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公開番号
2024152689
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2024063911
出願日
2024-04-11
発明の名称
発光デバイス
出願人
株式会社半導体エネルギー研究所
代理人
主分類
H10K
50/19 20230101AFI20241018BHJP()
要約
【課題】高効率かつ信頼性が良好な発光デバイスを提供する。
【解決手段】第1の電極および第2の電極の間に有機化合物層を有し、有機化合物層は、第1の発光ユニット、第2の発光ユニット、および中間層を有し、第1の発光ユニットおよび第2の発光ユニットの間に中間層を有し、中間層は有機化合物を有し、有機化合物をスキャン速度が1V/s以上100V/s以下でCV測定した場合、電子酸化のピーク電流を検出し、還元されるピーク電流が検出されない発光デバイスである。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の電極および第2の電極の間に有機化合物層を有し、
前記有機化合物層は、第1の発光ユニット、第2の発光ユニット、および中間層を有し、
前記第1の発光ユニットおよび前記第2の発光ユニットの間に前記中間層を有し、
前記中間層は有機化合物を有し、
前記有機化合物を、スキャン速度が1V/s以上100V/s以下でCV測定した場合、酸化のピーク電流が検出され、還元されるピーク電流が検出されない発光デバイス。
続きを表示(約 2,100 文字)
【請求項2】
第1の電極および第2の電極の間に有機化合物層を有し、
前記有機化合物層は、第1の発光ユニット、第2の発光ユニット、および中間層を有し、
前記第1の発光ユニットおよび前記第2の発光ユニットの間に前記中間層を有し、
前記中間層は有機化合物を有し、
前記有機化合物をスキャン速度が1V/s以上100V/s以下でCV測定した場合、初期電位から正方向に電位を掃引した際に負方向の極値の電流が検出された後、負方向に初期電位まで電位を掃引した際に正方向の極値の電流が検出されない発光デバイス。
【請求項3】
第1の電極および第2の電極の間に有機化合物層を有し、
前記有機化合物層は、第1の発光ユニット、第2の発光ユニット、および中間層を有し、
前記第1の発光ユニットおよび前記第2の発光ユニットの間に前記中間層を有し、
前記中間層は有機化合物を有し、
前記有機化合物を、スキャン速度が1V/s以上100V/s以下でCV測定した場合、初期電位から正方向に電位を掃引した際に負方向の極値の電流(電流値|Ipa-Ia0|)を検出した後、負方向に初期電位まで電位を掃引した際に正方向の極値の電流(電流値|Ipc-Ic0|)が電流値|Ipa-Ia0|の1/20以下である発光デバイス。なお、酸化電流のピーク電位の電流値をIpa、正方向に電位を掃引する際の初期電位の電流値をIa0、還元電流のピーク電位をIpc、および負方向に電位を掃引した際に初期電位に戻った時の電流値をIc0とする。
【請求項4】
第1の電極および第2の電極の間に有機化合物層を有し、
前記有機化合物層は、第1の発光ユニット、第2の発光ユニット、および中間層を有し、
前記第1の発光ユニットおよび前記第2の発光ユニットの間に前記中間層を有し、
前記中間層は、m/z値がXmである有機化合物を有する発光デバイスであり、
前記発光デバイスを輝度500cd/m
2
以上で5分以上駆動させた後、前記有機化合物層をLC-MS測定した場合、m/z値がXm-2またはXm-4のシグナルが検出される発光デバイス。
【請求項5】
第1の電極および第2の電極の間に有機化合物層を有し、
前記有機化合物層は、第1の発光ユニット、第2の発光ユニット、および中間層を有し、
前記第1の発光ユニットおよび前記第2の発光ユニットの間に前記中間層を有し、
前記中間層は、m/z値がXmである有機化合物を有する発光デバイスであり、
前記有機化合物を、スキャン速度が1V/s以上100V/s以下でCV測定した場合、酸化のピーク電流が検出され、還元のピーク電流が検出されず、かつ、前記発光デバイスを輝度500cd/m
2
以上で5分以上駆動させた後、前記有機化合物層をLC-MS測定した場合、m/z値がXm-2またはXm-4のシグナルが検出される発光デバイス。
【請求項6】
請求項2乃至請求項5のいずれか一において、
前記第1の電極は陽極として機能し、前記第2の電極は陰極として機能し、
前記第1の発光ユニットは第1の電極側に配置され、
前記第2の発光ユニットは第2の電極側に配置され、
前記有機化合物は、少なくとも前記第1の発光ユニットと接する領域に配置される発光デバイス。
【請求項7】
請求項2乃至請求項5のいずれか一において、
前記有機化合物は、グアニジン骨格を有する発光デバイス。
【請求項8】
請求項2乃至請求項5のいずれか一において、
前記有機化合物は、グアニジン骨格を有し、
前記グアニジン骨格に結合する第1の炭素、および前記第1の炭素と結合する第2の炭素からそれぞれ水素原子が脱離する発光デバイス。
【請求項9】
請求項2乃至請求項5のいずれか一において、
前記有機化合物は、グアニジン骨格を含む環構造を有し、
前記グアニジン骨格に結合する第1の炭素、および前記第1の炭素と結合する第2の炭素からそれぞれ水素原子が脱離する発光デバイス。
【請求項10】
第1の電極および第2の電極の間に有機化合物層を有し、
前記有機化合物層は、第1の発光ユニット、第2の発光ユニット、および中間層を有し、
前記第1の発光ユニットおよび前記第2の発光ユニットの間に前記中間層を有し、
前記中間層は、m/z値がXmである有機化合物を有する、発光デバイスにおいて、
輝度500cd/m
2
以上で5分以上駆動させた後の前記発光デバイスの前記中間層のLC-MS測定の測定結果は、駆動させる前の前記発光デバイスの前記中間層のLC-MS測定の測定結果と比較して、m/z値がXm-2またはXm-4のシグナルのイオン強度が大きくなる発光デバイス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、有機化合物、発光デバイス、発光装置、受発光装置、表示装置、電子機器、照明装置および電子デバイスに関する。なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の一態様の技術分野は、物、駆動方法、または、製造方法に関するものである。または、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、液晶表示装置、発光装置、照明装置、蓄電装置、記憶装置、撮像装置、それらの駆動方法、または、それらの製造方法、を一例として挙げることができる。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
有機化合物を用いたエレクトロルミネッセンス(EL:Electroluminescence)を利用する発光デバイス(有機ELデバイス)の実用化が進んでいる。これら発光デバイスの基本的な構成は、一対の電極間に発光材料を含む有機化合物層(EL層)を挟んだものである。この素子に電圧を印加して、キャリアを注入し、当該キャリアの再結合エネルギーを利用することにより、発光材料からの発光を得ることができる。
【0003】
このような発光デバイスは自発光型であるためディスプレイの画素として用いると、液晶に比べ、視認性が高く、バックライトが不要である等の利点があり、フラットパネルディスプレイ素子として好適である。また、このような発光デバイスを用いたディスプレイは、薄型軽量に作製できることも大きな利点である。さらに非常に応答速度が速いことも特徴の一つである。
【0004】
また、これらの発光デバイスは発光層を二次元に連続して形成することが可能であるため、面状に発光を得ることができる。これは、白熱電球やLEDに代表される点光源、あるいは蛍光灯に代表される線光源では得難い特色であるため、照明等に応用できる面光源としての利用価値も高い。
【0005】
このように発光デバイスを用いたディスプレイや照明装置はさまざまな電子機器に適用好適であるが、より良好な特性を有する発光デバイスを求めて研究開発が進められている。
【0006】
発光デバイスの製造方法には、様々な方法が知られているが、高精細な発光デバイスを作製する方法の一つとして、ファインメタルマスクを使用することなく、発光層を形成する方法が知られている。その一例としては、絶縁基板の上方に形成された第1及び第2画素電極を含んだ電極アレイの上方にホスト材料とドーパント材料との混合物を含んだ第1ルミネッセンス性有機材料を堆積させて、電極アレイを含む表示領域に亘って広がった連続膜として第1発光層を形成する工程と、第1発光層のうち第1画素電極の上方に位置した部分に紫外光を照射することなしに、第1発光層のうち第2画素電極の上方に位置した部分に紫外光を照射する工程と、第1発光層上にホスト材料とドーパント材料との混合物を含み且つ第1ルミネッセンス性有機材料とは異なる第2ルミネッセンス性有機材料を堆積させて、第2発光層を表示領域に亘って広がった連続膜として形成する工程と、第2発光層の上方に対向電極を形成する工程とを含む、有機ELディスプレイの製造方法がある(特許文献1)。
【0007】
また、有機ELデバイスの一つとして、非特許文献1には、標準的なUVフォトリソグラフィを使用した有機光電子デバイスの製造方法が開示されている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2012-160473号公報
【非特許文献】
【0009】
B.Lamprecht et al.,“Organic optoelectronic device fabrication using standard UV photolithography” phys.stat.sol.(RRL)2,No.1,p.16-18 (2008)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
一般的に発光デバイスにおける電子注入層には、仕事関数の小さいリチウム(Li)等のアルカリ金属または当該アルカリ金属の化合物が用いられている。そして、上記アルカリ金属またはその化合物を用いる事で、優れた電子注入性を確保できる。また、上記アルカリ金属またはその化合物が電子輸送性材料と相互作用する事で、電荷発生能力が確保でき、電子輸送層へ電子を注入する事ができる。したがって、上記アルカリ金属またはその化合物を電子注入層に用いる事で、デバイスの低電圧化が実現している。
(【0011】以降は省略されています)
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