセフソン接合の一端は、前記第1素子部分と電気的に接続され、
前記第1ジョセフソン接合の他端は、前記第3領域と電気的に接続され、
前記第2ジョセフソン接合の一端は、前記第2素子部分と電気的に接続され、
前記第2ジョセフソン接合の他端は、前記第3他領域と電気的に接続された、請求項1~5のいずれか1つに記載の電子回路。
【請求項7】
前記第1構造体は、第4領域を含む第4導電部材をさらに含み、
前記第1基体は、第4側面をさらに含み、
前記第4側面は、前記平面と交差し、
前記第4領域は、前記第4側面に沿って設けられた、請求項1に記載の電子回路。
【請求項8】
前記第2領域から前記第1領域への第2方向における前記第4領域の第4側面位置は、前記第2方向における前記第1領域の第1側面位置と、前記第2方向における前記第2領域の第2側面位置と、の間にあり、
前記第2方向における前記第3領域の第3側面位置は、前記第4側面位置と前記第1側面位置との間にあり、
前記第2方向における前記第3他領域の第3他側面位置は、前記第4側面位置と前記第2側面位置との間にある、請求項7に記載の電子回路。
【請求項9】
第1素子構造体をさらに備え、
前記第1素子構造体は、
第1素子ジョセフソン接合と、
前記第1素子ジョセフソン接合と接続された第1素子領域と、
前記第1素子ジョセフソン接合と接続された第2素子領域と、
第1素子対向領域と、
第2素子対向領域と、
を含み、
前記第1基体は、第1素子側面、第2素子側面、第1素子対向側面、及び、第2素子対向側面をさらに含み、
前記第1素子側面、前記第2素子側面、前記第1素子対向側面、及び、前記第2素子対向側面は、前記平面と交差し、
前記第1素子領域は、前記第1素子側面に沿って設けられ、
前記第2素子領域は、前記第2素子側面に沿って設けられ、
前記第1素子対向領域は、前記第1素子対向側面に沿って設けられ、
前記第2素子対向領域は、前記第2素子対向側面に沿って設けられ、
複数の前記第1構造体が設けられ、
前記第1素子対向領域は、前記複数の第1構造体の1つに含まれる前記第3領域と電気的に接続され、
前記第2素子対向領域は、前記複数の第1構造体の別の1つに含まれる前記第3領域と電気的に接続され、
前記第1素子領域は、前記複数の第1構造体の1つに含まれる前記第1導電部材及び前記第2導電部材の一方と結合可能であり、
前記第2素子領域は、前記複数の第1構造体の前記別の1つに含まれる前記第1導電部材及び前記第2導電部材の一方と結合可能である、請求項1に記載の電子回路。
【請求項10】
第1素子構造体と、
第2素子構造体と、
をさらに備え、
前記第1素子構造体は、
第1素子ジョセフソン接合と、
前記第1素子ジョセフソン接合と接続された第1素子領域と、
第1素子対向領域と、
を含み、
前記第2素子構造体は、
第2素子ジョセフソン接合と、
前記第2素子ジョセフソン接合と接続された第2素子領域と、
第2素子対向領域と、
を含み、
前記第1基体は、第1素子側面、第1素子対向側面、第2素子側面及び第2素子対向側面をさらに含み、
前記第1素子側面、前記第1素子対向側面、前記第2素子側面及び前記第2素子対向側面は、前記平面と交差し、
前記第1素子領域は、前記第1素子側面に沿って設けられ、
前記第1素子対向領域は、前記第1素子対向側面に沿って設けられ、
前記第2素子領域は、前記第2素子側面に沿って設けられ、
前記第2素子対向領域は、前記第2素子対向側面に沿って設けられ、
前記第1素子領域は、前記第1導電部材と結合可能であり、
前記第2素子領域は、前記第2導電部材と結合可能である、請求項1に記載の電子回路。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子回路及び計算装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、複数の非線形素子を含む電子回路が計算装置に用いられる。電子回路及び計算装置において、特性の向上が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-20041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、特性を向上可能な電子回路及び計算装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態によれば、電子回路は、第1基体及び第1構造体を含む。前記第1基体は、第1面と、第1側面、第2側面、第3側面及び第3他側面を含む。前記第1側面、前記第2側面、前記第3側面及び前記第3他側面は、前記第1面に沿う平面と交差する。前記第1構造体は、第1非線形素子、第1導電部材、第2導電部材及び第3導電部材を含む。前記第1非線形素子は、第1素子部分、第2素子部分、及び、前記第1素子部分と前記第2素子部分との間に設けられた中間ジョセフソン接合と、を含む。前記第1導電部材は、第1領域及び第1接続領域を含む。前記第1領域は、前記第1側面に沿って設けられる。前記第1接続領域の一部は前記第1領域と電気的に接続される。前記第1接続領域の別の一部は前記第1素子部分と電気的に接続される。前記第2導電部材は、第2領域及び第2接続領域を含む。前記第2領域は、前記第2側面に沿って設けられる。前記第2接続領域の一部は前記第2領域と電気的に接続される。前記第2接続領域の別の一部は前記第2素子部分と電気的に接続される。前記第3導電部材は、第3領域及び第3他領域を含む。前記第3領域は前記第3側面に沿って設けられる。前記第3他領域は前記第3他側面に沿って設けられる。前記第1領域から前記第3領域への方向は、前記平面に沿う。前記第2領域から前記第3他領域への方向は、前記平面に沿う。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、第1実施形態に係る電子回路を例示する模式的平面図である。
図2(a)~図2(d)は、第1実施形態に係る電子回路を例示する模式的断面図である。
図3(a)~図3(d)は、第1実施形態に係る電子回路を例示する模式的断面図である。
図4は、第1実施形態に係る電子回路及び計算装置を例示する模式図である。
図5は、第1実施形態に係る電子回路を例示する模式的平面図である。
図6は、第1実施形態に係る電子回路を例示する模式的平面図である。
図7(a)~図7(c)は、第1実施形態に係る電子回路を例示する模式的断面図である。
図8は、第1実施形態に係る電子回路及び計算装置を例示する模式図である。
図9は、第1実施形態に係る電子回路を例示する模式的平面図である。
図10は、第1実施形態に係る電子回路の一部を例示する模式的平面図である。
図11(a)及び図11(b)は、第1実施形態に係る電子回路を例示する模式的断面図である。
図12は、第1実施形態に係る電子回路及び計算装置を例示する模式図である。
図13は、第1実施形態に係る電子回路を例示する模式的断面図である。
図14は、第1実施形態に係る電子回路を例示する模式的平面図である。
図15は、第1実施形態に係る電子回路を例示する模式的平面図である。
図16は、第1実施形態に係る電子回路を例示する模式的平面図である。
図17(a)及び図17(b)は、第1実施形態に係る電子回路を例示する模式的断面図である。
図18は、第1実施形態に係る電子回路及び計算装置を例示する模式図である。
図19は、第1実施形態に係る電子回路を例示する模式的平面図である。
図20は、第1実施形態に係る電子回路を例示する模式的平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0008】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る電子回路を例示する模式的平面図である。
図2(a)~図2(d)、及び、図3(a)~図3(d)は、第1実施形態に係る電子回路を例示する模式的断面図である。
図4は、第1実施形態に係る電子回路及び計算装置を例示する模式図である。
図2(a)は、図1のA1-A2線断面図である。図2(b)は、図1のA3-A4線断面図である。図2(c)は、図1のA5-A6線断面図である。図2(d)は、図1のA7-A8線断面図である。図3(a)は、図1のB1-B2線断面図である。図3(b)は、図1のB3-B4線断面図である。図3(c)は、図1のB5-B6線断面図である。図3(d)は、図1のB7-B8線断面図である。
【0009】
図2(a)~図2(d)、及び、図3(a)~図3(d)に示すように、実施形態に係る電子回路は、第1基体81s及び第1構造体10Aを含む。第1基体81sは、例えば、絶縁性の基板で良い。第1基体81sは、例えば、シリコン基板を含んで良い。第1基体81sは、シリコン基板の表面に設けられた絶縁膜を含んで良い。
【0010】
第1基体81sは、第1面81a及び第2面81bを含む。第1面81aは、例えば、上面である。第2面81bは、例えば、下面である。第1面81aは、X-Y平面に沿う。X-Y平面に沿う1つの方向をX軸方向とする。Y軸方向は、X-Y平面に沿い、X軸方向に対して垂直である。X-Y平面に対して垂直な方向をZ軸方向とする。
(【0011】以降は省略されています)
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