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公開番号2024167339
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-03
出願番号2024147864,2022156048
出願日2024-08-29,2011-11-16
発明の名称照明装置
出願人株式会社半導体エネルギー研究所
代理人
主分類H10K 50/17 20230101AFI20241126BHJP()
要約【課題】簡便な方法で調色または調光可能な、エレクトロルミネセンス材料を用いた照明
装置を提供する。
【解決手段】第1の発光素子と、第1の発光素子の呈する発光色より長波長の発光色を呈
し、且つ、第1の発光素子より低い電圧で発光を開始する第2の発光素子と、を有する照
明装置を提供する。第1の発光素子と第2の発光素子を並列に接続することで、第1の発
光素子の発光色と第2の発光素子の発光色とを合わせた発光色を、第1の発光素子及び第
2の発光素子への印加電圧によって制御することが可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1の発光素子と、前記第1の発光素子と並列に接続された第2の発光素子と、を有し、
前記第1の発光素子の呈する第1の発光色と前記第2の発光素子の呈する第2の発光色とを合わせた発光色が、前記第1の発光素子及び前記第2の発光素子への印加電圧によって制御される照明装置であって、
前記第1の発光素子は、第1の電極と、前記第1の電極上の第1の正孔注入層と、前記第1の正孔注入層上の第1の正孔輸送層と、前記第1の正孔輸送層上の第1の発光層と、前記第1の発光層上の第2の電極と、を有し、
前記第2の発光素子は、第3の電極と、前記第3の電極上の第2の正孔注入層と、前記第2の正孔注入層上の第2の正孔輸送層と、前記第2の正孔輸送層上の第2の発光層と、前記第2の発光層上の第4の電極と、を有し、
前記第2の発光色は、前記第1の発光色より長波長であり、
前記第2の発光素子は、前記第1の発光素子より低い電圧で発光を開始する特性を有し、
前記第1の正孔注入層は、正孔輸送性の高い第1の有機化合物と、第1のアクセプター物質とを有し、
前記第2の正孔注入層は、正孔輸送性の高い第2の有機化合物と、第2のアクセプター物質とを有し、
前記第2の発光層は、ピラジン誘導体を配位子とする有機金属錯体を有し、
前記第1の発光素子と、前記第2の発光素子とは、同程度の面積を有し、
前記照明装置は、色温度を2200K以上5100K以下に調色することができる機能を有し、且つ前記色温度の温度範囲にわたって前記第2の発光素子は前記第1の発光素子よりも高輝度で発光する、照明装置。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
第1の発光素子と、前記第1の発光素子と並列に接続された第2の発光素子と、を有し、
前記第1の発光素子の呈する第1の発光色と前記第2の発光素子の呈する第2の発光色とを合わせた発光色が、前記第1の発光素子及び前記第2の発光素子への印加電圧によって制御される照明装置であって、
前記第1の発光素子は、第1の電極と、前記第1の電極上の第1の正孔注入層と、前記第1の正孔注入層上の第1の正孔輸送層と、前記第1の正孔輸送層上の第1の発光層と、前記第1の発光層上の第2の電極と、を有し、
前記第2の発光素子は、第3の電極と、前記第3の電極上の第2の正孔注入層と、前記第2の正孔注入層上の第2の正孔輸送層と、前記第2の正孔輸送層上の第2の発光層と、前記第2の発光層上の第4の電極と、を有し、
前記第2の発光色は、前記第1の発光色より長波長であり、
前記第2の発光素子は、前記第1の発光素子より低い電圧で発光を開始する特性を有し、
前記第1の正孔注入層は、正孔輸送性の高い第1の有機化合物と、第1のアクセプター物質とを有し、
前記第2の正孔注入層は、正孔輸送性の高い第2の有機化合物と、第2のアクセプター物質とを有し、
前記第1のアクセプター物質と、前記第2のアクセプター物質とは、同じ材料であり、
前記第1の正孔輸送層と、前記第2の正孔輸送層とは、異なる材料を有し、
前記第2の発光層は、ピラジン誘導体を配位子とする有機金属錯体を有し、
前記第1の発光素子と、前記第2の発光素子とは、同程度の面積を有し、
前記照明装置は、色温度を2200K以上5100K以下に調色することができる機能を有し、且つ前記色温度の温度範囲にわたって前記第2の発光素子は前記第1の発光素子よりも高輝度で発光する、照明装置。
【請求項3】
第1の発光素子と、前記第1の発光素子と並列に接続された第2の発光素子と、を有し、
前記第1の発光素子の呈する第1の発光色と前記第2の発光素子の呈する第2の発光色とを合わせた発光色が、前記第1の発光素子及び前記第2の発光素子への印加電圧によって制御される照明装置であって、
前記第1の発光素子は、第1の電極と、前記第1の電極上の第1の正孔注入層と、前記第1の正孔注入層上の第1の正孔輸送層と、前記第1の正孔輸送層上の第1の発光層と、前記第1の発光層上の第2の電極と、を有し、
前記第2の発光素子は、第3の電極と、前記第3の電極上の第2の正孔注入層と、前記第2の正孔注入層上の第2の正孔輸送層と、前記第2の正孔輸送層上の第2の発光層と、前記第2の発光層上の第4の電極と、を有し、
前記第1の発光素子は、450nm以上510nm以下に発光スペクトルのピークを有する発光を呈し、
前記第2の発光素子は、550nm以上600nm以下に発光スペクトルのピークを有する発光を呈し、
前記第2の発光素子は、前記第1の発光素子より低い電圧で発光を開始する特性を有し、
前記第1の正孔注入層は、正孔輸送性の高い第1の有機化合物と、第1のアクセプター物質とを有し、
前記第2の正孔注入層は、正孔輸送性の高い第2の有機化合物と、第2のアクセプター物質とを有し、
前記第1のアクセプター物質と、前記第2のアクセプター物質とは、同じ材料であり、
前記第1の正孔輸送層と、前記第2の正孔輸送層とは、異なる材料を有し、
前記第2の発光層は、ピラジン誘導体を配位子とする有機金属錯体を有し、
前記第1の発光素子と、前記第2の発光素子とは、同程度の面積を有し、
前記照明装置は、色温度を2200K以上5100K以下に調色することができる機能を有し、且つ前記色温度の温度範囲にわたって前記第2の発光素子は前記第1の発光素子よりも高輝度で発光する、照明装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一において、
前記第1の発光素子が発光を開始する電圧を印加した際の、前記第2の発光素子の光束発散度は、300lm/m

以上30000lm/m

未満である、照明装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一において、
印加電圧が第1の電圧であるとき、前記第1の発光色と前記第2の発光色とを合わせた発光色は昼白色であり、
前記第1の電圧より高い電圧を印加するに従い、前記第1の発光色と前記第2の発光色を合わせた発光色は、昼白色に保たれたまま光束が増加され、
前記第1の電圧より低い電圧を印加するに従い、前記第1の発光色と前記第2の発光色を合わせた発光色は、暖色へ変化し且つ光束が減少する、照明装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エレクトロルミネセンスを発現する発光部材を含む照明装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
白熱電球や蛍光灯よりも発光効率が高いという試算から、次世代の照明装置としてエレク
トルミネセンス材料を用いた発光素子を備えた照明装置が注目されている。エレクトルミ
ネセンス材料は、蒸着法や塗布法などの製法により厚さ1μm以下の薄膜で形成可能であ
り、照明装置として形態にも工夫が施されている。
【0003】
このような発光素子は、用いる材料を適宜選択することにより、任意に発光色を調整する
ことが可能である。例えば、特許文献1では、複数の発光素子のそれぞれの発光色に応じ
て、発光素子に個別の電圧を印加することで、色温度を調整する照明装置が開示されてい
る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-317296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の一態様では、より簡便な方法で調色または調光可能な照明装置を提供することを
課題の一とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、発光色及び発光開始電圧の異なる第1及び第2の発光素子を並列に接
続し、第1及び第2の発光素子へ印加する電圧によって、発光色を制御する照明装置であ
る。より具体的には、例えば以下の構成とすることができる。
【0007】
本発明の一態様の照明装置は、第1の発光素子と、第1の発光素子と並列に接続された第
2の発光素子と、を有し、第2の発光素子は、第1の発光素子の呈する発光色より長波長
の発光色を呈し、且つ、第1の発光素子より低い電圧で発光を開始し、第1の発光素子の
発光色と、第2の発光素子の発光色とを合わせた発光色を、第1の発光素子及び第2の発
光素子への印加電圧によって制御する照明装置である。
【0008】
また、本発明の一態様の照明装置は、第1の発光素子と、第1の発光素子と並列に接続さ
れた第2の発光素子と、を有し、第2の発光素子は、第1の発光素子の呈する発光色より
長波長の発光色を呈し、且つ、第1の発光素子より低い電圧で発光を開始し、第2の発光
素子は、第1の発光素子よりも高輝度の発光を示し、第1の発光素子の発光色と、第2の
発光素子の発光色とを合わせた発光色を、第1の発光素子及び第2の発光素子への印加電
圧によって制御する照明装置である。
【0009】
また、上記の照明装置において、第1の発光素子と、第2の発光素子とが積層して設けら
れていてもよい。
【0010】
また、上記の照明装置において、第1の発光素子の発光色と、第2の発光素子の発光色と
は補色の関係であるのが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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