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公開番号2025023623
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-17
出願番号2023127938
出願日2023-08-04
発明の名称発光素子
出願人日亜化学工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H10H 20/819 20250101AFI20250207BHJP()
要約【課題】電極と半導体との良好な導通を確保しつつ、半導体材料による光吸収を低減する。
【解決手段】第1n側半導体層(12a)と第2n側半導体層(12b)とを有するn側半導体層(12)と、赤色光を発光する活性層(16)と、p側半導体層(14)とを有する半導体構造体(10)と、n側電極(20)と、p側電極(30)を有し、半導体構造体は、p側半導体層と活性層が配置された第1領域(10a)と、それ以外の領域である第2領域(10b)を有し、第1n側半導体層は、第1領域と第2領域に配置され、第2n側半導体層は、平面視において、第2領域の少なくとも一部で第1n側半導体層と重なるように、第1n側半導体層のp側半導体層側とは反対側の面に配置されており、第1n側半導体層よりも小さいバンドギャップエネルギーを有し、n側電極は、第1n側半導体層が有する開口部(hn)で前記第2n側半導体層と電気的に接続される。
【選択図】図1C
特許請求の範囲【請求項1】
第1n側半導体層と第2n側半導体層とを有するn側半導体層と、活性層と、p側半導体層とを有し、厚さ方向において、前記活性層が前記n側半導体層と前記p側半導体層の間に配置されている、半導体構造体と、
前記n側半導体層と電気的に接続されたn側電極と、
前記p側半導体層と電気的に接続されたp側電極と、を有し、
前記活性層は、ピーク波長が620nm以上700nm以下の範囲内にある赤色光を発光し、
前記半導体構造体は、平面視において、第1領域と第2領域とを、有し、
前記第1領域は、前記p側半導体層と前記活性層とが配置された領域であり、前記第2領域は前記第1領域以外の領域であり、
前記第1n側半導体層は、前記第1領域および前記第2領域に配置され、
前記第2n側半導体層は、平面視において、前記第2領域の少なくとも一部にて、前記第1n側半導体層と重なるように、前記第1n側半導体層の前記p側半導体層側とは反対側の面に配置されており、
前記第2n側半導体層は、前記第1n側半導体層よりも小さいバンドギャップエネルギーを有し、
前記第2領域に配置された前記第1n側半導体層は、前記第2n側半導体層を露出させる開口部を有し、
前記n側電極は、前記開口部で前記第2n側半導体層と電気的に接続されている、発光素子。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記第2n側半導体層は、平面視において、前記第1領域に配置されていない、請求項1に記載の発光素子。
【請求項3】
前記第2n側半導体層の一部が、平面視において、前記第1領域に配置されている、請求項1に記載の発光素子。
【請求項4】
前記第2領域において、前記第2n側半導体層の厚さが、前記第1n側半導体層の厚さよりも小さい、請求項1~3のいずれか一項に記載の発光素子。
【請求項5】
前記第2n側半導体層が配置された前記第2領域が、平面視において、前記第1領域に囲まれている、請求項1~3のいずれか一項に記載の発光素子。
【請求項6】
前記第2n側半導体層が、平面視において、前記発光素子の中央領域に位置する、請求項1~3のいずれか一項に記載の発光素子。
【請求項7】
前記第1領域は、平面視において、前記発光素子の中心を含む領域であり、
前記第2n側半導体層は、平面視において、前記発光素子の中心と重なっていない、請求項1~3のいずれか一項に記載の発光素子。
【請求項8】
前記第2領域は、平面視において、外周部と、前記外周部に連続して配置され、前記外周部から前記発光素子の中心に向かって延出する延出部とを有し、
前記第2n側半導体層が、平面視において、前記延出部内に配置されている、請求項7に記載の発光素子。
【請求項9】
平面視において、前記第2n側半導体層の面積が、前記延出部の面積の50%以上70%以下である、請求項8に記載の発光素子。
【請求項10】
平面視において、前記第1n側半導体層のうち前記第2n側半導体層と重ならない部分において、前記第1n側半導体層の前記p側半導体層側とは反対側の面が、粗面である、請求項1~3のいずれか一項に記載の発光素子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示に係る発明は、発光素子に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)【背景技術】
【0002】
AlGaInP系半導体材料からなる赤色発光の発光素子として、一方の面にn側電極およびp側電極を配置し、光を電極が設けられた面とは反対側の面から取り出す構成のものが、例えば特許文献1において提案されている。具体的には、特許文献1は、光取り出し面側に透明基板が貼り合わせられた発光素子において、透明基板の光取り出し面側の表面に、透明基板より屈折率の低い透明膜を設け、該透明膜の表面が粗面化された構成の発光素子を提案する。この発光素子において、透明膜は、その表面が粗面化されているために、透明基板の材質に拘わらず、配光角度と発光効率とを増大させ、また、低屈折率材料から成るために、全反射角を生じ、発光効率をより高くしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-064006号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、電極と半導体との良好な導通を確保しつつ、半導体材料による光吸収を低減することが可能な発光素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に係る発光素子は、第1n側半導体層と第2n側半導体層とを有するn側半導体層と、活性層と、p側半導体層とを有し、厚さ方向において、前記活性層が前記n側半導体層と前記p側半導体層の間に配置されている、半導体構造体と、
前記n側半導体層と電気的に接続されたn側電極と、
前記p側半導体層と電気的に接続されたp側電極と、を有し、
前記活性層は、ピーク波長が620nm以上700nm以下の範囲内にある赤色光を発光し、
前記半導体構造体は、平面視において、第1領域と第2領域とを、有し、
前記第1領域は、前記p側半導体層と前記活性層とが配置された領域であり、前記第2領域は前記第1領域以外の領域であり、
前記第1n側半導体層は、前記第1領域および前記第2領域に配置され、
前記第2n側半導体層は、平面視において、前記第2領域の少なくとも一部にて、前記第1n側半導体層と重なるように、前記第1n側半導体層の前記p側半導体層側とは反対側の面に配置されており、
前記第2n側半導体層は、前記第1n側半導体層よりも小さいバンドギャップエネルギーを有し、
前記第2領域に配置された前記第1n側半導体層は、前記第2n側半導体層を露出させる開口部を有し、
前記n側電極は、前記開口部で前記第2n側半導体層と電気的に接続されている、発光素子である。
【発明の効果】
【0006】
本開示の発光素子は、電極と半導体との良好な導通を確保しつつ、半導体材料による光吸収を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の実施形態1の発光素子を示す平面図である。
本開示の実施形態1の発光素子を示す図1AのIB-IB線に沿った断面図である。
本開示の実施形態1の発光素子を示す図1AのIC-IC線に沿った断面図である。
本開示の実施形態1の発光素子を構成する半導体構造体の第1領域および第2領域を示す平面図である。
本開示の実施形態1の発光素子のp側電極を示す平面図である。
本開示の実施形態1の発光素子を構成する一の絶縁膜の開口部を示す平面図である。
本開示の実施形態1の発光素子を構成する別の絶縁膜の開口部を示す平面図である。
本開示の実施形態1の発光素子を構成する配線層を示す平面図である。
本開示の実施形態1の発光素子を構成するn側パッド電極およびp側パッド電極を示す平面図である。
本開示の実施形態2の発光素子を示す平面図である。
本開示の実施形態2の発光素子における第1領域、第2領域およびp側電極を示す平面図である。
本開示の実施形態2の発光素子を構成する一の絶縁膜の開口部を示す平面図である。
本開示の実施形態2の発光素子を構成する配線層、n側パッド電極、およびp側パッド電極、ならび別の絶縁膜の開口部を示す平面図である。
本開示の実施形態3の発光素子を示す断面図である。
本開示の実施形態1の発光素子を製造する方法の一工程を示す断面図である。
本開示の実施形態1の発光素子を製造する方法の一工程を示す断面図である。
本開示の実施形態1の発光素子を製造する方法の一工程を示す断面図である。
本開示の実施形態1の発光素子を製造する方法の一工程を示す断面図である。
本開示の実施形態1の発光素子を製造する方法の一工程を示す断面図である。
本開示の実施形態1の発光素子を製造する方法の一工程を示す断面図である。
本開示の実施形態1の発光素子を製造する方法の一工程を示す断面図である。
本開示の実施形態1の発光素子を製造する方法の一工程を示す断面図である。
本開示の実施形態1の発光素子を製造する方法の一工程を示す断面図である。
本開示の実施形態1の発光素子を製造する方法の一工程を示す断面図である。
本開示の実施形態1の発光素子を製造する方法の一工程を示す断面図である。
本開示の実施形態1の発光素子を製造する方法の一工程を示す断面図である。
本開示の実施形態1の発光素子を製造する方法の一工程を示す断面図である。
本開示の実施形態1の発光素子を製造する方法の一工程を示す断面図である。
本開示の実施形態1の発光素子を製造する方法の一工程を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(実施形態1)
図1A~図7のそれぞれに、本開示の発光素子の一実施形態を、断面図または平面図で示す。図1Aは、本実施形態の発光素子の平面図である。図1Bは、図1AのIB-IB線に沿った断面図である。図1Cは、図1AのIC-IC線に沿った断面図である。また、図2においては、後述する第1領域および第2領域のみを示し、それらの平面視での位置関係を明確にしている。これらの図に示すように、本実施形態の発光素子1は、半導体構造体10と、n側電極20と、p側電極30とを有する。半導体構造体は、第1n側半導体層12aと第2n側半導体層12bとを有するn側半導体層12、p側半導体層14、およびn側半導体層12とp側半導体層との間に位置する活性層16とを有している。さらに、発光素子1は、誘電体多層膜40、絶縁膜45a、45b、n側パッド電極50、p側パッド電極60、ならびにn側電極20およびp側電極30をそれぞれn側パッド電極50およびp側パッド電極60に接続するための配線層70を有する。発光素子1は、n側パッド電極50およびp側パッド電極60が配置された面とは反対側の面に、半導体構造体10を支持する保持部80を有する。発光素子1の活性層16が発する光は、保持部80が配置された側から主に取り出される。
【0009】
半導体構造体10は、平面視において、第1領域10aと第2領域10bとを有する。第1領域10aは、p側半導体層14および活性層16が配置された領域である。第1領域10a以外の領域である第2領域10bは、半導体構造体10のうちn側半導体層12のみが配置された領域である。本実施形態において、第2領域10bは、平面視にて、発光素子1の外縁に配置された外周部10b1と、発光素子1の略中央に配置された中央部10b2とを有する。本実施形態の発光素子1は、n側半導体層12のうち、第1n側半導体層12aは、第1領域10aおよび第2領域10bに配置され、第2n側半導体層12bの少なくとも一部が、第2領域10bに配置された構成を有する。図1Aに示すように、本実施形態では、第2n側半導体層12bは第2領域10bの中央部10b2内に配置されている。また、第2n側半導体層12bは、第1n側半導体層12aから見て、p側半導体層14の側とは反対の側、すなわち保持部80側に配置されている。
【0010】
第1n側半導体層12aは、第2領域10bの中央部10b2にて開口部hnを有し、開口部hnにて第2n側半導体層12bを露出させている。ここで、部材xが部材yから露出する、または部材yが部材xを露出させるとは、部材xの一部が部材yで覆われつつ、部材xの別の一部が部材yで覆われていないことをいい、部材yで覆われていない部分がさらに別の部材で覆われることを許容する。本実施形態では、開口部hnにて、n側電極20が第2n側半導体層12bと電気的に接続され、n側電極20はさらに配線層70を介してn側パッド電極50と電気的に接続されている。
(【0011】以降は省略されています)

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