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公開番号2025029895
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023134779
出願日2023-08-22
発明の名称窒化物半導体装置
出願人ローム株式会社
代理人個人,個人
主分類H10D 30/87 20250101AFI20250228BHJP()
要約【課題】ゲート層における局所的な電界集中を緩和すること。
【解決手段】窒化物半導体装置10は、電子走行層26と、電子供給層28と、ゲート層30と、ゲート層30上のゲート電極40と、ソース電極42と、ドレイン電極44とを備えている。ゲート層30は、第1ゲート部31と、第2ゲート部32と、第1ゲート部31と第2ゲート部32との間の凹部33とを含む。ゲート電極40は、第1ゲート部31および第2ゲート部32の双方に亘って設けられている。窒化物半導体装置10はさらに、凹部33内に形成された絶縁部80をさらに備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1窒化物半導体で構成された電子走行層と、
前記電子走行層上に設けられ、前記第1窒化物半導体よりも大きなバンドギャップを有する第2窒化物半導体で構成された電子供給層と、
前記電子供給層上の一部に設けられ、第3窒化物半導体で構成されたゲート層と、
前記ゲート層上に設けられたゲート電極と、
前記電子供給層上に設けられたソース電極およびドレイン電極と、を備え、
前記ゲート層は、
第1ゲート部と、
第2ゲート部と、
前記第1ゲート部と前記第2ゲート部との間の凹部とを含み、
前記ゲート電極は、前記第1ゲート部および前記第2ゲート部の双方に亘って設けられており、
前記凹部内に形成された絶縁部をさらに備える窒化物半導体装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記絶縁部は、
前記ゲート層の前記凹部内に充填された充填部と、
前記充填部と一体に形成されるとともに前記凹部から突出した上部突出部と、
を含む、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項3】
前記絶縁部の前記上部突出部は、
前記第1ゲート部の上面の一部を覆う第1オーバーラップ部と、
前記第2ゲート部の上面の一部を覆う第2オーバーラップ部と、
を含む、請求項2に記載の窒化物半導体装置。
【請求項4】
前記第1オーバーラップ部は、前記第1ゲート部の上部内縁に対応する前記凹部の第1開口端から第1方向に第1延出長さで延出して前記第1ゲート部の上面を覆い、
前記第2オーバーラップ部は、前記第2ゲート部の上部内縁に対応する前記凹部の第2開口端から前記第1方向とは反対の第2方向に第2延出長さで延出して前記第2ゲート部の上面を覆い、
前記第1延出長さおよび前記第2延出長さが各々、10nm以上200nm以下である、請求項3に記載の窒化物半導体装置。
【請求項5】
前記第1オーバーラップ部および前記第2オーバーラップ部は各々、10nm以上200nm以下の厚さを有する、請求項3に記載の窒化物半導体装置。
【請求項6】
前記凹部は、前記第3窒化物半導体で構成された底部を含み、
前記絶縁部は、前記電子供給層に接することなく前記底部上に設けられている、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項7】
前記電子供給層は、前記凹部内において少なくとも部分的に露出されており、
前記絶縁部は、前記凹部内で前記電子供給層に接している、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項8】
前記絶縁部は、前記第1ゲート部および前記第2ゲート部の各々の厚さよりも小さい厚さを有し、
前記ゲート電極の一部が前記凹部内に埋め込まれている、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項9】
前記ソース電極は、前記電子供給層と接するソースコンタクト部を含み、
前記ドレイン電極は、前記電子供給層と接するドレインコンタクト部を含み、
前記ゲート層は、
前記第1ゲート部から前記ソースコンタクト部に向かって延在するソース側延在部と、
前記第2ゲート部から前記ドレインコンタクト部に向かって延在するドレイン側延在部と、
を含む、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項10】
前記絶縁部は、SiO

、SiN、SiON、Al



、AlN、およびAlONのうちの1つまたは2つ以上の組み合わせによって構成されている、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、窒化物半導体装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
現在、窒化ガリウム(GaN)等の窒化物半導体を用いた高電子移動度トランジスタ(HEMT)の製品化が進んでいる。特許文献1は、窒化物半導体を用いたノーマリオフ型HEMTの一例を記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-73506号公報
【0004】
[概要]
窒化物半導体を用いたHEMTでは、例えば、ゲート電極への正電圧の印加時にゲート電極端部付近のゲート層の部分に電界が局所的に集中する。このような局所的な電界集中は、ゲート層の結晶欠陥をもたらしてゲート耐圧を低下させる要因となり得る。したがって、ゲート層における局所的な電界集中を緩和することが求められている。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1は、第1実施形態に係る例示的な窒化物半導体装置の概略平面図である。
図2は、図1の窒化物半導体装置の一部分を示す概略平面図である。
図3は、図2のF3-F3線で切断した窒化物半導体装置の概略断面図である。
図4は、図3の窒化物半導体装置の一部分を示す概略拡大断面図である。
図5は、第2実施形態に係る例示的な窒化物半導体装置の概略断面図である。
図6は、第3実施形態に係る例示的な窒化物半導体装置の概略断面図である。
図7は、第4実施形態に係る例示的な窒化物半導体装置の概略断面図である。
【0006】
[詳細な説明]
以下、添付図面を参照して本開示における半導体装置の実施形態を説明する。
【0007】
なお、図示および説明を簡潔かつ明瞭にするために、図面に示される構成要素は必ずしも一定の縮尺で描かれていない。理解を容易にするために、特徴部分を拡大している場合があり、各構成要素の寸法比率は各図面で同じであるとは限らない。添付の図面は、本開示の実施形態を例示するに過ぎず、本開示を制限するものとみなされるべきではない。
【0008】
本開示において使用される「第1」、「第2」、「第3」等の用語は、対象物の構成要素を明確に区別するために用いられており、対象物を順位づけするものではない。また、本開示において使用される「少なくとも1つ」という表現は、所望の複数の選択肢のうちの1つ以上を意味する。一例として、選択肢の数が2つであれば、「少なくとも1つ」の表現は、1つの選択肢のみ、または2つの選択肢の双方を意味する。他の例として、選択肢の数が3つ以上であれば、「少なくとも1つ」の表現は、1つの選択肢のみ、または2つ以上の任意の選択肢の組み合わせを意味する。
【0009】
以下の詳細な記載は、本開示の例示的な実施形態を具体化する装置、システム、および方法を含む。この詳細な記載は本来説明のためのものに過ぎず、本開示の実施形態またはこのような実施形態の適用および使用を限定することを意図しない。
【0010】
[第1実施形態]
[1.窒化物半導体装置の概略構造]
図1は、第1実施形態に係る例示的な窒化物半導体装置10の概略平面図である。窒化物半導体装置10はチップ本体12を含む。なお、図1および他の図面に示される互いに直交するXYZ軸のZ軸方向は、チップ本体12の主面(図1において上面13)と直交する方向である。本開示で使用される「平面視」という用語は、明示的に別段の記載がない限り、Z軸方向に上方から窒化物半導体装置10を視ることをいう。
(【0011】以降は省略されています)

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